別府「うみたまご」へ。デートスポットに困ったら水族館が使える!
大事なデートを忘れてた!どんな理由でキャンセルしたら嫌われない?衛生女との駐車場での少しエッチな騒動の後。YUTAROはしばらく、その場でヘタりこんでいたが、ようやく立ち上がって歩きだした。 「さ、寒い[…]
思ったよりも筑紫野市は遠い。福岡市の中央区から一時間近くもかかってしまった。
(料金ケチらずに、高速で行ったらよかったかな~。)
福岡は道幅も狭いし。西鉄バスとか、大型トラックとか大型車は車線はみ出してくるから怖いし。
今日のデートプランは特に決まっていなかったが、筑紫女がちょっと遠くにドライブしたいということで、別府の「うみたまご(水族館)」に行くことになっている。
急に遠くにドライブとか言われても、ネタがないので、以前行った場所がてっとり早い。
筑紫野市で彼女と合流
彼女との待ち合わせ場所である、筑紫野市の原田駅に到着。約束の時間を10分すぎてしまった。小さなロータリーに停車。到着メールを彼女に送信する。
時折、腹がゴロゴロ音を立てるので、肛門の栓が心配だ。
筑紫野市は福岡のベッドタウンとして、バブル時期に人口が急増。現在は10万人ほどの人口。
丘の部分には綺麗な住宅が立ち並ぶ、ニュータウンぽい、落ち着いた町並みだ。
少し疲れたので、シートを倒して、途中のコンビニで買ったコーヒーを口へ運ぶ。
(ほんとは、遠出なんてせずにゆっくりしたい。彼女の膝枕で。)
筑紫女の艶かしい太ももやケツを思い浮かべる。
そんな妄想にふけりながら、ぼうっとしていると、窓からコンコンと音がした。
優しい音だ。音のするほうに顔を向けると、にっこり微笑んでいる筑紫女がいた。
筑「お疲れ様でした。YUさん。」
「全然!遅れてごめんね。寒かったでしょ?」
筑「凍え死ぬかと思いましたよ~!」
「あはは・・ごめんね。」
筑「ほんとぶん殴ってやろうかと・・。」
「そこまで言う系?ぶん殴るってあんまり女の子の口から聞かない・・。」
筑「冗談です!うふふ♡さあ行きましょう。」
筑紫野の女は見た目に似合わず、意外とバイオレンスな一面を持っているのかもしれない。
大分自動車道で別府へ、ネズミ取りには気をつけろ!
筑紫女を収納した車は、軽快な音符を出しながら走りだす。
彼女が横に座っているおかげで元気が湧いてくる。この癒やしのホイミ感・・たまらんわあ~。
鳥栖(とす)に入り、そこから高速に乗って大分自動車道を走りはじめる。
鳥栖は九州の高速道路交通網の重要拠点。
鳥栖はジャンクションになっていて、ここから「熊本」「佐賀、長崎」「大分」方面へと分岐している。
大分自動車道に入ると、一気に交通量が少なくなる。
俺はゆったりモードでハンドルを握る。高速を安定の100キロ走行で走る。
大分自動車道は覆面パトカーによるスピード違反の取り締まりが厳しい。大分自動車道を通ると捕まっている車を必ず見るレベルだ。
温泉地へ行くならば、混浴狙いの下心。
筑「うれしいな~ドライブ行くの久しぶりかも?」
「ほんとに?(俺は毎日がドライブだ。)」
筑「うん。しかも別府とか何年ぶりだろぉ?」
「俺も別府に行くの何年ぶりだろ?」
たしか結構前に誰かと行ったような・・・。えっと誰だったっけ?
筑「ふふっ!温泉たまごいっぱい食べちゃうかも!」
「てか温泉入る?」
筑「え?温泉ですか!いいですね~♪でも着替えとか化粧道具とか・・持ってきてない。」
「顔洗わなきゃいいじゃん。別に泊まるわけじゃないんだし。」
筑「でも、温泉入ったら、湿気で化粧が崩れちゃいますよお。」
「なんか女の子は大変だね~」
筑「そうなんですよ~冬は乾燥で化粧ボロボロになるし・・でも、私、男っぽいけどw」
「え?めっちゃ女の子っぽいやん!どっちかって言うと癒し系だし。」
筑「これはキャラ作ってるんですよw中身はワイルドですよw筋肉質だしw」
「マジで?w筑紫野の女は怖かばい。」
筑「ウシシ!」
「ああ・・筑紫女と一緒に温泉入りたかったな~。」
筑「YUTAROさん、混浴狙ってたんですか!?」
「え?」
筑「え?」
「まあ・・狙ってましたし、まだ狙ってます。なんつって!はは!」
筑「なかなかのしつこさですね~今日のデート、上手にエスコートしてくれたら考えときます。なんつって!はは!」
俺は幸せに混浴を狙いつつ。お腹がすいたので山田SAで休憩。
口は災いの元、信頼度マイナス20点
「ラーメンうまうま。」
筑「うどんうまうま。」
おいらはラーメン。彼女はうどん。簡易飯ですいません。
「SAのご飯は可もなく不可もなくどこも、安定感があるよね~」
筑「それって褒めてます?」
「最近はSA特有の名物とかも多いよね~」
筑「そうなんですか~?ここならなんだろう?YUTAROさん後で見てみましょうよ!」
「うん!いいねえ~」
「あっそういえば、昨日さ・・薬院駅の近くにいなかった?俺の見間違いかもしれないけど。」
筑「え?なんで知ってるんですか?」
「なんか筑紫女に似てる人見かけたような・・・?赤のコート着てたでしょ?」
筑「そうなんですか?そういえば・・・私もYUさんのこと見かけたかも?」
「ふへ?ほんとに?」
余計なことを聞くんじゃなかった!調子にのって安易な言葉を発したせいで、彼女の記憶を呼び起こしてしまったらしい。
筑「うーん・・やっぱりあんまり覚えてないなあ~」
「そ、そう?」ほっと胸をなでおろす。
筑「あー!さては女の子と一緒にいたんでしょ!」
筑紫女がキッと俺を睨みつける。
「い、いや、コンビニで立ち読みしてたら、筑紫女に似た人が通っていくのを見かけただけ・・です。」
一応考えておいた「言い訳」を脳内から引っ張りだす。
筑「ほんとうに~?」
「ほんと、ほんと。」
筑「二回続けて言うのは、嘘ついてるんですよ~。」
「え?そうなの?」
筑「心理学の本で読んだことがあります。」
「じゃあ、その本は間違ってるね~・・はは。」
おいおい!もろに合ってるじゃねえか!どこの本や?買うわ!
筑「なんか急に挙動不審になって怪しい~!私の女の勘がビンビン来てますよお?」
「問い詰められると、ドモる気弱な性格なもんで。」
筑「そんな風には見えないけど・・?」
「い、いや、ま、ま、マジで。」
筑「それ、わざとやってるでしょ~!」
「さあて、そろそろ別府に向かいますか!」
筑「YUさんの信頼度マイナス20点!!」
とりあえずその場は取り繕ったものの、筑紫女の心に疑惑を抱かせてしまったかもしれない。
小さなほころびが大きくならなければいいが。
うみたまごに到着。元カノを思い出して、遠い目
いよいよ別府に到着したYUTAROと筑紫女。高速を降り、急な坂を海側に下っていく。
別府の街は見事に、「海&山」ってな感じで、坂道が半端じゃなく多い。
眺めはすこぶるいいけれど、自転車系はその機動力を無力化されるので、この街に住むには大変そうだ。
坂を下りきると、国道10号線に出る。別府の主要道路だが、交通量も多くなる。
ゆめタウンを超えて、しばらく行くと九州で一番有名な水族館「うみたまご」が見えてくる。
ちなみに道路を挟んで向かいには高崎山があり、「お猿の聖地」へ行くことができる。
(お猿さんって結構怖いんで、行ったことないですが。)
うみたまごに車を駐車して、外に出ると海風が強烈で寒い。
「うひょ~寒いね!!」
筑「風が強くて髪型が~!YUさん手をつないであっためて!」
「お、おう!(ポッ!)」
なんだかんだ順風満帆に行きそうな二人なのであった。
(この感じ・・・懐かしい・・。)
デジャヴ感がすごいっす。YUTAROの脳内でフラッシュバックが起こる。
うみたまごは、つよ女(福岡の元カノ。詳しくは過去の日記参照)と以前、犬を連れて訪れた場所であった。
(あの日も、たしか寒い日だったなあ・・。)
な、懐かしい。そして、ちょっとトラウマ。
つよ女と付き合うことになったYUTAROは、それから福岡に約半年住むことになったのだった。
(・・ワタシ、また同じことをしてる。)
これは、何か意味があるのだろうか?教えてGoogle神。
つよ女は今どこでなにしてるんだろうか?連絡とれるだろうか?取る気はないけど、時間が合えば会ってみたい気もする。
いやいや・・・そこになにがあるの?もう結婚してるよ・・・きっと。
筑「ねえ。YUさんどうしたんですか?遠い目して・・。寒いから早くチケット買いましょう。」
「ああ・・。ごめん。」
筑「あ!ここは私が払いますよ!車だしてもらったし。」
「え?そんなのいいよ~(*´д`*)」
筑「いいんです。払わせてくださいな。」
「じゃ、じゃあ・・お言葉に甘えて。」
いい子すぎて、ガマン汁でたわ!
俺は先っちょを濡らしながら、水族館の中に入っていく。
水族館デートがオススメな理由
うみたまごは、ファミリー、カップル、外国からの観光客など人でごった返しでいます。今日が土曜日というのもある。
こういう所は、一人で入ったら確実に泣けるわ。横に筑紫女がいてくれて良かった。
俺は困ったらデートスポット探しに水族館に行く。プランを組み立てるのが面倒くさい高確率で上手く行くから。
「女の子を連れて行く場所に困ったら水族館に連れていけ!」という世の女たらし達の言葉があるほどだ。
では、その理由とメリットを挙げて行こう。
1.日本全国どこにでもある。選択肢が豊富
水族館は内陸の県以外なら、日本全国どこにでもある。なんと日本は人口あたりの水族館の数は世界一なのだ。
「よし!水族館行こうぜ!」と適当に呟いても、家の近くの水族館、ドライブついでの水族館、旅行先の水族館と選択肢は無限に広がる。つまり楽ちん。
2.ロマンチックで女子ウケが良い。
海の中にいるような幻想的な光景。キラキラと光を反射させながら優雅に回遊する魚たち。ライトアップされて様々な色に輝くクラゲさん。
とにかくロマンチック。女子ウケが悪いわけがない。
多少生臭かろうが充分すぎるほどカバーできる。
しかも館内は年中空調が効いているので、快適に過ごせる。紫外線恐怖症の彼女でも大丈夫。
動物園と比較して、ウンコさんをお目にかかる機会も少ない。
女「わあ!あれ何?白くて長いのキレー!」
「うん。魚のウンコだね。」
ウンコですら、風景に馴染むほどロマンチックなわけだ。
3.彼女との密着度が段違い!
人気のある水族館は基本的に混んでいる。
週末は家族やカップル連れ、平日は修学旅行や遠足の学生で賑わう。館内のスペースは限られているし、水槽の前はどうしても人口密度が高い。
お互いを見失わないために、自然と彼女とのスペースが縮まる。
水族館では恋人同士じゃなくても、恋人レベルの近い距離で過ごすことが可能だ。
相手と手をつないだり、腕を組むなんてことも比較的簡単にできる。
4.ショーが豊富で退屈しない。デートスポットとして優秀。
イルカショー、アシカの曲芸、ペンギンのお散歩etc..水族館はとにかくショーが豊富。
二時間もいれば何かしらのショーをお目にかかることができるので、まず退屈しない。
水族館は非常にアミューズメント性に長けた施設なのだ。
何時にどんなイベントがあるのかを、ネットで前もって調べておくと良いだろう。
ということで、彼女や気になる女の子をどこに連れていけば迷う時には、是非とも水族館に行ってみて欲しい。
水族館デートはやっぱり良い。
筑紫女と自由に泳ぐ、お魚ちゃんを眺めながら水族館を巡る。横にいる筑紫女は綺麗な魚を見つけるたびに、目をキラキラさせている。
意外にもライトアップされたクラゲがお気に入りらしい。クラゲもこんな色とりどりの人口光に照らされるとは思ってもいなかっただろう。
トドだったかセイウチだったかのショーが始まるということで、一旦外に出る。
・・そこはまさに極寒の世界。たくさんのお客も、身を縮こませてカチカチになっている。(屋外用の暖房はあるけど意味なし。)
「寒い!寒すぎる!!」
筑紫女「じゃあポッケをシェアしましょう。」
「イイネ!」
筑紫女の小さくて柔らかい手がYUTAROのポケットの中に紛れ込んでくる。そして身を寄せ合う二人。
小さな温もりだけど、しっかり感じられる。クソ!寒いのも悪くないじゃねえか。
屋外ショーのセイウチがでかすぎて怖かった。アイツら体重1トン以上あるからな。
セイウチは、基本的にいつもゴロゴロしてるが、ハーレム主義で、逃げる時に仲間ごと潰して行く重戦車だ。
極寒の中でのセイウチショーが終わると、観客達は我先にと館内に吸い込まれていく。
俺と筑紫女も凍えて、ほおも耳も冷たくなっている。
「よし、温泉に行こう!あったまろ!」
俺は彼女に向けて言った。あれ?この感覚・・・・またデジャヴだ。
いや・・デートの行動パターンが変わっていないだけかもしれない。
今回行った「うみたまご」の情報
大分マリーンパレス水族館うみたまご
ウェブサイト:https://www.umitamago.jp/
住所:大分市大字神崎字ウト3078番地の22
デートオススメ度:★★★★★
別府湾に面した九州一の人気水族館。別府湾と一体化した眺望は一見の価値アリ。
館内も非常にきれいで、ショーも豊富。様々なお魚さんを拝むこともできる。デートスポットとしてとにかく優秀。
別府や湯布院、大分市内からのアクセスも良いので、観光で一度は訪れておきたい場所。
冬のショータイムは、凄まじく寒かったので。厚着して行きましょう♡
