一人飯は寂しい。一緒にご飯を食べてくれる女子を募集する。
(3時間前にはまだ沖縄にいたんだなあ~。なんか不思議な感じ。)
しばし沖縄の女の子達と過ごした、数日間の思い出に浸る。
そこから北へ約1,000キロ。福岡空港からホテルに到着したYUTARO。
(だれか・・晩飯に付き合ってくれないかな?)
折角遠くの街まで来ているのだ、一人で飯を食うのは勿体無い。
(おなご・・おなごはおらんかえ?)
携帯を取り出し、アドレス帳を開いて、そこに並んだリストから名前を吟味していく。
一緒に御飯を食べてくれる女の子を探すためだ。
「この子は秋田市か・・却下。遠すぎる。そもそもなんで秋田がおるんや?」
「コイツは大阪市中央区か・・却下。飛ばしてもそっち着いたら夜中だわ。」
空腹で糖質の足りない脳みそには、この単純作業がなんとも大変。
旅先で女の子と新しく知り合ったり、遠方の女の子に会いに行くのは楽しい。
出会い系はそういう時に便利なツールだ。出張で一人飯に飽きてたり寂しいと思ってる人には是非勧めたい。
出会い系サイト、マッチングアプリの総合ランキング(得点順)です。参考にしていただければと思います。リニューアルに伴い、「恋人ゲットナビ」は、より厳しい点数付けを行うことにしました。(全体的に点数を下げました。)※ランキングには評[…]
顔や本名すら知らないまま、終わる子も多い
この日本全国出会い旅の期間中は、いつも以上に出会い系サイトを使い倒しているせいか、アドレス帳に登録される女の子の名前は一気に多くなる。(一時的にだけど、会わない子は結局切れる。)
その女子達の多くは、サイトのプロフに登録されている、ニックネームのまま、アドレスに登録されている。実際、本名を知っている人少ない。
「本名はかなっていうの♡」
、とたまに教えてくれるけど。名字まで教えちゃうアホは、ほとんどいない。
この多くのメル友の中には、顔すら知らないまま、会えないで終わりを迎える子も多いのだ。
会うまでは、延々と地味なやりとりの繰り返し
遠方での出会いは、万が一予定が合わなくなった時のために、できるだけ女の子のストックをたくさん作らないといけない。(これは全国を周る場合ですw)
- 出会い系で女の子に一斉にメッセージを送る
- 返事を貰う
- アドレスorLINE交換(この頃はまだLINEなかったけど)
- メールでメンテナンスを続ける
- 道中で臨機応変に会えたら会う
延々とこれの繰り返し。
明日会えるかもしれない女の子とのデートのために、そして途中で音信不通なった女のせいで、メル友の追加を繰り返さなければならない。
※ちなみに連休がてら「大阪、京都で二人と会いたい」とかであればこんなに頑張らなくていいです☆遠くの地域に住んでいる女の子と遊んでみたいけどやり方が解らないという人は、その方法も近々載せるんで参考にしてね♡
チャレンジする価値はある。良い子に会えると嬉しい!
「筑紫女・・。」うむ。申し分ない相手だ。まず最初に出てきたのが良かった。
彼女は、清楚系で実はエロい。いや・・清楚系こそエロいのかもしれない。内に秘めたエロがある。(しつこい)
良い子に会えると、長距離移動の疲れも、今までの面倒なやりとりも、一瞬で吹っ飛ぶのだ。
旅は楽しい。
見ず知らずの土地で、知らない方言を聞きながら、ご当地の美味い飯を食い。ご当地の女を抱く・・。
チャレンジする価値はある。
でも・・わざわざ会いに行ってブスだったら・・ともに泣こう。
筑紫女はまだ仕事だろうか・・。もしくは、もう家に帰っているかもしれない。
彼女は実家(筑紫野市)暮らしだ。
(電話で誘ってみようか。)
急ぎの用事は、メールよりも電話が確実だ。YUTAROは電話が苦手なので、未だにドキドキする。
ああ・・緊張する。何コール目かで、プルル音が途絶える。
「っ!もしもし?YUTAROですけど。(早口)」
筑「ww知ってますよ~w先週あったばかりでしょw」
先週?もうそんなに経ったのか。
「今なにしてるの?」
筑「仕事終わって天神でお買い物してました♪友達の誕生日プレゼント選んでたんですよ~♪」
「それはめでたい!」俺の返しが雑すぎる。
「ところでさ。夕飯食べた?」
筑「まだです。動き回ったんでお腹減りました!」
これはチャンスだ!直訳すると「飯を食わせろ!」と聞こえる。
「よかったら、ご飯一緒にどう?」
筑紫女:札幌から「出会い系の旅」をしている途中、ハッピーメールで出会った本仮屋ユイカ似のOLさん。福岡県の筑紫野市に住んでいる。
福岡人ながら標準語をたくみに操る。前回は惜しくも不発だった。
男という生き物は一度でもセックスできると、次も簡単にエッチできると思ってしまう。そして、女性からおあずけを食らって、セックスできなかった時はものすごく残念な気持ちになる。 俺は何度もこの感情を味わってきた。[…]
今日のデートはモツ鍋に決定。
筑「いいですね~♪暖まりたいから、モツ鍋食べたいな!」
温まりたい?「今すぐ抱いて温めて!」と聞こえる。
「モツ鍋か博多っぽい!俺いままであんまり食べたことないけどw」
やはり福岡に来たら、博多の名物もつ鍋を食わねば帰れまテン!
筑「美味しいお店、いくつか知ってますよ☆」
「じゃあまかせて良かとですか?」
筑「今どこにいるんですか?」
「いま清川ってとこ。今日は一楽ってホテルに泊まるから。」
さり気なく泊まってるホテルをアピール。だけどここには、連れ込めそうもないなあ・・。
筑「じゃあ住吉にある美味しいモツ鍋屋さんいきましょうよ♪清川からも近いし。私も天神からバスで行きますね!」
おお・・こちらに来てくれるとは有り難い。
「了解!どこで待ち合わせしよう?」
筑「じゃあ現地集合でもいいですか?メールでお店の場所送ります。」
「わかった~じゃあ後で!」
筑「はい!楽しみです!モツ鍋♡うふふ♡」
すぐに店の情報がURL付きのメールで送られてきた。仕事ができますな。
デート前に風呂に入って加齢臭を除去
(今は午後8時半。あと30分か・・。よし!まず体を洗おう!)
俺は全ての衣服を脱ぎ捨てた。頭はちゃんとシャンプーで、そこから下は全部ボディーソープで。
ハゲのメリットは「風呂が異常に早い」である。
チクショウ!メリットしか見当たらねえなハゲは!・・チクショウ・・。
脇の下は入念に洗う。おじさんが忘れてはいけないのが耳の裏あたり、ここは、うっかり忘れがちだ。
今日はしっかり疲れているので濃密な臭いがするに違いない。
ごしごしと丹念に体を洗うと、タオルでドライ。頭髪の毛量が少ないせいか、15秒で乾く。
すっきりと清潔な大人の紳士に。新しい衣服に着替えると、YUTAROはホテルを飛び出した。
博多の「もつ鍋おおいし」食ってきた。好きな子と一緒ならニンニク臭もOK!
住吉の「おおいし」というモツ鍋の人気店へ
清川の町は賑わっている。仕事終わりのサラリーマンやカップルとすれ違う。
歩いてみると、思ったよりも飲食店が多数あり、店の中から人の気配も感じる。
5分ほど歩いて住吉通りまで出ると、携帯の地図を見ながら、博多駅方面に向かって歩く。
柳橋からは、キャナルシティや中洲の方面の灯りが夜空を照らしている。
住吉通りをひっきりなしにバスが行き交っている。
ちなみに福岡は結構なバス社会で、街中を頻繁にバスが往来している。天神あたりになると道路の端にずらっとバスが並んでいたりする。
だが、福岡ほど人口の多い都市なのに、市バスはなく、西鉄バスの一社のみで運営されている。
(うーん。これはちょっと、黒い金の臭いがしますなあ~。)
大人の事情なんかをいろいろ考えながら、到着したのが、筑紫女との逢瀬の場所。
住吉にある「もつ鍋おおいし」というお店だ。
(・・そろそろ彼女が着く頃だろうか?)
到着した旨をメールで告げる。待ち合わせ時間の5分前だ。
ブブー!!筑紫女からメールの返信がくる。
筑「私ももうすぐつきます!」
周りをキョロる。人ごみに紛れて、横断歩道を渡り終えようとする白いコートの女性。
(間違いない。筑紫女だ。)
俺は口元が緩むのを感じていた。
黒が多くなる冬に、白いコートがぱっと映える。
筑紫女もYUTAROに気がついたのか、微笑みながら近づいてくる。
筑「YUさあん!お待たせ~♪今日は寒いですね~」
「うん!寒い!早くモツ鍋たべて温まろう!」
筑紫女とは先週あったばかりなのに、ずいぶん久しぶりに感じる。
沖縄での時間が濃かったせいだろうか?でも、やっぱりかわいい。人懐っこい子犬のようだ。
博多女子はグルメ。
さて二人は「もつ鍋おおいし」に入店。初めて行く店だ。
「なんか玄関広いね!ここ結構くるの?」
筑「何度もありますよ~♪ここの本当に美味しいんですよ~!」
「キミはグルメだね☆前に行ったのはスペイン料理だったっけ?いろんな良いお店知ってるね~」
筑「えへへ♡福岡人は外食好きだし、博多女子はグルメなんですよ☆」
「へえ・・さぞかし料理の腕前も上手だとか?」
筑「・・・料理はあんまりしません。」
階段を登って二階へ、店内は、和室の大部屋で、かなりワイワイガヤガヤしている。
席ごとに仕切りが立ててあるので、一応は落ち着いて食事ができそうだ。
部屋中にモツ鍋のいい匂いが立ち込めていて、腹が「ぐうううっ!」と音をたてる。この匂いで白飯食えるレベル。
部屋の真ん中辺りのちょっと居心地が悪そうな、席に案内される。
「よいしょ。」
筑「YUさん、今日はなんかお疲れですね~私も天神を歩き回って足がパンパンです!」
「揉んであげよっか?」
筑「今はだめ!ブーツ履いてたし・・」
「足・・臭い系の女子?」
筑「臭くないもん!でも今日は自信ない(笑)」
ここならモツ鍋の濃厚な匂いで、鼻が麻痺して、足の匂いなんか気にならない気がする・・。
福岡のモツ鍋は味噌が旨い
とりあえずの生ビールを注文。
思ったよりもサイドメニューが少ない。もつ鍋に全力ということだろう。
味噌味のモツ鍋と、酢もつと枝豆をお願いする。
名古屋出身としては「ミソ」には目がない。
博多でモツ鍋を食う時は、味噌一択だ。
醤油もうまいが、福岡のモツ鍋屋は、全体的に味噌クオリティがヤバい。
「再会に乾杯っす!」
筑「はい♪かんぱーい♪」
「んで友達の誕生日プレゼント何買ったの?」
筑「ボディーソープとボディローションとバスソルトです♡」
「お風呂関係ばっかりw」
筑「冬は乾燥するし・・女子はお手入れが大変なんですよ。でもお風呂関係の仕事じゃないですよ~w」
筑紫女からお風呂関係なんて、風俗トークが出てくるとは思わなかった。
さすが、夜の世界が近いと言われる博多ならではだ。
「てか筑紫女はお水とかで働いたことないの?」
福岡の女の子はお水を経験したことがある子が多い。
筑「実は・・昔はソープランドで働いてましたよ~♡」
「え?ま、マジでΣ(゚Д゚)」
筑「あはは!冗談ですよ~嘘に決まってるじゃないですか!」
「・・・びっくりするやん!」
この間、ソープ嬢に会ったばかりで、冗談に聞こえない。
ニラやニンニク。好きな子と一緒に食えば匂いも美味
モツ鍋とつまみが運ばれてくる。いい塩梅に煮えるまで、ビールを片手に酢モツをかじって待つとしよう。
「酢モツって、さっぱりしてて美味しいね☆」
筑「もうお鍋も食べごろだよ♪」
彼女がモツ鍋を小皿によそってくれる。
「いただきます。・・むむっ!」
4種類の味噌をブレンドしたコクのあるスープが、ニラやキャベツ、ごぼうなどの野菜に絡んで、その甘みを引き立てている。
「・・うめえ!味噌のスープがまろやかでたまらんね~!」
次はもつだ。箸でつまむとプルプルとモツが揺れる。
(パクリ。・・むむ!)
柔らかい弾力と、ジューシーな脂が口の中いっぱいに広がった。
「プリ旨!まさにコラーゲンとプリン体の福岡タワーやあ~!」
これが名店おおいしの味か・・。これに合うお酒はビール!もしくは焼酎だ!
もつ鍋は意外とヘルシーらしいけど、酒飲みだと結果的に高カロリーになっちゃう。
筑「お口に合ってよかった!店選びって、責任感を感じるから・・美味しくなかったらどうしようとかドキドキします♡」
「お前ってば天使様か!でも俺ってば、大体のものはうまく感じる舌の持ち主だから。」
筑紫女「・・あはは・・はは・・」
さて、酒も進み、締めはちゃんぽんを選択。
「おおおお!ちゃんぽんうんまあああい!なんやこれええ!」
モツと野菜のエキスが染み込んだスープに、絡むちゃんぽん麺が不味いわけがない。
「ふう・・ご馳走様でした。おおいしさん参りました。」
携帯を確認すると、まだ午後10時半だ。
これからどうします?ねえ・・筑紫女よ。でも明日は仕事なんでしょ?
今回のデートで行ったお店
おおいし 住吉店
HP:http://www.motunabe-oisi.com/
住所:福岡県福岡市博多区住吉4-8-21
TEL:092-476-3014
モツ鍋ビギナーの俺は、モツ鍋に入ってるものは「こてっちゃん」だと思っていたが、入っているのは脂の乗った新鮮な生モツだ。格が違う。
博多のモツ鍋・・おおいしのモツ鍋・・。やはり、地元で名物になる一品である。店内は大部屋なので少し騒がしい。デートで連れていくとなると可もなく不可もなくという印象。(博多女子はそんな事は気にしない)
モツ鍋以外のサイドメニューは、意外と大したことなかったので、この店ではモツ属性のメニューのみを味わうのが正解かもしれない。ちなみに一度おおいしで若手韓流アイドルを見かけた事がある。
今日はエッチなしよ!飯だけで帰られると寂しい。
本場博多のモツ鍋はうまかった!博多の飯はバリうまかばい!
酒もいい塩梅でまわると、長旅の疲れが出てきた。
正直少し眠たい。食欲が満たされて、俺の中にある欲の三権分立のバランスが崩れようとしている。
(まぶたが重い・・。頑張れ!性欲!)
お泊りはダメ。紳士に彼女を駅まで送っていく
「これからどうする?」
筑「明日は仕事だから、帰ろうかな・・?」
「ええ!もう帰っちゃうの?俺はメッシー(死語)さんかよw」
筑「だって、一緒に泊まるにしても、着替えとかないですし。」
「・・ぐぬぬ。」
確かに・・・筑紫女はうら若きOLさん、今日と同じ服を着ていたら、
職場では「アイツ絶対男の家に泊まったわw」と同僚に思われて気まずいはずだ。
心は子供でも見た目は大人のおっさんとして、筑紫女を駅まで送り届けるべきではないだろうか?
たまには紳士ぶるのも悪くない。だって眠い。
二人はモツ鍋おおいしを出て、まっすぐ薬院駅へと向かって歩く。
住吉からは歩いて20分くらいだろうか?でも二人で歩くにはこの距離がちょうど良いのかも知れない。
住吉通りはまだまだ人通りが多い。
「うう・・やっぱり外は寒いね・・。」
沖縄の感覚で薄着で来たせいか、モツ鍋で体の芯まで温まっても、長くはモツそうもない・・なんつって。
帰したくない。でもしつこく誘うと嫌われる
筑「ですね。明日は雪がふるかも?」
「ほら・・。僕のここ空いてますよ?」
俺は彼女の手を自分のブルゾンのポケットに入れる。
※この時期、女の子の手をポッケに入れることばっかりしてたw女の子ウケは良いけど、他の人から見ると変。
筑「あったかい♡」
彼女の手の温もりが、体の中に伝わる。
(はあー・・かわええ。)
可愛らしい仕草を見ちゃうと、このまま別れるのが惜しくなってくる。ここを左に曲がれば泊まっているホテルの方向だ。
「本当にもう帰っちゃうの?」
筑「うん・・もうすぐ電車来ちゃうし。」
福岡にいられる、残り時間はそう長くない。でもワガママは言えない。
煮え切らない気持ちのまま、渡辺通のサニーを越え交差点を渡ると、薬院駅のシルエットが見えてくる。
(ああ・・ゴールがもうあんなに近い。)
ポプラ(現AUショップ)のコンビニを過ぎると、ガックリと落ちる。
彼女のやわらかいが、時々ギュッギュと握り返してくる。
そのたびに、俺のチ◯コは、キュッキュと反応するのだった。
駅に到着。
せめて時間ギリまでイチャつく
「うう・・。寂しいわい・・。帰っちゃうの?」
筑紫女「もう・・いいこいいこ♡」
「だって・・。離し~たくは~ない~♪」
筑紫女「wわかった電車ちょっと遅らせるから・・・」
「まじで?」
わかってる。しつこい男は嫌われる・・。でもうれしい。
コンビニで、ホットコーヒーを買って、薬院駅から伸びている高架下に移動する。
キャッキャと愛を語らいながら、軽いキスを繰り返す。たまに筑紫女の乳をツンツンとちちくりあったり。
駅でイチャイチャしてるカップルを見ると、
「はよ帰れよ」とか「夜道に気をつけろよ?」とすこぶるムカつくが、やってる側に立てばなんと幸せな事か。
筑「もう・・一緒に居たくなくなっちゃう。」
「帰らなければいいやん。泊まってけば良いやん。」
筑「だーめ♡」
モツ鍋のニラとかにんにくの臭いはなんのその・・。柔らかい唇にもっと接触していたい。
「今度いつ会えるの?」
筑「そうだなあ~今週の土曜日は?忙しい?」
「マジで!?ぜんぜん!」
俺は自分が旅人であることも忘れている模様。
もう数日間、福岡にいなければならない。結果的にこの判断が、俺の未来を大きく変える事になる。
筑紫女「んじゃお昼からどこかいきましょう!その日だったらお泊りできるよ☆」
「やほおおおい!」喜びの声が反響する。
最後にお別れの長いキスをして、筑紫女を駅の改札まで送っていく。
彼女は一度だけ振り返って、笑顔を返した。
薬院駅に背を向けて歩き出すと、ガタゴトと電車の動き出す音がする。
彼女が乗っている電車だろうか?振り返って見るが、もう電車の姿は見えない。
ハッピーエンドはやって来ない。
(さて・・寝るか。)
急に睡魔が襲ってくる。
(・・猛烈におしっこしたい。)
急ぎ足でホテルに帰る。フロントでキーを受け取って、部屋の前に着く。
(・・あ・・ああ。)
鍵を開けると、尿道も開いたらしい。
残念ながら・・成人して何度目かのおもらしだった。
また一つ、二つと、大人の階段をかけ降りていく。ハッピーエンドはやって来ない。