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衛生女

【湯布院~延岡~宮崎】二泊三日の恋人サービス旅行

衛生女

恋人と行く宮崎旅行

目次

二泊三日の宮崎旅行へ。今日は彼女サービスデー。

彼女を一人失って、気がつけば9月も半ばだ。うだるような暑さも随分和らいできた。

クズのほうが失恋の回復は早い。

別れというものは、いつだって後味が悪い。

だけど、もう苺女を待つ必要も悩みも無くなったわけだ。

足枷が無くなったといえば言葉は悪いけれど、吹っ切れてしまえば、俺の心も軽くなっていった。

それにもう一人彼女がいる。セフレもいる。きっとクズのほうが失恋ダメージの回復は早いのだ。

自分が「どこかおかしい」と理解して、これからもこのままのクズで行こうと思っている。

三つ子の魂百までというくらいだから、オッサンになって染み付いた性質を変えるのは、きっと不可能なんだろう。

「してあげたいの精神」は大事

さて、しばらく登場していなかったもう一人の彼女の衛生女の話だ。

衛生女の前回⇨バレンタインを忘れた彼女。強引に「サプライズ」にして行く

汗っかきなYUTAROは夏場に出かけるのが嫌いなので、8月の間は衛生女とは夜の居酒屋デートばかりだ。

彼女もそれに満足しているのか文句は言ってこない。それとも言わないだけなのか。

 

「うーん。そろそろどこかに連れてってやりたいなあ・・。」

夏がすぎれば、そこそこサービス精神豊かになったりする。重かった腰を上げて、久しぶりに宮崎へと二泊三日で旅行することになった。

「してあげたい。連れてってあげたい。」の精神は恋人関係をメンテナンスする上でとても大事だ。

これを怠ると、自転車のチェーンのように錆びついてうまく回らなくなる。でもなかなか出来ないんだよなあ・・。

 

宮崎県というと、九州の中でも「一番行く機会のない県」に認定している(個人的意見です。)

だからこそ、今回の旅行は、新鮮な気持ちで行けそうだ。

テンションでわかる彼女の喜びっぷり。

さて宮崎旅行当日。彼女の家まで車で迎えに行く。

衛生女は大きなバッグを右手に持ちながら、いつも以上の笑顔で車へと駆け寄ってくる。

衛「やっほー!」

車のドアを開けての第一声。・・テンションが高い。

「お、おはよう・・。」

衛「いやあ・・楽しみで昨日は寝れんかったと!寝れんかったと!」

いきなりの寝てないアピールがウザめ。

「なんで・・二回言ったん?」

衛「なんもう!ボケーっとした顔してからに。」

「え?」

衛「ほら!出発進行!(昭和)」

「あ、はい。」

いつもはボソボソとこもった声で喋る衛生女が、「ハキハキ元気ちゃん」だ。危ないクスリでもやってるんだろうか?

それだけ今回の旅行が楽しみだという事が伝わってきて。俺も少しだけ嬉しくなった。

「しゅ、出発シンコー!」

衛「お、お!YU君もノッて来たねえ!」

車は南国へと向かって走りだす。

とりあえず、彼女は今すぐ仮眠を取るべきだ。

有名観光地の湯布院で観光&ランチ

さて一日目のルートは延岡市までだ。福岡から大分自動車道を走り、延岡へと向かう予定でございます。

思い起こせば去年の夏にも衛生女と宮崎県に行っている。

前回は、高千穂に行った帰りに、うっかりウ○○を漏らしてしまったっけ・・。(泣)

旅行一日目。延岡に向かうまでの観光地をどこにしようか迷っている。俺は優柔不断男なので道中デートプランはなーんも考えていない。(付き合い始めとかはがんばるけど)行き当たりばったりだ。

恋人同士の旅にはケンカが付き物だ。目標として彼女の機嫌を損ねる言葉は、ゼッタイに吐かないようにしよう。この三日間は平和に過ごそう。

大分自動車道は山中を掻き分けるように進んで行く。

「湯布院で昼飯食う?それとも別府まで行ってランチする?」

衛「どっちが楽しいかな?」

(難しい質問しやがって・・。)

「まあ湯布院のほうが観光地っぽいだろうね。別府はどっちかって言うと市街地って感じだな。」

衛「じゃあ湯布院で!」

湯布院は高原地帯なので別荘やペンションも多い。関東で言うところの軽井沢とか、那須塩原みたいな感じだろうか。

もちろん温泉地としても有名で、「由布院玉の湯」「亀の井別荘」「山荘無量塔」など湯布院御三家(高くていけません!)を代表して高級な温泉宿が多い。

とにかく湯布院界隈だけでも観光地がたくさんあって一日遊べるので、デート計画を練るのが面倒な時は湯布院に連れていくと、大抵の女は喜ぶはずだ(雑)

※時間に余裕がある人は湯布院界隈には由布市街だけじゃなく、温泉、遊園地(城島高原パーク)、アフリカンサファリ、由布岳などなど観光地をもっと回ってみると楽しいですよ。別府もさほど遠くないので選択肢にいれても良いかもしれません。

微妙だけど寄っちゃう「道の駅ゆふいん」

道の駅ゆふいん

大分自動車道に乗ってしまえば、湯布院までは一時間ほどで着いてしまう。

湯布院ICで降りると、すぐに道の駅ゆふいんがある。

なぜか高確率で寄ってしまう道の駅なのだが、さほど大きくもなく、地味な道の駅だ。でもお土産を買い忘れた時に立ち寄ると便利。

道の駅で売られている、湯布院界隈の農産物を眺めながら、湯布院界隈のお土産を見る。

「・・さて、ゆくか?」

衛「・・うん。」

滞在時間は15分程度っすわ。

蕎麦食って金鱗湖へ、「ティラピア無限増殖中」

道の駅ゆふいんから、下道を少し走れば、由布市街へと入る。

週末で混み合っているのがわかる。

216号沿いのドラッグストア「コ○モ○」に車を停めて、薬局で湿布を買って、「一時間ほど車を停めてさせて頂いてもいいですか?」と聞いてみる。

了承を得たので駐車場は確保だ。そしてドラッグストアの隣の蕎麦屋で蕎麦を食う。

湯布院は蕎麦も美味い土地なのだ。

「ズゾゾゾ!くちゃくちゃ・・金鱗湖行く?」

衛「ズゾゾゾ!モグモグ・・行く。」

 

という事で湯布院といえば、ベタな観光スポットの金鱗湖へ歩いて向かう。

・・何度も来てるので特に心動かされるものはない。

衛「YU君あの魚って何?」

「鮭じゃね?」

衛「へえ~鮭ってこんなとこに住んでるんだ!(アホ)」

金鱗湖の魚「ティラピア」

湖を泳いでいる魚を二人見つめる。実は鮭ではなくティラピアだ。金鱗湖ではティラピアなどの外来種が大繁殖中とのこと。

まあ魚が泳いでいるのを見るだけでも心が和むというものだ。

歩行者天国「湯の坪街道」はマスト。でも外人だらけ。

そのまま「湯の坪街道(歩行者天国)」へ。

湯の坪街道

両脇に所狭しと、お土産屋がある通りだ。

彼女をここに連れていって手を繋いで歩けば、湯布院デートはなんとかなる。時間も潰せる。

ただし今はもう日本人のほうが少ないんじゃないかってくらい外人さん(韓国・中国の方が多い)だらけでもある。

「ソフトクリーム食う?」

衛「・・食う。」

とりあえず彼女にソフトクリームを与えておいた。

「湯布院醤油屋本店」がオススメ!

とりあえず、俺の大好きな「湯布院醤油屋本店」の匠醤油と、ゆず胡椒、われせんべいを購入。

醤油屋本店

湯布院に来るといつも買ってしまう・・。なおゆず胡椒はいつも余る。

「ふうっ!さすがに歩き疲れたわ・・。」

衛「YU君足腰弱いもんねw」

「ぐぬぬ・・。」

さて・・そろそろ延岡へと向かうとしよう。忙しいぜ!

衛生女

延岡到着。寝言で二股と浮気を自白しそうで怖い

延岡遠すぎい!眠気と戦いながら・・

湯布院から延岡まで140キロほどの距離がある。

最近になって「東九州自動車道」が北九州~宮崎市までつながったが、この頃はまだ一部が開通しておらず、「陸の孤島」感を残していた。

「下道楽しい!眠いい!殴って!僕を殴って!」

自分を奮い立たせ、彼女に頬を叩いてもらって眠気と戦う。

「もうすぐ延岡や・・やめて!顎はやめて!意識飛ぶから!」

二人を乗せた車は、いよいよ延岡市に入る。たぶんこの街に宿泊するのは初めてだと思う。

よく考えると、旅行に向きの観光地はたくさんあるのに、なんでわざわざ延岡に宿を取ったのか・・自分でもわからない。

「ふう・・疲れた・・。」

衛「運転ありがとう。後で肩揉んであげるね。」

予約しておいた、延岡アーバンホテルへチェックインする。

「うん!いい感じに地味なホテル!」

衛「わ!ツインルームだ!でも今日は別々で寝るのか~」

別れる原因になるレベルの歯ぎしり、イビキ。

「俺の歯ぎしりと、イビキに悩まされなくて良いやんw」

枕の位置を変えたり、寝る体勢を横を向いたりしてイビキは少し改善されたものの、歯ぎしりは治る気がしない。

※男友達いわく、俺の歯ぎしりは「別れの原因」になるレベルでヤバイらしい。「彼女はよくお前の横で寝てられるな!w」と言われたことがある。

衛「この距離なら充分すぎるほどに聞こえますけど?でもYU君の歯ぎしりとか、イビキとか寝言とか・・嫌じゃないよ?」

寝言言ってた!寝てる時に誘導尋問されたらアウト。

「・・え?俺って寝言も言ってんの?・・なんて?」

身構えながら聞く。ヤバイ事言ってないだろうか?

衛「ふふっ・・秘密。」

そう言って不敵な笑顔を向ける彼女。他の女の名前とか言っちゃってないかしら?

寝てる時に誘導尋問でもされたら完全にアウトだ。無意識の浮気カミングアウトは防ぎようがない。

彼女から感じる愛情に懺悔。今日はアナタに尽くします。

彼女は俺のブサイクな寝顔を写メって「可愛い」と言ったり、友人が息の根を止めようと思ったほどの俺の歯ぎしりも、「嫌いじゃない」と笑ってくれる。

彼女からは「愛情」が伝わってくる。大きすぎるほどに。

 

(僕ってばアナタ以外に二股かけてました!すいません!すいません!)

(結構な人数の女性と浮気しちゃってますぅ!ごめんなさい!ごめんなさい!)

(もう浮気はしま・・バレた時はおとなしくコ○されます。)

とにかく今日は、アナタに尽くします。

 

「まだ夕飯には早いから、ちょっとシャワー浴びてくるわ。」

衛「うん。」

熱いシャワーを浴びて、汗を流す。

「ふうううい。お先。チ○毛落ちてたらすまんな。」

衛「YU君、ほらこっちこっち。」

「え?どうしたの?」

衛「マッサージしたげる。」

「いやいや姫様。ここは私がマッサージ致しまする。」

償いになるわけもないが、今日は尽くすと決めたのだ。

衛「いやいやあたしが・・。」

「いやいやわたくしめが・・。」

パンパンパン!

衛「いやあ・・ああ・・あああん。」

「ふんふんふん!」

パンパンパン!

 

いつの間にかメイクラブ!

荒い息遣いと激しい躍動の中、二人の全身はこの上なくほぐれていくのだった。

延岡グルメ!「チキン南蛮」「辛麺」「あんかけ焼きそば」どこがオススメ?

彼女はシャワーを浴びている。軽く一戦、体を動かした後は、腹が減る。

さて延岡グルメを食いに行くとしようか!その前に延岡出身の友人(福岡在住)O君に電話をかける。

延岡人に聞いてみるのが早い!

O「もしもしです~!」

第一声から強烈な延岡弁のイントネーションだ。

博多弁に染まらない(染まれない?)のが宮崎方言の良いところ。

「あっ・・。O君?いま延岡に来てるんだけど・・。」

O「マジですか~呼んでくださいよ~!」

「いや・・。キミ福岡住んでるやん。」

O「一緒に連れてってくださいって意味ですよ~あれですか~?女とですか~?」

「まあ・・そんな感じ?今から夕飯食うんだけど、どっか美味しい店ある?できれば延岡っぽいやつ。」

延岡グルメの話。

O「そうですね~やっぱりチキン南蛮ですね~。」

延岡と言えばやっぱりチキン南蛮

そう延岡発祥というのは意外と知られていないかもしれないが、延岡グルメ代表として全国規模で知名度のある食べ物と言えば、やっぱりチキン南蛮だ。

チキンカツにタルタルソースがかかったあれだ。

ちなみに延岡人はチキン南蛮にこだわりがあるらしく、タルタルソースの味が好みじゃないと結構ディスる。

特にタルタルソース甘酢が入っていないチキン南蛮はチキン南蛮として認められなかったりと厳しい評価が下る。

「それで、どの店がいいと?」

チキン南蛮の元祖「直ちゃん」

直ちゃん外観

O「とりあえず、直ちゃん行ってみてくださいよ~。たぶんYUさんびっくりしますよ~。」

「なんで?」

O「直ちゃんは・・タルタルソースじゃなくて甘酢なんですよ~。ほらチキン南蛮って言えばタルタルソースだと思ってる人いるじゃないですかー?でも直ちゃんは甘酢だけなんですよ~w」

「(・・なんか面倒くせえ)」

直ちゃんチキン南蛮

延岡を代表する人気店にもかかわらず、地味な店構えの直ちゃん。

直ちゃんのチキン南蛮はタルタルソースがかかっていないため、一件チキンカツのように見える。芳醇な甘酢のチキン南蛮はしつこさもなく、次々に胃袋に吸い込まれていく。

⇨「直ちゃん」の詳細(食べログ)

チキン南蛮王国で支持される「おぐら」

おぐら外観

O「そして対抗馬として、有名なのがお・ぐ・ら。おぐらです。」

「なんで二回言ったw」

O「ここは直ちゃんと違ってチェーン展開してて、ちゃんとタルタルソースがかかってます。YUさんがイメージしてるようなスタンダードなチキン南蛮ですね。ただ結構味が濃く感じるかもですねえー?」

おぐらチキン南蛮

タルタルソースのかかっているチキン南蛮の有名チェーン「おぐら」。チキン南蛮の味には厳しい延岡人にも支持される人気店だ。

「おぐら」の詳細(公式HP)

「直ちゃん」「おぐら」どっちがオススメなの?

「直ちゃんと、おぐらどっちがオススメ?」

O「どっちもオススメですけど、個人的には直ちゃん試してみて欲しいですね~。そもそも南蛮漬けとかって甘酢じゃないですか?だからチキン南蛮ってタルタルじゃなくて甘酢じゃないですか~?あ・・一つ言っていいですか?YUさん酒飲むじゃないですか?」

「うん。」

O「チキン南蛮食べたら腹いっぱいになって飲めませんよ?明日のランチにしてください。今日は友達のやってる居酒屋紹介しておきますから。そこもチキン南蛮あるんで。」

「お、おう。ありがと。」

飲んだ後の締めは、「桝元の辛麺」

O「でも締めはやっぱり辛麺ですかね?」

「え?なに?」

O「辛麺も延岡名物なんですよ~w」

 

O「中洲にも桝元(ますもと)ってあるじゃないですかー?」

「あるね。」

O「あれも延岡から来たんですよ~。中洲のよりも全然美味いんで!全然違うんで!」

「おおー。食べたい!」

O「ぜひ彼女さんと行ってみてください。」

桝元の辛麺

辛麺とは、延岡発祥の辛いラーメンの事である。卵、ニラ、ゴロゴロのにんにくなどが入った辛いスープが特徴的。麺はこんにゃく麺と呼ばれるが、実はこんにゃくは入っていない。

辛さが選べるので、調子にノッて辛くすると次の日お尻も辛くなる。

パイオニア的な存在の「桝元」は凄まじい勢いで勢力を拡大しており、延岡に行かなくても福岡で食える。東京や大阪で食べられるのも時間の問題かもしれない。

延岡人いわく延岡の桝元は一味違うらしい。

「桝元」の詳細(公式HP)

「ありがと。」

O「で、ですね。」

「まだあるんかい。」

珉珉(ミンミン)のあんかけ焼きそば

珉珉の外観

O「もし明日チキン南蛮って気分じゃなかったら、ミンミンのあんかけ焼きそばも食べてみてください。」

「みんみん・・?」

O「これ食べないと延岡グルメのモグリですよ~。大盛り頼んでみてくださいw」

「(大盛りゼッタイ頼んじゃだめなやつやん。・・でも気になる。)」

珉珉のあんかけ焼きそば

大きなお皿に熱々のあんがかかった、お野菜たっぷりの珉珉のあんかけ焼きそば。あまり知られていないが、こちらも延岡グルメの一つ。

そのままでも美味いが、ウスターソースやお酢で好みの味に変えて食べるのが通。

珉珉の詳細(食べログ)

O「じゃあLINEにお店の情報送っておきますね~!あと友達の店にも連絡しときます。」

「あ、ありがと。気持ち悪いくらいに至れり尽くせりやなw」

O「・・だって延岡ですから。」

O君は最後、意味不明な捨て台詞を吐いて電話が切れた。

延岡に来たのが嬉しいからだろうか?

さて・・と。そろそろ彼女の準備も終わる頃だろうか。

延岡の夜。居酒屋、スナック、辛麺!そして危機

ホテルを出て、延岡の街へと繰り出す。

とりあえずO君の友人がやっているという、居酒屋へと向かうことにした。(店名は伏せさせて頂きやす。)

泊まっている延岡アーバンホテル周辺は、延岡駅から少し離れた場所にあり、「夜の街」の雰囲気も感じる。

スナックやキャバクラ?の看板を出した、テナントビルが結構立っている。

Google Mapを見ながら居酒屋を目指す、まだ午後9時にもならないぐらいだったのに、周りの商店や飲食店は結構閉まっている。少しさみしい雰囲気だ。

中央通りの交差点から少し歩くと、O君の友達がやっている店はあった。

まずは居酒屋で腹ごしらえ

「いらっしゃいませ~」

入ってみると小さな生簀がおいてあり、店内は思ったよりもキレイだ。

「あの・・O君から紹介してもらったんですが・・。」

「ああ!話は聞いてます。福岡のお友達ですね~。ありがとうございます。」

「いえいえ~。」

そんな感じで、挨拶を交わす。延岡は狭いので横のつながりが濃い。友人や恋人、家族など誰かが誰かにつながっているらしい。

俺達はテーブル席へと案内され座った。ようやく夜ご飯だ。

衛生女とビールで乾杯して、おつまみを頼む。

俺達は酒飲みなので、ドカ食いは出来ない。特に衛生女はビールしか飲めない特殊体質なので飲んでいる時はあまり食べない。

たくさん頼むとガッツリ残すので、結局俺が食うことになりメタボリックが止まらない。

直ちゃんなどのチキン南蛮を定食で食ったら、延岡の夜は試合終了だ。

O君の判断は正しいといえる。・・やるなアイツ。

 

「えっと刺盛りと・・この・・チキン南蛮と・・。」

うっかりチキン南蛮を頼んでしまう。居酒屋だし二人で食べれば怖くない。

衛生女はすでにジョッキ二杯目に突入していた。

 

「うん!やっぱ本場のチキン南蛮美味しいねえ!」

衛「うん!あっビールおかわりください!」

衛生女はすでに三杯目に突入していた。

O君の友達の店で、あらかた酔っ払ってもう一軒行くことに。ごちそう様でした。(店名出せないのが惜しい。)

勢いでスナックへGO(可愛いとは言えない)

延岡のスナック

ホテルの近くにある、スナックに行ってみようという事になった。

衛「楽しみ~!」

スナックなら女性を連れて行っても楽しめる。(キャバクラはやめましょう。)

場末感満載と思いきや、狭いながらもキレイな店内。お客さんでほぼ満席だった。

ママを含め、店で働いている女の子も若い。(可愛いとはいってない)

 

ママ「いらっしゃいませ~!可愛い女子も一緒とか嬉しい~。」

「宮崎旅行しようと思って福岡から来たんですよ~。」

ママ「あらあ、わざわざ延岡までお疲れ様です~。チキン南蛮食べました?」

どこに行っても、まずはチキン南蛮である。

彼女と乾杯を終えると、ママに一杯飲ませて、会話とカラオケを楽しんだ。

ママ「また二人で来てね~♪」

スナックママ

見送ってくれるママさん(本物)。

「うん。必ず。」

衛「楽しかったね~。うふふ。」

結構飲んでしまった。彼女が腕を組んでくる。街には誰も歩いていない。ちょっとイチャつきながら歩く。

喜多楼(きたろう)で締めの辛麺

きたろうの辛麺

「よし、締めの辛麺行くぞ!」

少し歩いて辛麺屋さんに喜多楼に到着。桝元を紹介しておいて行かないフェイント。

衛生女はもう食べられないという事で、ビールを飲ませておく。(彼女はビールならエンドレスで飲める)

 

待つこと数分、辛麺がやって来る。

 

どさっと唐辛子がのった、絶妙な辛さのスープにニラやすりおろしたにんにくが入っており、溶き卵が辛さを和らげてくれる。

麺に、意外とスープが絡んでいて食べやすい。

「ズズッ!辛い!美味い!明日ゼッタイ口臭い!」

辛さと格闘しながら、あっという間完食。

「・・さて、ホテルに帰ろうぜ。」

衛「うん!口の臭いが凄いから、もう他のお店には入れないしね!」

「・・・。」

少し迷いながらもホテルへ向かって歩く。

お腹痛い!延岡市街にはコンビニが少ない。

ギュルルルル!・・ヤツが来た。

「・・・あっ。お腹痛い・・。」

辛い食べ物に胃腸が刺激されたせいだろうか。

衛「・・え?また?」

「こ、コンビニ!コンビニはないかい?」

なんとか中央通りの交差点まで帰ってきたが、周りにコンビニがない。特に中央通り近辺にはコンビニが少ない気がする。

「・・あ、あかん。どうしよう。」

これでは去年の二の舞だ。

衛「ホテルまでもうすぐだし、走ってだめなら・・。そこらへんで。」

残念そうに彼女は言う。

「さすがに街の中で野グ○は・・。」

とにかく彼女を置いてホテルまでダッシュする。

(間に合え!間に合え!)

ケツ筋を締めながらホテルへと入る。もうフロントで鍵をもらっていたら間に合わない。

「すいません!トイレお借りしたいんですが!」

フロント「えっ?あっ!こちらにございます!」

フロントの従業員さんも、俺の表情を見てヤバイと思ったのかびっくりしていた。

 

ブリュリュリュ!

「なんとか・・間に合った。」

トイレを出ると、衛生女がフロントで待っていた。

 

衛「YU君って私の顔見るとお腹壊す呪いでもかかっとると?」

「そういうわけじゃ。・・すいません。」

延岡の味!珉珉(ミンミン)のあんかけ焼きそば食ってきた!

珉珉の外観

午前9時起床。宮崎旅行二日目だ。

昨日は飲みから帰って来て、日付が変わる前に寝てしまった。

口の中がネバネバしていている。これは間違いなくにんにく臭い。

衛「おはよう。」

「おはよう・・ハアー!」

彼女に息を吹きかけてみる。

衛「クッサ!もう!歯磨いてきなよ。てかウチ(の歯医者)でクリーニングしにきなよ。」

「彼女の働いてる歯医者に行くのはちょっと・・。てか寝言言ってなかった?」

衛「言ってなかったけど・・ほら。」

彼女が俺の爆睡している動画を見せてくる。ブサイクな顔で口をくちゃくちゃしながらイビキをかいている動画が流れる。

「盗撮やめて・・こんなん見せられたら自信無くすわ。」

衛「クックック・・w」

シャワーを浴びて、ホテルをチェックアウト。

愛車にトラブル!エンジンがかからない。

「さて、延岡で飯でも食って宮崎市に向かおっか。」

衛「うん。」

車に乗り込もうとホテル横の駐車場へ向かう。

「あれ?ドアが開かない。??キーレスが効かない。」

他人の車と間違えたかと思って確認するが、間違いなく俺の愛車だ。

キーレスが効かないので、ドアにキーを差し込み、開ける。

エンジンを始動させようとキーを回すも、音沙汰が無い。

「え?なんで?」

衛「故障?」

「バ、バッテリー上がったかな?」

相棒もずいぶんボロが来ている。いつ事切れてもおかしくない。

車に関しては全くわからないが、ここで狼狽えて情けない姿を彼女に見せるわけには行かなかった。

「のび太くーん。困ったとーきーは~JAFう~♪」

衛「何ドラえもんのマネしとんねん。」

「顔にシミができるから車の中に入ってってー。ふふふー。」

ということで、JAFに電話をかけて呼び、紫外線予防に彼女には車の中で待機して頂く。

待つこと30分。JAFの兄ちゃんが現れた。

「・・どうですか?」

JAF「バッテリーあがりですね。ライトとか付けっぱなしにしてませんでした?」

「うーん。どうでしょう?」

ドジなのでその可能性は高い。とりあえず、バッテリーにコードを繋いで頂きエンジン始動。

愛車が息を吹き替えした。

JAF「念の為、ガソリンスタンドやカーショップでバッテリー交換して頂くことをオススメします。」

「はい・・お手数おかけしました。」

早速、近くのイエローハットまで出向いてバッテリーを交換する。

「すまんのう・・出発が遅れてしもうて。お腹減ったやろ?」

衛「全然!じゃあご飯行こう!昼ご飯は私が出すから。」

俺の落ち込みを悟ったのか、衛生女がいつになく優しい。

「直ちゃん」まさかの休み

「ありがとよ。じゃあチキン南蛮食べに行こうか・・。」

衛「うん。」

O君から聞いたチキン南蛮の元祖「直ちゃん」へと向かう。

延岡駅からほど近い、味のある商店街の外れに、直ちゃんは存在した。

「まさか・・店休だと・・?」

衛「チクショウ!チクショおお!」

二人で大げさに残念がる。

「もうチキン南蛮じゃなくていいんじゃね?昨日食ったし。」

気を取り直して珉珉に行ってみる

そもそもチキン南蛮にそれほど思い入れはない。

ということで、あんかけ焼きそばの「珉珉(ミンミン)」へ行くことになった。

車で走ること15分。

「お、ここか。」

スーパーなどがある総合施設ホームワイド出北の一角にあるので駐車場には困らない。

満席かよ!人気店だから待つ!

「うわ・・満席だって。」

衛「人気のお店なんだね。」

店内に数人並んでいる。名前を書いて食券を購入。

とりあえずあんかけ焼きそばを並で注文しておく。

回転が早いのか、5分も待たないうちに案内された。てかおばちゃんの仕事っぷりが凄まじい。

座敷に案内され、食券を渡す。隣ではオジサマ二人が大きな皿に乗ったあんかけ焼きそばをすすっている。

皿がとにかくデカイ!

「あ・・あれが大盛りか・・。すげえでけえ。」

衛「私あんなに食べれないよ?」

「大丈夫・・大丈夫なはず。」

と思いきや、やってきた普通のもかなりの大皿。

ヤケド注意!だけど美味なあんかけ焼きそば。

珉珉焼きそば

野菜と餡がたっぷり乗った、熱々のあんかけ焼きそばだ。

「ズゾゾ!アッツーー!!!」

水を流し込む。舌で確認すると、上顎の皮がやけどめくれているのがわかる。

息を吹きかけて、少し冷まして再チャレンジ。

「ズゾゾ!うっま!」

麺がところどころでパリパリしていて、食感が楽しい。

横のオッサンをみると、ウスターソースをドボドボかけたり、お酢で味を変えている。

俺も真似してやってみた。

「なんだ・・これ。」

衛「え?ダメなヤツ?」

「まじかよ・・まじかよ・・。うっま!キムチも入れちゃえ!」

これぞ延岡人の胃袋を幸せにさせるご当地ソウルフードだろう。

「はあ・・幸せ。珉珉に来て良かった!」

幸せに包まれながら俺は南へと下るのだ。またくるぜ延岡!

宮崎というパワースポット推しが露骨な県。

車もリフレッシュ、お腹も満たされて、俺達は延岡から宮崎市を目指して下道でのんびりと南下していく。

宮崎はパワースポット推しが露骨な県だ。

「高千穂わかる。鵜戸神宮わかる。まだ青島神社わかる。」これらはちゃんとした由緒も伝説もある。

宮崎のモアイ

だが、モアイ!違うだろ!お前は面白スポットだ!イースター島に謝れ!(※イースター島公認らしいです。)

幸せの黄色いポスト!なんかこじつけ感ハンパねえ!

ということで宮崎県さん、なんでもパワスポするのは、ちょっとヤリ過ぎなんじゃなかろうか?

「宮崎=パワースポットでしょ」彼女が思ったよりもアホ

「そういえば、なんでそんなに宮崎へ行きたかったの?」

衛「え?だって宮崎ってパワスポ(パワースポットの略)だからw」

彼女は「宮崎県全域=パワースポット」という雑な考えのようだ。ここにも宮崎パワスポ推しに洗脳されている女がいた。コイツたぶん怪しい水とか買わされるタイプじゃなかろうか?

本当にそんな凄まじい力が宮崎にあるなら、日本の首都になってそうな・・せめて九州内でも重要拠点になってそうなものだ。(サーセン宮崎)

 

「じゃあ一杯パワー吸いに行こうぜ!」

彼女の事を「アホだなあ・・」と思いつつも、とりあえずノッておく。

衛「あはは!吸うって蚊じゃないんだからw」

(こ、こいつ・・)

 

衛「うう・・」

「ど、どうした?酔った?」

衛「ぱ、ぱ、パワスポ・・パワースポットの話してたら行きたくなった。」

どうやら彼女のパワスポ不足による発作が始まったらしい。

「ク○めんどくせえ・・」と思いながらも、この旅は彼女に尽くすと決めたのだ。

「パワースポットに行きたいのか!?よし任せろコノヤロー!」

彼女がパワースポットに行きたいと言ったら否定はしてはいけない。

大体の女は甘い物とパワースポットに目がない。

「恋人の聖地」とか「恋愛の神様」とかいうキーワードや、ただの金網に南京錠つけたとりとか・・そんな事が大好きだ。

彼女がパワスポに行きたいと、彼氏としては面倒でもノッてやるべきだ。

だが恋愛をうまく成就させるのは、ワガママじゃない、お互いの努力である。

とりあえず手頃なパワースポットを2つ周るぐらいで勘弁して頂こう。

「ここの神社行ったらなんか、運気がめっちゃ良くなったって友達が言ってた。」

このセリフも付け加えとくと、極めて扱いやすい。

周るほど、運転手はパワーを失っていく・・。

ちなみにパワースポット巡りは、運転手からかなりのパワーを奪います。「絶対に行っておくべきパワースポット10選」とかマジでヤメろ!多いわ!

そして律儀に全部周ってみる欲張りヤツ・・せめて2つくらいにしてくれ。と小さな声で言ってみる。

でも頑張った分、その日はよく眠れるに違いない。

とりあえず青島神社と黄色いポストで手を打っていただく。

宿泊地の宮崎市からもそれほど離れていない、青島神社へ向かう。

幸せの黄色いポスト

黄色いポストが見えてくる。

「このくすみのない黄色さ!パワーを感じるだろう?」

衛「うん!感じる!」

「鬼の洗濯板」と呼ばれる波状岩が見えてくる。この風景は神秘的なものがある。

「あれが鬼の洗濯板と言われる岩やで、どうよ?パワーだろう?」

衛「鬼が洗濯するなんてバリパワー!」

青島神社

さて、海を眺めながら鳥居をくぐって青島神社へ。

「ほら!ほら!目を閉じて手を広げて、めっちゃパワー感じるから!」

衛「わー!パワー!」

「やべえ!こりゃ巨人軍も優勝するわ!(してない)」

パワースポットをアホノリで周ると楽しいのだった!

その後、道の駅フェニックスで海を眺め、鵜戸神宮で運玉投げて、僕のバッテリーもあがりそうなのです。

宮崎の繁華街、橘通りへ繰り出す。夜ご飯はやっぱり地鶏でしょ!

「暑い・・どうにもこうにも暑い。」

9月といえども今日は暑い。そんな中でのパワスポ巡りは、二人から体力を奪うのに充分だった。

水を飲んでも飲んでも、すぐに汗が吹き出してくる。

俺のかぶっているデニム生地の帽子は、頭皮からにじみ出る汗で色が変わってしまっていた。

それでもパワスポ巡りを終えて、宮崎市に入る。

 

「この街も・・ちっとも変わらねえなあ・・。」

衛「住んでた?宮崎住んでた?」

 

二人は今日の宿である宮崎駅前のリッチモンドホテルにチェックイン。

シャワー浴びてエアコンをガンガンに効かせた部屋でしばらくゴロゴロと休憩タイム。

俺は全身が熱っぽく、あまり言葉を発することないほどに疲れていたが、衛生女は今日行ったパワースポットで撮った写真を眺めてニヤニヤしていた。

俺のパワーが彼女に移行しただけのような気もする・・。

宮崎市の繁華街「橘通り」へ

「そろそろ、飯にいきますか?」

衛「やったー!宮崎のご当地物食べたい・・。」

 

ホテルは宮崎駅前にあるので、駅でご飯を食べることも考えたが、いざ入ってみると思ったよりもしょぼい。

宮崎を代表する駅だけに、デパートを併設させたりして駅周辺の開発に頑張って欲しいものだ。(現在は宮崎駅西口の開発によってKITENという総合施設ができております。)

宮崎駅の構内を通過して西口側へと出る。

店を探しながら、フラフラと繁華街を目指して歩いていく。

人が増えていき、ざわざわと活気を感じてくる。

橘通り

アーケードのある商店街。ここは宮崎市の繁華街「橘通り」だ。

少しヤンキーっぽさを残した、イケイケな出で立ちの男女が街を練り歩いている。結構可愛い子も多い。

昨日の閑散としていた延岡の街と比べると、やはり好奇心をそそられる。

ちなみにニシタチと呼ばれる西橘通りにはキャバクラや風俗などの夜系のお店もたくさん存在する。

濃厚な宮崎弁を聞きながら、キャバ嬢と酒を酌み交わすのも悪くないかもしれない。

 

(クッ!彼女さえいなければ!キャバクラ&風俗コースを堪能出来たのに!!)

 

衛生女と橘通り周辺をぶらぶらして、宮崎の空気を肌で感じる。湿度が高い。

この頃は人気だった・・。塚田農場で宮崎の地鶏を食す!

「宮崎といえば、地鶏であーる。」

衛「え?急に何!?」

 

・・ということで橘通りにある、有名店、塚田農場で地鶏を食べることにした。

塚田農場

塚田農場は、全国で190店舗以上展開されているチェーン店である。だから宮崎に行かなくても食える。

ちなみに地鶏一筋をウリにしていた塚田農場だが、一部の商品に輸入ブロイラーを使っていることがバレて、景品表示法違反で消費者庁から措置命令が出ている。

今は経営がうまくいってるとは言えない。

 

「はえーめっちゃ混んでる!」

既に店内は人でほぼ満席。

衛「地鶏!地鶏!ビール!」

ということでじとっこ炭火焼と、限定の鳥刺し、地鶏のたたきなんかをオーダー。鳥尽くしだ。

そしてもちろんビール。

「かんぱーい!」でビールを流し込むと、すぐにアルコールが吸収されていくのがわかる。

さっそく鳥刺しが運ばれてくる。

鳥刺し

「うおー!鳥レバーうめー!プリプリっとしてて、新鮮だから全く臭くねえー!」

「このズリ刺しもコリコリとした歯ごたえがたまらねえな!・・あれ食わんの?」

衛「鳥の生はちょっと・・。」

「えっナマモノ苦手だったっけ?」

衛「ほら、鳥は食中毒になったら怖いって言うし、カンピロバクターとか最近良く聞くし。」

さすが歯科衛生士。衛生面には厳しい。

「タタキもかい?タタキなら火も入ってるし。」

衛「パクっ。うん・・美味しいね。」

あっオーダーミスった。衛生女の「もういいや感」が半端ない。

いかにナマモノ好きなYUTAROでも、一人で刺し盛りと、タタキを全部食べるのはキツい。グフッ!!

衛「炭火焼美味しいー!ビールが進むね!」

進むねじゃねーよ。

ということで彼女用に名古屋人が大好きな手羽先の唐揚げも注文。

イメージのものとは違ったが、これはこれで美味。

「ふう・・満腹。」

だけど酒があまり進まないのは何故だ?

しかも体がちょっと熱っぽい。

「もう一軒行こうよ!」の眼差しをこちらに向ける彼女を説得し、俺たちはホテルへと戻ることにした。

だけどそれも選択ミスだ。彼女は「体調とか関係無い女子」なのだ。

助けて!僕の彼女は体調悪くてもエッチしたい系女子

性欲の塊

ギシッ!ギシッ!ギシッ!

彼女は俺の上にまたがり腰を振っている。

まるで人形のように、俺は空を見つめながら、その揺れに身を任せていた。

 

橘通りで地鶏を食った後。

俺は、体調に異変を感じて、早々にホテルに戻った。

彼女の性欲が強くて、体調悪くてもセックスしたがる

気怠さと、微熱感じながらベッドで横になっていると、

「大丈夫?疲れたのかな?」と彼女が聞いてくる。

「うん。ちょっと体がだるくて。横になってたら良くなると思う。」

ここまでは良い。

彼女は俺の上に乗っかると、Tシャツの上から俺の乳首を刺激し始めた。

(うん。まあまあ気持ちいい。でも何してんの?この女。)

「YU君。Hしたい・・。」

衛生女は、そう言って俺のTシャツを捲り上げると、乳首を舐め始める。

(何いってんだコイツ。)

 

そして俺のベルトをカチャカチャとやり始めた。

「あの・・しんどいって言ったよね?」

衛「だって地鶏食べたらムラムラしちゃって・・。そのままで寝てて良いから。」

 

普通「ムラムラ?」なんて言葉を嫁入り前の女が使うか?

(てか言うほど地鶏食ったっけ?コイツ。)

 

「まあ・・それなら。俺は何もできんけどいい?」

衛「ハアハア・・うん。」

そしてダッチワイフ化したわけである。体調が悪いせいかあまり感覚がない。

息子が勃起しているのは奇跡だった。

 

衛「アッハア!気持ちいい!気持ちいい!」

彼女は息子をズブズブと飲み込んで、腹の上であえぎながら暴れている。

性欲の強い女と付き合うなら、体調管理が大事

(そうか・・コイツは「体調悪くてもお構いなし系女子」なのか・・。)

俺は確信する。

 

俺は彼女が「イクイク」言ってるのを、冷静な眼差しで見つめる。

(体調不良の時に、ここまで我を通されるとキツイなあ・・。)

普段はワガママじゃないが、衛生女はこういう時に空気が読めない。

隠れワガママ女である。(てか性欲が強い)

 

(コイツ死にかけでも求めてきそう。結婚したらどうなるんだろう・・。)

彼女が原因で腹上死したら、たまったもんじゃない。ここは体力を消耗しきる前にさっさと出してしまうに限る。

 

カクカクカクカク・・。

俺は最後の力を振り絞り、高速で彼女を下から突き上げる。

衛「あっ!それすごい!すごい!」

心臓と腰は悲鳴を上げ始める。

あそこに見えるのは三途の川だろうか?

 

「い、いけええええ!(死ぬ)」

ピュッピュ・・。

申し訳程度の精子が発射される。

俺はぐったりと脱力する。まさに生死を分ける戦いだった。

 

衛「ハアハアハア・・YU君元気になったね。」

彼女は俺の腹に発射されたスペルマを拭き取りながら言った。

その眼差しには二回戦目の期待が溢れていた。

 

(俺はきっと・・もう長くない。)

 

翌日ホテルをチェックアウトすると、車を飛ばして、さっさと福岡へと帰った。

 

旅に一番必要なのは観光地のリサーチよりも「体調管理」だと俺は学ぶ。

特に彼女が体調悪くてもセックスしたがるタイプならね。

 

続く➡30半ばのオッサンが各地の出会い系女子に会いに行く旅【プロローグ】