顔すら知らないけど大丈夫?写メ交換無しで会ってみる。
さて今日は週末。26歳の歯科衛生士とアポの日だ。ワクワクで知り合って、実はまだ二日しか経っていない。
今日の俺は、ちょっとやさぐれている。一人でおっぱいパブに行くのはもうやめにしないか?
昨日はそれなりに楽しかったけれど、心に毒であります。(帰ってからの後悔が酷かった。)
とはいえ、セルフケアのオ◯ニーをしたので、体調は万全。いまだに少し賢者モードであります。
とある大人気RPGゲームでは、遊び人の転職先が賢者。さすがにバブル真っ只中のゲームソフトである。
バブル崩壊後、果たして遊び人達は賢者になれたのだろうか?
俺は哲学的なことを考えながら、気がつけば午後7時前。歯科衛生士の仕事がそろそろ終わるころだ。さあ顔すら知らない相手に会いに行こう。
ワクワクメールで知り合った相手は26歳の歯科衛生士。
相手の情報を詳しく知らないままで、会うのもいいもんだ。いつも出会い旅ではそうやってやって来た。
コツコツ長い間メールを積み重ねていても、切れる時は一瞬だ。男女の仲なんてそんなもんだ。
ということで今日の相手のご紹介をば。
名前 | 衛生女 |
---|---|
年齢 | 26歳 |
職業 | 歯科衛生士 |
出会ったサイト | ワクワクメール |
昨日メールで運良く知り合った女性。会話もあまりしていないので書くことがない。
職業は歯科衛生士をしている。相手の顔写メなしという冒険の旅だ。
さて福岡の街を歩いて思うのが、福岡って歯医者多いよね~!ってこと。
歯科医院の看板の多いこと!ちなみに柔ちゃんも歯医者勤務でした。
※調べてみると、全国で人口あたりの歯科医の割合が2番目に多いらしいよ。
今更遅いかもしれないが、相手は「歯のプロ」歯と歯茎をしっかり磨いておこう。
今日は、ホテルにこもっていたので、暇な時間で伸びすぎた鼻毛を抜く時間もあった。
腹毛の処理も万全。でも眉毛はほったらかし。ムダ毛のお手入れは大事だ。
体には香水をふり。くたびれてきた、ブルゾンにはリセッシュをたっぷりとかけて、ホテルを出る。
待ち合わせは薬院駅
YUTAROは再び夜の福岡に放出された。
博多の道が良くわからないので、少し迷いながら、柳橋連合市場まで出る。左にクルっと向いて、後はまっすぐ進むのみ。
ホテルから15分ほどかけて、ようやく薬院駅へと到着。
衛生女は別府に住んでいる。※「べっぷ」じゃないよ、福岡は「べふ」とよびます。
待ち合わせは、薬院駅だ。薬院駅には西鉄(福岡では強大な力を持っている。)と地下鉄がある。
道路をまたいだ高架駅なので、西鉄の乗り場は2階にあり、「天神大牟田線」福岡の中心地天神を起点に筑紫野や久留米など、福岡の中心地から南側への移動を担っている。
地下鉄は「七隈線」が走っている。衛生女は地下鉄別府駅の近くに住んでいるので地下鉄の七隈線だ。
「よし!待ち合わせの少し前だ。」
我ながら、なかなかの時間感覚。帰宅時間の薬院駅には人がたくさんいる。
面識のない女性との待ち合わせでは、人が多い場所だと、少し苦戦するので苦手だ。
「着きましたよ~」と衛生女にメールを送る。
写メ交換もしていないので、どの子が、衛生女かわかりませぬ。
俺は眼球だけをキョロキョロと動かしている。
3分くらいして、衛生女からメールの返信が入る。
衛「私も今着きました!」
よし!これで、すっぽかしは無さそうだ。
衛「今から、階段で上がっていくので、地下鉄の出入り口あたりに来てください!」
言われたとおりに移動する。さて、どんな子が上がってくるのやら。
彼女が来ない。キモいから帰るはヤメて。
(あれ?なかなか衛生女が上がって来ない。)
到着メールが来て、そろそろ5分ほどになるが・・大丈夫か?トイレかな?
衛「なにあのおっさん!キモー!キモい!ありえないからこのままスルーで!」
とか思って、帰っちゃったんじゃなかろうか?それだけは止めて傷つくから。
いろんな不安が錯綜するなか、目の前に一人の女性が現れた。入口付近で立ち止まって、周りをゆっくりと見渡している。
カーキのブルゾンに、タイトなジーンズ。そしてブーツ。
かわいいというより、綺麗かっこいい感じ。そして正面にいるYUTAROを見据えた。
(この人か?)
カーキブルゾンの女が携帯を取り出すと、すぐにYUTAROにメールが届いた。
美人だけどテンションが低い
衛生女「もしかして前にいますか?」
主語が無いぶっきらぼうなメッセージ。誰の「前」なのかわからないが、確信した。
YUTAROはメールで返さず、
「はいどうも!YUTAROです!」と微笑む。
衛「どうも・・あの・・衛生女・・です。」
ボソリとつぶやく衛生女。なんだかテンションが低い。
(寝起き?それともお気に召さなかったかしら?)
見た目は結構美人、シュッとしていて、その雰囲気は、少しキツい印象だ。
鼻が高く、少しほりが深い。そして、よく見ると、顔にホクロが多い。
髪型はミディアムボブでござんす。それが、衛生女だった。
無愛想な女。今日のデートはすぐにお開き?
「えっと・・。と、とりあえず、ご飯にいきますか?」
衛「・・はい・・。」
うーん。ちょっと無愛想ですね~。残念なことに、今日はそれほど長いアポにならなさそうだ。
さて、どこかお店に移動しようか。YUTAROと衛生女は歩き出す。
多くの人と行き交う。薬院駅前の信号が赤になった。
俺と衛生女は会話もせずに道路の向こう側を見据えていた。
福岡は狭い。知ってる女が目の前にいる恐怖。
(・・?・・ん??)
横断歩道の向こう岸に見えるは、赤いコートの女。背格好といい、顔付きといい。
どこかで見たことのある顔だ。俺は目を疑った。
(え?嘘・・あれ?・・筑紫女じゃねえ?)
YUTAROは冷や汗が吹き出すのを感じていた。
どうやら、YUTAROは筑紫女のテリトリーに侵入してしまったようである。こういう運のなさは昔からお墨付きだ。
(ヤバイ!ヤバイ!!青になるな・・・。今、青になったら死への行進だ。)
思考は一瞬停止した。おととい会ったばっかりで、もう違う女性連れてたら、そりゃ、もうアウトなわけですよ。
しかも彼女とは明日デートで会う事になっている。
見つかったら、印象最悪なわけですよ。どうしよう!福岡は街が狭い。
とにかく、このまま、まっすぐはアカン!!
「あっ!あっちから行ったほうが・・いいかな~。」
衛「そうなの・・?でも・・もうすぐ青になるけど・・。」
いやいや!既にオイラの顔色が真っ青ですわ!
衛生女のもっさりとしたご指摘をいただきながら、俺は左を向いて強引に歩き出した。
チラチラと赤いコートを横目に見ながら、・・しばらくの記憶がない。
衛生女はとても変なヤツだと思ったことだろう。
(・・なんとか危機は去った。たぶん。)
ホルモン煮の旨い店「煮込み」へ
結局遠回りをしながら、今日のお店に到着。
「煮込み」という、もつ煮の食べられる、味のあるお店。
オシャレなお店が好きな女の子や、初めてのデートで行くとなると、こういう「オッサン御用達」なお店は、好き嫌いが別れるかもしれない。
この間、もつ鍋を食べてから、ホルモン系の大ファンだ。
同じレベルのものは北海道でも食べられだろうか?
カウンターに座り、二人はビールを注文。店はたくさんのお客でワイワイ状態だ。
「はいよ!かんぱーい。」
ほっと一息。もう、さっきのことは忘れよう。
焦りは心の余裕を奪う。平常心平常心。
ビールしか飲めない珍しい女
(あれ?変だな・・。なんだかすごく喉が乾いてる。)
ビールが止まらない。ジョッキのビールをゴクゴクと半分以上、喉の奥に流し込む。
その冷たさで胃がきゅううっと締まるような感覚を覚えた。
上気した体が一気に冷える。
衛「フフッ!いいペースだね・・」
衛生女が小さい声でつぶやいた。相変わらず、見た目にあわず声が小さい。そして独特の笑い方だ。
「僕、ビールが好きなんすよ♪」
衛「わたしもビール好き・・てかほとんどビールしか飲まない。」
「え?女の子なのに珍しいね。ワインは飲めないの?」
衛「だめ、悪酔いするし、ワインはすぐに二日酔いになる・・。」
「じゃ日本酒は?」
衛「・・同じくダメ。」
「え?マジで?じゃあ焼酎は?」
衛「・・問題外・・あれ臭いし。」
「カクテルとかは?」
衛「シャンディーガフならOK・・。」
「え?それってビールとジンジャーエールやん。結局ビールやん。」
衛「っふっ(笑)」
ボソリと衛生女。てか、今のは笑いなのか?
「結構飲んだりするの?」
衛「うん・・ビールなら結構飲めるよ・・。週末は友達と飲むことが多いかな・・。」
アルコールは結構いける口だが、「ビール系しかいけない」という一途な女だ。やっとまともな会話をした気がする。
旨い牛ホルモンの煮込みをつまみに、美味い酒。くうう!たまらねえ。
「黒霧、島美人・・・ロックでおねがいしまーっす!」
俺は既に焼酎に移行している。以前やいいちこや鍛高譚(たんたかたん)くらいしか飲むことのなかった焼酎も、慣れれば、迷わず芋焼酎だ。
この独特のクセのある風味が溜まらない。
九州に来てから本当によく飲んでいる。
福岡は外食&酒文化が強い。平日でも多くの人が居酒屋やバーに集い。
いつも人で賑わっている。・・こちらの人の肝臓が心配です。
YUTAROはというと、福岡に来てから、酒の飲み過ぎで記憶力、判断能力ともに弱り気味。
それでも、アポはなんとか盛り上がるのだから、酒の力も侮れない。
衛生女も既に3杯目のビールで、ご満悦だ。
さっきよりも、会話も増え、彼女も蚊の泣くような声も次第に大きくなってきている。
「よっしゃ、そろそろ二次会いきますか?」
衛生女「え?二次会?」
「予定あった?」
衛生女「いや・・大丈夫だけど・・。」
「それじゃあ行けるね!・・カラオケはどう?」
衛生女「いいね!フフッ! 」
相変わらず、衛生女との会話の内容は単発気味だが、とりあえず、二次会は無事に開催される模様です。
二人は、一件目の居酒屋を後にする。無愛想な女も酒が入れば楽しい。
今回のデートで行ったお店
煮こみ 白金店
食べログ:https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400104/40005685/
デートオススメ度:★★★☆☆
博多で美味しいホルモンを食べられる居酒屋さん。ホルモン日本一を自負している。
ホルモンは「煮込み」、「刺し身」、「焼き」といろんな種類をいろんな調理法で食べられる。
「お洒落なお店でワイン」というような意識高い系の女の子と行くとなると少し厳しいかも。
店内は、オッサンが好きそうな雰囲気で、デートで行くというよりも、ちょっと一杯って感じで通いたい店だ。
二次会はカラオケ。無愛想でもお酒が入れば盛り上がる。
「ねえねえ。ここら辺にカラオケ屋さんある?」
衛「薬院駅の橋渡ったところのすぐ近くにあるよ~」ということで二人で薬院駅に向かって歩くことになった。
挙動不審者。駅周辺は危険区域。
(そういえば、筑紫女は大丈夫だろうか?もう帰ってるよね?)
外に出たとたん、さっきのニアミスを思い出す。
筑紫女との行動パターンが同じなら、駅でばったりとか・・あったりして。
想像して、恐怖におののきながら、忍び足。
衛「あのさ・・YUくんって、ちょっと挙動不審だよね?」
「え?マジで?それ昔、オカンにも言われたわ。」
衛「ホントに?笑」
「なんか、首を動かす速度が早いらしい。特に緊張してると。」
衛「(爆笑)」
「これから意識してゆっくり動かすように練習しとくわ。」
筑紫女を発見せずに、なんとか薬院駅に到着。ため息が出る。
空いてないので、薬院のコロッケ倶楽部へ。
城東橋を渡ると、ガソリンスタンドの横にキラキラとカラオケの看板が見える。
カラオケサウンドパーク薬院へ入店。
店の受付前にはたくさんの人が待っている。
(やべえ混んでるな。週末だしな・・。)
店員さんに空いているか聞いてみたところ、満室とのコト。
こりゃあ・・今日はカラオケだけじゃなく、ラブホも混んでそうですな~。
「ほかにカラオケ屋ある?」
衛「えっと・・もう一件なら知ってる。」
ということで再び移動。
「てかさ・・衛生女って何歌うの?」
衛「何にしよかな~倖田來未とか?YU君は?」
この頃はまだ倖田來未が元気でしたわ。
「俺はザイルとかいっちゃう感じ?」
衛「ザイルってEXILEの事?・・なにその言い方キモイw」
新川に沿って、再び5分ほど歩き、「コロッケ倶楽部 ハッピーバード薬院店」というカラオケ屋さんを発見。
てか、コロッケ倶楽部って聞いたことないカラオケ屋だが、福岡だけ?
さっきのカラオケ屋に比べると、少しチープな印象を受ける。
ちなみにこのコロッケ倶楽部では、この後とある事件が。・・詳しく言うのはやめておこう。
個室はエロいことに気付く。
運良く、部屋が空いていた。駅からちょっと歩くし穴場かも。
カゴに入ったデンモクを持って個室へと移動。
・・個室?カラオケって個室だったわ。
あちゃー!カラオケって個室だったわ!(エロ発想)
衛生女は上着をハンガーにかけている。俺はタイトなジーンズにねじ込まれた衛生女のケツを、横目でじっとりと見つめた。
(ぐへへ・・いいケツしてやがるぜ。野獣の檻へようこそおお!)
さてさて僕のエロスイッチ入りますよ。お部屋を少し暗くして・・っと。
ノリノリな彼女に手が出せない。(小心者)
ズンズンチャッチャ♪
「よし!次はなに歌う?」衛「ヘヘッ!もう入れちゃったよーん♪」
枝豆を食いながら、歌は止むことがない。二人ともノリノリ。やっぱりカラオケって楽しいね。目の前で衛生女のタイトなケツが、俺の横でプリプリと舞う。
(この美味しそうなお尻にタッチしたい!)
そんな希望と野望を抱きながらも、触れずにいる。彼女の見た目は少し気難しそうな女に見える。さっきまであまり喋らなかったのに、今は踊り狂っている。
もしかすると感情の起伏が激しいのかもしれない。怒らせたら怖そうだ。
(せっかく仲良くやれているのに、ここでご機嫌を損ねたら台無しだ。)
俺は、必死にエロ心を抑えながら、衛生女の歌声を聞き、タンバリンをシャンシャンと叩く。今は太鼓持ちだ。
延長戦を繰り返し朝が来る。
プルルルルル、プルルルルル。
店「そろそろ、お時間ですが・・・」
「え、延長で・・。」もう何度目の延長だろうか?気がつけば、もう午前の四時前。
つまり丑三つ時を乗り越えて、5時間以上、二人で歌い続けている。よく、歌うレパートリーがあったなと・・。
喉はタバコと歌でガラガラ。踊りまくった足はガクガクで、腰は痛い。我ながらハードだ。カラオケはスポーツだ。
衛生女「YU君の番だよ」
「お、・・おう(;´д`)」「今以上、それ以上、愛されるまで~♪」ワインレッドの心が身にしみる。
酔っ払って駐車場でエッチな事の一部始終。
カラオケは午前5時前で終了。外はまだうす暗い。
これでは狙っていたのとは違う種類の朝帰りだ。
「そこでコーヒー買って、一服してもいい?」
俺はしゃがれ声で言った。とある駐車場のわきにある自販機だ。
衛生女はあったかいレモン味のドリンクを買った。二人はそこで腰を下ろした。
「ふうう・・歌ったね。」
衛「久しぶりに朝まで歌ったよ。」
「俺も。いやあ盛り上がったね~。お前なかなかやるな!」
衛「お前って言うなwお前もな!」
衛生女は化粧がボロボロになった顔でクスリと笑った。
このまま二人で寝転んで、青空を見ながら熱い友情が芽生える。・・・なんて80年代の少年ジャンプのような展開が待っているわけもなく。
(ん?キスできるんじゃね?)
俺の中のライオンが突如目を覚ます。行ってみようやってみよう。
俺は衛生女の口元に吸い込まれていく。唇を交わすと、人工的なレモン味がした。
(あれ?キスが止まらない。)
俺からではなく、衛生女からの攻撃的な接吻。彼女の舌が俺の中で大暴れしている。
彼女のフーフーという吐息は荒くなり、それに応じて、YUTAROの鼻息も荒くなる。
(なにこのワイルドなスピード感!)
強烈なキスの攻防を繰り返して、気づけば、YUTAROは、衛生女のニットの中に手を潜りこませていた。
背中からブラを外し、彼女のニットの隙間から乳を揉む。お!意外にも巨乳だ。
・・絶対貧乳だと思ってたのに・・チクショウめ!・・好き。
「俺の手・・冷たくない?」
衛「・・ちょっと冷たいかも。」
それでも、彼女の敏感な乳首は反応している。
衛生女「ハアハア・・やばい・・やばい・・。」
衛生女は淫乱モードに突入しかけております。
駐車場でまさかのエッチな展開?
「ちょっと・・移動しようか?」
自販機の横では危うい。少し一目のつかない場所へと移動する。
そこへ腰掛け、まさぐるようなキスと抱擁を繰り返す。
俺は衛生女のタイトなジーンズのホックを外し、ファスナーを下げる。
開いたファスナーの隙間から、彼女の下着が覗いている。
衛「だめ!!」
「・・ダメなん?」
指をジーンズのファスナーの隙間へと滑り込ませていく。YKKなギザギザが、手の甲に擦れてちょっと痛い。
(えっと・・。これがクリちゃんかな?)
パンツの上から彼女の陰部を刺激する。
衛「・・もうダメ!汗かいて汚いし、止まらなくなっちゃう!あはァ♡」
それ以前に公然わいせつ罪でアウトだ。
「でも、ここまで来たら収まりがつきませぬ。」
さっきまでカラオケでマイクを握っていたその白い手に、今度はオイラのマイクを握らせてやりたい。
マイクと言ってもマイクロのほうですが・・。衛生女がクイクイと腰をグラインドさせている。まるで発情期のメス犬だ。
(こりゃあ完全にスイッチが入ってもうたの・・。)
そう思ったその時だった・・。
ガーーー!チャリリン。一台のチャリが近くを通過した。
公然わいせつ罪で捕まるから野外はダメよ。
彼女はふと我にかえったのか、立ち上がり、光速で乱れたセーターを元に戻した。
衛「やっぱりここじゃあ無理・・。」
「ぐぬぬ。・・じゃあホテルに行く?」
衛「でも・・もうすぐ仕事だから。今日は無理。」
「(゚д゚)」
「そっか。わかった・・駅まで送っていくよ。」
衛「ううん。今日はタクシーで帰る。」
俺は唇を噛み締め、言いようのない口惜しさに唇を噛み締める。
それでも、タクシーが来るまでの間、できるだけ彼女とチュッチュを繰り返した。
衛「今日はありがとうね、また連絡するね。」
「うん(泣)帰ったらメールちょうだいな。」
衛「わかった。メールするね。ばいばい。」
衛生女は軽く手を振り、タクシーが目の前から走り去っていった。
(これは・・リベンジ・・可能なのだろうか?)
一度上がったテンションが急激に下がり。脱力する。
俺の心臓は大きな負担を感じていた。その場でヘタリこみ、右手にもったコーヒーを口に運ぶ。
さっきまで、この震えるひざの上に衛生女がいた。ありゃあ幻だったのか?
すっかり冷たくなったコーヒーが苦い。