浮気&浮気?友人から聞かされる真実
秋の夜長・・。深夜1時。
俺は魔女子(バツイチ)とのカラオケでの「トイレ情事」は浮気かそうでないかを考えている。
突発的な出来事とはいえ、どう甘く見積もってもアレは完全に「浮気」だ。
大人の美女の妖艶な魅力と勢いに抗えなかったのだ。
脳内で言い訳を並べているあたり、俺にはカスの血が流れていることが改めて証明されたわけだ。
とにかく出会い系で知り合ったビチ女やその友人の魔女子との飲み会によって刺激的に10月を終えた。
秋は一年の中でも好きな季節だ。
とにかく飯が美味い。そして冷たくなりかけた風が気持ちいい。頭皮の衛生環境にももってこいの季節。
11月は冬布団で完全防備して、窓を開けて寝るのが毎年恒例の習慣。
ただ現在の住処が「百年橋通り」という交通量の多い道路に近いため空気が悪いのが難点。(排気ガスで部屋の換気口が真っ黒になるレベル)
そんな11月始めの夜。
俺は冬布団に包まってウトウトと眠りにつこうとしていた。
深夜一時酔っ払いからの「ヤッタ」報告
ブーブーブー!携帯がバイブする。
「んだよ!もうちょっとで寝れたのに・・。」
震える携帯を荒くつかむ。
画面を見ると着信の相手は「ビチ女」だった。
ちょうど聞きそびれていた魔女子のメアドを聞き出そうと思っていたところだ。
やはり彼女とのトイレの続きを楽しみたいのである。それが健康な男心ってもんだ。
「もしもし・・」
ビ「あっYUちゃん?ごめんね遅くにw今大丈夫?」
妙に明るくデカい声。
「大丈夫だけど・・深夜1時だぞwもしかして酔っ払ってる?」
ビ「アハハ~!ちょっとね。」
「君は仕事あがりのキャバ嬢かいw んでどしたの?」
これから飲みに出て来いという誘いだろうか・・?
福岡に来てからというもの、こういう突然の飲みの誘いが増えた。
ビ「エヘ!ちょっと報告しようと思ってw」
「え・・?なに?」
ビ「フフッ・・YUちゃんあれからダン男さんに会った?」
「会ってないよ・・何で?」
ビ「この前ダン男さんにご飯誘われたの。」
「おお・・良かったやん。」
ビ「それで酔った流れで最後までイッちゃった。ウフッ☆」
「なんか・・いろいろ早えな!オイ!」
相変わらず・・そして安定安心のビッチっぷりだ。
ビ「もしかすると私達付き合うかもwフフッ!」
「おー!それはめでたいね!とうとう男漁りから卒業だねw」
ビ「もう男漁りとか失礼~w」
「んで報告って・・それだけ?」
ビ「・・うん。一応YUちゃんにお礼言おうと思って。」
これはお礼なのか・・?ノロケじゃねえか・・。
実は既婚者。明かされる真実
「あっ・・そうそう、俺もちょっと聞きたいことあって・・。」
ビ「え?なになに?」
「魔女子さんの連絡先教えてよ。このまえ突然帰っちゃったから聞きそびれてさ・・。」
ビ「いいけど連絡するとき気をつけてよ?時間とか・・。」
「え?何で?」
ビ「YUちゃんだから教えるけど・・私が言ったって魔女子さんには言わないでね。」
「ちょっ・・何よ?勿体ぶるなってw」
なんかものすごーく嫌な予感がするんですけど。
ビ「この前バツイチとかセックスレスの話したやん?」
「うん、そういえばしたねwちょっと気まずかったw」
ビ「私も先輩の手前だからあの時話を合わせてたんだけど・・。あれ嘘なの。」
「・・・??どっちが?バツイチ?セックスレスのほう?」
ビ「セックスレスは本当だよ。問題はバツイチのほう。」
「え?」
「実は現在進行形って言うか・・実は魔女子さん、まだ既婚者なんだよね・・。」
「ま、まjどいいいい!?」
彼女から明かされた真実は思った以上の重大発言だ。
バツイチのはずが本当は既婚者。これではお互い浮気&浮気ではないか・・。
ビ「黙っててごめんね。」
「てか既婚者って知ってて飲み会に呼ぶなよ・・。」
ビ「でも美人さんだったでしょ?そういう火遊びも刺激的じゃない?じゃあアドレス送るね。」
「い、いや・・送らなくていいや。」
魔女子がまだ既婚者だったということはビチ女の裏切りによって発覚した。
でも・・この告発がなければ・・冷や汗が止まらない。
「危なかった・・」
よくよく考えるとこの体験は完全にアウトの事案である。
とにかくこれからは「魔女」に気をつけなければ・・。
いや女性という生き物に・・。
裏切り裏切られ、俺に冬がやってくる。