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美人山ガールに誘われて大分県の由布岳に登山してきた。お泊り付き【画像アリ】

再び彼女と!爽やかに登山デート

7月も終わりに差し掛かろうとしている。今日、俺は早起きしてある女性を迎えに来ていた。場所は福岡市の南にある柏原だ。そう彼女の名前は山子だ。

彼女との初対面は一緒に福岡の外れにある「油山」に登るという、俺にしては珍しいアポだった。これが意外にも楽しかった。ということで山登りの素晴らしさを教えてくれたのが彼女なのだ。

6月のある日、仕事終わりの彼女から焼き鳥屋に誘われた。その頃の俺は百合子と付き合っていたのだが・・行きますとも。もちろん。

焼き鳥屋で雑談を繰り広げていると、再び山登りの話になった。

「最近、登ってる?」

山「ちょっと前に宝満山に登りましたよ!」

「お!相変わらずの健脚ですな!」

山「YUTAROさんは?」

「俺もちょくちょく油山に登ってるよ!」

そんな感じで爽やかな会話に終始する。

山「それじゃあまた今度二人で登りましょうよ!」

女の「今度」は二度と来ないこともある。

「いいねえ・・どこ行く?」

山「そうですねえ・・どっか行きたい山あります?」

うーん・・九州の山なんてほとんど知らないからなあ・・

てか俺はお前という山に登りたい・・。彼女はHさせてくれないし・・。

「あっ!そういえば湯布院あたりに由布岳ってあるよね。湯布院から別府に行く道中にいつも登山口の看板見かけるんだけど、気になっててさ。」

・・と山登り初心者が調子に乗って言ってみる。

山「わかるかも!アフリカのサバンナみたいなとこですよね?」

「そうそう!そこに登ってみたいんだけど」

山「私も気になってるんですよ~♪じゃあ行きましょうよ!」

ということでその日は「行けたらいいね!」くらいで予定も立てずに爽やかな話をして別れた。それから1か月くらいして、彼女から電話がかかって来た。すでに百合子とは別れた後である。

山「来週の水・木曜日に連休が出来たんで、この前話してた由布岳登りませんか?」

美容部員はシフト制なのでこういうこともたまにあるようだ。

「いいねえ!いこいこ!」

梅雨が明けたので久しぶりに体を動かしたいと思っていたところだ。

山「水曜日と木曜日どっちがいいですか?」

できれば彼女とは爽やかな関係でいたかった。しかし俺にはチ○コが生えているクソ野郎だ。

「なんなら泊まりで行っちゃう?山登りの後の温泉とか憧れるわあ・・」

玉砕覚悟で物申す。

山「え!それ素敵ですね!温泉に泊まりましょう!」

え・・?嘘。

俺の中の彼女は身持ちが堅そうなイメージだったので100%却下されると思ってた。もしかすると男として見られていないのかも?彼女いわく俺は少しゲイっぽいらしい。

「え?いいの?じゃあ宿予約しとくわ。」

山「えー!お宿は私に決めさせてくださいよ~行きたい旅館があるんです♪」

「高いのは無理よ?」

山「割り勘ですって!しかも安いらしいんですよ!その旅館!」

女の子と泊まれるならどこでもいい。

「じゃあお願いしちゃおっかな。時間とか細かいことはメールで決めよう。」

・・ということで今日に至るわけだ。

今日は雲ひとつ無い晴天だ。(九州はPM2.5がめっちゃ飛んでますけどね)

絶好の登山日和だろう。俺は爽やかなままでいれるだろうか?

彼女の手作り弁当が嬉しい!ここに嫁候補現る。

まずは山子を拾うべく、俺は柏原へと向かった。彼女の住むマンションの駐車場に到着すると、既に彼女は待っていた。

今回はちゃんと「おめかし」をして来てくれている。前回は山登りだけだったので服装もスポーティだったが、今回はちゃんと女の子仕様だ。

顔面のメイクもしっかりとしてくれている。彼女の足元には一泊二日の旅行と考えても大きすぎるバッグが置かれている。

俺なら10日くらいはいけそうな量だ。女っていろいろ大変なんだね。

「おはよう!いい天気でよかったね!」

山「うん!でも暑くなりそうですね~」

「山だから涼しいんじゃない?(雑)」

山「そうですね!湯布院っていったら避暑地ですからね。ああ早く登りたい!」

俺たちは爽やかに合流を済ませると湯布院に向けて発進した。いつもなら高速代をケチって下道で向かうところだが、ここは見栄を張って高速に乗る。

ちなみに俺は鹿児島や広島、果ては地元の名古屋まで下道で行くほど「高速代ケチ」である。

 

今回登る「由布岳」は九州の大分県にある標高1583mの活火山だ。

近くには全国的に有名な温泉地の湯布院と別府がある。大分県では一番メジャーな山と思っていい。

九州は全体的に活火山の多い地方(有名なものは鹿児島の桜島や熊本の阿蘇山、長崎の雲仙普賢岳など)で温泉地も多いが、2000メートル級の山は存在しない。

ちなみに一番高い山は鹿児島の屋久島にある宮之浦岳(1936m)。

不意打ちのお弁当は卑怯。

山「YUTAROさん飴食べます?」

「お!ありがとう!」

俺、飴ちゃんをもらう。

山「あっ!そうそう!今日お弁当作って来たんですよ!」

「え?嘘!マジで?」

山「はい!卵焼きとかウインナーとかちくわとか・・簡単なものですけど・・あとはおにぎりです。」

んん?ちくわ?まあ旨そうだけど。

「なんか悪いなあ・・ありがとう。」

山「こっちこそ、車出してもらってありがとうございます。」

・・嫁候補がここにもう一人現れちゃった。

全国の料理が苦手な女性諸君、弁当なんて不格好でもいいんだ!その気持ちが嬉しいんだ!

 

和気あいあいと湯布院に到着。

湯布院は九州随一の温泉スポットで、海外(主に中国だけど)からも沢山の観光客が訪れる。

ちょっと高級な旅館が多い。夏は避暑地。冬は・・えっと・・まあ寒い。あと蕎麦がうまい。

自然が豊富で市街地も観光スポットがたくさんあるので機会があれば是非行ってみてほしい。

 

「市街地を抜けたらもうちょっとだから。」

山「はい!」

「んん?・・・ぎゅるるる!!」

突如腹痛に見舞われる。きっといつもよりも早起きをしたせいだ。(僕は一年間で250日ぐらい下痢です。)

「・・ちょっとコンビニ寄ってもいい?」

山「あっ!行きたい!私もポカリとお茶買いたかったんです。」

「あはは・・ちょうどよかった。(漏れる)」

脂汗を垂れ流しながら、コンビニに滑り込みトイレを拝借。

「ぶりゅりゅ」する。そして便座に座りこんで考えた。

「由布岳って富士山みたいに途中にトイレあるのかしら?」

いかにもトイレ大国ニッポン人の発想だ。

「もし・・トイレに行きたくなったら・・彼女の弁当食べてお腹痛くなったら・・まるで彼女の弁当が腐ってたみたいじゃん!」

・・俺のプライドにかけてそれだけは避けたい。ネガティブ方面の創造力が広がっていく。

「たしかこの辺りに・・下痢止めが・・。」

コンビニから出ると車のトランクルームを探す。

開封された「ストッパの箱」が2箱も出てきた。

「お・・入ってる・・飲んどこ。」

心配性の俺は、規定量の2倍を飲み込んだ。

「これで大丈夫なはず・・きっと」

 

yuhutozanguchi

ようやく登山口についた。由布岳の登山口には小さな駐車場がある。

平日のせいか3台しか車が停まっていない。

「さっ準備して登ろう!」

山「YUTAROさんは着替えないんですか?」

「いや?このままだけど?」

山「じゃあ私トイレで着替えてきますね。」

彼女が荷物を持って公衆トイレに消えていく。あらかじめ着替えてくればいいのに・・。そして俺は嫌な予感がしていた。

「山+公衆トイレ=??」である。

山「ぎゃあああああ!!」

案の定トイレから絶叫が聞こえてきた。由布岳を登る。なんだかんだで素晴らしい。

スズメバチに怯えながらのお着替えタイム。

「ぎゃああ!」

トイレから山子の悲鳴がこだまする。

彼女は車へと走り寄って来た。結局、着替えないままで。

「凄い悲鳴が聞こえたけど、どうしたの!?」

山「す、スズメバチ!す、す!巣!」

え?スズメバチの巣・・ヤダそれは怖い・・。

よく見るとトイレの入口あたりをぶんぶんぶん蜂が飛ぶ。

「うわあ・・ここはヤバいね・・。ちょっと車をトイレから離そうか・・。」

山「うん(泣)」

山子は山は好きだけど虫が大の苦手だ。てか蜂の王様スズメバチは誰でも怖い。

山「着替えたいんですけど・・もうトイレには入れない。」

どさくさに紛れて目の前でのお着がえタイムを満喫したかったが、俺も紳士である。

「車の中使っていいよ。のぞかないからw」

勿論のぞいてみたかったが、俺は紳士なはずである。

山「ありがとうございます。じゃあ外で待っててくれます?でも・・YUTAROさんがスズメバチに襲われないかな・・。」

ヤメテ!そんなこと言われたら余計に怖くなる。

「大丈夫だよ・・でもなるべく早くしてね。」

10分程して彼女は山ガールとして現れた。

しかし、いきなり虫と遭遇したせいかテンションはかなり低い。弁当を山頂まで運ぶのは俺の役目となった。

由布岳登山開始【画像アリ】