新幹線で広島へ、彼女をセフレとは呼びたくない。
4月も中盤だ。近所の公園のサクラも葉っぱになり、傍から見れば、もうなんの木なのかわからない。これから大量の毛虫がわいてくると思うと少し憂鬱だ。
彼女は東京へと旅立ってしまった。最近は、部屋をぶらつきながら、頻繁にSkypeなるものをしている。
苺女のSNSを覗くと、「今日はA子と渋谷へ行ってきました~♪」と都会人気取りの新生活も忙しそうだ。
「えっと、この新幹線で・・いいよな。」
そんな中、俺は博多駅なう。新幹線に乗り込もうとしていた。向かう先は、苺女のいる東京ではない。広島だった。
広島へ向かう理由は、ただ一つ。鯉女に会いに行くためだ。
広島に住む、明るい性格のナイスガール。2011年3月に行った出会い旅でワクワクメールをきっかけで知り合う。
年齢は20代後半。職業はスポーツインストラクターをしていて広島カープが大好き。
YUTAROが福岡に移住してからも「福岡⇔広島」間で、友達以上恋人未満な逢瀬を重ねている。
セフレ的な関係であっても、そうは呼ぶには抵抗がある。だから恋人未満と呼びたい。
鯉「春だね~。もうすぐプロ野球のペナントレースが始まるね!」
彼女が東京へ行く準備で多忙を極めている中、俺はこっそり鯉女と連絡を取り合っていたのだ。やっぱり俺は根っからのクズなのだ。
新幹線は東へと走る。GoogleMapを開くと、もう山口県の周南市あたり。
以前は車移動ばかりだったが、「時間」「体力的なしんどさ」「移動にかかるお金」を考えると、新幹線や飛行機を使い分けるようになった。
到着のメロディが流れ、広島駅へと到着。博多駅から、わずか一時間あまり、文明ってやつは本当にすげえ。
インパクトのある福岡土産『にわかせんぺい』
俺は、福岡のお土産である「通りもん」と「にわかせんぺい」が入った紙袋をぶら下げて、改札のほうへと向かっていく。
ちなみに、この「にわかせんぺい」福岡では知らない人はいないお土産として認識されている。多くの人が間違えているが「せんべい」ではなく、「せんぺい」だ。
※にわかせんぺいのCMが流れます。にわかせんぺいのCMは、昭和バージョンで完成されている。
中のせんべいよりも、「お面」のインパクトが凄い。このお面欲しさに購入する人も多いのだ。
にわかせんぺいのお面の使い方
ケンカした時、失敗した時、浮気が嫁さんや彼女にバレた時などに、お面を目元にかざして、「ごめーん!」とやるのがにわかせんぺいの正しい使い方。
博多であれば、だいたい笑って許してもらえるが、ごめんで済まないレベルだと、さらに怒りを買うので要注意。
カープ女子との再会。にわかせんぺいで盛り上がる
改札を出てキョロキョロしていると、
「YUちゃん・・YUちゃん!」と近くで声がする。
あっさり鯉女を見つけることができた。てか彼女が見つけてくれた。
「久しぶりだね~!これ、おみやげ。」
鯉「わー!ありがと。」
「あっ・・一つ空けていい?」
鯉「え?・・いいけど。」
俺はにわかせんぺいの入った袋をガサゴソとやる。
「ごめんね。でも面白いから。」
自分でハードルを上げつつ、にわかせんぺいの箱をあけて「お面」を取り出す。そしてお面を目の辺りにかざす。
鯉「なにこれ!?笑える!」
「鯉女もやってみてよ。」
俺は彼女にお面を手渡した。
鯉「え・・ここで?恥ずかしいんだけど?」
戸惑いながら言われるままお面を目元へかざす。
「おお・・いいやん。似合う!」
鯉「似合うっていう表現はおかしいよw」
「あとさ、ごめーん。って言ってみて。」
鯉「ご、ごめーん!?」
「たまに~は~ケンカ~に~ま~けてこ~い♪ハイ!」
鯉「たまに~はケンカ~にま~けてこ~い♪w」
俺達は広島駅を「にわかせんぺいの歌」を口ずさみながら歩いた。
俺は「春に会いに行く」という約束を果たすことができて嬉しかった。
『平和記念資料館』にデートで行くとヘコむよ?
鯉「YUちゃん、今日はいきなりテンション高いねw」
「そう?広島に来るの、めっちゃ楽しみにしてたもん。この日のために頑張ったんやで。」
・・一体何を頑張ったんだろうか?
鯉「でも、一緒に歩くの恥ずかしい。」
「ええ~!!(マスオ風)」
鯉「ウソウソw会いに来てくれて嬉しいかも。私も楽しみにしてたよ。」
市電に乗って平和記念公園へ
「広島の路面電車乗りたい!そして平和記念公園へ行きたい!」
鯉「じゃあ乗ってみる?今日は天気も良いし、平和記念公園でお弁当でも食べる?」
「さすが鯉女、ナイスな提案だわ。・・ちなみにそこトイレある?」
俺はお腹が弱いので、トイレの有無は命に関わる。
鯉「もちろんトイレあるよw」
広島駅で、昼飯の駅弁を調達して、広島の路面電車に乗り込む。
さすが、広島、「中国地方一の都市」だけあって、路面電車が長くて大きい。
だけど路面電車は思ったよりも遅い。バスやチャリよりも遅いんじゃないだろうか?
都会のオアシス、平和記念公園でラブ飯。
のんびりと市電に乗って、平和記念公園へ到着。広々とした都会のオアシスである。
「ここにしよう。人通りも少ないからイチャイチャできるし・・(ゲス顔)」
適当なベンチに座り、弁当を開けると、さっそく鳩が寄ってくる。
(距離感近ええ!このハト!人間慣れしれやがる!)
平和を冠する公園だけに、平和の象徴は甘やかされている。そして図々しい。
「その椎茸ちょうだい。この椎茸あげるから。」
鯉「なにそれw」
「いやあ・・天気もいいし、楽しいなあ・・。」
鯉「こういうのも良いね☆」
二人で仲良く、弁当を分け合う。公園で弁当を食べるのは思ったよりも楽しい。
さて幸せな気分になった後は、世界の平和を願うべきだ。
平和記念資料館はデートで行ってはいけない。
「せっかく平和記念公園に来たんだから、行ってみる?」
鯉「え?どこへ・・?」
「原爆の写真とか、展示してあるとこ。」
鯉「平和記念資料館?」
「そう!たぶんそこ!」
鯉「・・やめといたほうが良いと思うよ?」
テンションが高ければどこでも行ける!・・はずだった。
「・・戦争アカン・・。原爆コワイコワイ・・。」
鯉「・・わたしちょっと気分悪くなってきちゃった。」
「行きたいとか言って・・ごめーん。」
思った以上に、テンションはダダ下がりだ。
広島の人に言ったら怒られるかもしれないが、こういう所は、デートでは避けるべきなのかもしれない。
原爆や戦争の悲惨さを伝えるための、資料が展示している場所なのだ。
浮ついたカップルの「幸せ感」なんぞで相殺できるわけもなし・・。
※平和記念資料館は、戦争の悲惨さを現代に伝える、貴重な資料館だと思っています。皆さんも一度彼女を連れて行ってみてくださいね。
「ズーン・・。」となった気分を少しでもあげなければ・・。
つーことで、平和記念公園から、紙屋町まで歩く。気分転換に、コーヒーでも飲みながら、オヤツタイムにしようか。
「あはは☆春の風が気持ちいいねえ。」
鯉「えへ☆今日はカープ勝つかなあ?」
原爆の悲惨な映像が、頭の片隅にチラついて離れない。だから二人は現実逃避でごまかした。
明日はどこへ?これでお泊り確定だ!
広島の街のコンパクトさや、海と山の近さ、川の多さなどは、福岡と似ているものがある。
「そういえばさ、広島ってお城あるの?」
鯉「広島城が街中にあるよ?知らなかった?」
「ウソ・・全然知らんかった。」
広島には何度も来ているが、お城の存在があることは知らなかった。
鯉「今から行ってみる?ここから近いから歩いても行けるよ?」
「・・今から城に登れるほど健脚じゃないだす。」
鯉「あはは。もうちょっと運動しようよw日頃からマメに運動すると、体調も良くなるよ。」
ごもっとも・・最近めっきり体が重い。運動不足の俺の足は、既に移動に疲れ始めている。
ジムインストラクターとして働いている彼女とは、足腰の筋肉が根本的に違う。
鯉「それなら明日にする?YUちゃんが予定なければだけど。」
「おお!明日なら行きたい!」
明日ということは、今日は鯉女と「お泊り」ということか?
広島に来た時は、彼女はいつも一緒に泊まってくれる。彼女がそのつもりなら話が早い。
広島の繁華街にある小洒落たカフェに入り、会話を楽しみながら一時間ほどコーヒータイム。コーヒーを飲むと、なぜか小便が近くなる。
「うわっ!あの人の膀胱小っさ!」と思われるのが嫌で、限界まで我慢しながら放つ。
ガチのカープ女子に誕生日プレゼントもらった結果。
鯉「そういえば、今月誕生日だったよね。少し遅くなっちゃったけど・・これプレゼント。」
「え?いいの?」
鯉「うん。開けてみてw」
俺はガサゴソとプレゼントの袋を開ける。・・袋の外装がカープのアレなので、嫌な予感がしている。
「じゃあお言葉に甘えまして・・。ハッ!これは!」
【正直いらねえ】中身は応援Tシャツとメガホンのコンボ
鯉女からの誕生日プレゼントは、広島カープの赤い応援Tシャツだった。
Tシャツの真ん中で「カープ坊や」が、どや顔でバットを構えている。
(いや・・既にカープのTシャツ持ってるし。二枚も要らんのだが・・。)
鯉「えへへ♡メガホンも入ってるよ!」
まじかよ!メガホンもセットである。彼女のカープ愛は「押しつけのレベル」まで来ている。
「これはいい赤だ・・血行が良くなりそうだなあ。本当にありがとう!嬉しいな!」
YUTAROは満面の笑みで社交辞令する。
広島でうまくやるならカープファンに染まれ
鯉「でっしょ!この際YUちゃんも、カープファンになっちゃいなよ!」
Tシャツ、メガホンに続き、勧誘もセットである。
「そうだな・・。せっかくだから、着て来てもいい?」
鯉「うん!着てみて!待ってる!」
トイレに行って、早速試着する。
(福岡帰ったら、どんな場面で着ればええんや?)
「どや?似合う?」
鯉「思ったとおりだ!めっちゃ良い!」
「じゃあ・・今日だけでも、カープTシャツ着ちゃお。」
鯉「は?・・今日だけ?」
「いや・・今日はずっとって意味だわさ・・。」
「今日一日カープのTシャツを着るという呪い」にかかってしまった。
「鯉女の誕生日には、何を贈ればいいん?ソフトバンクホークスのTシャツ?」
鯉「ホークスのは要らない!カープの応援グッズが良いな!」
「まさかのユニホーム交換拒否!!」
まあ自分が好きなものは薦めたくなるのもわかる・・。
「よし、そろそろ出ようか?」
まだ午後5時だ。でもやる事がない。このままカフェにいてもスマホを眺める時間が増えそうだ。
店員「今から応援ですか?勝つと良いですね。」
早速カフェの店員さんに声をかけられる。その後、立ち寄った服屋でも同じ事を言われる。
むむ!?このTシャツさえ着ていれば、広島で友達100人できるかも?これは新しい処世術かもしれない・・。
俺は少しだけ彼女の誕生日プレゼントに感謝した。
カラオケでカープの応援歌を歌う女
鯉「晩ごはんには、まだ早いよね。さっきケーキ食べちゃったし。」
「じゃあカラオケでも行く?カロリーも消費できるし。」
鯉「いいね♡」
ということでカラオケ屋に移動。
鯉「カープ!カープ!カープ!広島!」
カラオケでカープの応援歌「それ行けカープ」を熱唱する彼女。
俺は、少し引き気味だ。もし彼女と一緒に住んだら、部屋の内装はきっと赤い。
「なあぁーつがすぎィーかぜあざみィー」
だから俺は、陽水ものまねを披露する。
鯉「似てる似てる!w」
やっぱりカラオケはシラフでも楽しい。シラフでも楽しい。
二人で飛び跳ねながら盛り上がる。カープのメガホンもさっそく役に立った。
(はあはあ・・二人カラオケってハードだな・・。)
「そろそろ飯に行こうか?」カラオケ屋を出て、飯を食うことになった。
広島のお好み焼き有名店に予約無しで行くと悲惨
「人は流れて~どこどこいくの~。人は流れて~流川いくの~。」
俺は上機嫌で街を歩く。もちろんカープTシャツのままだ。
すっかりテンションは回復していた。平和記念資料館を出た時とは雲泥の差だ。
さて、どこ行くの?広島と行ったらやっぱりお好み焼きだ。
お好み焼きというジャンルは、もはや全国規模に派生している。中でも人気の高い「広島のお好み焼き」はどこでも食える。
なぜ、わざわざ広島でお好み焼きを食うのか?
「ご当地の名物」を「ご当地の人」と食う。それが旨いのだ。それでこそ旅をする価値がある。
お好み焼きのルーツ「みっちゃん」へ。
鯉「みっちゃんのカウンターに座ると、すごい光景が見えるからw」
「え?どうな光景?」
鯉「店員さんが、大きな鉄板の上で、お好み焼きを焼きまくる姿。それはもう戦場よ!」
「ほえー。」
つーことで二人は広島風お好み焼きのルーツとも言われる「みっちゃん」へ。
みっちゃんは、第二次世界大戦後の中央通りの屋台街(現在のお好み村)誕生当時から、70年以上営業を続けている老舗。広島で一番有名なお好み焼き屋さんと言ってもいいだろう。
でも・・そんなみっちゃんは満員で入れ無かった。
鯉「みっちゃんは予約するか、待たないと入るの厳しいかも?」
すでにズラッと並んでいたので、この「殺人的にいい匂い」の中で並ぶ気にはなれなかった。
彼女の言う、「戦場のような焼き場」の風景を味わいたかったが、残念ながら次回におあずけ。
お好み村の八昌へ。
次は「お好み村」へ向かう。久しぶりのお好み村である。
お好み村はビル全体が「お好み焼屋」という、ぶっ飛んだコンセプトの飲食ビルだ。
その中の八昌へ・・。
「あかん・・八昌も満員だって・・(泣)」
・・お好み焼き難民である。下手にソースの香ばしい匂いとかしちゃうもんだから、空腹で倒れそうだ。
有名店は予約が必須!予約無しなら我慢して並べ!
「まじかよ・・予約しないと入れないじゃん。」
鯉「有名店で食べるんだったら、カラオケしてる場合じゃなかったねw」
こんなことなら予約しておくべきだった。大人しくみっちゃんで並んでおけば今頃順番が回ってきたかもしれない。
下手にあっちこっち移動よりも、そのほうがよっぽど計画的だ。
広島のお好み焼きはやっぱり旨い!
「うまーい。やっぱりお好み焼きはビールに会う!つまみも最高だぜ!」
鯉「私も初めてここに来たけど、美味しいね。」
結局辛抱できずに、お好み村の4階の店へ二人で入店。(名前忘れた)
いつもの通り、鯉女とグビグビと酒を飲み、パクパクと良く食べる。インストラクターを辞めたら、スグに太るんじゃないか?
普段からコミュ力の高い彼女は、お店の大将や、他のお客さんとも絡んでいる。俺と話す時よりも、広島弁が多いのはアウェー感を感じて、少し寂しい。
「ボクね!誕生日プレゼントに、彼女からこのカープのTシャツ貰ったんすよ!」
酒の力で後半は、俺も輪の中に入れて頂いた。やっぱり広島でのカープパワーは絶大だ。
「さて・・そろそろ行こうか?」
鯉「ご馳走さまでした!美味しかった!」
今日も美味しい楽しい広島さんなのであった。
広島のラブホテルへ。女性だけで泊まるのが流行ってんの?
鯉「楽しかった~。ワイワイしながら飲むのも良いね☆」
ほろ酔いの中、二人は広島の夜の繁華街「流川」を歩く。夜の店へと誘う呼び込みの声。明るく光を放つ案内所。夜の街を歩くのは楽しい。
だけど治安の良くない繁華街に女性と一緒となると、酔っぱらいに絡まれないか、不安だったりもする。早く安全な場所へ移動したい。
(たとえば・・そうラブホテルとか?)
さあ今日はどんな風に誘おうか。
女性を誘う時も一種の「ゲーム感覚」で考えれば、失敗した時もダメージが少ない。
「お腹いっぱいになったら、ごろごろしたくなって来ちゃった。」
・・うーん。なんか弱い。
「デュフデュフ!二人でゆっくり出来る所へ行きませぬか?」
これはキモい。そもそも「デュフデュフ」言ってるヤツを見たことない。
「◯ーんち!セックスしよ!」駄目だ駄目だ。脚本家を呼べ。
「よし!ホテルへ泊まろう!せっかくだからカープっぽい内装の部屋を探そう~」
俺は、そう言って彼女の手を引っ張った。少し鼻息が荒い。
鯉女は何も言わず着いてくる。これはきっとOKだと言うことだろう。俺は、そのまま歩いて気がついた。
(アカン・・広島のラブホテルの場所わからん。)
「ねえ。ここらへんのラブホ知ってる?」なんて年頃の女の子には聞けない。
「・・近くのホテル、ネットで調べるわ。ごめんちょっとだけ待ってて。」
鯉「ww」
そこは素直にスマホをタップ&スワイプだ。無駄に歩くのは危険だ。
「ここは?近いし、なんか部屋キレイそうだよ?今からなら最大13時滞在できるよ?」
鯉「うん。いいと思うw」
流川から歩くこと数分。俺達はラブホテルへと到着する。
鯉「YUちゃん。あれ見て・・(こそこそ)」
「・・!!!」
俺たちは、そこで思いがけない光景を目にするのだった。
レズビアン?女子だけで入れるラブホが増えてる!?
二人の女性が手をつないで、ラブホへ入って行く。
「これって・・あれかな?同性愛系のヤツかな?」
鯉「・・ってことは、レズビアンの人なのかな?」
「どうだろ?フロントで鉢合わせるのも、なんか気まずいし、コンビニ寄ってお酒買ってから来ようか?」
鯉「そうだ・・ね。(面倒くさそう)」
無駄に気を使う俺がいる。
最近のラブホテルは、もう男女で楽しむというものだけではないようだ。
今回のように、「女子会プラン」というお得プランを用意して、女性だけで泊まれるホテルも多い。男性二人だとNGなラブホテルも結構あるのにねえ・・。
まあ男性だけだと絵的に汚いし・・。使う穴は一つだから実際に汚れそうだし。
ホテル側も「女性なら」って考えなのかも知れない。
余談だが、最近、お気に入りの女の子から「ラブホなう」というLINEメッセージが届いたことがあった。
YUTARO「おいおい・・ぶっ飛んだ女だぜ(怒)」
彼女の謎の挑発に怒り狂ったが、詳しく聞いてみると、旅行先で友人の女の子と一緒にラブホに泊まるという事だった。
YUTARO「おいおい・・ぶっ飛んだ女だぜ(笑)」
結局、感想は変わらなかったが・・。せっかくなんで写真を送って頂いた。でもラブホで女子会する女の子・・オジサンはちょっとだなあ。
ホテルに入って焦らされると心臓に悪い。
もう一度ラブホへと向かうと、もうさっきの女性二人はいなかった。
フロントでさっさと部屋を決める。この瞬間は何度味わってもドキドキ♡
「おお!メッチャ雰囲気いいですねえ・・。なんかアジアンテイストな感じ。」
部屋はセンスよく作られており、インテリアデザイナーのセンスのよさが伺える。(肝心のホテル名を忘れた。)
ひとしきりお部屋探訪をして、ソファへと座る。
「お酒にする?お風呂にする?それとも私?」
鯉「YUちゃん・・なんか違うから。」
「じゃあ鯉女が言ってみてよ。」
鯉「お酒にする?お風呂?それとも私?」
「お前だああああ!」
俺はオオカミの形相で彼女に飛びかかり、彼女のオッパイに顔をうずめた。
(ふうう!メスの良い匂い。)
鯉「うーん。それもちょっと違うよね。」
「ダメ出しが冷静!!」
清潔大事!シャワー無しはマナー違反。
鯉「そういう事は、お風呂入ってからね。」
「数ヶ月会わない間に・・何があった?」
鯉「あはは・・。」
「でも、ほら風呂なんて入らなくても良い匂いするよ?」
鯉「ダメです。マナー違反です。」
「・・はい。じゃあ一緒にお風呂に入ろうよ。」
鯉「うーん。それもダメ。」
「なぜなのさ!?」
鯉「だって久しぶりだし・・女子はね。いろいろチェックすることがあるんです!」
「ほほう・・。一緒にムダ毛の処理とかしてもいいんだぜ?」
鯉「もう!先に入ってきて。どうせすぐ終わるでしょw」
「うん。髪の毛ないから1分で終わる・・っておーい!」
国境なきハゲ
一人で寂しくシャワータイム。
頭、顔、肩、腕、胸、背中、腹・・チ〇コ。
髪の毛は諦めているので、ボディーソープのみで全身を洗う。
それが国境なきハゲ。ハゲにパスポートなんていらない。
熱いシャワーで洗い流して、タオルで拭き取る。
乾燥も含め3分もかかっていない。鯉女の言う通りだ。
(俺ってば、インスタントラーメンかよ!)
「シャワーお先でございます~。」
スマホをチェックしている鯉女にご報告。
鯉「はやっ!ちゃんと洗ったの?」
「洗ったよ?ほら匂い嗅いでみ?」
鯉「うん。良い匂い!合格!」
合格って・・。もしかして俺・・加齢臭出とったんか?
待ちきれない!女の風呂は長い
「ほら・・鯉女も、さっさと入っておいでよ。」
鯉「さっさは嫌だけど、入ってくるねw」
お次は彼女がバスルームへ消える。
・・まだか?タバコを一服。まだか?まだか?
ホテルのルームサービスをチェック。まだか?
こっそりアダルトチャンネルを視聴する。まだか?×10。
(もうコイツで抜いたろかしら?)
結局彼女が風呂から上がったのは、40分経ってからだった。俺の10倍以上の時間がかかっている。女ってなんでこんなに風呂に時間かかるのよ!?
「待ちくたびれたわよ~!よし!行くでえ!」
俺は鯉女を押し倒した。オー・デ・コロンの匂いが、同じボディソープの香りに変わっている。
俺よりも、良いの匂いがするのは不思議だ。
エッチ中に「チ〇コカワイイ」は禁句だぞ♪
んちゅ。んちゅ・・。熱を帯びた唇が絡み合う。キスってなんでこんなに気持ちいいのだろうか?
彼女の耳の周辺や耳の穴を舌でグチュグチュに舐める。
鯉「だめえ・・耳よわいからああ。」
「フーフーフー!」
鯉「んああ!ゾクゾクするう!」
反応が楽しい。俺は、首筋を愛撫しながら、彼女のパジャマのボタンを外していく。キレイに引き締まった、彼女の腹筋がお目見えだ。
(やあ。久しぶりだね。)
ピンと立った。お乳首様を口全体で転がしながら、彼女の体全体を愛撫する。
肌の一部分が、チクチクする。これは彼女が「カミソリで頑張ったという」努力の結晶だ。
鯉「ああん!」
パジャマのズボンを下げると、いきなり彼女の陰の毛が顔を出す。
(・・パンツがない。)
履いていないのは、女子ならではの事情があるのだろう。
こっそりマンマンの匂いを確かめつつ、親指で全体を優しく撫でる。彼女のラブジュースが、ぬるっと指に絡みついた。
すくい取るように、舌先で舐め上げる。
鯉「ああん・・あん。だめえ。」
こういう時の「ダメ」って、なんて心地いい響きなんだろう。
俺は躍起になって「入念に」「熱心に」彼女のを舐める。俺の口の周りはドロドロになった。
鯉「ゆ、YUちゃんのも触りたい・・の。」
「ど、どうぞ。」
俺は、息子を彼女の前に差し出す。
鯉「かわいい・・。」
(オイ!!それ絶対に言ってはいけない言葉!)
なぜなら「カワイイ=小さい」ともとれてしまうから。
事実だけど・・チ〇コ小さいけど・・禁句!
ジュプジュプジュプッ!でも・・鯉女のフ〇ラに可愛がられて即ボッキ。
「もう・・入れてもよか?俺・・いろいろしかぶりそうばい。」
急な博多弁の登場だ。「しかぶる」⇨「小便やウ◯コなどをダイナミックに漏らす事」・・つまり俺の使い方は間違っている。
コンドームって愛液と混ざると地味に臭い。
俺は枕元のコンドームを高速で息子に被せる。
そして彼女を仰向けに寝かせると、彼女の足をガバっと広げた。
(ああ・・観音様が丸見えじゃあ・・ありがたやあ・・眼福眼福。)
ずぶぶ・・彼女の中に息子が飲み込まれて行く。
(さいしょは・・ゆっくり・・いや我慢できねえ!)
鯉「ああ!そこっ!はげしっ!」
腰を打ち付ける度に、じゅぶじゅぶ!と凄い音がする。
彼女の愛液の匂いとゴムの臭いが化学反応して・・意識が飛びそうだ。
鯉「ダメ!ダメ・・今日・・すぐいっちゃ・・。」
大股を開き、ガンガンに突かれて悶ている彼女が切ない顔で乱れている。
(なんやこれ・・なんやこれ!エロ過ぎるんですけど!)
俺のエロセンサーが総動員。エロは触覚、聴覚・・やっぱり視覚だ!
「ああ!俺も・・いくうっつ!」
ドクッ!ドクッ!ドック・・
(ああ・・。人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり。)
【日本三大平城】広島城に行ってきたお♪
翌日、鯉女とお昼前までホテルでイチャコラしたら、イタリアンレストランで昼飯を食う。
外でイタリアンなんて食うのは、いつぶりだろう。
いつもなら茹でたパスタに、レトルトのミートソースぶっかけるだけだもん。ママ~!
満腹になったら、お次は広島城まで歩く。
広島城は街中にあるのでアクセスが良く、西平塚町のラブホ⇨八丁堀でイタリアン⇨広島城とスグに着いてしまった。(昨日食べれなかった、みっちゃんも、八昌も途中にあって泣けた。)
「おおお!ここが広島城か!思ったよりもデカイ!(小並感)」
※こんな感じで広島城は街の中にドンっとあります。お堀がでかい!
広島城は日本三大平城なんだぜ!
さてさてこの広島城、実は結構凄いお城なのだ。
広島城(ひろしまじょう)は1589年に築城された輪郭式平城で、別名は鯉城(りじょう)、在間城(ざいま)、当麻城(たいま)とも呼ばれます。
名古屋城、岡山城と共に日本三大平城とされる広大な敷地を誇り、大坂城や岡山城などと近世城郭の初期的な城として、国の史跡にも指定されています。
日本夕日100景とか多すぎて胡散臭いが、三つに絞られると「凄さ」に説得力があるもんだ。
【豆知識」広島東洋カープの由来は広島城だった!
「・・なんで広島って鯉なの?・・なんでヤクルトってツバメなの?(なんか弱そう)」
と俺が小さい頃は、思ったものだが、広島がチーム名に「カープ(鯉)」を入れているのには、ちゃんと理由があるのだ。
それは広島城が「鯉城」と呼ばれていたから。鯉(カープ)をチーム名に入れて、広島東洋カープとなったとのこと。東洋の部分は「東洋工業(マツダの前社名)」から取っている。
広島城は、原爆によって一度失われているが、なかなか味わい豊かな城だ。大きなお堀はなみなみと、水を蓄えている。
こんなにカッコイイ城に、いままで行ってなかったなんて、切腹ものだ。
「お堀がデカくて、忍者もお手上げですね。姫。」
鯉「それ・・なに目線?」
広島城は街の中心地にあるので、とにかくアクセスが良い。
平和記念資料館は気分的に重いし、宮島に行くのは遠くて時間的に厳しいって人にもオススメでございます。
お別れタイム。カープ女子よバイバイ。
時は過ぎ、夜になる。YUTAROはそろそろ福岡に帰る時間だ。
「夏に福岡においでよ。一緒に海に行こうぜ!腹筋割って待ってるから。」
鯉「YUちゃんのお腹だったら、たぶん夏には間に合わないね。」
インストラクターという鯉女の職業柄、現実的な意見を吐いてくれる。
「いやだああ!ぼくはふっきんをむっつにわるんだああ!」
鯉「まあ頑張ってw」
体脂肪20%オーバーの悲痛な雄叫びを聞け。
鯉「わたし・・今のぽっちゃりしたお腹も嫌いじゃないよ?」
「ああ!!大好きだああ!」
・・さて、俺たちは広島駅へと移動した。広島とカープ女子との別れの時間だ。
「うう・・帰りたくない。もう一回お好み焼きだべたいよお・・。」
鯉「また今度広島に来たら一緒に食べよ?いつでもまっとるけえ。」
本当に「次」があるのか?こんな良い子を世の男性が放っておくわけがない。
博多行き新幹線の発車時刻が近づいている。
「じゃあ・・。」
鯉「うん。気をつけてね。」
新幹線に乗り込めば、あっと言う間に博多だ。楽しかった広島の思い出を置き去りにするように。