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デパートに緊張!プレゼント選びって大変!

キャピ子と彼女のクリスマスプレゼント選び!

今日はクリスマスプレゼントを買うために博多駅に来ている。

これまではデパートといえば天神界隈がメインだったが、もう数年前のボロい博多駅とは違う。2011年からは大きく変貌を遂げて「お買い物スポット」としての地位を確立している。

駅内は人で混雑している。俺はJRの改札口でキャピ子の到着を待った。

到着を知らせるメールが届き、まもなく改札口から大きくて可愛い彼女が吐き出されてきた。

「おっすー!今日はわざわざありがとね!」

キ「いえいえ!私も楽しみにしてました。」

相変わらず性格のよろしい娘である。

「じゃあお願いします。」

早速俺たちは阪急デパートの中へと入っていった。

昔はデパートで買い物をするのも好きだったが、ここは最近は主に「ZOZOTOWN」などのお世話になっている。

(もう一人じゃ怖くてこれない。)

しばらくデパートというヤツから足を洗って、俺はすっかり緊張していた。

大分前に福岡で知り合った子持ちの女性(ずいぶん前の日記に書いた気がするけど名前忘れた)が「博多や天神はオシャレすぎて行けない」と言っていた。

今ならその気持ちがちょっとわかる。

 

キ「予算はどれくらいなんですか?」

「予算はどれくらい?」

キ「いやYUさんに聞いるんですけどw」

「2・3万くらいかなあ・・」

キ「了解っす!」

1F入り口付近にある高級ブランドは早速スルーをかます。

そして女性化粧品の匂いに混じりながら「ほどほどの」アクセサリーを吟味する。

キ「これなんか良いじゃないですか。あっこれもかわいい。」

店「ご覧になられますか?」

「いや・・まだいいです。」

他の階にも移動。

店「ご覧になられますか?」

「いやいいです。」

途中キャピ子の買い物にも付き合う。今日のお礼として「ボディソルト(風呂に入れるやつ)」なるシャレオツなものを買ってあげる。

(これで・・少しでも痩せるんやで・・。)

いつの間にか2時間が経過していた。いやはやデパートとは大変なものである。

途中、レストラン街の「くうてん」で昼食をとる。

キ「YUさんどのネックレスが良かった?」

「うーんどれが良かったかなあ・・?」

キ「私なら最初のほうでみた小さいハートのか、オシャレって言ってたのがいいかな。」

「ああ・・あれね。(どれだ?)」

キ「YUさんは?」

「うん。俺も小さい系ハート系のヤツが気にいった。」

キ「じゃあもう1回見に行きましょ♪」

結局どのネックレスのことを言っているのかわからないまま再度店に向かうことにした。

キ「これこれ!これです!」

「おお!これね!」

キ「お姉さんこれ見せてもらってもいいですか?」

店員「いまお出ししますのでお待ちください。」

「お願いします!」

キ「ほらやっぱり可愛い。」

彼女の言っているのはちょっと変わったデザインのハートのネックレスだった。これなら少し歳のいっている衛生女にプレゼントしても悪くない。

店員「試着してみますか?」

キ「はい。」

(え?誰がつけるの?)と思ったら嫌な予感が的中する。

キャピ子がネックレスを付け始めた。

(ばか!やめろ・・。)

案の定、彼女の太い首と肩にぴったりとネックレスがフィットする。

店員「あらあ!彼女さんお似合いですおお。サイズのお直しもできますので。」

しれっと本音だしやがるなこの店員。

「あの・・お姉さんもつけてみてもらえますか?」

店員「え?・・わたしですか?」

さすがに唐突すぎて困惑する店員。いちおう事情を説明する。

(やはり普通体系の店員さんのほうがしっくりくるな。)

スマン!キャピ子。

「ふむ・・ではこれ下さい。」

若干予算はオーバーしたものの、きっと気に入ってくれるはずだ。大丈夫。

買い物が済んだ。気が付けば夕方になっていた。

 

キ「私はこれから友達とご飯行くのでこの辺で失礼します。」

「いやいや今日は本当にありがとう。助かったよ!また飯でも行こう。」

 

俺はなかなか小さくなっていかない彼女の後ろ姿を見送った。

キャピ子は本当にいいヤツだ。今でも友達関係を続けている。

彼女の親友もデブであり、キャピ子の彼氏は全身タトゥー野郎だ。

それでも彼女はいいヤツだ。

 

続く➡クリスマスイブは「漫才師」ジャケットでイタリアン