とうとうメインの彼女が来る。僕たち上手くいきますか?
谷「んじゃそろそろ帰るね。明日は仕事だし・・泊めてくれてありがと!」
「おう!楽しかったぜ!俺もまた鹿児島に遊びにいくわ!」
谷山子は沢山の買い物袋を携えて地元の鹿児島に帰っていった。
谷山子とのお話⇒1回目
⇒2回目
性豪とも言える彼女を満足させることができただろうか?
何度もできる女性に比べると、男性はいろいろと大変なのである。
「はっ!そのイチモツで偉そうに!」
なんて言葉を吐かれそうなので聞くのは辞めておいた。
また買い物に福岡に来た際はよろしくね!毎日はキツいけど・・。
キッチンの鍋の中にはびろびろに伸びきったうどんが放置されていた。
「忘れとった・・これまだ食えるかな? ぐうう・・全身が痛い・・。」
そして俺はヨドバシカメラの駐輪場に自転車を置きっぱなしにしていることに気が付いた。
足、腰、腹筋、肩の肉までが筋肉痛で悲鳴をあげている。
自転車を取りに行って疲れたので、一日はたっぷりと休養をとることにした。
疲れているのに、あまり深くは眠れなかった。
明日は日曜日。百合子が博多にやって来るのである。
百合子とのお話⇒1回目
⇒2回目
ここ最近のメインキャラとも言うべき百合子。彼女と真剣に付き合うべきか否か。
美人で少しキツい性格が根は優しい。顔は武井咲に少し似ている。それに身持ちも固い。
ただし、彼女からは何やら重い空気のようなものを感じるのだ。それが勘違いだといいが・・。
そう感じるのは、俺が多くの女性と上辺ばかりの付き合いを繰り返して来たからかもしれない。
とにかく明日になればわかるだろう。そして少しでも真面目キャラに近づこう。
日曜日がやって来た。昼過ぎには百合子が博多駅に到着する。
もう既に田川から出発しているらしいので、それほど時間はかからないだろう。
俺は「笑っていいとも増刊号」を見ながら身支度をして、彼女が到着するのを待った。
今日は、デートがてらマリノアシティまで行くことになっている。
マリノアシティは福岡にある九州最大級(最大とは言ってない)アウトレットモールで、福岡ではそれなりに人気なデートスポットである。
以前は大きい観覧車と小さい観覧車の二台があるという不思議な状況になっていて、
なぜかメインの大きいほうの観覧車「スカイホール」が撤去され、どっかの国(台湾?)に売り飛ばされるという悲しい歴史がある。
ちなみに恋人が一緒に観覧車に乗ると別れるという伝説もある。
これは札幌の「ノルべサ」など全国的によくある話なのだが、一夫一妻制の日本では、結婚しないかぎりほとんどのカップルがいずれ別れるわけだ。
観覧車に乗る前は恋人で降りてスグ別れていたならわかるんだけど・・。
ということで俺たちは少し縁起の悪い場所に行くことになる。念のため観覧車には乗らないようにしよう。
TVの前でタモリさんがいつもの笑いをしていると携帯が揺れた。
百合子「もうすぐ博多に到着するよ♡どこで待ってたらいい?」
俺はスグに返事を返すと久しぶりに車に乗り込んだ。