彼女の家でまさかの人物に遭遇
午前4時起床。今日は8月15日。お盆連休最後の日。
新しい朝がきた希望の朝だ。
一日寝まくったせいで、すこぶる体調が良い。
「腹が減った・・。卵でも焼くか。」
おじいちゃんタイムのモーニングは目玉焼きとご飯とインスタント味噌汁(減塩)、そして納豆だ。
シャワーと浴びて、録りだめたバラエティ番組を見るとあっという間に、彼女を迎えに行く時間になった。
朝にゆっくりすると、なぜか一日の半分が終わったような気分になった。
「あああ・・面倒臭え。」
遠出が好きな俺も、「宮崎」という県名で少し拒否反応が出る。
宮崎が嫌いなわけじゃなく、『宮崎=すげえ遠い。』という印象が植え付けられえているからだろう。
ここ福岡から高千穂までの距離は180キロ程度で、鹿児島よりも近いし、大分市や長崎市までとさほど変わらない距離だったりする。
ただ150キロを超えての日帰りはやっぱキツイねん・・。
少し重たい気分になりながら、駐車場に行き愛車に乗り込む。
この長い付き合いの相棒も、最近はあまり調子が芳しくない。
(ほぼ連日の遠出ですまねえ・・。頑張ってくれよな。)
そう頭の中で呟きながら、俺はエンジンをかけ、ハンドルを握った。
美野島から百年橋通り、そこから渡辺通へ、城南線をアップダウンして、別府橋通りに出れば衛生女の家まですぐだ。
「そろそろ着くで!準備OK?」
彼女にLINEを送る。
このまま彼女の家まで行けば、ちょうど降りてくるはずだ。
狭い道をくねくねと曲がり。彼女の家の駐車場へ到着。
「着いたで!」
再びLINEを送信。すぐに既読になり、電話がかかって来た。
「もしもし?どしたん?」
衛「ごめんすぐ降りるね。昨日からお姉ちゃん泊まりに来とってさ・・一緒に降りるから。」
「え?・・・お姉ちゃん?血の繋がってるやつ?」
衛「当たり前でしょ!w ちょっとYUちゃんの顔が見たいんだって。」
「え?えーー!オイオイオイ!」
「いつかこんな日が来るかも・・?」と思っていたが・・突然過ぎるだろ!