「女子高生の制服着てくれ・・」恥をしのんで
ゲップ!お腹いっぱいだあ!
筑紫女の仕込んだたこ焼きに一時はどうなるかと思ったが、意外と美味しく召し上がれた。完食である。
後はドンキで買っておいた「JKのコスプレを着ていただく」という最終ミッションが残っている。
筑「それじゃあ、るるぶ見て沖縄旅行の観光地決めましょう!」
「そ、そうだね。」
・・正直、今は観光地よりもコスプレである。
彼女はカバンから取り出した観光情報誌を広げる。
そして俺に寄りそった。
シャンプーの匂いが、鼻をくすぐる。
筑「那覇空港に着いたらまずはレンタカー借りなきゃね!1日目はどこにいきます?」
「え?レンタカー?う、うん。」
とても楽しそうにページをめくる彼女が、そっと俺の膝に手を置いてくる。
きゅううううん♡
こ、これは・・キャバ嬢が良く使う禁忌のテクニック!
俺は居ても立っても居られなくなって彼女の肩を抱き寄せる。
そして半ば強引に唇を奪った。久しく味わっていなかったその唇の感触を思い出す。
・・しつこいくらいに長い接吻だ。彼女も応じてくれる。
このまま押し倒してしまいたい衝動に駆られるが、俺はぐっと堪えた。
今日の目的は彼女にJKのコスプレを着てもらうことなのだ!(※本当はたこ焼き食いながら沖縄の予定を立てることです。)
勇気を振り絞って切り出すのだ。
「あのさ・・お願いがあるんだけど。いい?」
筑「・・はい?」
そのシリアスな口調の「お願い」は、友人が俺に金を借りに来た時のトーンに似ていた。
「ちょっと待ってて!」
俺はクローゼットに向かって走り出すと、JKのコスプレをつかんで舞い戻った。
「こ、これ着て欲しいんですけど。」
筑「これって制服?」
「うん、女子高生のコスプレ。ドンキで買ってきたの。」
彼女は一瞬ポカーンとした表情をしていたが、スグに笑い出した。
筑「もう!お願いがあるっていうから沖縄旅行キャンセルとか思っちゃいましたよ!・・これ?着るんですか?今?w」
「うん。筑紫女に似合いそうだから・・」
筑「YUさんってやっぱりバカでエロだねw」
「うん。バカでエロでごめんなさい。・・さて着ようか!」
筑「でも女子高生の制服よりもキャビンアテンダント(スッチー)のほうが良かったなあ・・。」
「あっ!それもあったよ!沖縄旅行までに買っとくねw」
筑「(笑)楽しみにしときます。じゃあ着替えてきますね。ついでにシャワー借りますね。」
「・・つまり着てくださると?」
彼女も俺のバカでエロな情熱にあきれながらも観念したようだ。
筑「なんなら一緒にお風呂入ります?」
なに!?すごく楽しそうじゃないの?
でもいきなり裸を拝んでしまうのは違う気がする。それでもコスプレのありがたみが半減してしまう。
「さ、さっきお風呂入ったからw楽しみに待ってる」
筑「ふーん。じゃあ待っててください。」
すまぬ・・男の夢わかってくだせえ。
筑紫女はJKのコスプレを持って洗面所へと消えていく。
少ししてシャワーの音が小さく聞こえてくる。
それが止むとガサゴソと何やら弄んでいる音が聞こえてくる。・・うちはとにかく壁が薄い。
俺は洗面所のドアが開くのを今か今かと待っていた。
筑「ジャーン!YUさん似合います?w」
そしてその時はやってきた。