まえがき
これからの日記は2011年3月11日に「リアルタイム」で書く予定でした。
僕はこの日に、名古屋から西日本へと「出会い旅」に出ました。
数日間はリアルタイムに更新をして行きましたが、僕の能天気な日記は一部の方から見れば「不適切」だったようです。(ずっと不適切なんですけどね。)
指摘されて、反省して8ヶ月間更新を「自粛」しました。
地震から4年が立った現在。そろそろあの時の事を書いていいかな?と思っていますし、ここがスッポリと抜けてしまうと、「今後の日記に大きく支障が出る」ので書く事にします。
ただし少なからず地震の話は載せざるえないので、もし気分を害される可能性がある方は見ないことをオススメします。
長々とすいません。では続きをお楽しみください。
まずは最初のアポ、姫路まで車を走らせる
荷物を次々と車のトランクルームに放り込む。
「急がなきゃ・・ヤバイ!」
今日は姫路でこの旅最初のアポがあるのだが、エロ動画の見過ぎで、うっかり寝坊してしまった。
時間がかなり押している。
待ち合わせは姫路駅に午後8時だ。このままでは絶対に間に合わない。
いつも関西方面に向かう貧乏ルートの「名阪国道」も、今回は「高速道路」を選ばざる得なかった。
「ん?なんか揺れてる?」
一瞬、体に揺れを感じたが大したことは無さそうだ。
揺れが止まり、黙々と作業を続けた。
俺は愛車のエンジンを入れたのは午後3時を回っていた。
急ぎながらも慎重に。長距離を移動するときの鉄則だ。
午後5時半、俺は「西宮名塩SA」にいた。
大阪と神戸と中間あたりだろうか?サービスエリアとしては少しこじんまりとしている。
「ふううう・・疲れたあ!」
姫路まではもう少し、なんとかアポに間に合いそうだった。
コーヒーを飲みながら一服。
ようやく携帯をチェックできる状況に落ち着いた。メールが何通か届いている。
百合子からのラブメールと異変の欠片
一つは百合子からだった。
「早く会いたいなあ~楽しみ♪気をつけて来てね!」
短文のメールに画像が添付されている。
・・おっぱいのアップ画像だった。
「お、おま・・コノヤロウ・・かわいいヤツめ。」
俺のエンジンはフルスロットルだ。
百合子のFカップの巨乳によって俄然やる気が湧いてくる。
そしてもう一通のメールは今日の「アポ相手」からだった。
ということでご紹介。
- 名前:播磨女
- 年齢:28歳
- 出会ったサイト:ハッピーメール
- コメント:少し大人の姫路ガール。おそらく姫路では2回目のアポ?だと思う。写メは不鮮明で顔はよくわからない。ただかなり細い印象を受けた。
播磨女からのメールを開いた。
播「今日大丈夫ですか?地震あったみたいですけど。来れそうかな?」
地震?出発する前に感じた、あの揺れだろうか?(後で調べてみたら名古屋は震度2くらいだった)
ただそれだけ。いつもどおりの日常だ。
播磨女の言っていることが理解できなかった。
「シャワー浴びたいし、ホテルでちょっと休憩したいわ。・・そろそろ行こうか。」
再び車を走らせる。そこで俺は異変に気がついた。
「なんか妙だな・・。渋滞してるみたいだし事故かな?」
視線を右に滑らし、唖然とする。
消防車と救急車がランプを回しながら連なっている。それは「数キロ」に渡っているんじゃないだろうか?とにかく尋常じゃない数だった。
今まで生きてきたなかで、これほど多くの消防車と救急車を目にしたのは初めてだった。
「な、何が起こった?」
姫路のホテルに到着し、チェックインする。そこでようやく事態が把握できた。
テレビをつけると「宮城北部で震度7」、「国内最大級地震M8.8」、「岩手、宮城、福島で大津波警報」、などの見出しが目に飛び込んでくる。
どのTV局も地震の映像で持ちきりだった。
「え、えらいこっちゃ・・!日本が大変なことになっとる!でもそろそろアポに行かなきゃ・・。」
シャワーを浴び、俺は部屋を飛び出した。