名古屋人はエビフリャーって言う?
「名古屋の人ってエビフライのことエビフリャーって言うんでしょ?ちょっと言ってみてよ。」
イタズラそうな顔で嬉々として大阪子が俺に向かって言う。
「コイツ・・わざとからかってるな!」
これは名古屋人に対してタブーとされている行為である。
その他に「エビフライばっかり食ってんの?」なんてのもある。
- 「エビフリャー」なんて言わない
- エビフライばかり食わない
- 特に名物でもない
- なぜか妙に聞かれる、言わされる。
ということでウンザリして、ちょっとイラっとするのだ。どこでそういう言い方が広まったのかは定かではない。なんとなくTVのせいだと俺は思っている。
「名古屋人って味噌ばっかり食ってんでしょ?」はマジなので返す言葉がない。
ちなみに愛知県民を喜ばせるなら「喫茶店のモーニングすげえ!」とか「スガキヤって安くてうまいよね!」とか「信長、秀吉、家康」あたりの話をしとけば多分喜ぶし話も弾むんじゃなかろうか。
「うう・・エビフリャー・・・(泣)」(一応言う)
セントレアのまるは食堂(大きなエビフリャーで有名)で飯を食ったらいざ実家へ・・と思いきや。
実家で親に合わせるのはもうちょっと先だ。
両親には「子供ができたんで結婚する」とは伝えた。
「そうか・・」と両親が思った以上に冷めたリアクションだったので逆に驚いたが、YUTAROも年齢が年齢なので対して驚くことでもないのかもしれない。
それよりも大阪子が「両親に挨拶」ということにかなり緊張している状況で、正直こっちまで不安になる。
ということで、優しい僕は彼女の緊張をほぐすために、数日間、近隣の観光でもすることにした。
どちらにしろ名古屋に住むのだから、少しでもこの地域を好きになって欲しいわけである。
「やべえ!高い!ええ景色!」
大「何ここ!くっそオシャレやん・・(笑)」
ようやく名古屋にも高層化の波が押し寄せてきている。
簡単な名古屋観光を終え、ガストでハンバーグを食う。
大「とうとうYUちゃんの地元に来ちゃったね・・。」
「緊張してる?」
大「うん、私ちゃんとお嫁さんとして挨拶できるかな~」
「俺がフォローするから大丈夫。うちの両親雑だからそんなに気にしなくてもいいよ。」
こんな大切な時にも温泉旅行に行っているYUTAROの両親。その放任主義のおかげでこんな男になっちゃったわけだけど。
「今日は慣れないことしたせいか疲れたやろ?」
大「うん・・ちょっと。」
「今日はホテルでゆっくりしよ。明日から新婚旅行がてら観光を楽しもうぜ。」
大「ありがと・・。」
それよりも俺は大阪子の「厳しい」?両親に会うことで、全く気が休まらないのであった。