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いつも通りで気楽な飾らないバースデー。

渋い居酒屋、単品料理。そしてビールラッシュ・・そんな誕生日会。

▷愛する彼女と気楽なバースデー編の1話目へ

さっそく衛生女から誕生日プレゼントを受け取る。

渡された袋の重量から「大きいけど重くはないもの」が入っていることがわかる。

 

「ありがとう!プレゼント今開けちゃダメ?」

衛「ダメ!・・恥ずかしいから後で!私の居ないところでこっそり開けてよ。」

「お年玉かよ・・。」

衛「とりあえずお酒飲もう・・。プレゼント選んでたら喉乾いた。YUちゃんビールでいい?」

「お、おう・・。」

 

おいおい・・プレゼントさっき買ったんかよ・・。

これってクリスマスの時と同じ流れではないか!

 

「あの・・料理はコースなのかな?」

衛「ううん。コースじゃないよ。だから好きなもの頼んでいいよ。」

そう言って店のメニューを開いて渡してくれる。

 

もともと『好きなもの』と『嫌いなもの』がはっきりとしている彼女。

酒はビールをこよなく愛し、カクテルもレッドアイかシャンディガフとビールが入ったものばかりを飲む。

料理の好き嫌いは、出会った頃に比べるとだいぶまともになったけど、イカの刺し身とか銀杏とか・・まだまだ多くの物が食えない。

だからコース料理よりも「自分が食えるもの」が頼める単品料理を好む。

 

刺盛りと卵焼きとエビマヨが届いた。刺盛りに入っているイカは別のものにしてもらった。

 

衛「グビグビ!ふうう!ビールおかわり!暖かくなって心置きなく飲める季節になったね。」

嬉しそうに二杯目のビールに口をつける彼女。

相変わらずビールの飲みっぷりが良い。

2杯目・・3杯目・・。

こちらも負けじと彼女の早いペースについていく。

 

 

そんな感じで誕生日の特別感もさほどなく、いつもどおりの食事を楽しむ。

これはこれで気が楽だ。彼女の誕生日も同じように飾らなくてもいいし。

 

それに比べると苺女の場合「鹿児島行き」が決定している。

彼女はイベント事を盛大にやりたいタイプ。つまり彼女の誕生日には、『鹿児島以上の何か』が必要ということだ。

近いうちにくるそのイベントを思うと、ちょっと面倒な気持ちになった。

 

衛「ほら!YUちゃんもおかわりでしょ?」

「おう・・日本酒飲んでもいい?」

衛「えー日本酒なんて美味しい?」

「ふふっ・・最近ポン酒の旨さが身に染みるようになってきたんよ。」

衛「オッサンだもんね。」

「つまりキミの彼氏はオッサンってことよ?」

衛「まあ・・そうなるね。」

「衛生女だって・・いいと・・」

俺は途中までセリフを言いかけてやめた。

 

衛「え?なに?」

「いや・・いいオンナって言いたかったんす。」

衛「絶対違うこと言おうとしてたでしょ!」

彼女の場合、軽い口論でもマジで怒っているように見える。(実際は無愛想なだけでたいして怒ってない。)

 

「いやあ惚れ直した!ほらビール飲まして。」

衛「え?別に飲んでいいけど。」

彼女がビールグラスを渡そうとしてくる。

 

「ちゃうちゃう!口移し。」

衛「バカなの?お店だよ?」

「いいやん個室だし。誕生日だし。」

衛「・・んもう・・。」

彼女は恥ずかしそうにビールを口に含むと顔を近づけてくる。

 

ンチュ・・チュルルルルル。ゴクン。

 

いつも無愛想な彼女だがスイッチが入る瞬間は、いつも見逃せない。

 

続く➡『性欲スイッチ』が入っていろいろ激しい2人。