本日より相談の返信を開始致しました。まずはメール相談を返信させていただきます。LINE相談に関しては25日からとさせていただきます。

決別5 何かを察した彼女の不安げな表情が辛い

二人の終着点はYUTAROの部屋で

ガタガタ!タクシーは勢いよくYUTAROの家のほうへと向かっている。

こんなに揺れるとちょっと気持ち悪くなるわ・・。

 

雪国のタクシーの乗り心地の悪さは一級品だ。

凍っていたり、春先のガチャガチャの道をなかなかのスピードで走るのだから仕方がない。

 

家に帰る間、タヌキ女が何やら話しかけてきたが、動揺しているせいかあまり記憶にない。

生返事を繰り返したせいか、少しつまらなそうな顔をしている。

 

YUTAROとしてはいつどうやって「別れ話」をするのかで頭がいっぱいだ。でも、時間は確実に近づいている。

これから大好きな彼女を失わなければならないと思うと、まるで血液が煮立っているように熱く苦しい気持ちになる。

 

タクシーは家に到着し、いつものようにコンビニで「コーラ」を買うこともなく二人は部屋に入った。

 

タ「お邪魔しまーす!」

 

彼女は履いていたブーツを揃えて自主的に部屋にあがる。

もう何度もこの部屋に来ているので、彼女にも緊張なんてものは存在しない。

 

初めてこの部屋に遊びに来たときはどんなんだったっけ?少し緊張してたっけかな・・?

あの頃のうぶで身持ちの固い彼女を思い出す。セックスも付き合って一ヶ月はさせてもらえなかったし。

 

でも、その頃にはもう大阪子のお腹にはベビーがいたんだよなあ・・。

 

結局、少しでも何かを考えてしまうと「大阪子」「赤ちゃん」「過去」がもれなくついてくる。YUTAROの精神は病み始めていた。

 

タ「ねえねえ!テレビつけてもいーい?今日はなんのテレビやってるかな?あっ、めちゃイケの日だ。まだ8時半だから見れるね。」

「・・・・・・」

 

YUTAROは返事もせずに台所に向かい、蛇口を開けた。

シャーという音と共に、冷たい水がグラスを満たした。それを口の中へ含み、一気に胃の中へ流し込んだ。

「キーン」と奥歯がしみる。知覚過敏です。そして「キューン」と冷水で胃が締まった。

 

タ「ねえねえ!YUちゃん!リモコンどこに置いたの?見つからないよ~」

「・・・・・・・・・・・・」

タ「どうしたの?」

「あのさ・・ちょっと話したいことがあるんだ。聞いてくれる?」

すぐに口の中が乾いていく感覚に襲われる。

タ「えっ?何?うん。」

「突然なんだけど、何て言うか・・その・・」

タ「え?なに?」

ただ事でない空気を察したのかタヌキ女の表情は不安の色で曇っていく。

「俺たち・・・」

タ「・・・・・・・・」

「別れよう」

↓ この話の続きも読んでみませんか? ↓

次回の日記を読む

ようやく切り出した別れの言葉 「俺たちもう別れよう・・」 ようやく一言絞り出した。 ・・・・・・・ なぜか部屋の中はシーンと静まり返っている。長い静寂があったと思う。タヌキ女は無表情で、「別れの言葉」はまるで彼女には聞こ[…]

前回の日記を読む

その言葉は喉元まで出てきているのに! 「実は・・・(別れて欲しいんだ)」 喉元まで来ている言葉はなかなか出てこようとしない。 ・・言えねえ!やっぱ言えねえ・・。 こういう事はハッキリと早いウチに言うべきだとわかっていても[…]

違うそうじゃない!