懐かしのお店「おるげんと」へ再訪。酒が・・飲みたい。
阿蘇にて温泉に入り、コンビニで買ったおNEWのパンツを履く。
体はキレイになったが、自分の恥ずかしさが身にしみた。簡単に新しい自分にはなれない。
「ご飯ついでに熊本によって馬刺しでも食ってこっか?」
彼女にも助けてもらった。お返しとして、少しでもお礼をしなければならない。
衛「やった!馬刺し!馬刺し!」
阿蘇から熊本市内までは40キロ程度とそれほど遠くない。俺は再びアクセルを踏んだ。
熊本市内に着いたのは午後7時。さっきから腹の虫がグウグウと泣き続け、駄々をこねている。
有料パークに車をとめ、下通りのアーケードを二人で歩く。
美人のメッカである熊本は、あちらこちらで美人さんが出現する。目のやり場が忙しい。
「うわっ!この店・・懐かしい。結構美味かった気がする・・。」
俺はとある居酒屋で立ち止まった。
「おるげんと(熊本弁で俺の家という意味)」という名前のお店。
その昔にアポ?で誰かと一緒に行ったことがある店だ。(探すのが面倒なのであきらめた。たぶん過去の日記にあります。)
「確かここなら馬刺しもあるし、馬以外のものも食べれたと思う・・。」
マシになったとはいえ、衛生女は好き嫌いが多いので、自分で食べたいものを選ばせたほうが早い。せめて今日くらいは尽くさせておくれ。
衛「じゃあここにしよ!」
「おるげんと」の入り口のドアを開けると、店員さんが威勢よく、大きな声で出迎えてくれる。
俺の家よ・・ただいま。
ロフト席に案内される。天井が低く頭をぶつけそうだ。・・この前もこの席だったかな?
衛「わー!おばあちゃんちみたい・・。なんかこういう雰囲気のお店って落ち着く。」
「だな!ほれほれ好きなもの食べて!お酒も飲んでいいから!」
そう言って、俺は彼女にメニューを渡す。
衛「でも・・いいと?お酒飲んでいいと?なんか悪いばい。」
「もちろん!」
さっきオッパイを20分も吸わせてもらったお詫びですばい。
衛「なんかさっきからおかしい・・。怪しい・・。」
「何ガーー?いや・・いつもどおりですよって!すんません!とりあえずビールとウーロン茶ください!」
衛「・・・・・。」
手際よくドリンクがやってくる。
「さあさあ!お疲れ様!カンパーイ!」
強引に乾杯。一旦酒が入れば、彼女はいつもどおりビールラッシュに入るに違いない。
衛「ゴキュゴキュ!ぷっは!・・おいしい。」
間髪いれずに馬刺しの盛り合わせと馬レバ刺を頼み、後は彼女の好きそうなものを注文していく。
衛「うわー!馬刺し美味しい!馬レバってこんなに美味しかったんだ!ゴキュゴキュ!」
衛「やっぱ唐揚げって最高!ゴキュゴキュ!馬すじ煮もいい!ゴキュ!」
「ほら!からし蓮根もアリやで!」
衛「えっと・・・からし蓮根はいいや!」
「・・・そう?」
衛「餃子もいいね!ゴキュゴキュ!」
「この冷奴もなかなかやDAY!」
衛「豆腐好きだけど毎日食べてるしwゴキュ!」
「・・・・ええ・・豆腐すっごい体に良いらしいよお・・イソフラボンとか・・。」
衛「このだし巻き卵おいしー!」
「うう・・。」
彼女のリミット解除された飲みっぷりを見ると、こちらもアルコールが欲しくなる。
「俺もお酒飲みたくなってきた。この際、泊まって明日朝イチで帰る?」
衛「え?どういうこと・・?」
「えっとお酒飲むと車に乗れないから、ラブホに泊まって・・かくかくしかじか・・。」
以前にも使った、そして一昨日も使った俺のよくやる作戦。
『出先で突然泊まると楽しいよ!』作戦である。(ただし100キロ以内に限る)を彼女に伝える。
衛「それならYU君もお酒飲めるしね!うん!そうしよ!」
「あざーす!焼酎の芋ロックお願いしまーす♪」
衛「でも私・・にんにく臭いかもよ?」
そこは歯科衛生士である。口臭には厳しい。
てか仕事の前日に馬刺し(にんにくと玉ねぎ)と餃子(にんにく)を食う時点でアウトな気もするが・・。
「にんにく臭いかもよ?」そのセリフを吐いた後、妙に彼女がそわそわと女の顔になっている気がする気がするのは気のせいだろうか・・?よくよく考えたらアレをするのは久しぶりなのである。