イケメンと行く出会いバー「JIS(ジス)」
4月も半ば、世の中ではそろそろゴールデンウイークに向けて、浮ついた空気が流れている。
そんな時、アイツから電話がかかってきた。YUTAROの日記にもたまに登場する、福岡のイケメン「イケ男」である。
イケ男「YUさん。女探しにジス行きません?」
「こやつ・・直球ストレートすぎる・・」
まずはJISを知らない人のために簡単に説明しておこう。
JISとは? どんな店?
JISとは、全国展開しているオシャレな相席バー。
出会い居酒屋や相席バーが世間でブームになった時に、風雲児のように現れたのがJISである。
2011年に札幌店がオープン。現在は、札幌、大阪、福岡など全国で7店舗が運営されている。
ちなみに福岡には2014年に天神西通りにオープンし、大きな話題となった。
高級ラウンジのように洗練された店舗デザインや内装によって、利用者からは大きな支持を得ている。
福岡で注目のクラブ「IBIZA(イビザ)」と同じビル内に入っているため、週末はエレベーターに乗るのが大変。
JIS福岡の店舗情報
所在地 | 〒810-0041 福岡県福岡市中央区大名1-12-56 THE SHOPS6F |
営業時間 | 18:00~翌6:00(年中無休) |
JISの料金
JISが支持される理由の一つとして、リーズナブルな明朗会計にある。
男性
チャージ(入店料) | 500円 |
女性が席につかない時 | 10分200円(飲み放題) |
女性と相席になった時 | 10分500円(飲み放題)※週末は600円 |
女性
チャージ(入店料) | 無料 |
ドリンク | 無料(飲み放題) |
※消費税、フード料金は別
JIS攻略法 女性と仲良くなるには?
なんだかんだでYUTAROは8回ほどJISに行っている。つーことで攻略法にも触れておこう。
①イケメンを連れていく
チームにイケメンを加えるだけでも、女性の反応はぐっと良くなる。イケメン様々、他力本願は世の中を上手く渡っていくための重要なスキルだ。
②コミュニケーション能力の高いヤツを連れて行く
JISにくる女性は基本数人(二人が多い)で来ているので、ほとんどチーム戦となる。
話が上手かったり、場を和ませ盛り上げられるヤツは重宝される。
イケメンでコミュニケーション能力が高いヤツがいると店外に連れ出す確率も跳ね上がる。
このレベルに達したものなら一人でJISに乗り込むことも可能。
③女性に飯を食わせる
相席バーや出会い居酒屋は、フードメニューが別料金であることが多い。「タダでご飯を食う」という目的でJISに来ている女性もいる。(JISの飯は結構うまい)
「なんか食べる?」と聞くだけでも、相手の印象が良くなる。人間も動物である。餌を与えればそれだけで懐くわけだ。もちろんシャンパンなんかを飲ませるのもアリ。
④隣の席の女性に集中する
相席バーやコンパなど、比較的広いフィールドで勝負をする場合、場を気づかって、いろんな人の会話を拾っていくタイプは損をしやすい。
無理に拾うとケガのもと、落ち着きのない人に思われてしまう。できるだけ隣に座った女性との会話に集中しよう。
⑤さっさとLINEや連絡先を交換する
複数で来た時は、そこにいる全ての人がイイ感じで女性と会話できているとは限らない。
自分は上手く行っていても、他の女性がつまらないと「帰ろうか?」「もうお店出よっか」と切り出すことがある。
「そろそろ終電が~」が出たらお開きの合図。そうなると、女性陣は一気に消える。
だから、女の子と和んで来たら、早めに連絡先の交換を切り出したほうが良い。何もしなければ、その子と会えるチャンスは二度と巡って来ないのだ。
また、連れ出しに慣れていない男性が、無理に店外に連れ出そうとしたり、お持ち帰りしようとすると雰囲気がギクシャクしてしまう。
連絡先を交換しておけば、一旦別れたとしても、後日予定を組んで二人で会うこともできる。また、その子がまだ天神界隈で遊んでいるようなら、連絡して合流することもできる。
⑥困った時のチェンジ!
実はJISはチェンジが出来る。めっちゃブスのグループに当たった時は、チェンジを使うのも一つの手だ。
ただし、チェンジを連発すると、次の女の子が席に着くまで時間がかかったり、店側から嫌な客として認識されるので、一日一回くらいにしよう。
番外:店員と顔見知りになる。
JISの店員さんはフレンドリーな人が多い。そこは福岡らしいと言える。
店員さんに覚えてもらうには何度かJISに通わなければならないが、店員さんと顔見知りになることで得られるメリットも大きい。
例えば、JISの入店は身分証の提示が必要になるが、顔パスできたりもする。「カワイイ子付けてよ」「うちの席、チェンジお願いします」なんて事も伝えやすいわけだ。店側の人間の存在をおろそかにしてはいけない。
つーことで、ざっとJISの紹介と攻略法を書いていきました。これは僕がイケメンの友達と一緒にJISに行って学んだことです。男友達のつながりは大事よね♡
んでは話の続きをどうぞ♪
俺達はJISでお持ち帰りできるのか?
午後10時半、天神でイケメンと合流、JISに入店
イケ男「もう少しで着きます~。」
YUTAROは、天神西通りのABCマートの前でイケ男の到着を待っている。この界隈には、人気クラブが多い。
週末ともなると、若い男女で溢れ、「ウェーイ♪」の掛け声とともに、カオスな雰囲気を醸し出している。
(怖い・・酔っぱらったリア充どもがこわいよお・・)
イケ男「YUさんお待たせっす!」
「ぜんぜん♡待ってないよ♡」
イケ男「YUさん今日もカワイイっすね~鶴瓶みたい。」
「もう!お上手♡」
彼と知り合ってもう8年。イケオの女性経験値はYUTAROの比ではない。
ネットで知り合った女から突然の「明日飲もうよ」初夏の暑さにハイテンションになっている頃、ネットで知り合ったメル友から一通のメッセージが入る。メル友「ねえ明日暇してる?飲もうよ!」そのメル友とはYUTAROが福岡に来てから[…]
そこら辺のナンパ師など、イケ男様の足元にも及ばないだろう。むしろ、なぜYUTAROと仲良くしてくれているのか?・・彼の懐の深さには驚嘆させられる。
福岡のJISは、西通りのABCマートのビルにある。入口はABCマートの横。そこからエレベーターで6Fへと上がっていく。
JISの一つ上の階には、いま福岡で最も人気のあるクラブ「イビザ福岡」が入っている。
ここもイケ男と行って来た事があるのだが、それはまた別の回でお伝えするとしよう。
エレベーターが開くと、すでに受付の前では、男性陣が列をなしている。
店の入り口では、「入店する客」と「退店する客」で少し混雑していた。
既に戦を終えた男性が、女性をお持ち帰り(店外連れ出しだけど)しようとしている。チクショウやっぱりイケメンだ。
受付を済ませると、「ちょっとタバコ吸ってくる」とイケ男に告げて喫煙所に向かう。
一本取り出し、タバコ火を付けようとするが、何かおかしい。喫煙所には女性しかいない。
「あれ?ここって女性専用でしたっけ?」
知らん女「・・だと思う。」
「あっあっあっ・・すいましぇん!」
これがJIS歴8回目の貫禄ってヤツである。
イケ男「YUさん!席空きましたよ!」
喫煙所を出るとそう言って、イケ男が近づいてきた。
「え?もう席空いたの?」
イケ男「フッ・・裏技ですw」
「カワイイ子いない」女の子が付く前に・・まさかの帰る?
バーカウンター(お一人様専用席)を通りすぎ、店員さんに案内されて席に着く。JISの店内は既にほぼ満席だった。
目の前のイケメンは店内の女性を吟味するかのように見渡していた。豆を食いながら。
※右の何か食ってる人がイケ男です。
イケ男「今日はカワイイ子いませんね。・・帰りましょっか?」
「んおおおい!(泣)」
イケメン先生・・ほんと頼むわ。
【一組目】地味系女の子グループ
女の子が来るまでイケ男とご歓談をしていると、店員さんに導かれて一組目の女性がやってきた。
「こんばんわ~♪」
女「初めまして~♪」
一組目の女の子達は見た目、服装ともに地味な感じだ。
華やかな系の女性が好きなイケ男。女の子が着席すると同時に、その目は光を失っている。
俺はタッチパネルを手に取ると、すかさず女性のドリンクを注文する。
「何か、おつまみとか食べる?」
女「いえ、お腹いっぱいなんで大丈夫です。」
男女4人で乾杯を終えると、トークタイムに入った。
イケ男「二人とも年はいくつなの?」
A子「えっと・・二人とも30歳です。」
俺の横に座っているA子は、少し戸惑いながら言う。
これまでJISで会ってきた女の子は、「20代前半~半ば」くらいの若い子が多い。この店で30歳となると少し高めの年齢になる。(男性はオッサンも多いよ☆)
イケ「そっか、今日は何時から飲んどると?」
そっけ無いトーンで目の前のイケメンは言った。
A子「午後6時からです。」
(え?午後6時ってJISのオープンからやん・・)
今は午後11時。5時間もこの店にいる女は「ガチ感」が強すぎてちょっと怖い。
「ほえ~!ずいぶん前から飲んでるんだね!酔っぱらってない?大丈夫?」
A子「いまのところは大丈夫です。」
イケ男「いい人おらんかったと?」
A子「うーん・・今日は県外から来ている男の人が多かったですね~。」
イケ男「県外でもいいやん?ダメと?」
そんな感じで10分ほど会話をするが、俺は未だにもう一人の女の子の声をちゃんと聞いていない。
途中でトイレに立ったイケ男によって「チェンジ」が発動する。
盛り上がりに欠けたまま、一組目が終了した。
【二組目】一人はカワイイ(ちょいぽちゃ)一人はブス
すぐに二組目が、俺達の席にやってくる。一人はまあまあカワイイ女の子。だけど体型が少し太い。もう一人はまあまあなブスだ。
ぽっちゃりを「D子」、ブスを「B美」という事にしよう。年齢は21歳。まだ学生さんらしい。
二人とも明るく、下ネタも使いこなす。俺達はスグに打ち解けた。
D子「ねえねえ、今から私達をお持ち帰りするならどっちにします~?」
B美「フフフ、いい仕事するよ~!」
「うーん。・・どっちも・・って言ったらダメ?」
D子「欲張り~w」
本当はぽちゃカワのD子が良かった。でも俺は曖昧に答えてしまう。
ここでD子の名前をあげてしまえば、B美の機嫌を損ねるかもしれないという小心者の判断だった。
それでもB美とD子のLINEをゲットした。
(うむ。俺にしては上出来だ。)
そこで俺は気が付いた「イケ男が会話に参加していない」ということに。さっきからスマホばかりを覗いている。
このイケメンは、友人同士のコンパならブスが来ても、幹事の顔を立てて盛り上げてくれるが、今回のような共通の知人のいない場所となると、露骨な態度をする。
そして女性の下品な下ネタを嫌う。
スマホを覗いてみると、イケ男からLINEが届いていた。
イケ「今日のJISはダメなんで出ましょう。」×3
(・・イケ男よ・・オマエが誘ったんじゃないの・・?)
このまま彼につまらなそうな顔をされるのもキツい。
俺はイケ男と「了解」のアイコンタクトを交わすと、仕方なくJISを出ることにした。
「それじゃ連絡するから、また遊ぼうね。」
D子とB美にそう告げると、俺達は席を立った。
これで何事もなく終わるかに思えた・・。
戦いは終わらない。イケメン達の場外乱闘
俺とイケ男は、お会計を済ませ店の入り口へ。
10人ほどの男女が、エレベーターを待っていた。一部の男女がカップルになって、店外に連れ出そうとしている。
イケ男「ねえYUさん・・あの子めっちゃ可愛くないですか?俺ちょっと話してきます!」
イケ男はそう言うと、男女グループの中に割り込んで、ハーフ顔の女に声をかけにいった。
見た限り、他の男性(背の高いイケメン)が連れ出そうとしている女の子だ。
(おいおい・・。大丈夫なのか?ケンカはやめてよおお・・。)
イケ男「この子とちょっと話してもいいかな?もう自由だからいいよね?」
イケ男の言う「自由だから」の意味が良くわからなったが、おそらく「俺も彼女に声をかける権利がある」と言いたいのだと思う。
ポンコツの俺は、その様子を遠巻きに見守っていた。こんな所でトラブルに巻き込まれるのはごめんだ。
イケ男に気圧されたのか、背の高いイケメンは「どうぞ・・」とつぶやくように言った。
ハーフ顔の女は、まんざらでも無さそうに、笑顔でイケ男と話を始めた。
女ってヤツは・・。これじゃあ背の高いイケメンが可哀想だ。
イケ男「今から遊びに行こうか。そう?それはちょっと無理?友達もいるもんね。うん。知ってる。だからさ、今度一緒にご飯に行こうよ。うん。LINE教えて。」
(な、なにがおこっているんです・・?)
イケ男は有無を言わさないスピードで、ハーフ顔の女とLINE交換を成功させていた。反則ギリギリの手を使って。
下に降りるエレベーターの中でも、イケ男はハーフ顔の美女を独占している。
- YUTARO
- 背の高いイケメン
- ハーフ美女の女友達
この三人のモブキャラ達は、気まずい雰囲気の中で無言だった。
イケ男「じゃあ連絡するから、来週にでも会おうね。」
イケ男はそう言ってハーフ美女を見送っていた。
イケ男「ゆーうーさん♪カワイイ子にも会えたことだし、一風堂でラーメン屋食って帰りましょ♪」
「・・なんだコイツ(なんだコイツ)」
YUTAROとイケ男がJISに行く時は、だいたいこんな感じ。主導権はいつもこの暴君なのだ。