「可愛い子紹介するから」はアテにならない。
一話目▶広島出会い編 出会い系の掲示板と格闘!アポに変な女が来た!
ホテルに戻ると。スグに眠ってしまった。
「ブーブーブー!」
携帯のバイブ音に起こされる。まだ真夜中だ。
番号を確認してみると、アドレスに登録されていない見覚えのない電話番号だ。
夜中に着信。なんだ?
「誰や・・こんな夜中に電話とか怖い。」
でも緊急の用事だとヤバイのでとりあえず出て見よう。
お好「もしもし!私です~お好み女です。」
聞き覚えのある声は、3時間ほど前まで一緒にいた女のものだった。
「あっどうも…」
寝ぼけているらしく、言葉が上手く出てこない。
お好「さきほどは、お好焼きご馳走様でした!美味しかったです!すいません突然抜けてしまって。」
「いや、全然…。お気になさらず。」
そっけなく返事を返す。明日には広島にはいない。もう彼女とも会うことはないだろう。
律儀に電話をくれるのは彼女がいい人間性の持ち主ということだろう。
お好「YUTAROさん怒ってます?」
「いや、全然‥寝てた。」
まさかの「今から飲みません?」
お好「あら~起こしちゃいましたか!?すいません!」
妙に声が大きい。もしかするとずっと飲んでいたんだろうか?
お好「てか?今から一緒に飲みません?」
ツッコミどころ満載で、頭が混乱する。
(この女、常識の枠を大きく越えているニューヒューマンだ!)
こういう女は嫁にしてはいけない気がする。・・隠れジャイアンだ。
思い通りに人を動かしたいタイプ。思い通りにならないとそっけなくなるタイプ。
無駄に体力がある。無駄に内臓が強い。そして無駄に性欲が強い!(やばい今の自分が全部欲しいものだ。)
嫁にしてしまったら、浮気とか、不倫とか、家事放棄とかいろいろありそうだ。
「なんという身勝手な女だこと。振り回されてたまるもんか!」
ややこしくならない程度に電話を切ろう。
「いやあ・・さすがに今からは・・。」
お好「実はですねえ~いま、女友達とバーで飲んでて。」
「・・ほう。」
お好「すっごくかわいい子なんで一緒にどうかなって。紹介したいんです。」
可愛い子がいるから会いに行く。手のひらくるくる
な、なんだと。お前すっごくいいやつじゃねえか!
頭の中で緊急のアラートが鳴り響く。
「かわいい子 紹介」なによりも効くキーワードに心は激しく揺れた。
「行くべきか?行かざるべきか?」
心の中では、答えはとっくに決まっていた。
「へい!タクシー!」(゚Д゚)ノ
10分後には、YUTAROは、真夜中の路上でタクシーを止めていた。・・どうしてこうなった?
「ちょいと街まで」
運ちゃん「かしこまり。」
アスファルトタイヤを切りつけながら、時速50キロで広島市街を走り抜ける、気分はGETなWILDだが、安全運転でお願いしまーす✩
時折赤のシグナルで車は停止した。
「すげえ可愛い子だって♡楽しみだなあ♡」
俺は広島の飲み屋街、流川に現れる。
(何がなんでもどっちかをお持ち帰りしてやる!!さてと、ここはどこ?)
何も考えずにホテルを飛び出して来たので、店がわからない。お好女に電話をする。
「もしもし?たぶん近くについたと思うんだけど。」
お好「ホントですか?さっき電話したばっかりなのに早い!今どのあたりですか?迎えにいきますよ?」
ええ・・可愛い子紹介してくれるってんで急いできましたよ。
「えっと◯◯のコンビニの前だよ。お迎えお願いできる?」
お好「もちろんです~!じゃあ今から行きます~!」
なかなか気の利く女だ。さっきはボロクソに言ってごめんなさい。
そもそもオッサンが若い女子に誘っていただけるというのは名誉なことだ。
「可愛い子を紹介する」という男心を刺激するキラーワード。
どんなに夜遅かろうが、どんなに体調が悪くても顔を出すべきところ。
コンビニの前でタバコを吸って待っていると、お好女がやってきた。
彼女と再会。広島流川のバーへ。
お好「YUさんお待たせしました~。」
「わざわざ迎えに来てくれてありがとうね。てか、こんな夜遅くまで飲んでるとかタフだね~。明日の仕事大丈夫?」
お好「私、タフなんですよ~!酒飲みなのは、きっとおじいちゃんに似たんだと思う。でも明日は仕事お昼からなんです。もう・・お酒飲むのに、時間なんて気にしちゃダメ!」
・・他人を巻き込む酒飲みの発言だ。
「…てか友達は?」
お好「友達はお店で待ってますよ~。ウフフ楽しみでしょ?」
「うん!めっちゃ楽しみ。はよ可愛い子に会いたい。」
お好「あはは♡いまだらしない顔した!」
「これは、もともとです。」
行き先がぼったくりバーだったら・・YUTAROは舞い上がって全く気にもとめない。
酔っ払い(お好女)との会話を楽しみながら、広島の流川のとあるバーに到着。もう午前1時過ぎだ。
バーというより、カフェのような、カジュアルな雰囲気の店。どうやら、ぼったくりバーじゃなさそうでよかった。
店内には入口付近に、白人の女性客が二人座っていて、とても美人。
(めっちゃ美人だけど・・まさか紹介したいのって外人さん?)
いやいやお好女が「かわいい」と言っていたのは、この子ではなさそうだ。
お好「連れてきたよ~」
「どうも~。」
これから、女性二人とYUTAROの2対1の飲み会だ。なんと贅沢な逢瀬だろうか。後酔っ払って、3Pとかエロい状況に発展ですかね?
(いやいや・・若い女性二人を相手にするような・・そんな精力ないですよ~。)
出会い系サイトで、ぶっとんだ性格の女性との出会いはそれなりにあるものの。未だに3Pとか4Pとか複数でのセックス経験はない。
とうとうチャンスが周って来ましたか?
いよいよ「かわいい」ご友人とご対面である。
ドキドキワクワク・・。
結果は?良く言えば黒木メイサ似。悪く言えばゴリラ。
ちょっと肩幅と体格とあごがゴツイ印象だが、ホリが深くて目が大きい。以後あなたをホリ子と呼びたい。
これって・・かわいい?のかな?ブスではないが。
好き好みが別れそうな顔だ。よく言えば黒木メイサをさらに濃くしてゴツくした感じかな。
良く言えば、黒木メイサ。悪く言えばゴリラだ。
「可愛い子紹介してあげる」という言葉は本当にアテにならない。
女の可愛いは容姿以外も含む。
それでもブスが来たこともあるし、めっちゃ美人を紹介してもらった事もある。
女子の言う「可愛い」は、
- 「性格が可愛い」
- 「容姿が可愛い」
- 「仕草が可愛い」
- 「喋り方が可愛い」
- 「自分が一番可愛い」
となんでも含まれているから要注意だ。男の言う可愛いとは根本から違う。
だから、ちゃんと「顔が可愛い子を紹介して」と指定しなければならない。なかなか言い辛いが。
性格の捻じ曲がっている女だと、自分が一番際立つように、自分以下の容姿しか用意してこない。
「良い子」の場合はブスが混ざってる率が高い
女性の言う「すっごく良い子」の場合は余計やっかいだ。
「YUくんに紹介したい子がいるの、すごく良い子だよ♪コンパしよ!」
そんな言葉に騙されて、一度動物園のようなコンパを開催した事がある。その時は処女っぽい、コミュ障が二人混ざってた。
「良い子」となると、さらに表現がうやむやになっている。
可愛い子やイケメンであれば、「イケメン」「可愛い子」と相手に伝えるはずだからだ。
- 「性格の良い子」
- 「人畜無害な良い子」
良い子にはこの二つくらいしか残ってない。よりブス地雷度は跳ね上がるのだ。
キャバ嬢(ゴリラ顔)をお持ち帰りチャレンジ!
流川のバーに呼び出され、少しゴリラ顔の「ホリ子」を紹介して頂く。
ホリ子(彫りが深いからホリ子)は、お好女とは違って少し派手目の化粧をしている。
幾分お好女よりも若い印象だ。そして少しゴリラ顔だ。
お好女「YUTAROさん何飲みます?」
「え?んじゃビールで。」
お好女「ホリ子は?ワイン?」
ホリ「はい。」
敬語でしゃべるホリ子。やはり年下か?
「あれからずっと飲んでたの?」
お好「あれからホリ子が合流して、YUTAROさんも誘おうってなって。」
「そっか~本当に酒強いんだね。お好み焼き食べにいった時と、あんまり変わってないし。」
お好「酔ってるけど、まだ飲めますよ✩」
彼女は25歳のキャバ嬢
「・・頼もしいね。ホリ子ちゃんはいくつなの?」
ホ「25歳です。」
「おお!若いね~」
お好女「かわいいでしょ。目鼻立ちがハッキリしてるから羨ましいの。」
俺にはゴリラに見えるんだが・・。
「お好み女の職場の後輩さんとか?」
お好「ある意味そうかな~?私がキャバ嬢やってたときに、お店に途中で入ってきてから仲良くしてるの♡」
「・・夜やってたの?やっぱり。」
お好「やっぱりってなによ!これでも結構稼いでたんだから。」
「だって酒は飲めるし、ボディタッチもうまいから。」
お好「でも慣れるとマスコットキャラ扱いだった。」
「ホリ子ちゃんは仕事何してるの?」
ホ「私は・・まだキャバで働いてます。今日はお店が暇だったんで、途中で帰されちゃいましたw」
やはりホリ子は肩がゴツイ。細身のお好女が横に並ぶど、かなりでかく見える。水泳とかやってたんだろうか?
彼女がゴリラに見える理由もそこにあるのかもしれない。
お好「ホリ子、彼氏が3年いないのよ。YUさん彼氏になってやってw」
ホ「ちょ!」
「お水なら出会いとかいっぱいありそうじゃん?俺でよかったらいくらでもなるよ~w」
ホ「ちょ、チャラいです。出会いはあるのかな~?店に来る人は、お客さんとしか見れなくて。」
「意外と純粋やねえ~。お客さんと付き合ったことないの?」
ホ「付き合ったことないんですよ~。実は恋愛経験少なくて。」
「水商売でも真面目な子はいるんだね~♪誰かと違って。一度お客さんに抱かれてみたら?」
お好「おいおい。適当なこと言わないの。誰かって私の事?」
個人的にはホリ子よりも、お好女のほうが楽しく遊べそう。なんかちょっとエロいし。二人の胸のふくらみを眺めながら、酒と楽しい会話であっという間に時間は進んで行く。
楽しすぎてキャバクラのように振る舞う
キャバ嬢のくせに、ホリ子は酒に強くないのか、頬が少し赤くなっている。目もトロンとしてきた。
「てか、二人とも酔っ払ったらどんな感じになるの?」
始まりましたよ!オッサンあるあるトーク。脳みそが弱いのか、ワンパターンから抜け出せない。
お好「私はあんまり変わらないかなー?テンション上がるくらい?酔っ払うと電話で友達を呼び出す。」
「なるほどだから呼び出されたわけだ。迷惑な奴だね~♪」
ホ「私も、よく呼び出されます(笑)」
「ホリ子ちゃんは酔うとどうなる?」
ホ「私は、眠くなるか、甘えるw」
「マジで?どんな風に?ちょっと甘えてみて!」
お好「じゃあ私が甘える!」
「おう!どんとこい!」
お好「今からシャネルのバッグ買いに行こう!」
「甘え方が違う!」
お好「(笑)YUさん酔うとどうなるの?裸で踊り出す?」
「間違ってはいないかなー?ベッドで女と朝までダンス・・かな。」
お好「きもーい!お前きもーい!」
ベシベシとお好女が叩いてくる。俺の扱いがどんどん酷くなっていく。
乳のサイズ当てクイズが楽しすぎた
「でも酔っ払うとおっぱい触る時があるかな?無性におっぱいが触りたくなるんよ!だから一時間だけ触ってもいい?」
お好「あらあら、人として末期だねー!ちょっとだけならいいよ。」
「・・マジで?」
お手を拝借。ふに!ふに!胸の感触を指先のセンサーが繊細に感じ取る。
「以外とおっぱい大きくない?」
お好「ふふっサイズ当ててみ。」
ふにふに。
お好「触りすぎ!警察に突き出すよ!」
「うーん。Dかな?」
お好「そんなに小さくないわ!」
Dで小さいとは・・。個人的には一番いいサイズだと思うんですが・・。
コイツ一体どんな乳スペックを隠しもっているんだ?
「じゃあEカップ?」
お好「ブー!Fですー!」
コノヤロー!どこにそんな乳隠してたんや!
「大きければいいってもんじゃないよね・・ほら乳がデカイと、脳に栄養回らないって言うし。」
強がりつつも、股間へ流れ込む、血流を抑えられない。
お好「ふん!これで数々の男どもを虜にしてきたわ!」
「ほう!今度味わわせてもらおうか?さて・・ホリ子ちゃんは・・と。」
ホ「私はダメです!胸ちっさいし!遠慮しときます!」
ただのセクハラオヤジでしかない。そしてオジさんがセクハラしたくなる理由もわかる。
このくだらない乳のサイズ当てクイズは楽しすぎた。とにかく深夜の酔っ払い達はタチが悪い。
アフターじゃない。全おごりは許さない。というダサ男
しかし、そろそろ全員に睡魔がピーク、あくびの数が多くなってきた。
「眠いし、そろそろお開きにする?」
お好「ふぁー!私も眠たくなってきた。今日は、かなり飲んじゃったし。」
・・ということでお会計。
お好「ごちそうさまでーす!」
やっぱりそうきたか・・ここは全部支払うべきか?おっぱいも触らせて頂いたし。
「・・1500円ずつ払いなさい。」
うん。ダサい。でもお会計役として呼ばれた気がして腹も立つ。半分以上は俺が払うのだ。アフターじゃないんだし。
バーを出ると、新聞配達のスクーターが走っている。もう朝だ。今日も酒をしこたま飲んでしまった。
酒に酔った女性は、ガードもゆるいはず。
「朝起きたら、見知らぬ男性が横で寝てた!」なんてこともあるって言うじゃない?
3Pは無理かもしれないが、どっちかはイケるんじゃなかろうか?
お持ち帰られたい!彼女の家にあがろうとする男
「さて、お好女の部屋に泊まろうかな?」
お好「いや!酔っ払いは入れない!てか彼氏しか部屋に入れない!それが秘密の花園ってもんよ!」
(あ、兄貴・・どんどんキャラ変わってますがな。)
お好「私は家が近いから、ホリ子を送ってってあげて。んじゃまた飲もうね!」
彼女はチャリに乗って流川の街に消えていった。
取り残される、俺とホリ子。
少しゴリラに似てても行くしかねえ。
意地でも送っていく。
「さて送っていこうか?」
ホ「え?大丈夫ですよ。一人で帰れますw」
「女の子一人じゃ危ないし。」
俺に送ってもらったほうが危ない。
でも、飲んだ後は、女性を送っていくのが紳士の嗜み。
「下心はないから!なんもしないから!家の場所は忘れるから!」
絶対に手を出すヤツのセリフにしか聞こえない。
ホ「じゃあ・・送ってってもらいます。」
タクシーをとめると、YUTAROが奥に座る。横にホリ子。うん。立派なアゴだ。
「家はどのあたり?」
ホ「広島駅の近くの◯◯です。」
「広島駅の○○までお願いします。」
走り出す。タクシーの運ちゃんが、窓を少しだけ開ける。酔っ払って気づかないが、車内は相当酒臭いのかもしれない。
「・・・。」
ホ「・・・。」
バーに居た時の賑やかさとは違って沈黙が続く。なんとか破らなければ。
会話和んだら家に上げて・・でも無理。
ここは出会い系で鍛えたトーク術を見せる時であろう。
「ホリ子ちゃんは広島の出身なの?」
ホ「はい。市内です。」
「じゃあ実家?それとも一人暮らし?」
ホ「一人暮らしですー。」
「いまから遊びに行っていいかな?」
ホ「いや、無理です。部屋汚いんです。」
「泊まるだけでも!掃除するから!」
ホ「ハードル上がってますよー余計無理ですよー(笑)」
「のどがかわいた!お茶くれ!」
ホ「無理です!」
「吉牛!」
ホ「無理w 何故吉牛?」
タクシーの運ちゃんが吹き出す。そんなやりとりをしていると、ホリ子のマンション前に到着。
ホ「今日は楽しかったです。また三人で一緒に飲みましょう。」
わかりやすい恋愛対象外。
「うん。今度はホリちゃん家で、お好み焼きパーティーしよう!」
ホ「ええ・・是非」
ケッ!社交辞令が!
エントランスの中に消えていく、ホリ子。
すいません!全くイケませんでした。力不足を感じる今日この頃。
キャバ嬢をお持ち帰りする方法に騙されるな!
話しはそれるが、「今日から実践できるキャバ嬢を持ち帰る方法」だとか「キャバ嬢100人とエッチした男が教える。アフターでホテルへ行く方法」なんてものを情報商材で買った事がある。
キャバクラにハマっていた頃、俺も必死だったのだ。改めて感じるが、そんなものはクソの役にも立たない。
とくに文字で表現されている攻略法は、現実と大きく剥離する。
攻略法以前に、お持ち帰りされても良いと思える魅力的な男になる必要がある。
YUTAROの友人にアフター率90%でキャバ嬢とヤリまくっている男がいるが、やっぱりイケメンである。
そして嬢に対して有無を言わさない強引さがある。
もしキャバ嬢を落としたいなら、落とせている人と一緒にキャバクラに行って、その立ち居振る舞いを見る事が一番だ。
そういう猛者ならアフターへの連れ出し方や、自分に着いている嬢もアフターに連れ出してくれたりする。(そんな凄い人が周りにいない人は、キャバ好きな友人でも良い。)
だからといってスグに落とせるわけじゃないが、ネットの情報や文字だけの攻略法なんかよりもよっぽど役に立つ。
「じゃあ、◯◯︎ホテルまでお願いします。」
運「お兄さん惜しかったですね。僕の若い頃は~・・」
運ちゃんからのドンマイ。
「はぁ・・どうも・・」
もう五時だ。広島に朝日が昇る。