朝から部屋の整理してたら、札幌に住んでた時の写真とか行った場所のパンフレットとか大量に出てきちゃった。これをネタに書いてない話もたくさん書けそうだし、書いてる話にも写真載せれそう♪うれぴー☆ pic.twitter.com/Q915yvi7L5
— YUTARO (@YUTAROkoibito) October 31, 2020
ツイートしたとおり札幌に住んでいた時の写真がたくさん出てきたので、北海道時代に書いてなかったお話をいくつか書こうと思ってます。
旅行ネタもたくさん出てくるので、気になったら北海道にGOTOしてくださいな。
スッチーのコスプレを旅行に連れていく男
ここは冬の北海道。2月の中旬だ。
(ちくしょうめ!雪ばっかりふりやがって・・。)
窓の外では今日も雪が降っている。
雪が降れば家からでなくなる。雪が積もれば行動範囲が狭くなる。
これじゃあ、冬型ウツまっしぐらだ。
そんな過酷な環境の中、「ブリトニースピアーズ」にハマっている男がいるらしい・・。
まいど!YUTAROです。
ブリちゃんは可愛い。ブリちゃんはエロい。ブリちゃんは極寒の冬を忘れさせ、俺の心に常夏バケーションを運んできてくれる。
Youtubeで「toxic」の動画を見まくった俺は、たまらずスチューデス(CA)のコスプレを買ってしまった。
ブリちゃんがtoxicのミュージックビデオで着ているようなスッチーのコスプレを吟味し、迅速かつ丁寧にポチった。
お値段はおいくら?
ええ、けっこう高かったわ。でも構わないの。
今回は本物のクオリティを求めている。いつもの使い捨てゴミコス(2千円のヤツ)とはワケ違う。デザインが違う。縫製が違う。
俺はコスプレが好きだ。正確に言うと、女子にコスプレ着てもらってセックスをするのが、大好きなのである。アニメキャラやゲームキャラのコスプレも嫌いじゃないが、ナースやメイドなどリアル系のほうが興奮する。 (素敵[…]
だからきっと彼女はブリちゃんになるに違いない。人種の壁すらも超越してくれるはず。
コスプレを待ちわびる日々・・。
(コスプレが届かない!どうなってんの?)
ブリちゃんのコスプレはなかなか届かなかった。一週間経ってもインターホンの画面に、佐川の人が映ることは無かった。
詐欺属性の付いているボクは「またか」と思った。
だけど、焦ってはいけない。北海道は離島なのだ。荷物が届くのが本州よりも遅い。
コンビニではジャンプの発売日も、マガジンの発売日も数日遅いことがある。(YUTAROが住んでいた頃は)
(ま、間に合ってくれ!もう時間が無いんだ!)
アタイは今か今かと願うように待ちわびる日々を送った。
願いよ叶えいつの日か。
「いつの日か」じゃ困る。今日届けてくれ。
ピーンスポーン♪
インターホンの小さな画面に映るのは、ガタイのいい男。佐川じゃなくてヤマトだった。
(キタキタキタ!)
ようやくスッチーのコスプレが手に入った。ギリギリセーフ。間に合ったのだ。
「コスプレ×旅行」コラボさせます。
「コスプレよし!コスプレよーし!コスプレよーーし!!」
さっきから俺は、旅行バッグの中を何度もチェックしていた。
「コスプレを忘れてない?」・・ただその事に執着して。
いっそのこと、バッグの中身はコスプレだけでも良い気がしている。着替えもパンツも、なにもかも出してしまおうか?
俺と彼女は今日、旅行に行く。
ボクの知らない街がおいでおいでしてる。
向かう先は、北海道の辺境にある「鹿がクッソ多い街」。
いや、街ですらない・・もう森だ。
かなやま湖のほとり、その限界集落はこう呼ばれている。
魔境「東鹿越(ひがししかごえ)」と。
「よーし!そろそろ出発するぞ~♪」
外はこんこんと雪が降っていた。札幌から東鹿越まで約150キロ。
夏の北海道ならご近所ドライブと言える距離。
しかし今は2月。北海道が最も寒いと言われる時期。
(東鹿越まで無事にたどり着けるだろうか?)
(スタッドレスタイヤは、しっかり機能するだろうか?)
俺は緊張している。雪道の運転に。
そして、心配だった。コスプレはちゃんとバッグに入っていれたのか。
さてこれは、「コスプレと旅行」がコラボしたら、鹿が逃げる話である。
雪をかき分け「かなやま湖」へ
札幌都市圏から出れば、交通量も少なくなってきて、道路には新雪の割合が増えてくる。
ゴゴゴゴゴ!ザッシュザッシュ!バリバリバリ!
我が愛車は雪をかき分け進んでいく。国道274号線をひたすら東へ。
(え?・・オレのポンコツ大丈夫?)
直接ボディに響き渡るような轟音と、慣れない振動にずっとヒヤヒヤさせられている。
今日のように、雪がたくさん振る日は視界がめっぽう悪い。
「↓」マークが無ければ、どこからどこまでが道路かわからなくなる。
「ガスは出るな・・ガスが出たら遭難する!こんなとこJAFも来てくれねぇよ!」
ぷうう~!
そしたらケツから・・ガスが出た。
彼女「もー!やめてよ~!寒くなるから窓開けたくないんだから!」
そう言って彼女は助手席の窓を少しだけ開ける。
※彼女とはもう別れているので、とりあえず「彼女」と表現しておきます。後でコッソリ直すかもしれません。
おならをしたおかげか雪が止んだ。しかも晴れてきた。
そんなこんなで、俺たちは無事に南富良野にある「かなやま湖」へとやってきた。
この、かなやま湖は人造湖。日本で8番目に広いダム湖である。
「おー!かなやま湖が凍っとるやんけ。せっかくだし写真撮ろうぜ!」
パシャリ。
彼女「YUちゃんも撮ってあげる~」
※100万画素のデジカメで撮った写真を、さらにスキャニングしたので画質がク〇です。
「寒い!よし行こう。」
かなやま湖は夏のシーズンになれば、湖畔やダム周辺で様々なアクティビティを楽しむことができる。
しかし、今は冬だ。寒い!さっさと行こう。
鹿がめっちゃ出る宿「ログホテル・ラーチ」
外はマイナス10度、俺たちは寄り道もせずに宿へとたどり着いた。
かなやま湖畔にある「ログホテル・ラーチ(外部リンク)」である。
別名「鹿がめっちゃ出るホテル」・・と勝手に呼んでいる。
※リンクをクリックするとホテルのWEBサイトに飛んじゃうので、見たら帰ってきてね♪
ちなみに、YUTAROがラーチに訪れるのは二度目。
以前は夏に泊まらせていただいた。ホテルの外にはたくさんの鹿のフンが落ちていた記憶がある。
ログホテル・ラーチに関しては、レポート用紙5枚くらい書けるほど気に入っているのだが、かいつまんで宣伝させてもらうと、
- 空気が旨かった。
- 料理が旨かった。
- 部屋が北海道っぽい。(木がふんだんに使われたログハウス調)
- 料金が安かった(コスパが良い)
- 前回は鹿がめっちゃ出た♡
とまあ・・言う事なしの良ホテル。
今回も鹿と会うことができれば「鹿率100%」、会えなければ「鹿率50%」の宿となる。(タイトルでネタバレしてるけど。)
チェックインを済ませ、部屋に入る。しばしドライブの疲れを癒やすことにした。
※ツインルーム(一番安い部屋)部屋の中は木がふんだんに使われている。
彼女「ぬくぬくであったまる~♡やっぱり冬は部屋から一歩も出ないのが正解だわ。」
彼女から核心をついた言葉が発せられる。
(え?・・ヤベぇよヤベぇよ。)
俺はまだ言っていない。明日「犬ぞり体験」に申し込んでいることを・・。
焦りを誤魔化すために、俺は手すりにつかまりセミの鳴きまねをした。
せっかくなので写真も撮ったら、心霊写真みたいになっちゃった。
※細部が潰れてホラー写真みたいになってますが、カメラの性能が悪いだけです(泣)部屋は明るくてキレイでした☆
しばし二人だけのラブチョメタイムが・・始まる♡
俺たちはアホすぎた。そして若かった。
・・二時間後。モッコリ。すっきり。
彼女「お腹減ったねぇ・・。」
「もう、そろそろ晩飯の時間かな?」
ラーチの夕飯。一番安いプランだった気がするけどボリューム満点。
俺たちはホテルのディナーに舌鼓を打ち、ワインに酔う。
どうしてこうなった?
「よーし!ご飯も食ったし!酒も飲んだし☆そろそろコスプレを開封だ!」
コスプレを着せたら鹿が逃げる
俺は急ぎ足で二階に向かうと、バッグの中からスッチーのコスプレ(ブリちゃん仕様)を取り出した。
「キャア!・・キャア!」
遠くから声が聞こえる。俺にはその声が女の叫びに聞こえた。
(・・事件?)
いやいや、ここは東鹿越だ。そんな物騒な場所ではない。金田一少年の事件簿じゃあるまいし。
それでも、やっぱり窓の外が気になる。
俺は恐る恐るカーテンを開け、窓の結露を手で拭った。そして目を凝らして森の中をじっと見つめた。
「し、鹿がいるぅ!」
ホテルからもれた明かりから、うっすらと鹿のシルエットが浮かび上がる。
一匹は小ジカ、もう一匹は母ジカだろうか。どっちが被害者だ?
スグさま俺は彼女を二階へと呼び出した。
彼女「し、鹿がいるぅ!」
鹿をみた時の人間の反応は、大体こんな感じである。奈良でも宮島でも。
北海道民のように「鹿がいる。撃たねば。」とはならない。(北海道ではまあまあなレベルの害獣)
ちなみに鹿は冬眠をしない。冬は食べ物が少なくなるため、気の皮を食べてたりしてしのいだりしている。
だから真冬であっても、山の中をよく見ると鹿が何頭もいたりする。
「せっかく鹿がいるんだからさ、このコスプレ着てみよう♪」
俺は鹿をきっかけに、彼女にコスプレの入った袋を手渡した。
これは心理学でいうなんちゃらというテクニックだ。
彼女「・・え?クリスマスでもないのに鹿のコスプレ買ってきたの?」
「クリスマスはトナカイな。」
彼女「・・ってこれ鹿じゃなくて、スチュワーデスさんやん。」
「とりあえず着替えてたも。」
彼女はめんどくさそうに、ブツブツいいながら風呂場へと向かった。
数分後・・。
ドタドタドタ!
俺の名前を叫びながら、階段を駆け上がる足音が聞こえる。
彼女「見て見て!このコスプレめっちゃカワイイ♪いつもの燃えるゴミと違う!」
俺は再認識させられる。2,000円のコスプレはやっぱりゴミだったのだと。
(・・ちゃんとエロい。・・しかし全くブリちゃんではない。驚くほど違う。)
まず色が違う。人種が違う。謎の肩パットも付いていない。
なんでこれ買った?俺の目は節穴か?
「肩パット入ってなかった?北〇の拳とか、ドラゴン〇ールとか、聖闘士〇矢に出てくるようなヤツ。」
彼女「・・ついてなかったけど?」
(いろいろ惜しいが・・まぁ・・悪くない。)
「よーっし!ヤルか!」
コスプレを見ながらのエッチもはかどる。
チュッチュ、クチュクチュ、ペロペロ、プシャー!からの拭き拭き。
ヴィーンのプシャー!で拭き拭き。
スパンスパン!で「アッー!」からの休憩だ。
(※ホテル名を出しちゃったで描写をマイルドにしております。)
「ハァハァ!・・鹿は・・鹿はまだおるのか?」
一戦を終えた、俺たちは浴衣姿と、スッチー姿で窓の外をのぞき込んだ。
彼女「いたっ!あ、あ~~逃げってっちゃった!」
この物語の伏線は・・いま、めでたく回収されたのだ。(スイマセン)
あったまったのでツララで、命がけの遊びしました。