記事内に広告を含むことがあります
オカマ口撃

東京(新宿2丁目)から来たオカマに一杯おごってもらう

オカマ口撃

止むことのない新宿2丁目オカマの口撃

「ちょっと!ちょっと!」

騒がしいオカマ三人組に絡まれる。

魚女の潤った唇を眺めながらの楽しい一時は一瞬にして凍りついた。

え?俺たちなんか悪いことした?でも心当たりはない。

じっとり背中に嫌な汗をかく。

彼女も苦笑いを浮かべながら固まっていた。

俺たちに声をかけて絡んでいるのはマツコ・デラックス似の大柄な男(オカマ)だ。

おそらく彼が一番戦闘力が高い。

マ「いっぱいおごるからさ〜」

彼らは東京から福岡に遠征に来ているらしい。そしてちょっと現地人と話がしたいらしい。

さて・・どうしたものか・・。店を出る?無視をする?選択をしなければ・・。

よし!!

俺は後ろを振り返って言ってやった。

「あはは〜♪東京からいらしたんですか〜?お疲れ様です〜博多は初めてで?」

郷に入れば郷に従えである。

マ「そうなのよ〜福岡は初めてじゃないんだけどね。馴染みの店があるから。」

じゃあ馴染みの店にいきなはれ・・とは言えず。

「じゃあ芋ロックおごってください〜w」

とちゃっかりとおごってもらう。

マ「かんぱーい♪」

「あっどうも・・。かんぱい・・。」

3人衆とグラスを鳴らす。

マ「私たち2丁目から来たの。知ってるでしょ?2丁目。」

「えっと・・?」

マ「新宿2丁目よ〜。」

魚「たぶん・・ほらオカマとかのお店がたくさんある所だよ。歌舞伎町らへんの。(ひそひそ)」

「ああ・・あの有名な。・・すごいですね。」

どう返したらたらいいのかわからないので雑なリアクションになる。

マ「まあ2丁目に住んでるわけじゃないんだけどね〜」

オ「こいつ愛媛の○○から来たの。」

オタク系が言う。

東京なのか?2丁目なのか・・それとも愛媛なのか・・。頭がこんがらがってわからない。

マ「バッカ!それは私のカントリーよお!」

ダ「ごめんなさいねえ!こいつら酔っ払っててwアバラへし折っていいからw」

強烈なツッコミを繰り出すのはダンディオカマだ。

「あは・・あはは・・。」

止むことのない口撃。そして3対2(しかも魚女は苦笑いして機能していない)。

あきらかに分が悪い。俺は愛想笑いを浮かべるので精一杯だ。

マ「ほらカノジョ・・あんたも横ばっかり向いてないで混ざりなさいよオ!」

俺に退屈を感じたのか矛先は魚女へと向く。

なんとかして守らなければ・・。俺はコブシを固く握った。

オカマの方向へ振り向いた魚女は愛想笑いを浮かべたまま固まっている。

マ「あらなかなか美人さんじゃない。」

自分の容姿は置いといて上から目線のマツコ。

魚「あ、ありがとうございます。」

ダ「怖がらなくてもいいのよ。コイツ態度と図体がデカイだけだから。なんだったらアバラへし折っていいから。」

ダンディオカマは「アバラ」フレーズが今のお気に入りなのだろう。

魚「は・・はあ。」

マ「でもダメねえ・・ダメダメ。」

魚「え?何かダメですか・・。」

上げ落としを食らった彼女は困惑している。

マ「何がダメってそのメイク!ないわあ・・。」

魚「え?メイクおかしいですか?」

魚女も食いつき気味に聞いている。

居酒屋の店内では太った中年オッサン(オカマ)に若い子がメイクの注意をされている異様な空間が広がっていた。店員さんも苦笑いを浮かべている。

マ「その季節外れのアイシャドウよ〜もう秋なんだから水色のアイシャドウは変よ!」

魚「あわわ・・。」

マ「それに若干、脂が浮いてテカってるよ。」

魚「え?私の顔テカってる?」

「・・うなぎ食ったから。」

魚「と、トイレ行ってきます。」

そそくさと魚女はトイレに消えていった。残されたのは俺だけ・・無理だ。

マ「素直そうないい彼女じゃない。大切にしてあげなよ〜。」

ダ「私が男ならほっとかないわ。」

オ「うんうん。」

「あ、ありがとうございます。頑張ります。」

ここはお前らの新宿2丁目の店じゃねえ・・。

彼女が戻ってくる来るまでオカマ三人衆に猛口撃を食らう。

魚女が顔のテカリを取って、戻ってきた頃には、俺のHPの残りは僅かだった。

「じゃ、じゃあそろそろ俺たちはお暇させていただきます。」

騒がしいオカマ達にも聞こえるように大きい声で言う。

マ「え?もう帰っちゃうの?」

「ごちそうさまでした。また福岡に来た時はこの店で会いましょうw」

マ「そうね。今度はじっくりメイク講座してあげる。」

魚「た、楽しみにしてます。」

ダ「いろいろ騒がしいオッサン達でごめんねえ。」

「いえいえ・・楽しかったです。」

ダ「彼女を大事にするんやでえ。」

「はい。」

俺たち二人はそそくさと店を出た。

なんだかんだでいいオカマ達だった。歯に衣着せぬ物言いは強烈ではあったが。

 

「ふう・・疲れた。なかなか忙しい人達だったね。」

魚「でも楽しかった。」

「ホント!2丁目に遊びに行ったらあんなのばっかりなのかな・・。」

魚「想像したらすごいですね。」

「とりあえず、ウチで季節外れのアイシャドウ落とそうか?」

魚「もう!アバラへし折っちゃいますよ!」

 

続く➡彼女「付き合ってないと永遠にセックスさせないから!」