ホームシック

ホームシックにかかった遠距離彼女に会いに東京へ

ホームシック
目次

「会いたい・・」彼女からの東京へ臨時招集

時期は6月後半へと進む。季節は梅雨真っ最中だ。

湿度を多く含んだ、じっとりとした空気のおかげで、全身から汗がとめどなく吹き出してくる。

「あ、あかん・・タクシー乗りたい・・。」

俺は美野島の自宅から博多駅へと向かう道中だった。

 

苺「東京ってさ・・人が多いのになんでこんなに孤独なんだろう・・。ねえ?YUちゃん。」

専門学校に通うために、東京へ行った彼女(苺女)が吐き出した言葉だ。

 

「え?どうしたん急に?なんかあった?」

苺「なんにも・・なんにもないよ・・。でも涙が流れるの。東京では星も見えないから。」

(うわあ・・なんかめんどくせえええ!)

「いや・・福岡でもPM2.5と黄砂で普通に星なんて見えないし、見ないしw」

苺「そういう意味じゃないよ。YUちゃんって空気読めん人だね」

彼女は東京という大都会に毒されてしまったのか?いやいや。ただのホームシックというヤツだろう。

「寂しいん?」

苺「うん・・。YUちゃんいつ来るの?」

「だって東京では人もビルもコンクリートで出来てるから・・。」

的なイミフな言葉も飛び出してきそうだったので、俺は彼女に会いに東京へ行くことにした。

⇩前回の苺女の話はコチラ⇩

寂しい!遠距離恋愛の前に彼女と一緒に行った最後の熊本旅行。

実はそれなりに心配しているのである。

 

さて回想シーンを挟みながら、博多駅へと向かっている。

 

「んごー!無理!」

暑くなると家に引きこもりがちな俺は、夏場体力がめっきり落ちる。

麻生専門学校のあたりでアクエリを買って、ゴクゴクと喉の奥へと流し込んだ。

「いかん!いかん!節約節約ぅ!」

ミニタオルで帽子の隙間から滴る汗を吹きながら、地下鉄で福岡空港へ。

(エアコンは20世紀最大の発明品だわ・・。)

 

出発時間には、まだ余裕があったので、空港でお土産を買うことにした。

「明太子なのか?やっぱり明太子なのか?」

福岡土産といえばとりあえず「明太子」なのだが、一人暮らしだとやっぱり塩分が気になるところ。(オッサン)

中間を取ってめんべい(明太子のせんべい)を買っておいた。

でも、福岡土産で彼女のホームシックが加速しなければいいが・・。

もうすぐ飛行機の出発時刻だ。

 

「いまから飛ぶぜ?」

苺「飛行機落ちないかな?大丈夫?w」

「そういうのヤメロw」

苺「じゃあ羽田着いたら連絡してね☆」

「・・おう。」

彼女の余計な一言で、「そういや飛行機ってたまに落ちるよね。」ネガティブな発想が湧いてくる。

ギリギリまで、飛行機の墜落の可能性をスマホで調べる。

 

「飛行機の墜落する確率は0.0009%・・宝くじで一等当たる確率よりも低いだと?」

ホッとする反面、なぜか今なら宝くじが当たりそうな気がした。

東京怖い

僕は東京が苦手。路線図が迷路やもん!電車の乗り方わからんもん!

女性キャビンアテンダントの機内アナウンスが、まもなく羽田空港へ到着することを知らせる。

「東京か・・。」

YUTAROは東京へ苦手意識がある。

 

それはラッシュ時の電車の息苦しさのせいだろうか?

自転車に速度で負けるレベルの道路渋滞のせいだろうか?

希望を抱きながら、東京まで面接に出向いた挙げ句、ことごとく落とされたせいだろうか?(だって就職氷河期世代だったもん。)

ちなみに就職活動中のボクは、その鉄道交通網の複雑さから、面接会場までたどり着けず、魂をケツからひねり出しながら、山手線を三週して、サラリーマンと一緒に新橋でヤケ酒飲んで、そのまま名古屋に帰ったという過去がある。

YUTAROが東京を苦手な理由は、たぶんこのトラウマが大きい。

きっと2020年の東京オリンピックで、お目当ての競技会場にたどり着けない外人さんが多発する気がしている。

だから「東京なんて人間の住むところじゃねえぜ!」とかたまに思っている。

※コメントくれたりとかLINEでやりとりしてる東京の人達は、皆めっちゃいい人達だよ♡

 

そんな日本の首都へ・・landingだ!

 

「ふふっ!久しぶりだな・・東京さんよお!今日は借りを返しに来たぜ?」

今日のプランは「浅草デートをした後、できたばかりの東京スカイツリーでカップルデートっぽい事をする」・・である。

「さーて浅草までは・・。うーん・・わからん\(^o^)/」

迷路のような路線図は「わからんちんどもとっちめちん状態」である。(詳しくは一休さん)

東京路線図

※JR東日本より

こんなん読めへんやん?普通。

「よーし!こうなったら、さっそく苺女に電話だ。」

プルルル・・プルルル・・。

 

苺「もしもし?」

「あの・・浅草までいけません。」

苺「なんでよ?」

「行き方が意味不明。\(^o^)/」

苺「京浜急行に乗ってうんちゃらかんちゃら。それかモノレールでうんちゃらかんちゃら」

「???!!!www」

苺「わかった?てかなに笑っとーと?w」

「た、タクシー・・。タクシーなら目的地まで連れてってくれる・・。」

苺「タクシーなんて乗って浅草行ったら、一万くらいかかるよ?」

「あわわ・・。東京さ怖いとこだあ。」

 

俺は到着30分も経たないウチに、すでに東京に負けていた。

【浅草観光】僕のトラウマの地

仲見世通り商店街

「福岡があ・・恋しい・・。」

せめて彼女にお土産の「めんべい」を渡さなければ、新橋で酒を飲むのはそのミッションを達成してからだ。

 

苺「もう!いい大人なんだからしっかりしてw」

俺はホームシックにかかっている苺女よりも、もっとホームシックにかかっていた。

 

それでも苺女と駅員さんに助けられながら、電車に乗る。(今でもどの電車に乗ってたどり着いたかわかってない。)

 

 

「わあ!ここが浅草かあ・・。おお!あれが噂のウ○コビル(ア○ヒビール本社)かあ!」

そう俺は「やれば出来る子(30代半ば)」なのだ。

浅草には何度も来ている。そういえば前回浅草に来た時は、二日酔いでゲロ吐いたっけ・・?

⇩詳しくはコチラ⇩

【出会い系失敗談】美人で性格も良い歯科衛生士と会ったのに二日酔いで自滅

 

早速、苺女に到着と居場所を知らせる。

しばらくすると彼女が現れた。

苺「無事たどり着けたね☆良かった。」

そう言ってスタバのコーヒを手渡してくれる彼女。すっかり意識高い系である。

 

「おうおう。久しぶりやな~w」

苺「うん。ちょっと照れるね。来てくれてありがと☆」

 

三ヶ月ぶりにみる苺女の生身の笑顔。ちょっとだけ疲れが見える。

スタバのコーヒーで一息つく。彼女と合流した事で心理的にもホッとすることができた。

さて東京屈指の人気の観光スポット浅草を味わうとしようか。今回は体調も万全だ。

 

「さらに痩せた?ちゃんと飯食ってる?」

苺「一人暮らしだとあんまりご飯作らないから、お惣菜が多いかな~。バイト先でまかないは食べてるw」

「あんまり無理すんなよ~一人暮らしで体調壊すと大変やで?」

苺「うん。ありがと☆」

仲見世通り商店街へ。人が多すぎて‥カオス

キョロキョロ・・。それにしても人が多い。

雷門をくぐり、仲見世商店街へ、お祭り騒ぎだ。

何度も人と肩がぶつかりそうになり、色んな言語が飛び交っている。

大きな声で客引きをするおばちゃん。・・に負けないレベルの大きな声でまくし立てる中国の方。とにかく活気が凄まじい。

前回、人に酔ってゲ○を吐いたのも頷ける。(二日酔いです。)

「人すげえな・・てかほとんど外人さんだな。」

苺「うん。これだけ混んでると、蒸し暑いこの時期はきついよね~。」

「どうせならディズニーランド行けば良かったかもね。」

苺「ああ!その手があったか~!」

浅草でディズニーの話をする不謹慎な二人。

空いてる時間に行きたいなら

浅草近辺に住んでいる友達に聞いたら、比較的空いている時間に行きたいのであれば、仲見世通りの店舗が開店する午前10時前に行くと人が少なくて良いらしい。

きっと浅草周辺の観光もスムーズに捗ることだろう。

仲見世通りの家賃がヤバいらしい。

余談だが、この仲見世通りの商店街の家賃がヤバいらしい。

仲見世商店街の家賃が2018年から16倍になるというのである。

もちろん、この家賃設定は周辺相場から勘案して適正な家賃設定である。

仲見世はもともと10㎡あたり1万5千円という格安の家賃であり、周辺相場の家賃(10㎡あたり、24万円)とおおきく乖離していたため、結果として16倍という大幅な引き上げとなったのである。

引用:家賃16倍でどうなる?浅草寺の仲見世商店街。

これまでは、破格で貸し出されていた店舗だが(これはこれで安すぎ)、一気に16倍ほどに上がるとの事。

観光客の量を考えると、これまでが安すぎた気もするが、いきなり16倍も上がるとなるとキツイよねえ。

浅草寺突入。お寺って思ったよりやる事ない。

浅草寺に入り、煙を頭皮にかけて、お参りする。

お賽銭を投げて、パンパンして、願掛けをすれば、ミッション完了感が出てしまう。

 

「・・浅草寺めぐり・・終わったな。」

苺「・・うん。」

お寺ってのは意外とやる事がない。

あとはおみくじを引いたり、お守りを買うくらいだ。

もしかして、回転率の高い、超優良ビジネスなのでは無かろうか?

浅草のうなぎ屋「つるや」へリベンジ

「せっかくだから、ご飯でも食ってく?」

苺「そうだね。お腹も空いたし♪」

「そうだ有名な・・うなぎ屋さんだったかがあるからそこに行こうよ♪」

前回の浅草アポでは、YUTAROの体調不良で入れなかったお店である。

 

苺「へえ!YUちゃん詳しいんだね。んでどんな名前のお店?」

「・・・。うん!店の名前は忘れた!」

苺「そこ一番肝心なとこ!」

食べログを開いて、該当しそうな店を調べる。

「・・・つるや・・だったかも?」

苺「・・かも?」

「いえ!つるやです。」

そこはもう勘で行くしかない。彼女は優柔不断が嫌いだ。

浅草つるや外観

ということで地図を開きながら、つるやへと向かう。たどり着き、運良くスムーズに店内に案内される。

つるやで関東風うな重を食す。

「ふうっ・・やっと落ち着ける。」

苺「疲れたでしょ?YUちゃん混んでるとこ嫌いなのに、ごめんね。」

「いやいや楽しいよ?でも夜ご飯は久しぶりに苺女の作ったご飯が食べたいなあ~。」

苺「うん。いいよ☆何食べたい?」

「・・・お寿司。」

苺「ワシ握れんわーい。」

「じゃあ・・煮付けとか?和食がいい。」

苺「うん。わかった。うちお酒無いから、帰りにスーパーよってこ☆」

 

彼女は何も変わっていなかった。そして思ったよりも元気そうだ。安心した。

つるやのうな重

うな重(3,750円)がやってくる。

パクリ・・。むしゃむしゃ。ジュワ・・。

「うま・・。」

 

口の中に広がる、タレと脂の乗ったうなぎの力強いコンビネーション。

そこにご飯も参加して、旨いの「WAになっておどろう」が聞こえる。

九州の甘みのあるタレも好きだが、関東風のタレも悪くない。

 

「はああ美味しかった~♪ここまた来ようぜ!」

苺「うん。でも次は浅草じゃなくて、ディズニーランドかディズニーシーが良い!」

(あっ・・これもう来ないヤツだ。)

まあ若い女の子はそっちのほうが喜ぶわな。

浅草から徒歩でスカイツリーへ移動

空腹も満たされ、次はスカイツリーだ。

浅草からそこまで遠くない(らしい)ので、スカイツリーまで歩いて向かうことにした。

スカイツリーは日本一高い建物(634m)なので、目指して歩くだけ。わかりやすい。

同じ事を考える人も多いのか、スカイツリーが近づくにつれてツアー集団みたいになって行く。

さてスカイツリーに到着。

スカイツリー

「うおおおお!下からみると山のように高いね!」

苺「福岡の油山(標高597m)よりもちょっとだけ高いからね!」

うーん・・山で例えると、なんか大したこと無い感。

 

二人は寄り添って、下界からスカイツリーを眺めるのだった。

展望台は行けなかったのが残念だ。

 

「おお!光った!ライト光った!」

俺は捻りのないコメントを叫びながら、そびえ立つスカイツリーを見上げている。

(首が・・疲れた。)

 

スカイツリーがライトアップされたのを確認して、俺たちは苺女の家へと向かうことにした。

歩いて「とうきょうスカイツリー」駅へ。なんでひらがなやねん。

初めて入る彼女の部屋。女子の部屋ってテンション上がる。

「ここから中野の苺女の家までってどれくらいかかるん?」

人の多い場所はうんざりだ。もう早く落ち着きたい。

 

苺「えーっと・・移動だけで一時間くらいかかるから、買い物もすると一時間以上かな?」

「ガビーン!めっちゃ遠いやんw」

苺「移動は慣れてますから☆」

それでも彼女が導いてくれたので、道中は、複雑な乗り換えの難しさもなかった。

しかし、帰宅ラッシュ時の電車内はもう地獄だ。

彼女がいてくれて本当に良かったと思う。こんなん完全に思考停止するわ。

 

なんとか彼女の家の最寄り駅へと到着。中野の街は「いい塩梅」の住宅街。なんかホッとする。

駅から少し歩いてスーパー三徳?でお買い物をする。

 

「ごめん・・なんか急にオムライス食いたい。」

苺「あははwお昼うなぎ食べたやろ?胃もたれするよ?」

「ほら今日は動き回ったからお腹空いちゃって。」

苺「そうやね~。和食より簡単だからいいけど!どうせならハンバーグも作る?」

「おっ!名案!ミンチ肉こねるまくるわ。」

苺「じゃあYUちゃんは、お酒取ってきて、私のぶんもね♪」

「ラジャー♪」

こんな懐かしいやりとりが、会えない寂しさを少し癒やしてくれる。彼女も同じ気持ちだろうか?

スーパーを出て、彼女の家へ。

福岡では実家暮らしだった苺女。彼女の家に迎えに行くことはあったが、入ったことはない。

だからどんな部屋なのか、少しだけワクワクする。(でもスカイプで週三は見てる。)

 

苺「えへへ。ここがワタシんちばい。」

「おおお!これはマンションというより、コーポですな!なんとも味のある」

苺「うるさいwこれでも家賃キツキツなんだから!」

コーポの廊下には、生活感が漂っている。

 

「では・・さっそくお宅拝見。クンクン。おお・・いい匂い。これは苺女の匂い。」

苺「なんそれキモーい!」

ということで彼女の部屋に入る。

物は少ないがところどころに女性らしさが感じられる。

苺「ご飯の準備するから、そこらへんで寛いでて。」

俺は、彼女のベッドを背もたれにして床へと座り込んだ。

「あ・・ああ・・この足の感覚・・遠足で東山動物園で一万歩コース(名古屋あるある)歩いて帰ってきた時のヤツだw」

苺「なんそれwてか、もうビール飲む?」

「お、ありがと☆飲む飲む。」

彼女が缶ビールを持ってきてくれる。その手首を握って引き寄せる。

そして久しぶりに、その細い肩を抱きしめるのだった。

エプロン女

遠距離恋愛だから久しぶりに食べる彼女の手料理が嬉しい。

彼女の体臭の混ざった髪の匂い。

(ウチに泊まりに来た時に良く嗅いでいたなあ。変わってないなあ。)

 

「こうするのも、なんか懐かしい気がする・・。」

苺「うん・・。ワタシも。」

彼女の頬や唇に軽くキスをする。なんだか、こっ恥ずかしい気持ちだ。

ちょっとしみじみとしたムードになりながら、俺はまだあまり冷えていないビールを流し込んだ。

東京の狭い部屋。彼女との距離感が良い。

苺「じゃあ晩ごはん作ってくるね。寛いどって♡」

彼女は立ち上がってキッチンへ向かう。

小さな冷蔵庫と小さなキッチンで手際よく料理を始めたその後ろ姿を見つめる。俺は安心した気持ちになった。

東京の狭い部屋だからこその距離感も悪くない。同棲するにはキツイけど・・。

テーブルに肘を付きながら、東京のTV番組を見る。狭い部屋には、ハンバーグの焼ける香ばしい匂いが漂っていた。

一本目のビールが空になる頃、

苺「ハンバーグできたよ♪フライパンひとつしか無いからちょっと待っててね。先に食べてて」

つまみのハンバーグが現れた。結局俺の重要な役割(ミンチをこねる)も免除されていた。

「では謹んで頂きます・・。」

パクリ・・。

「うめええええ!今年一番のハンバーグやあああ!チクショウ!腕上げたな?」

オーバーリアクションで褒めちぎる。

苺「ありがとwでも東京来てハンバーグ作るの初めてよ?w」

「そっか~wつまり・・愛情が一番の調味料ってこと?」

苺「・・そういう事なのかな?」

「ついでにもう一本ビール取って(クズ)」

少しして、オムライスも追加される。ケチャップでハートが描かれていた。・・ベタだ。

苺「さて・・私もお酒飲んじゃお♪乾杯。」

お皿が窮屈に4つならぶと、小さなテーブルからはみ出しそうだ。

「うん!うまい!ゲフッ!これは食が進みますな・・グフッ!」

オッサンはなんだかんだで腹が一杯になってきている。昼間のうなぎが効いてる。二本目のビールも手強い。

なんとか胃の中へツッコミ完食する。「ごちそう様」と手を合わせる。

ちなみに彼女は半分ほど残していた。

満腹になると男の性欲は落ちる

(さーて・・そろそろ久しぶりの一発・・。)

「ゲフウウウウ!!」

苺「もう!汚い!」

もう少し休憩するとしようか。うん。

満腹の時は性欲が落ちるのが男というものだ。(女性は逆らしい)

命令してみた。M男がSプレイに挑戦するとどうなる?

ドM

水圧の弱いシャワーを浴びて、楽な格好に着替える。

いつもなら開放感のあるトランクスを履きたいところだが、室内に陰毛がポロポロと落ちるのと、彼女の前なのでボクサーパンツにしておいた。

オッサンにとって心ばかりの「勝負パンツ」だ。

それでも湿度の高いこの時期は、窮屈なジーンズから開放されるだけでも嬉しい。

そろそろ彼女の作ったオムライスとハンバーグの消化が進んだだろうか?

俺は、もともと胃腸が弱いので満腹時は行動力が著しく下がる。

立ち上がってクルクルと腰を回してみる。

 

(イケる?うん。イケるっぽい。)

スタンバイOKとばかりに、布団の中へと潜り込んだ。

 

苺「あれえ・・もう寝たとかいね?」

シャワーを浴び終えた彼女がつぶやくのが聞こえる。

「・・・。」

反応がない。布団の中でテレビの小さな音だけが聞こえる。

化粧水でもつけているのだろうか?

 

「・・暑いわ!」

我慢できずに、布団を飛び出すかまってオジサン。

苺「もう!びっくりするやん。起きとったと?」

俺は一体何がしたかったのだろう。

「はよ。はよ・・。」

布団をポンポンと叩いて、彼女を誘導する。

苺女がベッドサイドに腰掛ける。ボディーソープのいい匂いがした。

「脱いで裸になって。」彼女に命令した結果

「ちょっと立ってみ。」

苺「え?なんで?」

「いいからいいから。」

苺「これでいい?」

彼女は言われたままに立ち上がる。

「脱いでみ。」

苺「何を?」

「着てるもの全部。」

苺「・・・。」

彼女は言われたままにスルスルと服を脱ぎだした。いつもなら「アホか」と恥ずかしがって嫌がるはずなのに、今日は妙に素直だ。

冗談で言ったつもりが、こっちもシリアスモードに入らなければならない。

 

「ほら早く下着も脱いでよ(調子に乗る)」

苺「・・わかった。」

恥ずかしそうにしながら、彼女は生まれたままの姿へと変貌していく。眼福でござる。

命令されたかったことに気づくM男

全てを脱ぎ去り、眼の前に苺女の白く細い体が咲いた。その中心に申し訳程度の林が生い茂っている。

(・・ここからどうしたらいいんや?)

YUTAROはどちらかと言うと「M属性」なので、Sプレイがぎこちない。強気に命令してごめんね。

なんか悪い事をした気がして、俺もとりあえず脱いでおく。慣れないことはするもんじゃない。

「ほら足開いて自分で触ってみてよ。」

「どうして欲しいんだい?言葉に出して言ってごらん。」

的なリードを取りたかったが、喉の奥に飲み込む。

むしろどちらかといえば「言われたい派」。

 

手を広げて、彼女を包み込むように抱擁をする。

しっとりと指先に吸い付く肌に唇を這わせた。彼女の小さな吐息が明るい部屋に漏れた。

命令H

命令エッチでわかる。Mだと思ってた彼女に芽生えるSの才能。

「ハアハア・・次は苺女が命令する番ね。」

苺「ええ・・」

俺の心臓は、これ以上ないほど早く鼓動を繰り返していた。

苺「命令・・?」

戸惑いの表情を見せる彼女。

苺「じゃあチューして・・。」

彼女は真っ赤になりながら第一の命令を繰り出した。俺は命令に従い彼女にキスをする。

これは「M」と「M」の血で血を洗う戦いになりそうだ。

命令させる事で好きな性感帯がわかる

「次は?」

苺「おっぱい・・触って欲しい。」

「あいよ!」

その小さな膨らみを優しく揉んで、先っちょを舌で舐めあげる。

苺「あ、・・あん。舐めてって・・言ってないもん。」

「!?・・すいません。(ノッてきてるだと?)」

苺「背中もして欲しい。」

 

これは舐めるのか触るのか?どっちだ?

生まれたばかりの女王様の機嫌を損ねてはいけない。とりあえず、舐めておく。

立ったまま彼女の背中にツツーと舌先を這わせてみた。

 

「気持ちいいですか?」

苺「うん。なんかゾクゾクする。」

「女王様は背中好きだったんですね・・。」

命令される事で性感帯に気がつくこともある。

女王様よりもお姫様でお願い

苺「女王様とかヤダ・・。」

「じゃあお姫様で。」

ベッドに横たわると「いろいろして」と命令が下る。

これ以上詳しい部分を言うのは恥ずかしかったのだろう。

彼女の全身を舌を使ってひとしきり愛撫して行く。

 

「アソコはどうしますか?」

苺「な、なめて欲しい。」

「これから命令口調しばりね。じゃあワタシのアソコを舐めな!って言ってみてくださいよ。」

急に顔を出す俺のS。命令をさせるための命令。もうわかんねえ。

 

苺「・・舐めな。」

苺女は両手で顔を隠しながら命令を下す。その仕草がクソ可愛い。

Sキャラになる余地あり

でも、これ以上は可哀想だ。・・コイツはドMだわ。

俺は彼女の股を大胆に開くと、その奥にある花弁を優しく舐め上げた。

蜜がとめどなく溢れ出る。あっという間に口の周りがヌルヌルになる。

 

苺「もう・・挿れて・・挿れなさい。」

(・・えっ?まだ続いてたの。)

「へ、へい!ゴムと取ってきやす!」

テーブルの横の鞄からゴムを取り出して、息子に装着する。

何もされていないのにギンギンだ。

「では挿れさせて頂きやす。」

苺「その喋り方キモい。」

・・んん?言葉が辛辣になってきてるぞ?

 

ヌプププ・・。三ヶ月ぶりに苺女の中へと息子が入り込んでいく。

苺「あああ・・。」

ゆっくりと動かす。

苺「もっと早くし・・早くしなさい。」

律儀に「命令口調しばり」という言いつけを守っているのか、彼女のSが開花しようとしているのかは・・僕にはわかりません。

 

「これ以上早く動かすと、イってしまいます。」

俺はそう言って腰の動きを止めた。

苺「じゃあワタシが上に乗ってあげる。」

「あわわわ・・。」

 

息子は挿さったまま、彼女に押し倒される形で上に乗られる。成長著しい。

コスコス・・。彼女は凄まじい勢いで苺女が前後に腰を振り始める。

日頃見せないメスの部分を覗いてしまったようで、俺はちょっと引く。

 

苺「気持ち・・きもちいい。」

「光栄でございます。」

もう恋人同士というか、姫と家臣だ。

苺「下からも突いて。」

「承知!」

飛び跳ねるように上下する彼女に合わせるように、ガンガンと腰を突き上げる。

 

「・・うう・・拙者逝きそうでございます。」

苺「待って、まだダメ。もっと!もっと!」

「これ以上はいけませぬうううう!」

ドピュ!!ピュッピュ!

発射後はしばしの間、抜け殻のようになる。

命令プレイは楽しいけどヤリ過ぎ注意

「ふう・・た、楽しかったね。」

苺「うん。バリ楽しかった。次もお姫様役したいw」

「よし!どんどん命令してくれよなw」

命令プレイは楽しいけれど、ヤリ過ぎると普段の生活にも影響しそうだ。

 

SとかMよりも、性を楽しむという好奇心が大事だと僕は思いました。(小並感)

中野ブロードウェイ

一緒に居たい。別れを惜しんで中野ブロードウェイ。

裸のまま恋人同士のひとときを過ごす。ずっとこうしていたい。

東京二日目だ。もう数時間後には、飛行機に乗って東京を離れなければならない。

そう思うと、人が多くて苦手なこの都市にも後ろ髪を引かれる思いだ。

 

「お腹減ったな・・。せっかくだからランチでも行く?」

苺「やった!準備してくるね♡」

しばらくして、「よそ行き」の格好に着替えた彼女が現れる。

彼女に家からは、少し遠いが中野駅まで歩くことにした。

中野も都会すぎてワロタ

さすが大都会東京だ。東京で「中野」がどのくらいの立ち位置なのかはわからないが、地方都市福岡から来たものとしては、中野駅周辺は充分すぎるほどに栄えている。

「はえ~・・あれがサンプラザ中野?」

苺「中野サンプラザねwわざとやってる?w」

パスタランチ千円は高いのか安いのか。

俺は「寿司かイタリアンどっち?ジャンケン大会」で負けたので駅周辺にあるイタリアンレストランを探す。

某ビルの地下にあるパスタ屋さんに入る。(ごめん店名わからん。)

パスタは豊富だったがほとんど千円オーバー。

うーん・・。イタリアンなんてあまり行かないので、高いのか安いのか良くわからん。

 

「俺、カルボナーラ。」

苺「ワタシは・・ウニのパスタにしよっと。」

「う、ウニだとおお!?」

ウニと言えば、病気がいよいよヤバイ時にしか食べられないシロモノである。

 

苺「だって・・食べたいし・・。他と値段も変わらないよ?」

「い、いくら?」

もうウニなのかいくらなのか・・。

苺「1,050円。」

「オッケー!」

恥ずかしいオッサンである。

パスタが出来上がる。

「麺類=早く食べないと伸びる」という強迫観念のせいか、食べ終わるのにさほど時間はかからない。とりあえず美味しいパスタだった・・気がする。(雑)

 

「ごちそう様。さて、ドコ行く?」

苺「ワタシがまだ食べてるでしょーが!」

中野サンモールを練り歩く

ランチを終えると、中野駅を通り抜けて、中野サンモールを練り歩く。

苺「YUちゃんって商店街好きだったでしょ?」

うーん。とんだ勘違いをされている。

中野サンモールはいたって普通の商店街だが、その雰囲気は好きだ。

とりあえずサンモール内のお店をブラブラ見ながら中野ブロードウェイまで歩いていく。

中野ブロードウェイという謎施設

「ここが中野ブロードウェイか・・劇場だと思ってたわ・・。」

ああ勘違い。その名前をTVで聞いたことはあるが、完全に想像とは違っていた。

だってほらNYのブロードウェイってミュージカルやってるイメージやん?

中野ブロードウェイって何?

中野ブロードウェイが開業した1966年(昭和41年)の日本は、輸出主導型の経済成長によって、第二次高度成長を迎えていました。それにともない、日本人の生活も急速にアメリカナイズされていきます。中野ブロードウェイは、その波に乗り誕生した先駆的な商業住宅複合ビルのひとつです。
現在のように「サブカルの聖地」として名を知らしめるようになったのは、1991年(平成3年)のバブル崩壊後になります。その道を切り開いたのは、1980年(昭和55年)に、わずか2坪のスペースで営業を始めた漫画専門古書店『まんだらけ』です。様々なジャンルのコアなマニアの経営者が『まんだらけ』に呼応するように集まってきました。
しかしながら、開業時由来の地域密着型の店舗と、サブカル志向のマニアックな店舗とが混在し共生しています。その特異性も、多くの人を惹きつける魅力のひとつといえるでしょう。

公式サイト「中野ブロードウェイとは?」より

中野ブロードウェイ=サブカルの聖地。中野ブロードウェイ内を散策して、まんだらけを見てから商店街を戻ることにした。

本だけじゃなく、かなりマニアックそうな商品、フィギュア、コスプレなんかも売っている。

つまり女の子とのデートには向いていない。オタク系の趣味がある子なら喜ぶかもしれないが・・。

「金が無いので夏服が買えない。」とのたまう苺女のために、中野のマルイで、彼女にTシャツを二枚とスカートを買ってあげる。

・・これはもう援助交際だ。

東京と彼女にサヨナラ。

「あっそろそろ羽田に向かわないいけない時間だわ・・。」

苺「うう・・寂しいよお。もう一泊していけばいいのに。夜はお寿司で良いから。」

何いってんだコイツ。ランチのお寿司と夜のお寿司は(値段が)違うんだよ!

「そうもいかないのがオトナってやつなのさ。」

苺「うん。ワガママでごめんね。」

 

中野駅の構内に入る。何度も空港まで向かう方法を確認した。

「もし、空港までたどり着けなかったら戻ってくるから。」

苺「うん。待ってるw」

「次会うのは8月だな。学校頑張るんやで。」

苺「うん頑張る。YUちゃんもね。」

 

最後に短い抱擁を交わして、改札へと向かう。行き交う人の波に苺女の姿が点滅するように消える。

ちゃんとそこに彼女が存在するか確認するように俺は振り返って手を振った。

 

車窓からに、大きなビル群が次々に流れて行く。

彼女の姿を見たのはこれが、最後だった。

苺女という存在は、この大都会によって脆くも消えたのだった。

 

続く➡恋人から突然の別れ話。遠距離恋愛は続かないワケ。