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魚女

【不倫】元カノが略奪婚を夢見る家庭破壊女になっててホラー。

魚女

お前も不倫してたんか!彼女から聞かされる衝撃の事実

魚女

彼女は部屋を飛び出した。俺の言葉は彼女の心の敏感な部分に触れてしまったのだろうか?

魚「YUちゃんにもビール買ってくるからお酒付き合ってね!」

と言って出ていったのがせめてもの幸いだろう。脱走から20分ほどしてインターホンが鳴る。彼女が持ってきたファミリーマートの手提げ袋一杯に酒とつまみが入っていた。

 

「こ、こんなに?・・飲めるかな?」

魚「あははw今日はたっくさん飲みましょw」

コンビニまで歩いたのが効いたのか彼女の酔はより深いものになっている気がする。きっとこれから魚女の「やけ酒」に付き合わされるに違いない。

 

「カンッ!」

再びビールの缶がぶつかり合って音を立てた。

 

「彼氏と・・その・・うまく行ってないの?」

好奇心から「さっきの話の続き」が気になる。彼女はムッとした表情で下唇を突き出しながらこちらを睨みつけた。

 

(こんな顔もするんだ・・。)

魚「うまくは行ってるんよ・・。会ってる時は仲いいもん・・。」

チー鱈をかじりながら言う。

 

「そうなんだ・・。じゃあそろそろ結婚しよって話が出るんじゃない?アナタもアラサーなんだし。」

魚「いまどき30代でも結婚してない人いるでしょ?YUちゃんだって結婚してないやん。」

彼女はチー鱈を左右にブンブン振りながら言った。その仕草が可愛らしい。

 

「男と女は違うような・・それに若いほうが・・ほら子供とか? 倖○來未も言ってたじゃん。」

魚「もお!うるさい!YUちゃんのいじわる!結婚私だってホントは結婚したいの!子供も欲しいけど・・できないの。」

彼女はこぶしを振り回して言う。彼女は目に涙を浮かべている。ちょっと言い過ぎた・・。

 

「・・なんで?・・できないって・・結婚?子供?」

魚「・・結婚のほう。」

(な・・なんかこの話はヤバい気がする。)

俺は話が核心に向かっていることを察し始めている。

結婚できない理由「彼氏は既婚者」

驚く男

魚「結婚してると・・。」

「え?」

魚「彼・・既婚者なの・・。」途中からそんな気がしていた。

「つーことは・・不倫関係なの?」

コクと彼女が小さく頷く。ブルータスじゃないけど・・元カノよ・・お前もか・・。

 

「彼はいつから結婚してるの?」

魚「知り合った頃にはもう結婚してた。今は子供が二人いる。」

「知り合ったのはどのくらい前?」

魚「4年くらいかな?ちなみに彼は42歳の本厄。」

俺はガンっとバットで思いっきり叩かれたような気がした。

別れた理由が不倫をするためだった

「俺ちょっとオシッコ・・。」

俺はトイレに入り息子をファスナーから召喚する。

 

「4年」「42歳」「2年半前」

頭の中を数字がぐるぐると渦巻く。

 

(もしかして・・俺は2年半前に結婚してるヤツに彼女を盗られたということ・・?)

「あはは・・」

なぜだろう・・。チ〇コがにじんで見えるのは。2年半前に魚女が俺を振った原因が、妻子持ちのク〇ヤローと不倫をするためだったとは・・。

 

相談に乗ろうと思っていたのに、思いがけず強烈なカウンターパンチを見舞われる。俺はトイレの便座に座りながらふさぎこんだ。

女遊びは男の甲斐性?不倫人口は思ったよりも多い。

不倫

福岡は不倫大国である。福岡に住んでみる前は、「無口な男性が多いなぁー。これが九州男児か」と思っていたが実際は全く違う。

彼らはよく喋り、思った以上によそ者ウェルカムだ。そしてクズも多いのだ。

若くて貞操観念が低い女の子が多い。

前にも話したと思うが、福岡は九州各地から女性があつまるため、比較的若い女性の割合が多い。

これは男からすれば素晴らしいことだ。酒好き、ワイワイ好きな土地柄のため、男性同士、女性同士、時にはごちゃまぜに集まっての飲みの機会もよくある。

おかげ様で他の女性との接触も多い。もちろん出会い系以外でも。そんな環境なので遊び慣れている男が多く、そんな男性陣に比例してか、貞操観念が低い女性が多い。

俺が福岡で危うく「一線をこえかけた」既婚者の女性は今までで2人。不倫相手がいる女友達が4人。結構な割合である。

浮気症で女好きな男が多い。

「この人ホントに結婚してるの?」

と思うような既婚者の男性もよく見かける。俺の男友達にも多い。スキを見てはちょくちょくつまみ食いに浮気したり、不倫相手を囲っているヤツもいる。

自分の結婚式の次の月には他の女と歩いていたヤツもいた。「女遊びは男の甲斐性」的な考えが福岡の男性にはまだ残っている気がする。(もちろん全員じゃないよ。)

おかげ様で友達を作れなかった札幌の時とは反対に友達も増えたが、悪友も増えてしまった。

俺もそっち側の人間であることは否定できない。だから類は友を呼んでいるのかもしれないが・・。

 

出会い系で知り合った女が実は既婚者だったという体験

 

不倫の多い地域を調べてみた!意外とあの県も・・

福岡は不倫が多いと実感するものの肝心のソースがない。調べてみるとPRESIDENT ONLINEで「不倫経験の多い都道府県」という調査をしていた。

都道府県不倫経験者ランキング

[box class=”box3″ title=”男性の不倫経験が多い県TOP5″]
  1. 佐賀県34%
  2. 和歌山県34%
  3. 愛知県32%
  4. 福岡県32%
  5. 大分県32%
[/box]

プレジデントの調査によると、福岡県と俺の出身地の愛知は同率3位。それにしても不倫経験30%超えの県がこんなにもあるとは驚きである。

福岡のお隣県である佐賀が1位、大分も同率3位であることも「福岡は不倫が多い」という印象に一役買っているのかもしれない。

佐賀人とかよく福岡遊びに来るしね。意外と男尊女卑のメッカと呼ばれる鹿児島県は、16%の38位と不倫経験は意外と低い。

女性の不倫経験者が多い県TOP5

[box class=”box3″ title=”女性の不倫経験が多い県TOP5″]
  1. 埼玉県20%
  2. 徳島県20%
  3. 愛知県16%
  4. 東京都16%
  5. 群馬県14%
  6. 富山県14%
[/box]

女性の場合は、男性のTOP5とゴロっと変わってくる。埼玉、徳島は尻軽女が多いという事か・・。なぜか福岡はランクインしていなかった。

男性と似たような結果にならないとバランス的におかしいのだが・・不思議だ。出張先や転勤先で不倫しているということだろうか?

不名誉なのがオイラの出身地愛知県。男女ともにTOP3に入っておる・・もう福岡のことはとやかく言えない。

清楚で家庭的だと思ってたのにガッカリ

「ちょっとお腹下しとったばい。」

トイレから出ると元カノに笑顔で言った。きっとその笑顔は引きつっていたに違いない。

魚「あらら大丈夫?YUちゃん相変わらずお腹弱いんだね」

笑いながら魚女は言った。

 

清楚で可愛らしいイメージだった彼女。お嬢様っぽくてぶりっ子な性格の彼女。料理が上手く家庭的だった彼女。

エッチの時は意外と大胆にそして大声であえぐ彼女。別れの理由に嘘が付けないある意味誠実な彼女。

 

どうでも良い女じゃなかった。だからこそショックがデカい。全てのイメージがガラガラと音を立てて崩れる。

ヤラせてくれると思ってました。

(そもそも元カノの家に料理を作りに来るって・・コイツおかしくない?)

 

そんな彼女を見ていたら頭に・・いや体全体に血が登っていくのがわかる。

俺は勢いよく彼女に近づいて、後頭部に手を回した。俺は強引に元カノの唇を奪った。

魚「ん~!ん~!」

(汚してしまえ・・思い出ごと。)

ゴスッ!側頭部で鈍い音がする。

「アイタあ!」

彼女の右フックが俺の左テンプルを貫いた。キーンと言う耳鳴りと共に目の前に星がまたたいた。

痛いのは心と体どっちだ?

止めて!あなたはもう友達。

「ごめん・・なんかつい。やっちまった。」

きっつい衝撃を食らったおかげで我に返る。

魚「本当にやめて!YUちゃんはもう友達なんだから。・・私にはあの人がいるし。」

 

「俺たちもうダチだろ?」

少年マンガに出てきそうなセリフも元カノから聞くとまるで意味合いが違う。

そして彼女の言う「あの人」と言うフレーズが「彼氏」と言う言葉よりも意味深げで、親密さを連想させた。

 

・・・・。

気まずい雰囲気が二人だけの部屋を占拠した。

 

魚「あっ・・もうこんな時間。明日も仕事だし・・私そろそろ帰るね。」

彼女の仕事が日曜日休みであることを俺は知っている。明日は日曜日だ。

 

「そっか・・。暗いし夜遅いから気をつけて帰ってや。」

魚「うん。タクシー拾うから大丈夫。また遊びに来るからその時は愚痴に付き合ってね。」

「お、おう。んじゃまた!下まで見送るわ。」

魚「いーのいーの。ここで。」

彼女はそう言うと胸元で小さく手を振る、そして静かに玄関のドアが閉まった。

 

(あーあー!やっちまった!なんでキスなんかしちゃったんだろう・・。)

失敗したな。もう「次」はないな。俺はふうっとため息をついて玄関のカギをかけた。

 

・・心が疲れた。早く寝よう。いろいろとショックがデカい日だった。

テーブルにはチータラの入った袋とビールの缶が無造作に散らかったままだ。

略奪婚を夢見る元カノ

略奪婚

失敗しようが精神にダメージを受けていようが当たり前のように明日はやってくる。

 

「なんも・・する気にならねえ・・。」

ダラダラとした日曜日の時間はあっという間に過ぎていく。部屋は散らかったまま夜がきた。

 

「ポン!」ラインの通知音が鳴る。俺は布団の片隅に置いてあるスマホを手繰り寄せて画面を見た。魚女からだ。

(んん?・・なにやら長文でござる。)

俺は、恐る恐るメッセージに目をやった。

「奥さんと別れて結婚」恐怖のメッセージ

[box class=”box1″ title=””]

YUちゃん昨日はありがとう。久しぶりに会えて嬉しかった。

全然変わってないね!元気そうで良かったよ。彼氏と私との関係驚いたよね?

私もこのままじゃ行けないと思って、今日別れるの覚悟であの人と話したの。

そしたら彼、奥さんと別れて私と結婚してくれるって言ってくれた。私、あの人と結婚します。

だからYUちゃんとはもう連絡とれない。できれば私の連絡先消しといて欲しいな。

これからもYUちゃんの幸せ願ってます。(原文ママ)

[/box]

「奥・さん・と・別れて・私と・結婚・してくれる」

ゾゾゾ・・。全身の毛が怖気たつ。これは・・いったい・・一体なんのホラーや。

彼女の言うとおりにしよう。二人を邪魔してはいけない。

もう俺の知っている魚女ではない。彼女は不倫にのめり込んでしまった家庭デストロイヤーなのだ。

 

俺は震える手でアドレスから彼女の存在を消した。

 

なんだろう・・凄くイライラする。そもそも俺に会って何がしたかったんだ?アイツは!

次にくるのは言いようのない、そしてぶつけようのない怒りだ。

 

「ぐああああ!あのアバズレガァああああ!チータラうまあああい!」

 

 

すっかり乾燥したチータラをむさぼりながら俺は家を飛び出した。

向かう先は行きつけのバーだ。

 

「ウイスキー生で!」

琥珀色の液体が入ったグラスを持ち上げ、俺は心の中でシャウトする!

 

(どうぞ!お幸せに!)

 

そしてウイスキーを勢いよく飲み干した。喉が・・焼けるように熱い。今年で1番悪酔いした日になった。

 

その後、彼女がどうなったのかはわからない。「あの人」と結婚したのか?

それともまだ不倫関係のままなのか?別れてしまったのか?・・・どう思います?

 

続く➡もうすぐクリスマス。なんで独りで福岡にいるんだろう。