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家事できる系女子は風呂掃除で二股を見破る?

「前の彼女さん気が付かなかったのかな?」彼女が風呂掃除した後のセリフ

▷ゲス男のドキドキ二股生活スタート編の1話目へ

花見の後は近くにある『もーもらんど油山牧場』に行き、二人で芝生を散歩した。

「おお!めっちゃ景色いいやん!」

苺「ほんと!晴れて良かったね。」

高台にあるため、眼下に福岡の街が見える。

んでお約束のソフトクリームを食う。

やっぱり腹が緩くなるが、そのぐらいの罰は大した事では無い。

 

そこから山を超えて那珂川町にある『中ノ島公園』までドライブ。

ここでも桜がキレイに咲いていた。

川端で遊ぶ子どもたちの甲高い声が聞こえる。

記念に二人で写メを撮る。

 

苺女は写真をたくさん撮りたがる。これも若さゆえだろうか。

 

そんな感じで苺女と付き合って初デートは終わりをつげた。

 

(今日はかなり動き回ったせいか・・疲れた。 )

彼女は助手席でキャッキャ!とはしゃいでいる。

 

彼女を連れて家に帰ると夕飯の時間だ。

彼女が夕食を作ると言ったが、弁当も作ってもらったしので、さすがに申し訳ない。

夕食は出前館のうどんで済ませることにした。

 

テレビでは開幕したばかりのプロ野球が流れている。

うどんを食い終わって、熱心に試合の行方を見守っていると、

 

苺「ああ!!そういえば!」

そう言って彼女は部屋を出て行く。

(な・・なにごと?)

彼女が(車から)持って帰ってきたものは『マイ枕』だった。

 

苺「枕が変わるとどうも寝付きが悪くて・・二つあるうちの一つだけど置いてっていい?」

「あ・・いや・・別にいいけど・・。」

 

俺の部屋に彼女のものが増えると言う事は、それだけリスクが大きくなる。

 

まあ枕なら、見つかっても言い訳もたちそうだけど。

オッサンが放つ加齢臭まじりの臭いと、髪の量が多い彼女のシャンプーの臭いではかなり違う。

勘が鋭い人間なら気がつくかもしれない。

ということで彼女がいない間は枕をクローゼットに隠すことにした。

 

そんなこんなでもうすぐ0時だ。

平和な一日が、もうすぐ昨日になろうとしている。

 

苺「YUちゃんお風呂借りてもいい?」

「お!いいよ!洗顔オイル買っといたから使ってちょ。」

苺「うん!ありがとう。じゃあお先にいただきます。」

 

風呂掃除は入念に行った・・はず。

髪の毛は残っていない・・はず。

 

頭の中で確認作業を行う。

きっと大丈夫。きっと大丈夫。

 

彼女がシャワーから浴びて出てくる。

苺「お先でっす♡」

「おおう。」

苺「お風呂場掃除しといたよ。」

「マジで?汚れてた?おかしいなあ・・。」

苺「排水口とか、パッキンの隙間とかちゃんと掃除してないでしょ?」

「えーと・・そこら辺はズボラでして・・。」

苺「前の彼女さんとかそういうとこ気が付かなかったのかな?女としてダメだよね。」

 

いやいや・・キミも洗面所でゲロ吐いたやん?

 

「え?え?あー・・うん。」

これってカマを駆けられてるんだろうか?

 

それにしても『家事できる系ガール』は細かいところに気が付きすぎて危ない。

こうも色々あると、うちの風呂場や洗面所は風水的にヤバい気がしてくる。

とにかく俺の中の警戒レベルは、厳戒態勢へと突入していく。

 

続く➡「前の彼女さんとか女としてダメ」彼女の言葉で内心ビクビクする俺。