元彼女と旅行に行くのは浮気になる?泊まりで温泉に行った結果。
YUTARO:ブログ書いている人。出会い系中毒のクズ。ハゲている。
大阪子(元カノ):札幌で一緒に同棲していた元カノ。キャバ嬢。大阪で知り合った。
タヌキ女(今カノ):彼女になったばかりの若い女の子。恵庭市在住。タヌキ顔がカワイイ。
「は、はひ・・もしもし・・」
「あっ私!大阪子!あけましておめでとう!」
「あけおめ。今年もよろしくね。」
ようやく二人はちゃんと新年の挨拶をすませる。でもこんな時間になんなんだ?
予想外の出来事に、頭が少し混乱している。
彼女はニュークラ(キャバクラの事)の常連と不倫旅行に行ったのでは?
※実家に帰ってると聞かされているが俺は嘘だと思っている。
「どうしたの?急に。」
大「冷たいなぁー。実家から帰ってきたら温泉に行こうって言ってたやん?」
「うん?そんな話あったけ?」
大「忘れてるとかありえん!?さすがのあたしでも泣くよ?その温泉だけど、来週か再来週にどう?一月はお店が暇だから結構休みとれるみたい。」
「は?かなり強引に進めますな・・。えーと。来週はダメだけどまぁ再来週なら。でもワリカンやで?」
大「わかった!んじゃ再来週の日曜日と月曜日で行こう。月曜日はお店休むからさ。」
「・・ちょっとスケジュール確認しとくわ。」
大「YUちゃんにお土産も買ってきたから。」
「えっ?お土産ってなに?」
大「・・白い恋人。」
「おい!それって北海道の土産やん!∑(゚Д゚)」
大「ふふ!ほな!連絡待っとるでー!」
プープープー・・電話が切れる。
こんな起こし方をされたら、二度寝は無理だ。
彼女ができてすぐに女と旅行へ行くクズ彼氏
俺に新しい彼女ができた。しかも若い。めでたいことである。付き合ってまだ一週間。
しかし、彼女ができる前に予定した重要事項がある。
元カノ(大阪子)との一泊二日の温泉旅行・・その日が今日なのだ。
結局、はっきりと別れていない。彼女会うのはクリスマス以来だ。
二股はいけない。
一夜限りの関係ならばまだしも、二股は良くない。真面目で可愛い彼女を泣かせるわけにはいかない。
浮気ならバレない自信はあるが、二股は完全にバレる。
ズボラなオレなら1ヶ月と持たずに物的な証拠物が飛び出てくるに違いない。
キッチリケジメつけますわ
大阪子にこれ以上会い続けてしまえば、心が揺れるかもしれない。
(そうなる前にとにかくケジメをつけなければ・・)
この機会にしっかりと別れを切り出そう。俺たちはもう会わないほうがいいのだ。
俺は縁を切るための言葉を考えながら、ゆっくりとタバコをフィルターまで吸った。
車のエンジンをかけると、いつもよりも重い音が鳴り響いた。
元カノの家までは、車で10分もかからない。
メールをすると既に待ち合わせ場所にきていたらしく車へと近づいてくる。
会うたびに水商売臭くなる女
彼女の来ている、起毛のロングコートは高価そうだ。車内には強い香水の匂いが漂った。
大阪でキャバ嬢をしていて、パトロンまでいたあの頃よりも、水商売の匂いがする。
(出会った頃は美人のキャバ嬢とエッチしてやったぜ!なんて調子に乗ってたっけ。)
この女は充分に食えていたキャバ嬢をやめてまでオレについてきたのだろう?考えを巡らせるも、それは想像上の中の話でしかない。
「おはよう!」
俺は、そう言葉を返す。なぜか目が合わせられない。
大「これ、コーヒー。あとYUちゃんの好きなコーラ。」
「いや二つもいらんて、コーラだけもらうわ。」
大「あっコーヒーは私のだわ。」
まるで恋人だった頃のやりとりだ。
でも、頭にちらつくのは現在の彼女「タヌキ女」の笑顔だった。
(ああ・・クズすぎてすいません。)
そもそもどこからが浮気?
よくこんな質問をテレビやラジオで雑誌で目にしたり、聞いたりする。
- 「キスしたら」
- 「手をつないだらとか」
- 「二人だけで会ったら・・」
なんてのもある。
じゃあ彼女に内緒で元カノと二人で温泉旅行に行ったら・・・?
ボク・・完全にアウトな気がしてます・・。
かくして、二人の浮気?旅行は幕を開けたのだった。
助けて!僕の元カノは「嘘つき」
車は目的地に向けて走りだした。
札幌市を出たあたりで大阪子が大きなヴィトンのバックをガサゴソをし始めた。
おろ?タバコでも吸うのだろうか?
「どうしたの?忘れ物した?」
大「いやちょっとYUちゃんに渡したいものがあって・・。」
「え?今なの?運転中やで?」
大「お!信号赤だね!」
車はタイミングよく赤信号で停車する。
大「はい!これ!おみやげ!」
差し出されたお土産は北海道名物「白い恋人」だった。
下手な嘘
「おまえさんよ。ホントに買ってきたんだ・・。」
前もっておみやげの内容を電話で知らされていたので、いまさら驚きも感動もありゃしない。
大「もう、ノリ悪い~もうちょっと突っこんでや~!」
「あ、白い恋人だ!わー前から欲しかったの!って違うわーい!」
大「そうそう、それそれ」
(・・完全におちょくられとる。)
「んで久しぶりに実家帰ったんやろ?どうだった?」
大「楽しかったよ~お父さんもお母さんも元気だった!あと家族でお節食べて、妹と買い物して~・・それで~」
妙にスラスラと家族団らんな内容が出てくるところが怪しい・・。
「私は御社の経営理念に共感を覚えまして~・・」
まるで面接の時にあらかじめ用意されたような答え方だ。全く共感できない。
コイツ・・絶対に実家に帰ってねえな !(-_-メ)
同棲して一年以上も同じ時間を過ごしてきたのだ。彼女の嘘もなんとなく感じ取れる。
それは大阪子の表情に出ているのか、仕草なのか?
決定的なものははっきりとわからないがなんとなく「感じ」でわかる。
それだけ彼女に裏切られてきたし、裏切ってきた。
多弁なところが怪しい。そしておみやげで確定的。下手な嘘だ。
嘘を見極めるのは疲れる
彼女は嘘つきなので真実か嘘かを見極めていると疲れる。
俺に被害がない場合は基本的に「真実」だと思い込むことにしている。
わからないでもない。彼女は若い頃に家族とのイザコザがあって、実家を飛び出した過去がある。
辛い人生を送ってきた彼女からすれば、嘘をつくことでいろいろなことから自分を守ってきたのだと思う。
両親や家族になにもないのに、実家に帰ることは絶対に考えられなかった。
でも、なぜ彼女はこんな誰トク?な嘘をついたのだろうか?
もう終わっている関係なら取り繕わなくてもいいのに。
タヌキ女と付き合って、冷静に大阪子のことを見てみると、とんだ事故物件なのかもしれない。
ちょっとイライラするう!
またケンカになってしまわないだろうか?
クズ二人の旅の行くすえは不安しかない。
雪道のように荒れそうな予感
車は雪道にたくさん積もった雪をガタゴトの乗り越えていく。冬の北海道は本当に乗り心地が悪い。
北海道の森は冬になると葉が落ちてボリュームがかなり減ってしまう。まるで「死の山」のようだ。
うっかり雪にはまってしまったら地獄の「スコップ救出作戦」が待っている。
(・・どうなることやら。)
俺は現彼女と元彼女に恐怖を感じている。この雪道のように、この旅行が荒れないことを願っていた。
泥のように濃い温泉。紅葉音(あかはね)に到着
「着いた!晴れの日の雪道は、太陽が反射して目にくるぜ。」
大「お疲れ様!さっさとチェックインしてお風呂に入ろうよ!」
いよいよ今日の宿に到着。
途中どこかへ立ち寄ろうと思ったが、このクソ寒い中に車から出るのは億劫である。
ということで二人が浮気?旅行で訪れたのは、ニセコからほど近い蘭越町にある「紅葉音(あかはね)」というお宿。
今回泊まる「紅葉音(あかはね)」は以前にも大阪子と来たことがある。
二人で3万前後とオイラからしてみればちょっとお高めの宿なのだか、今日は割り勘なのでYUTAROにもなんとか支払えそうだ。
宿の駐車場から出ると、「うお!硫黄くせええ!」ってなった。
部屋の中にいても「うおお!硫黄くせえ!」ってなる。
濃いオナラをしても彼女に気がつかれないほどだ。
「あーお風呂楽しみだなあ~!」
大「泥パックで肌がツヤツヤになったら惚れ直すよ!」
ということでスタッフの方に迎えられてチェックイン。
泉質がめっちゃ濃い。湯の華の泥パックができるレベル
紅葉音(あかはね)のウリはとてつもなく濃い温泉で、湯船にありえないほどの湯の花が積もっている。まるで泥ぶろのよう。
その湯の花を体に塗って「泥パック」のようなことができる。
お湯の色味があまり綺麗とは言えないのでちょっと汚く感じるかもしれないが、泉質は抜群で刺激的。
こんな温泉は滅多にないので温泉好きな方は行ってみてちょ~。
※温泉は透明がいいって人とお肌が刺激に弱い人にはあんまりオススメできないかも?
元カノにちょっとトキメク!でも絶対エッチなしない!
「・・宿の中でみる雪は格別じゃな・・」
一気に老化が進んでいる気がする。髪の毛もどんどん減っていくし。
大「代官さま。まあお茶でも飲んでくだせえ!」
「おう!町娘ありがとうよ!」
この設定はなに?
大「さっそく浴衣に着替えちゃおっかな?」
洗面所に消えていく大阪子。旅行に誘われた意味はよくわからないままだが、このあと特に大きなヤマはなさそうだ。
俺は茶をすすりながらタバコに火を点ける。そして白い恋人を一つボリボリ。
大「じゃーん!見て見て!」
そうおちゃらけながら大阪子が浴衣を披露する。
(クソ・・なんだかんだ言っても大阪子は美人だ。)
プイっと上がったケツにそこから伸びた長い足。
浴衣を着て、髪を後ろで束ねただけで、大人の色気がかもしだされている。
これは若い今の彼女にはないものだ。
さすが、容姿で食っているキャバ嬢といえる。
恋人がいなければ、すぐにでも襲いかかっていたかもしれない。
「いいじゃん!似合ってる。」
大「なんか棒読みじゃないですかい?」
「そんなことない。」
大「まあいいや。早速お風呂に入ってくる!久しぶりの温泉だし、5回はお風呂はいちゃうから!」
・・それは欲張りすぎじゃないかい?
意気揚々と大阪子は部屋から出ていった。
自分を抑えろ!
今日は我慢だ!絶対エッチはしない。
一線を超えれば、クズ道を引き返せなくなってしまう。
「・・テレビでも見て心頭滅却!」
テレビをつけると見慣れた夕方のテレビ番組がやっていて札幌駅前で電話を使ったクイズをしている。
すぐに手持ち無沙汰になって、携帯を取り出してメールをチェックする。
「!!なぬう!!」
イマカノのタヌキ女からのメールが来ていた。
付き合っているのだからメールが来るのは当たり前なのに、俺は大きく動揺してしまう。
浮気を疑われてる?女の勘は当たる!という経験
「今日は仕事だっけ?遅くなるの?なんか急に会いたくなっちゃって。YUちゃん家までいくからちょっとだけでも会えない?」
彼女のから届いたメールの内容だ。
鼻からお茶が出そうになる。体からじっとりとした嫌な汗がにじみ出てくる。
普段なら「アラアラ寂しくなっちゃんでちゅか~?」と微笑ましくも思える内容かもしれないが、近くには「他の女」がいる。
タヌキ女はメール無精だ。いつもはそんなグイグイ来ないはずのに、今日に限っては突然会おうとする空気を感じる。
ひょっとして浮気とか疑ってます?
(・・どうして?)
今の段階では俺の勘違いかもしれないが、女の勘には時々驚かされることがある。
女は意外と細かいところを見ている
女性特有の「些細な変化」に気が付く能力。これを女の勘と呼ぶのかもしれない。
細かいところに気が付いて、浮気を疑う女性も多い。
例えば、
- ドライヤーの位置やコードの巻き方
- 自分とは違う髪質や色の毛
- 車のシートの位置
- 電話やメールを返さない
- 布団や枕の匂い
- メイク落としの残量
いかん!忌まわしい過去を思い出してあげているうちにもっと怖くなってきた。
1と2は髪の毛のない自分のせいなんですけどね・・。
(・・震えが止まらねえ。)
小心者の癖に危ない橋を渡ろうとするからこうなるのだ。
恐怖体験がよみがえる。女は超能力者だと思う
「コイツただの怖がりやん。」そう思う人もいるかもしれない。
俺が女性の勘を怖がっているのは、以前にもこんな経験があったからだ。
もう8年ほど前の話になる。YUTAROは出会い系作った最初の彼女で童貞を捨てて、調子に乗っていた。
年上の女性に入れ込んでいた俺は、ようやく落ちたお姉さんと車の中でカーセックスに勤しんでいた。つまり浮気の最中である。
「プルルルルル、プルルルル!」
(オウ?こんなサルってる時に・・だれやあ!?)
携帯の画面をみると彼女からの着信が・・。
その後はチ〇コが勢いを取り戻すことはなく、そのまま終了のゴングがなった。
年上のお姉さんを家に送ってから、彼女に電話をすると・・。
「なんか、YU君が浮気してるような気がして・・」
ドンピシャの正解に、俺はパニックで陥り気を失いそうだった・・。
8年ほど前のトラウマが今、蘇る。
「そ、それと同じ匂いがする。」
他の女と一緒にいる時に限って、妙に電話やメールを送ってくる女はもはや超能力者だ。
なんて言い訳すればいいの?
俺は生唾を飲み込みながら、携帯のメッセージボタンを押していく。
「おつかれー!今日はちょっと厳しいかな~wいま出張先で遅くなりそうだからごめん。明後日ならいいんだけどね!」
平静を装った言い訳メール。自分でも出張とかわけがわからない。
タ「へェ~YUちゃんの仕事出先とかあるんだね~初耳。電話は?」
「忙しいから電話も無理」
この状況で電話をすれば、ボロが出まくって、ボロのオンパレードだ。
タ「ふーん。じゃあ明後日いろいろ話そ?おつかれ~」
え?何をいろいろ話すの?(゚д゚)
な・・彼女はとっても怪しんでいる。ってか怒ってない?これ。言い訳失敗かもしれない。
今日の宿題「つじつまが合いそうな言い訳を考えておくこと!」
大「お風呂お先に~めっちゃよかったよ!YUちゃんも入ってきなよ~」
この元彼女の勘も侮れない。破局の原因だったし。
ここはもう温泉なんかじゃねえ!イマカノとモトカノの関ヶ原だあ!(ちがいます)
彼女に対する罪悪感で気持ちがチクチクする
温泉につかるも、気持ちまでスッキリとはいかない。
何か行動をしていてもふと、タヌキ女の顔が浮かんでくる。今朝からずっとだ。
(これは・・罪悪感?)
罪の意識からか、ズーンと暗い気持ちになる。
(あんなかわいい子泣かしちゃいけねえ~。俺みたいなクズには勿体無い子だもん。)
そろそろ元カノとの決別を切り出さねばならない。
風呂から上がると夕食の時間だ。
夕食くらいは楽しく過ごすべきか、タイミングを見て別れを切り出すべきか・・。
俺たちはビールで乾杯し、YUTAROの生活じゃ滅多に食べられない豪華な食事に舌づつみを打つ。
キャバ嬢の大阪子は、常連客との同伴だのアフターでたらふく食わされてるようだが。
大「美味しい!次は日本酒行っちゃおうかな~?」
あれれ?日本酒なんて最近までは滅多に飲まなかったのに・・。これも「お客様」による教育なんだろう。
でもやっぱクズ男。
「お!ポン酒飲むの?じゃあ俺も付き合うわ!すいませ~ん!熱燗二合♪」
酔っ払ってくると、次第に彼女のことが頭に浮かんでこなくなる。さっきまであれほど心中を占領していたはずなのに。
酒は恐ろしい飲み物である。吾輩はクズである。
「お、大阪子浴衣がちょっとはだけてきてるよ?ブラ見えるよ?」
大「あ~ホントだ。酔っ払ってるから気がつかなかった。お店でも酔っ払うとうっかりドレスがはだけてるときあるし~(笑)」
「いい大人なんだからちゃんとしなはれよ」
大「はーい。」
こんなクズには注意されたくないだろう。
元カノはエロい。エッチしない自信がない。
とはいえ彼女の持つエロさは、やはり一級品である。大阪で始めて会った時の胸のトキメキは凄かった。
一目惚れである。大阪子はどうだったのだろう?
・・今となっては過去の話だ。
大「お腹いっぱい~部屋に帰ってゴロゴロしよ?」
このエロさを前に、何も起こさない自信はない。
・・そして部屋に入ると始まっちゃうわけだ。