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キャミソール

ハッピーメールで割り切り?業者?少し変わった女の子

キャミソール

少し変わったプロフィールに興味を引かれる

時は7月の初めにさかのぼる。前彼女の百合子と別れたばかりの俺は自由と身軽さを手に入れていた。

そんな中ハピメで知りあったのがビチ女だった。

いつも通りメールを送る女性を吟味していると、少し変わったプロフの女性を発見。

彼女のプロフィールの興味あることに選ばれているのは「恋人」と「大人の交際」の対照的な2つだった。

※ハピメやってない人は意味がわからんかもしれません。ごめんね。

それ以外は選ばれていないというちょっと特殊で目を引くプロフィール。

大まかにいうと「恋人」と「割り切った大人の関係」どちらかを求めていることになる。

こういう微妙な部分が引っ掛かるのは長年の経験からか。

ちなみにコメントも「まだ始めたばかりです!現在彼氏募集中です!でもちょっと大人な交際にも興味があります!」なことが書いてある。

ああー。俺の経験上、高確率で援助業者か誘導業者だな。

いつもならスルーするところだが、ポイントと時間が余っている。興味を惹かれてメールを送ってみた。

ビ「メールありがとうございます!」

メッセを送ったタイミングが良かったのかすぐさま返事が来る。

二通目にはメアドが添付されていた。(この頃はまだLINE交換じゃなくてメアド交換だった。)

「はじめまして!今いくつなの?」

ビ「26歳です。YUTAROさんは?」

「俺は三十路・・。仕事は何してるの?」

ビ「今はイベント系で働いてます。」

彼女の年齢や職種について尋ねたりする。返事が返ってくるのに20分程度かかる・・ちょっと遅い。

「イベント系かあ・・なんだろう・・実はキャバ嬢とかかも?」

返事が返ってくる間にいろいろと想像を働かせる。

「業者」や「割り切り」率90%と予想

「いやいや相手はきっと援業者だ・・。期待してはいけない。」

他愛もない会話が続くものの「ホ別2でお願いしまっす!」といつ援助価格のご相談に入るのか?

それとも「こっちのサイトで会話しない?」と誘導に入るのか?

俺はそれらに備えるように今か今かと身構えていた。

「業者乙!」というセリフも用意している。

まさかの電話のお誘い

ビ「あの・・私メールがちょっと苦手で電話しません?」

なぬ!まさかのテレクラの勧誘だったか!そう思った刹那・・

ビ「番号書くの忘れてました。090・・・暇なんでよかったらかけてください。」と直電番号を載せたメールが送られてくる。

な、なんだと・・?もしかして業者様じゃない?いやいやきっと・・。

俺は自らの疑心と戦っている。

「ええい!ままよ!日記のネタにもなるし。」

30分悩んだ結果、俺は自らの好奇心と有り余った時間に勝つことはできなかった。

ガラケーを開きメモした番号をプッシュする。

プルルルプルル・・

コールが始まった。

「もしもし?」

コールを4回ほど繰り返したあとでつながる。

「あ・・YUTAROです。」

ビ「もお!待ってましたよ~全然かかって来ないからお風呂入るとこでした。」

ビチ女は少し太い声の持ち主だが発声に色気を含んでいるのがわかった。

ビ「YUTAROさんって鼻声だけどいい声してますね~」

「え?何それwどういう意味?」

ビ「私の好きな声ってことです。」

「それはありがとう。ビチ女もなかなかエロい声しとるね。てか彼氏はおらんの?」

ビ「うーん。ちゃんとした彼氏はもう2年くらいいないかな・・。」

「ほう・・ちゃんとしてない彼氏はいたってことかな?」

ビ「そうです。」

「てかプロフィールに恋人と大人の交際に興味ありって書いてあったけど極端じゃない?」

ビ「そうかなあ?周りにはそういう子も結構いますよ。」

「それってあれ?パパ探し的な?」

ビ「違いますよお!」

他愛もない話に始まり、彼氏の有無を確認。そして突っ込んだ話もしてみる。

彼女の思う大人の交際とはちょっとディープな男女の関係ということだった。

電話によるジャブの応戦は20分程度で終わった。ちなみにアタクシ長電話は得意ではない。

「写メください。全然タイプじゃない。でも会おう」

電話が終わり、タバコを吸いに換気扇へと移動する。

思ったよりも普通の子だったやん。こんな子もいるのだ。

ピコーン!

タバコが吸い終わる頃に一通のメールが届く。ビチ女からだ。

ビ「電話楽しかったです。また暇な時に付き合ってくださいね。あっそういえば写メ交換しません?」

俺は「そういえば写メ交換」という謎のフレーズに苦笑いしながらも、メールに添付して送った。

 

それから返事が来ない。

(ああ・・写メ落ちだわ。)

とあきらめていたところ、一時間経って返事が来る。

ビ「ごめんなさい。お風呂入ってました。私はこんな感じです。」

お風呂に入る前に撮影したのだろうか?

セクシーなキャミソール姿の写真が送られてくる。顔はなかなかの美人だった。

「お!美人さん発見!」

ビ「ほんとですか!YUTAROさんは年よりも若く見えますね~全然タイプじゃないけど(笑)」

「!!ストレートな物言い!!」

ビ「よかったら明後日ご飯に行きませんか?」

「!!突然のお誘い!!」

彼女は上げて落とすタイプだ。

 

続く➡現れた女・・俺はつばと恐怖と文句を飲み込んだ