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博多駅

【福岡の出会い】二股中のクズ男に第三の刺客(浮気相手)現る!

博多駅

浮気相手が福岡にやって来る!

12月も第二週目。今年も残すところわずか。

二股進行中のクズ男には、まだ一大イベントのクリスマスが残っている。

衛生女は2度目、苺女は初めてのクリスマスになる。

この年末をどう過ごせばいいのか?クズなりの戦略を立てなければならない。

最近、抜け毛がさらに増えた。

 

だけど、そんな悩みは一旦忘れよう。今日だけは。

ヤツが福岡にやって来るのだ。広島の鯉女だ。

言い方は悪いが、事実上の浮気相手だ。

名前鯉女
年齢20代半ば
出会ったサイトワクワクメール
2011年出会い旅の時に出会ったカープ女子。野球と日本酒が好きな明るい女の子。職業はジムのインストラクターをしている。会うのは今回で三回目。

広島から福岡に遊びにくるという約束を守ってくれたのだ。

このカワイイ来賓を、今度は俺がもてなす番だ。

 

「もうこんな時間や!」

 

新幹線の到着時間まで30分を切っている。

俺は急いでシャワーを浴びると家を出た。

 

YUTAROの住んでいる美野島から、博多駅まではタクシーで10分もかからない。

師走のこの時期は、タクシーも、街を歩く人も、2倍速で動いているように感じる。

そう思えるのは、俺が一番焦っているからだろう。

 

(広島で彼女がしてくれたように、新幹線の改札で待っててあげたい・・。)

 

タク「この時間は混んどるとですねえ~。時間ばかかるかもですねえ~?」

博多駅の筑紫口近辺は、ラッシュタイムになると渋滞することが多い。

道が狭いのと、バスが多いからだ。このままだと、間に合わないかもしれない。

 

「すいません!ここで降ります!」

 

音羽の交差点でタクシーを降りると、ヨドバシカメラを通り過ぎて、博多駅へダッシュ。

「えっと・・新幹線の改札は・・。」

人混みをステップでかわしながら改札へと向かう。

 

(おっしゃ!3分前だ!どっちの改札から降りてくる?)

俺は改札前でクルクルと回っている。

 

挙動不審な出会い

博多駅新幹線の改札

3分前・・2分前・・1分前。到着予定時間ピッタリに新幹線は到着した。

ズラズラと改札口から、人が吐き出される。

 

仕事のできそうなサラリーマン。

キャリーケースを引いた水商売っぽい女。

サングラスの怪しいオッサン。

ベビーカーを押す、幸せそうな夫婦。

大きなバックバックを背負った外国人。

 

普段は気に掛けないが、いろんな人がいろんな目的で、福岡へと来ていることがわかる。

 

(絶対、先に見つけてやるんだ!)

カメレオンのようにキョロキョロとあたりを見回しながら、一人一人を選別していく。眼精疲労が半端ない。

 

突然、ポンポンと肩を叩かれた。

 

鯉「こんにちは!」

「ほええ!?」

俺の目は節の穴だった。

 

「全然気づかなかった!めっちゃ一生懸命探したのに・・。」

鯉「すごい挙動不審だったから目立ってた(笑) YUちゃん発案のエクササイズ?」

「・・インストラクター風のディスはやめて・・。」

鯉「お久しぶり♪」

「ようこそ博多へ!」

鯉「これが博多駅かあ・・新しくて綺麗w」

 

10年前の博多駅は、ホームレスがたむろするような駅だった。

街はわずかな期間で、大きく変わっていく。

だからこそ、思い出の地を訪れた時に、新しい発見があって面白い。

 

「さて、博多を案内しようず!」

鯉「楽しみ~♪」

「よし!まずは太宰府に行くべ!」

鯉「うん♪」

 

電車に乗って太宰府天満宮(だざいふてんまんぐう)へと足を運ぶ。

太宰府天満宮

太宰府天満宮は、有名な学問の神様「菅原道真(すがわらのみちざね)」を祀っている。

福岡のでは5本の指に入る、有名な観光地スポットだ。

 

「・・寒いねえ。」

鯉「雪降りそうだね・・。」

デートコースをミスった。冬の太宰府は寒すぎてアカン。

 

「・・おみくじ大吉でた。(ガクガク)」

鯉「来年は良いことありそう。(ブルブル)」

「こ、これが太宰府名物・・梅が枝餅。(ブルブル)」

鯉「・・めっちゃ美味しい。(ガクガク)」

 

寒さに負けて、暖を取るために九州国立博物館で展示物を見たり・・、途中の参道で蜂蜜を買って太宰府終了。

 

「夜ご飯は鍋がいいね。」

鯉「・・賛成。」

「モツ鍋と水炊き、どっちがいい?」

鯉「水炊きが食べたい!日本酒飲んで温まりたい!」

二人にとって食い物と酒の話が一番盛り上がる。さて博多に帰ろう。

 

彼女のテリトリーに浮気相手を連れて行くと危険!

博多駅

太宰府から、再び博多駅。

 

「ごめんねえ・・寒い日に、野外デートなんてしちゃって。」

鯉「でも太宰府って凄い大きかったし! YUちゃんと行けて良かった♪」

 

(・・嫁に・・嫁になってやろうか!

こんなクズの失敗を許してくれる女性は貴重だ。

 

「でも、広島の宮島もいいよねえ。」

鯉「今ね!宮島は凄い人気で、島の人口密度が凄いことになってるよ!今度、広島来た時に行こうよ。あと揚げもみじ饅頭も食べてみて!すっごい美味しいから。」

(・・すんごい早口で勧めてくるですけど。)

やっぱ観光大使だわ・・この子。

 

笑顔で会話をしながらも、俺は冷静ではなかった。

博多駅近辺は、苺女(二人目の彼女)の職場があるのだ。

危険信号が止まらない!

福岡の街は狭い。街を歩けば、知人に出くわす。

うっかり鉢合わせになって、「浮気相手&彼女VS俺」という展開が一番恐ろしい。

沈められて、この日記の更新が終わる可能性もある。

 

(・・一刻も早く博多駅から離れなければ・・。)

焦りを悟られないように、駅の出口へと導く。

 

鯉「うわあ!イルミネーション!キレイ!」

年末の博多駅前広場には、イルミネーションが青々と灯っている。

 

鯉「ちょっと見てっていい?ワタシ写真取りたい!」

「お、おぅ・・。もちろん。」

 

せっかく博多まで遊びに来てくれたのだ。断るわけにはいかない。

エスカレーターで二階にあがり、通路から見下ろすようにイルミネーションを眺める。

たくさんの人がイルミネーションに見とれていた。

 

(ロマンティックよりも、危険信号が止まらない。)

 

鯉「うーん。うまく写真に映らない。」

「ガラケーだからじゃね?(は、早くしてくれぇ!)」

鯉「それはあるかも?YUちゃんスマホで代わりに撮ってよ。」

 

ピンボケを連発して、何度もシャッターボタンを押した。

同じようなシャッター音が、あちこちで鳴っている。

 

「ほれ!うまく撮れたっしょ?さて(一刻も早く)水炊き食いに行こうか?」

鯉「うん!お腹空いちゃった!」

よし離脱だ!!

 

向かう先は博多駅から歩いて5分ほどにある、「華味鳥」だ。

福岡に十数店舗あり、おそらく博多で一番メジャーな水炊き屋さん。

 

少したどたどしい日本語を話す店員さんに、席に通される。

 

鯉「ちょっとトイレに行ってきます。」

「とりあえずビール頼んどくね。」

 

待っている間にスマホをチェックする。LINEが1件入っていた。

 

??「博多駅でYUちゃんっぽい人を見たんだけど・・いた?」

(あああー!!?)

 

浮気がバレた?目撃者には気をつけろ!

目撃者

血の気が引いていく。やっぱり福岡は狭い。

加えて福岡人はよく外出するので、街中でバッタリ知り合いに出くわすことがある。

だから油断はできない。

コッソリと「見られている」事もよくある。

 

(リスク対策をもっと考えねば・・。)

 

「良くわかったね。見られてたのがキミで良かったよ。」

 

デート現場を目撃されていたのは、女友達の「ビチ女」だ。

彼女は性に開放的な肉食系女子。クズの戦友と言える。

同類に見られていたのが、不幸中の幸いとでも言うべきか?

 

ビチ「私で良かったってどういう意味?(笑) 近くおったとに、気づかんかったと?」

「マジかよw 今、取り込み中だから今度話すわ。」

 

ビチ女にLINEを送ると、鯉女がトイレから帰って来た。

俺はカバンの中へ、忌々しいスマホを「無い無い」した。

 

「福岡にようこそ~☆乾杯!」

鯉「かんぱーい♪」

グラスがカチンと鳴る。

前菜を食いながら、一杯終えるとお決まりの日本酒だ。

 

「ささっ!まずは一献。」

鯉「はい、YUちゃんもお猪口持って。」

「んめえ!」

鯉「これ、なんてお酒なの?美味しい。」

「東一(あずまいち)ってヤツ。佐賀のお酒だよ。」

 

鯉「そうだ!九州のお酒もお土産に買っていこう!」

「お土産が、蜂蜜と酒ってなかなかヤバいね(笑)」

 

酒は、1合、2合、3合と勢いよく消費されていく。

 

鯉「水炊きってこんなに鳥づくしなんだねえ・・。」

「俺も滅多に食わないからなあ・・美味しい?」

鯉「うん!すごく好きな味。」

「気に入ってくれて良かった。」

腹も膨れ、体も温まった。

 

「どうする?もう一軒行く?」

鯉「YUくんちに見てみたい・・。」

「ほほう・・。(そう来たか~)」

 

三度目の地雷原。学習能力の無いアホ

テリトリー

酒好きの鯉女がハシゴしないだと?

しかも、わざわざ福岡まで来たのに、俺の家に行きたいというのは、どういう意味でしょう?

 

「どしたん?福岡の夜はこれでおしまい?もしかして体調悪い?」

鯉「そういうわけじゃ無いんだけど・・。お家見てみたいなって。ダメ?」

「いや・・全然構わないけど。」

鯉「YUちゃんが良かったらでいいから。」

「いや全然OK」

鯉「いやいやホント。行きたいお店あったらそっち優先して♪」

俺たちは、突然の「いやいや期」に入る。

 

「よし!今日は宅飲みにしよっか?途中でおつまみと美味しいお酒買っていこ♪」

鯉「いいねえ!そうしよう!」

 

お会計を済ませ、華味鳥を出る。まだ午後8時半だ。

 

「まずは酒とおつまみ・・。仕入れるならどこにする?」

鯉女がわざわざ広島から来てくれているのだ、コンビニは少し寂しい。

 

(となると・・あそこしかない・・。)

俺たちは再び鬼門の博多駅へと向かうのだった。

 

苺女の勤務時間がそろそろ終わるはずなので、夕方よりも遭遇率はグンと上がる。

酒が入っているぶん、俺は冷静さを欠いていた。この状況でバッタリ会ったら言い訳すら思いつかないだろう。

 

「閉店ギリギリだから急ごう!」

博多阪急の営業時間が終了するという理由をつけて、競歩レベルの早足で歩いた。

キョロキョロと四方八方を見ながら歩くもんだから、かなり挙動不審だったに違いない。

 

(この人・・もしかして鳥?)

 

そう鯉女に思われたかもしれない。

 

無事、博多阪急のデパ地下にたどり着く。だけど安心はできない。

仕事を終えた彼女が晩飯を買いに来ている可能性もあるからだ。

 

「コレも!アレも買う!」

スリルに身を震わせながら、テンポよく見切り品をカゴにぶち込んで行く。

鯉「ちょ!そんなに買って食べられるの?」

 

(ええ?俺、なんで唐揚げ買ってんの?)

 

無謀な量だ。かなり散財してしまった。

俺たちは酒も仕入れると、足早に博多駅を出る。

 

(ふう・・なんとか乗り越えた。)

 

タクシーに乗り込むと二人は家路へと向かうのだった。

 

浮気とか二股してる男の部屋は片付いてる説

片付いている部屋

タクシーの荒い運転のおかげで、瞬く間に自宅へと到着。

二股生活を半年以上も続けているせいか、各々のメイク落としやそれぞれのシャンプーも手際よく隠す癖がついている。

 

最近じゃルンバも買った。

ルンバが部屋中をぶつかりながら踊り狂った後は、クイックルワイパーを入念かける。

 

証拠を残さないために、俺の部屋は常に片付いているのだ。

これができないヤツは、浮気相手を部屋に呼ぶべきじゃないし、二股なんてするべきじゃない。

 

「ストップザ浮気!」

 

・・ということで、新しく女の子を自宅にあげる時も、さして心配はしていない。

でも、クローゼットは開けないで欲しい。

 

ねえ、あなたの彼氏も部屋が片付きすぎてませんか?(やめろ)

 

「どうぞお入りください。」鯉女を部屋へと導く。

鯉「お邪魔しまーす♪結構キレイにしてるんだー♪」

「フフッ。ミニマリストなんで物が少ないだけですよ。」

鯉「部屋がキレイだと、好印象だよ♪」

(フッ・・心は汚れきってるけどな!)

 

「適当にくつろいでて!今コップとか持ってくるから。」

鯉「手伝わなくて大丈夫?」

「お客さんですからw」

ボウルの中に冷凍庫の氷をぶちまけて、ボトルごと日本酒を冷やす。

 

「早速飲みなおそうぜ!」

鯉「わーい!」

お互いに日本酒を注ぎ合って乾杯する。

 

「うん!やっぱ旨い!」

鯉「ほんと!なんてお酒だっけ?」

「鍋島っていうお酒だよ。これも佐賀のお酒。」

鯉「へえー♪佐賀も日本酒美味しいんだね。」

鯉女とは、会話も酒も弾む。

 

いつの間にか、日本酒はボトルの半分以下に減っていた。

それでも酒が止まらない。つまみは全く減らなかったが。

時々、黒タイツを履いた彼女の足先が、俺の足先に触れた。

 

(・・ハートがもんもんするぅ。)

 

「今日はウチに泊まってくやろ?」

決めつけ口調で聞いてみる。前回、広島であれだけアピールしたのだ。

 

鯉「・・ホントにいいの?泊まってって。」

「もちろん!布団もちゃんと干したっす!」

凄まじくダサいセリフを吐きながら、俺は彼女に抱きついた。

 

エッチな事して失敗したら、ポジティブシンキングで回復!

「ゴッッ!!」

鈍い音と共に、俺の唇に熱い痛みが走る。

俺の顔面が彼女の肩がヒットした。

 

鯉「凄い音したけど・・大丈夫?」

「いきなり抱きついてごめん。とりあえず警察に出頭するわ。」

鯉「YUちゃん・・口!口!」

「・・え?」

 

ジンジンしている唇を手で触れてみる。べっとりと赤い液体が付着した。

 

「ああ・・切れちゃった。(血の気サー)」

いい大人が調子に乗るからだ、すごく恥ずかしい。

二股クズ野郎への、天からの罰かもしれない。

 

鯉「とりあえず洗っておいで。」

「いんや。もともと唇分厚いし。こんなん唾つけとけば治るから。口元だからエンドレスで唾つけれるから。」

心配そうに見つめる彼女に、的外れなフォローを返す。

 

「布団敷くから、お風呂に入っておいで。」

鯉「え?え?いきなり?」

「寒かったから!今日は寒かったから!」

俺は立ち上がり、洗面所へと向かう。

 

「ピンピロリン♪ オユハリヲシマス」

機械アナウンスが流れる。

 

「お風呂ためといたから、ちゃんと湯船に浸かるんやで。」

鯉「う、うん。・・ありがとう。じゃあお風呂お先にいただこうかな?」

 

俺の迷走に、鯉女も戸惑っている。

顔面を強打した衝撃で脳しんとうを起こしていたのかもしれない。

 

鯉女がバッグを持って、洗面所へと消えていく。

 

(ああ・・ダサすぎる。)

 

普段はお調子者を気取っているせいか、失敗した時の心理的ダメージは、割と大きい。

部屋に布団を敷き終わると、濡れティッシュで口を拭いながら、部屋で一人うなだれる。

ここから少しでも名誉挽回したいところだ。

 

(新垣結衣が未来の嫁・・。佐々木希が未来の嫁・・。石原さとみが未来の嫁・・。)

 

彼女が風呂から上がるまでポジティブシンキングに集中する。

 

鯉「いいお湯だったよ~♪ありがとう♪」

スウェットに着替えたスッピンモードの鯉女。油断しきった普段着姿も良いもんだ。

 

「どういたしまして!!(キリッ!)」

俺は無事復活していた。単純な精神構造で良かった。

 

鯉「どしたの?なんかテンション高いんだけど(笑)」

「なんでもない!布団敷いといたから!寒かったら毛布もあるから!(キリッ!)」

 

鯉「あ、ありがとう。あ、YUちゃんドライヤーある?髪乾かしたいんだけど。」

「あるよ!」

ウチのドライヤーは、彼女が使ってるもので、ピンクの女子っぽいヤツだ。

・・まあいいか!(キリッ!)

 

鯉「可愛いドライヤーだね(笑)」

「あはは・・それ実家からパクってきたヤツ。」

われながら、なかなか高度な言い訳をするもんだ。

 

「じゃあ俺も風呂に入ってくる。冷蔵庫の中に麦茶あるから。」

鯉「うん♪ごゆっくり。」

 

乙女のエチケット?風呂のお湯を抜くのはやめろ!

風呂

俺は洗面所に行き、服を脱ぎ捨てる。

ガラリ・・。

風呂場の床は濡れていて、さっきまでここにいた彼女の存在を感じる。

チ○コをシャワーで簡単に洗うと、湯船へと体を入れる。

 

「ってお湯が全部抜かれとるやないかーい!!」

 

夏の香川県でこんなことをしたら処刑もんだ。

 

俺はガックリと肩を落とした。

浴槽に浮いている彼女の陰毛を探したり、お湯を味見しようと思ったわけでは断じてない。

 

(コレが現代乙女のエチケットか。若い女の子って、スグ風呂場のお湯抜くよねえ・・。)

高度経済成長の反動が、ここにも垣間見える。

 

あきらめたハゲは強い

ハゲは強い

シャーー!!

冷えた体を熱々のシャワーで溶かしていく。

 

「待ってろよ。この借りはすぐに返してやる。」

 

ゴシゴシ!(顔を洗う音)

ゴシゴシ!(頭を洗う音)

ゴシゴシ!(体を洗う音)

ここ最近の俺は育毛&発毛に関しては完全に諦めている。

だから全部同じ石鹸で完結する。諦めたハゲは強い。

 

それよりも加齢臭が気になる。ということで、「柿の葉石鹸」なるものを全身に使っている。

石鹸で髪を洗うと、ゴワゴワするらしいが、髪が無いので関係ない。

 

(むしろゴワゴワさせてみろよ?おお!?)

・・諦めたハゲは強い。

 

入念なシャワータイムを終えたら、タオルドライをする。1分もかからない。

諦めたハゲ・・諦めたくない(´;ω;`)

 

早漏が哲学っぽく言い訳する

部屋に戻ると、鯉女はテレビを見ながらくつろいでいた。油断しきった姿だ。

 

鯉「YUちゃんおかえりあそばせ。」

(風呂のお湯を抜いてしまう)貴族は優雅だ。

 

「ただいまあそばせ。」

(※貴族っぽい喋り方をするゲームしてたことを書くのうっかり忘れてました。盛り上がるのでみなさんやってあそばせ♪)

 

俺は鯉女の横に座ると、その柔らかい髪に触れ、匂いを嗅ぐ。

 

「ああ・・いい匂い。(柿の葉石鹸の匂いが強すぎて、よくわかんねえ。)」

鯉「あはは(笑) YUちゃんちのシャンプーだけど?」

正確には、苺女(二人目の彼女)が使っているシャンプーでゲス。

 

「髪が多い人が使うと全然違うよね。」

自虐ネタを挟みながら、俺は鼻先を彼女のうなじへと持っていく。(・・柿の葉石鹸の匂いしかしない。)

 

鯉「キャッ!くすぐったいよぉ・・。」

「スーハー!スーハー!」

鯉「・・ヘンタイw」

そのまま彼女のスウェットの中へ右手を潜らせていく。

 

「やっぱりノーブラ・・。」

鯉「苦しいから寝る時はつけないもん。」

モミモミしながら、お乳首様を指先で愛撫する・・ぷっくりと立った。

そのまま鯉女を押し倒し、スウェットを脱がす。

 

顔を下に向けると、負傷した唇にジンジンと痛みが走る。我慢しながらお乳首様を舐めあげる。

 

鯉「だめ・・そこ弱い。」

鯉女は足をもぞもぞと動かしながら言う。

 

「こちらは、どのようにあそばしておるのじゃ?」

貴族ゲームの続きをしながら、彼女のズボンの中に手を押し込む。

 

おパンティのザラザラとした刺繍の感覚と、肌触りの良い裏生地の感覚を味わいながら、奥へ奥へ・・。

そしてヌルヌルとしたジャングルの奥地へとたどり着く。

俺の指は滑らかに吸い込まれ、人差し指の関節をクネクネと曲げて弄ぶ。

 

鯉「・・だめ・・だめ。」

指の動きをスピードアップすると、彼女のダメダメコールも大きくなっていく。

突然ガクガクと彼女の腰が震える。

 

(・・イキあそばした?)

 

宇宙から見れば早漏も遅漏も一瞬である

宇宙

彼女の荒い呼吸を聞きながら・・俺は言う。

 

「オッパイナメテクダサーイ!」

言う。毎回コレ言っちゃう。

 

俺は全身裸になると、丹念にお乳首様を舐めていただく。

鯉女とのエッチも三回目だ。そこらへんの流れは彼女も心得ている。

 

「たってもた。入れていい?(雑)」

 

ここからが本番なのだが、ゴールは近い。なぜなら俺は早漏なのだから。

息子にしっかりサガミオリジナルを被せ、鯉女の中へ。

 

腰を動かすと温かく湿った感覚が息子に伝わってくる。

 

(うむ・・やっぱりゴムはサガミオリジナルだな。)

 

鯉「やだ・・ああ・・。ううん!」

鯉女がこれまでよりも乱れているように感じるのは気のせいだろうか?

サガミオリジナルをさらに薄い製品に変えたから?

 

歪む彼女の表情と体を見て、俺はオスの本能を存分に発揮する。

 

もう我慢なんて要らない。

1時間も1分も、138億歳の宇宙から見れば一瞬だ。

 

(いけえええ!)

 

俺は、サガミオリジナルの中へありったけをぶちまける。

そして二人は重なり合いながら、お互いの鼓動を感じていた。

 

「サヨナラ」広島に帰る浮気相手。

サヨナラ

新しい朝が来た。鯉女が広島に帰る日だ。楽しい時間は瞬く間に過ぎて行く。

 

彼女は午後3時の新幹線で広島に帰る。

お昼まで寝ちゃったもんだから、観光スポットに連れていくような時間はほとんど無い。

 

(動物園とか?クソ寒いし・・。昨日の太宰府で失敗してるし)

(天神とか大名?ただの街だしなあ?)

(百道とかマリノアで海を見る?広島人には海なんて珍しくも無いし・・。)

 

「よし!街と海と動物園どれが良い?」

結局、選択肢を彼女に丸投げ。

 

鯉「そうだなあ・・街!」

「よし!昼ごはん食べに行こう!」

 

鯉「買ったおかずが余ってるけど・・どうする?」

「今日の夜ご飯にするわ。」

鯉「腐らないかな?」

「いつもお腹壊してるから大丈夫!」

開き直った下痢男。

 

タクシーをつかまえ、福岡の街へ繰り出す。

天神に行かずとも博多駅で充分なのだが、やっぱりあの辺りをウロつきたくない。

 

「ここが天神。福岡で一番栄えてる場所です。」

鯉「わあ!三越がある!なんか八丁堀とか紙屋町みたい!」

(連れてきた意味ねえw)

 

二人で天神・大名の周辺を歩く。

普段はアポと飲みでしか足を運ばない場所なので、俺もそれほど詳しく無いが、天神と大名の区別はつくようになった。

 

鯉「福岡ってキレイな女の子が多いねえ。」

「日本三大美人の産地だからね~。博多美人っていうでしょ?九州中から若い女の子が集まってるしね。・・だから。」

鯉「・・だから?」

 

(危ねえ!だから福岡に移住したって言いそうだった。)

 

「だから・・ほら・・橋本環奈とか、山本美月とか、浜崎あゆみとか、椎名林檎とか、篠田麻里子とか、谷亮子とか福岡出身だよ。」

鯉「えー!そうなんだ!」

 

(谷亮子ボケはスルーかよ・・。)

 

二人は大名のオシャレカッフェでランチを楽しみ、歩いて博多駅へと移動する。

近いと思ったら意外と遠かった。

 

博多駅に着いた頃には、新幹線の時間が迫っていた。

別れの時間は、刻一刻と近づいてくる。

俺の中で名残り惜しい感情が湧き出してきた。

俺は・・このカワイイ浮気相手が、きっと大好きなのだ。

 

「・・お土産買う?」

鯉「うん!買えるとこある?」

博多駅のマイウイングとデイトスにあるお土産屋を周る。

ここで鯉女は「明太子」と「通りもん」という博多の定番お土産を購入していた。

 

「そろそろ新幹線来ちゃうね。」

俺は、改札の前でつぶやくように言う。

新幹線の発車標には、彼女が乗る予定の便が表示されている。

 

鯉「・・もうちょっと遅いのにしとけば良かった。」

「また、遊びに来てよね。」

鯉「うん。YUちゃんも広島においで。」

「行く行く。このままついてく。」

鯉「ww」

入場券を買って、ホームまで見送ろうとしたが、さすがにキモいので止めた。

 

鯉「じゃあ行くね!またね!」

「気をつけて!」

鯉「バイバイ♪」

 

鯉女は改札口を通り、エスカレーターをゆっくりと上っていく。

俺は、彼女の黒いタイツが視界から消えるまで見送った。

 

家まで歩く帰り道。鯉女からメールが届く。

メッセージには、感謝の言葉とハートの絵文字がたくさん並んでいた。

浮気相手というには、あまりにも愛らしい人だ。

 

(また・・会いたいな。)

そして、それは来年の春に実現することになる。

 

続く➡二股しているクズ男のクリスマス。突然「別れフラグ」が立つ!