未だに嫁は大阪の実家にいるらしい
※彼女の実家はこんな感じらしい。
名古屋への引越しの荷物はあらかた片付いた。
もともとそんなに多くの荷物があるわけじゃないので一週間も準備期間があれば充分。
そんなことよりももっと「大きなお荷物」が未だにこちら届いていない。
大阪子である、4月の終わりに大阪の実家に戻ってから、既に二週間が経過していた。
大阪子の親御さんが札幌に帰省するのを引き伸ばしているらしい。
その理由は「娘が久しぶりに帰ってきた」&「赤ちゃんがお腹にいるというので安静に」というものだ。
彼女はずいぶんの間、実家と疎遠な関係になっていた(1月には実家に帰ったようだがYUTAROは嘘だと思っている。)
なぜ大阪子がそれほど実家を避けていたか詳しくは知らない。
彼女の話だと「自分が相当困っている時に引き離すようなことを言われた」らしい。
だから彼女の家族がお腹の赤ちゃんを喜んでくれるのはYUTARO的にも嬉しいことである。
このまま大阪子と実家との関係が改善に向かえばと思っている。
ただ、旦那となり家族となる予定のYUTAROのほうからも一応向こうの親には挨拶はしなければいけない。それに向こうの家族のほうからもなにか言ってくるのが自然だ。
だって旦那になるんですよ?
しかし、会話すらも叶っていないのが謎である。
「俺の話題は出ないのかな?それとも、あまり歓迎されていないのかな?」
もし二人の結婚が歓迎されないものだとしても、大阪子の両親に結婚を了承してもらうという大きな大きな課題が残っている。
「ああ・・とてつもないプレッシャーだわ。」
その事を考えると胃がキリキリと傷んだ。
だからこそせめて電話でも接点を持っておいたいいように思うのだ。
あと二ヶ月半。とにかく出産までもうあまり時間がない。
産まれてから、
「てへへ~僕が彼女の種馬です~♪」
なんて軽く済ませる訳にはいかないのだ。
結局、大阪子の済んでいたマンションの退去の立ち会いはYUTAROが代行をしたし、新居の契約に名古屋へ帰ったりした。(滞在時間6時間のとんぼ返り)
YUTAROの方はあらかた片付いた。後は大阪子だけなのだが、
彼女も職場(ニュークラ)のこととか引越しまでに必要な手続きがあるように思う。
名古屋に行けば、再び札幌に戻ってくるのはかなり手間なので、もう少ししっかりして欲しいと思うわけだ。
今より大阪には近くなるんだからいつでも行けるんだし。
そんな感じでYUTAROはかなり焦りはじめている。
「もうそろそろ札幌に帰ってきたら?引越しまであと少しだよ?」
そんなメールを何度も送っている。
大「うん。私もそうしたいんだけど、お母さんがもう少しいて欲しいって・・」
「じゃあご両親に電話でご挨拶でも・・」
大「それは、名古屋に帰ってきてからで良いって~」
そんな感じでいつものようにヒョウヒョウとかわされてしまう。
「いい加減にしろよな・・」そろそろイライラが沸いてくる。
結局、大阪子が札幌に戻ってきたのは、引越しまであと一週間前の日だった。