自信を取り戻した俺は「写メが可愛い子」に会いに行く!
元カノに振られて自信を失い。今はまだセフレ的な彼女に癒されて自信を取り戻す。
俺の単純な思考回路のおかげで落ち込みやすい反面、立ち直りも早い。
そしてちょっと気分が良くなるとまた悪いクセが出てくるのだ。
インスタントラーメンを食べながら出会い系。携帯でポチポチとメッセージを送る。
そんないつもの日課も俺の精神のバイオリズムに左右されるのか、ここ最近は女性の食いつきもいい。
数日間で知り合った女性の中に一人会いたい子がいる。
年は20代前半。写メがめちゃくちゃ可愛いのだ。
写メ画像ををたくさんくれる説得力アリ!
一枚だけなら奇跡の写真。写メ詐欺という可能性も充分に考えられる。
しかし、彼女は自分の容姿に自信があるのだろう。
「今日は友達とプリクラとりました。 」
「おやすみのパジャマ姿です。」
「今、パパと晩酌中です!」
と頻繁に自分の写メを送ってきてくれる。
それのどれもが可愛い。
1枚じゃ心もとない写メも、数枚送られると説得力を感じてしまう。
彼女が写メ詐欺であるという「疑い」はどんどん晴れていく。
これはご飯に誘わないともったいない!
「今週良かったらご飯いかない?行きたいお店があってここなんだけど。」
俺はメールで食べログのURLを送った。
「うわあ!美味しそう!行きたいです! 」すぐに返事は返ってきた。
彼女は返信が早い。ナイスだ。反応も上々である。
「きっと性格もいい子なんだろうなw」
20代前半の無邪気なキャピキャピ感に俺の想像と好奇心は掻き立てられた。
つーことで紹介っす。
名前:キャピ子
年齢:20代前半
出会ったサイト:PCMAX
コメント:
薬局に勤務しているヤング女子。住まいは福岡の東はずれのベッドタウン。
今は大型の北欧系家具ショップがある辺りに住んでいる。
何度も言うが非常に可愛らしい顔立ちの持ち主で、しいて言えば「広瀬すず似」である。
写メが可愛すぎたり映りが良すぎるといつも「サクラ」や「業者」を疑うが、今回はあっさりとメアド交換できた。
メールのやり取りもかれこれ一週間。クソサイトに誘導されることも無い。
・・どうやら業者ではなさそう。
「予定空いてたら行こうよ!いつが暇かな?」
キャ「今週だったら水曜日の午後9時なら空いてますよ。」
「よし決定!店予約しちゃうよ!」
お店を予約!普段ならやらない危ない行為
初アポで店を予約する。これはいつもなら絶対にやらないような「危ない橋」だ。
なぜなら初アポは、「すっぽかしを食らうかもしれないこと」を念頭に置かないとダメだから。
俺はきっと舞い上がっていたのだと思う。
そして約束の水曜日はすぐにやってきた。
待ち合わせは千早駅。
待ち合わせは普段なら滅多に来ない東区の千早駅だ。
理由はお互いの家からちょうど中間辺りだから。まずは小手調べといったところだろう。
この近辺は元々は鉄道(JR?)の大規模な車両基地があり、その場所が開放されたため再開発によってニュータウンができた。
背が高く新しいマンションや広く綺麗に整備された歩道は福岡市内でも有数のキレイな街並みと言える。
可愛いけど太い!そんなアンバランス
「さてそろそろかな?おっ着いた?」
キャピ子からも到着のお知らせメールが入る。
すっぽかしの可能性はほぼ消え、俺はホッと胸を撫で下ろした。
後は彼女がJRの改札から吐き出されるのを待つだけだ。
俺は柱にもたれて何枚も写メでもらった彼女の顔を探した。
(ちがう・・あれは高校生。あれは性別がちがう。 あっ!あれだ。来た!!)
俺は一瞬笑顔を浮かべる。
写メでもらった顔がまんまの状態でそこにある。
彼女の前の女子高生がコンビニへと入っていった。
彼女の全身があらわになる。それを見て俺は唖然とした。
(ふ、太い?いやゴツい?・・可愛い。でもやっぱり太い?)
俺の脳はパニックを起こしている。
美少女な彼女の顔の下には大きな体があった。
まるでフィギュアの首から下を他の体にすげ変えたようなアンバランスさ。
彼女は美女系デブだったのだ。