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彼女のプレゼントのセンスに開いた口が塞がらない。

プレゼントを「開ける瞬間」、「開けられる瞬間」ってドキドキするよね!

▷絶望的にプレゼントセンスの無い女編の1話目へ

女性からプレゼントをもらうのはとても久しぶりでございます。

(何が入っているんや・・?)

ドキドキしながらクリスマス仕様の光沢のある大きな袋をヒモ解く。

その間となりの席の男の子がこちらをガン見しているのがわかる。

(おまっ!変なプレッシャーかけるんじゃねえよ。)

 

「んじゃ開けるよ!せーのー。」

 

俺たちは同時にプレゼントを開封した。

 

袋の中には何やら布類がたくさん入っている。

(マフラーとかストール・・かな?)

 

衛「うわあ!ネックレス・・。バリ可愛い。」

衛生女のプレゼントが何なのか疑問に思っていたところ、まずは彼女からリアクションを頂く。

(よかった・・気に入ってくれたみたいだ。)

キラキラと目を輝かせて言う彼女を見て俺はホッと胸をなで下ろした。

世の中には「5万円以下のプレゼントは認めない」というクソみたいな女も存在する。

最近では某有名アクセサリーショップのアクセサリーが、クリスマス後にオークションサイトで大量に出品されていたのが話題に上がった。

衛生女はとりあえず「そっち系」の女ではないということだ。

 

衛「ねえねえ!早速つけてもいい?」

「うん、サイズが合うかわかんないけど・・合わなかったらお直ししてくれるって店員さんが言ってた。」

彼女がネックレスを手に取り、首にあてがう。

 

衛「どう?似合う?」

「おお!ええやん。めっちゃ似合うでよ。」

衛「ホント?これ自分で買いに行ったの?」

「お、おう・・。衛生女の趣味とかわからんし、店員さんにいろいろ聞いたりして苦労したで。」

本当はもう一人登場人物がいることを彼女は知らない。

衛「マジで?めっちゃ嬉しい!YUちゃんありがとう。」

これほど喜ぶ彼女の顔を見るのは初めてだ。頑張った甲斐があったというものだ。

「さて・・あなたのプレゼントも見させてもらいましょうかね・・。」

俺もドキドキしながら袋から彼女のプレゼントを出す。

最初に取り出したるは、少しハデ目の四角いボーダー柄の布。

「えっと・・これは・・マフラーかな?」

衛「ううん。それ・・腹巻。しかも遠赤外線入りの良いヤツだよ。YUちゃんお腹冷えやすいでしょ?」

「お、おう・・。腹巻ね。たしかに冬場は重宝するわ。いつも突然トイレ行きたくなるもんな。・・ありがと。」

次は・・ズボン?かな?

衛「それは・・ももひき・・いや今はレギンスとかタイツっていうのかな?しかも・・」

「遠赤外線入りってなんでしょ?」

衛「そう!良くわかったねw」

う、うーん。この微妙な感情はなんだろう?

腹巻にももひき・・。彼女から見て、俺は「おじいちゃん」的な印象なんだろうか?

「ありがとう・・。前から買おうとは思ってた。」

袋の中には最後に四角い箱が残っている。な、なんだろう・・。アクセサリーだろうか?

「こ、これは!・・イヤホン?」

アイフォーンだったら嬉しいけど、ここでまさかの「イヤホン」が来るとは・・。

衛「それ音がいいって書いてあったw」

何それ・・イヤホンに関しては「ついでに入れとけ感」が凄まじい。

どれも恋人からのプレゼントとしては「身に着けるもの、いつも持っている物」の基本を押さえていたが、なんか・・違うよね。

「あ、ありがとう。今日帰ったら早速身に着けるわ。」

俺は戸惑いの思考とは裏腹に、精一杯の笑顔を彼女に振りまいた。

 

ちなみに腹巻とももひきに関しては毛玉だらけになるまで4年間使い倒した。

イヤホンは2014年の正月に実家の犬に食いちぎられるまで健在だった。

ということで彼女の「少し変わった」クリスマスプレゼントは、俺にとって重宝したのだった。

 

続く➡ラブホを彷徨う恥ずかしい二人。