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ゲス同士の密約

時は10月へ

話はビチ女から出会って3ヶ月後の10月へと戻る。

とにかくあのゲロ騒動から二人には友情が芽生えたわけである。

コーヒーをすすりながら男の話を延々とする彼女。

「お前・・自分の話しかしねえな・・。」

誰もどんな男とヤッタのかなんてビッチな話は聞きたくない。

ビ「あっ・・ごめん。」

「いいよ。」

ビ「YUちゃんは最近なんかないの?」

「アバウトな質問やな・・彼女できたよオレ。」

ビ「えー!聞いてない!てかズルい!先起こされた!」

「ふふん・・君とは違うのだよ・・てか彼氏いらんやろ?」

ビ「私も彼氏探しのつもりでサイトやってるんよ?」

「嘘つけw」

ビ「とにかくどんな子か写メみせんかい!」

携帯を開き、彼女である魚女の写真を見せる。

ビ「お!かわいい!清楚系だねw」

「君とは違うんだよw君とはw」

ビ「しつこいwいつ出来たの?」

「8月の終わり頃だから2ヶ月くらい前?」

ビ「そうなんだあ・・」

「でも最近会うペースが少なくなってるんだよね~あと乳首が黒い。」

ビ「乳首の色は人それぞれ!どのくらいのペース?」

「前は週に1~2回は会ってたんだけど、今は2周間に一回くらい?」

ビ「メールや電話はする?」

「する日もあるし・・しない日も・・。いやこっちから送らないと来ないかも?」

ビ「それ・・もう飽きられとるやないかーい!」

「嘘・・?そうなの?オレ飽きられてるの?」

ビ「だって付き合って2ヶ月っていったらまだアツアツのはずよ?」

「そう・・だよね。」

ビ「YUちゃんが思ってた人と違ったとか?付き合ってからわかることもあるし・・。それか慣れすぎちゃって空気と化しているのかもよ?」

コスプレか・・変態プレイがいかんかったのか?空気になるには早過ぎる。

ビ「忙しいだけかもよ?無理にそうなってる原因を探っても疲れるだけだし・・。」

「お前・・男前やな。」

ビ「なんなら浮気の一つでもしてみなさいよwちょうどめちゃ美人の子いるから飲み会する?」

「お前・・男前やな?」

ビ「どうする?」

「本気で?」

ビ「そっちにもいい男を生け贄にささげてもらうけどw」

「・・・・うーん。」

駄目だ!嘘が下手はオレが浮気したらスグにバレるからやめとけ!

ビ「ほら!やる?やらない?どっち?」

「・・・わかった・・よろしくお願いします・・。」

こうしてゲス同士の密約は交わされたのだった。

 

続く➡俺は友達が少ない・・先輩から出た「グッド」の合図