関節が痛い・・息を切らしながらオジさん到着
250キロの距離を運転してきたので待ち合わせ場所に向かうのにも、若干息切れ。
関節はキシキシと悲鳴をあげる。
自転車を長時間漕い後にまともに歩けなくなるように、同じ動作を続けると関節や筋肉にクセがついてしまうのだろうか?
「やっと・・着いた・・」
この広島パルコで待ち合わせをするのは3度目だろうか?
遠征でわかりやすくアポをするにはこういうわかりやすい場所のほうがいい。
迷っても「パルコどこっすか?」と通行人に聞けば時間のロスも少ないからだ。
その分メジャーで人が多い場所なので緊張もするけど。
携帯を確認すると待ち合わせ5分前。そろそろ電話をしても大丈夫だろう。
前もってゲットしておいた鯉女の電話番号にかける。
「プルルルル、プルルルル!」
「はい。」
女性らしいというよりも、キレのいい声だ。
「イジーズダンス!イジーズダンス!踊る君をみてる~♪」
・・なんて言われた日にゃ、オジさんも頑張っちゃいそうである。
「インストラクター」という職業にはもってこいですな。
「どもども!YUTAROです。」
鯉「あっ!着きました?今パルコで化粧品見てたんで・・すぐそっちに行きますね!」
「どこで待ってたらいいかな?」
鯉「アリスガーデンだと、ちょっと人が多くてわかりづらいんで、お好み村の入口あたりで。どんな服装してます?」
「(ハゲ隠しに)帽子かぶってるんでたぶんわかると思います。」
鯉「わかりました!待っててください。」
耳障りのいい快活な声が途切れた。
俺はお好み村の入口に移動し、そわそわと彼女の到着を待った。
カッカッカッカ!
女が走っている・・。靴のヒールがコンクリートを鳴らす音がする。
あらあら・・そんなに走ったら転んじゃうよ?
女はまっすぐこっちへと向かってくる。
「ふう・・YUTAROさんですよね?」
「あ・・はい、本当に急いで来てくれたんですね。でも転んだら危ない・・。」
鯉「大丈夫です!私バランス感覚いいんで♪」
鯉女は声だけじゃなく、その挙動も活発だった。
背がすらっと高く、顔だちは元シンクロ日本代表の「青木愛」似だろうか・・?
※この方が青木愛さんです。
活発で少し気に強そうなところがまたそそる・・。YUTAROスコープはさらに彼女に入り込んでいく。
タイトなジーンズによってあらわになる「ピップライン」。そしてすらっと伸びた脚。細すぎないのがいい。
昨日の播磨女はガリガリだったし・・。
そして何より驚かされたのが、彼女の引き締まったケツなのでござる。
鯉女のケツはYUTAROの重力に逆らえないそれとは違い、キュッと斜め上を向いていた。
見事なまでの小尻具合・・。
はあ・・はあ・・・!このお尻で越中詩郎バリの「ヒップアタック」をかまされたい・・。
彼女って誰かに雰囲気が似てる?俺が感じた違和感
しかし、俺は鯉女に違和感を感じていた。
彼女が醸し出す人懐こくも快活な雰囲気。そして青木愛に似ているという顔立ち。引き締まった下半身と小尻・・・。
・・そう彼女はどことなく「大阪子」に似ていた。
もちろん別人なので瓜二つということはないが、「姉妹です」と言われれば納得するレベルだ。
大阪子の面影を思い出すなど・・まだ・・俺は病んでいるのだろうか?
全てが出来すぎている!
鯉「YUTAROさんお腹すいたでしょ?」
「うん、めっちゃ空きました。お昼ご飯もあんまり食べてないし。」
鯉「この前、魚食べたいって言ってたじゃないですか!」
「よく覚えてるね~そうなんすよ。魚大好物で。」
鯉「お魚美味しいところがあるんです、瀬戸内海の海の幸を堪能しましょ♪」
「いいねえ~♪オススメの店があるの?」
鯉「実は・・もう予約してあるんですぅ!絶対オススメですよ♪」
「え?予約までしてくれてるの・・?」
今までのアポでこんなに準備がいいことなんてあっただろうか?
・・全てが出来すぎている・・。恐怖心が湧き上がってきた。
彼女もその店も「トンデモ会計」なんじゃなかろうか・・。
俺は彼女の作り出した罠にまんまとハマろうとしているのかもしれない。