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鹿

「コスプレと旅行」でコラボしたら、鹿が逃げる話。

鹿


ツイートしたとおり札幌に住んでいた時の写真がたくさん出てきたので、北海道時代に書いてなかったお話をいくつか書こうと思ってます。

旅行ネタもたくさん出てくるので、気になったら北海道にGOTOしてくださいな。

スッチーのコスプレを旅行に連れていく男

ここは冬の北海道。2月の中旬だ。

 

(ちくしょうめ!雪ばっかりふりやがって・・。)

窓の外では今日も雪が降っている。

 

雪が降れば家からでなくなる。雪が積もれば行動範囲が狭くなる。

これじゃあ、冬型ウツまっしぐらだ。

そんな過酷な環境の中、「ブリトニースピアーズ」にハマっている男がいるらしい・・。

まいど!YUTAROです。

 

ブリちゃんは可愛い。ブリちゃんはエロい。ブリちゃんは極寒の冬を忘れさせ、俺の心に常夏バケーションを運んできてくれる。

Youtubeで「toxic」の動画を見まくった俺は、たまらずスチューデス(CA)のコスプレを買ってしまった。

ブリちゃんがtoxicのミュージックビデオで着ているようなスッチーのコスプレを吟味し、迅速かつ丁寧にポチった。

お値段はおいくら?

ええ、けっこう高かったわ。でも構わないの。

 

今回は本物のクオリティを求めている。いつもの使い捨てゴミコス(2千円のヤツ)とはワケ違う。デザインが違う。縫製が違う。

彼女にゴミコスを着せた話

俺はコスプレが好きだ。正確に言うと、女子にコスプレ着てもらってセックスをするのが、大好きなのである。アニメキャラやゲームキャラのコスプレも嫌いじゃないが、ナースやメイドなどリアル系のほうが興奮する。 (素敵[…]

タヌキ女のコスプレ

だからきっと彼女はブリちゃんになるに違いない。人種の壁すらも超越してくれるはず。

コスプレを待ちわびる日々・・。

(コスプレが届かない!どうなってんの?)

 

ブリちゃんのコスプレはなかなか届かなかった。一週間経ってもインターホンの画面に、佐川の人が映ることは無かった。

詐欺属性の付いているボクは「またか」と思った。

 

だけど、焦ってはいけない。北海道は離島なのだ。荷物が届くのが本州よりも遅い。

コンビニではジャンプの発売日も、マガジンの発売日も数日遅いことがある。(YUTAROが住んでいた頃は)

 

(ま、間に合ってくれ!もう時間が無いんだ!)

 

アタイは今か今かと願うように待ちわびる日々を送った。

願いよ叶えいつの日か。

「いつの日か」じゃ困る。今日届けてくれ。

 

ピーンスポーン♪

 

インターホンの小さな画面に映るのは、ガタイのいい男。佐川じゃなくてヤマトだった。

(キタキタキタ!)

ようやくスッチーのコスプレが手に入った。ギリギリセーフ。間に合ったのだ。

「コスプレ×旅行」コラボさせます。

スチュワーデス(CA)のコスプレ

「コスプレよし!コスプレよーし!コスプレよーーし!!

 

さっきから俺は、旅行バッグの中を何度もチェックしていた。

「コスプレを忘れてない?」・・ただその事に執着して。

いっそのこと、バッグの中身はコスプレだけでも良い気がしている。着替えもパンツも、なにもかも出してしまおうか?

 

俺と彼女は今日、旅行に行く。

ボクの知らない街がおいでおいでしてる。

 

向かう先は、北海道の辺境にある「鹿がクッソ多い街」

いや、街ですらない・・もう森だ。

かなやま湖のほとり、その限界集落はこう呼ばれている。

魔境「東鹿越(ひがししかごえ)」と。

YUTAROのマメ知識:北海道は鹿が出まくるので、地名に「鹿」が付いているところが多いよ。調べたら30個くらい出てくるよ。鹿追町(しかおいちょう)は人口よりも、鹿のほうが多いと言われてるよ。

 

「よーし!そろそろ出発するぞ~♪」

 

外はこんこんと雪が降っていた。札幌から東鹿越まで約150キロ。

夏の北海道ならご近所ドライブと言える距離。

しかし今は2月。北海道が最も寒いと言われる時期。

 

(東鹿越まで無事にたどり着けるだろうか?)

(スタッドレスタイヤは、しっかり機能するだろうか?)

 

俺は緊張している。雪道の運転に。

そして、心配だった。コスプレはちゃんとバッグに入っていれたのか。

 

さてこれは、「コスプレと旅行」がコラボしたら、鹿が逃げる話である。

雪をかき分け「かなやま湖」へ

秋のかなやま湖

札幌都市圏から出れば、交通量も少なくなってきて、道路には新雪の割合が増えてくる。

 

ゴゴゴゴゴ!ザッシュザッシュ!バリバリバリ!

我が愛車は雪をかき分け進んでいく。国道274号線をひたすら東へ。

 

(え?・・オレのポンコツ大丈夫?)

直接ボディに響き渡るような轟音と、慣れない振動にずっとヒヤヒヤさせられている。

 

今日のように、雪がたくさん振る日は視界がめっぽう悪い。

「↓」マークが無ければ、どこからどこまでが道路かわからなくなる。

 

「ガスは出るな・・ガスが出たら遭難する!こんなとこJAFも来てくれねぇよ!」

 

ぷうう~!

そしたらケツから・・ガスが出た。

 

彼女「もー!やめてよ~!寒くなるから窓開けたくないんだから!」

そう言って彼女は助手席の窓を少しだけ開ける。

※彼女とはもう別れているので、とりあえず「彼女」と表現しておきます。後でコッソリ直すかもしれません。

 

おならをしたおかげか雪が止んだ。しかも晴れてきた。

 

そんなこんなで、俺たちは無事に南富良野にある「かなやま湖」へとやってきた。

この、かなやま湖は人造湖。日本で8番目に広いダム湖である。

 

「おー!かなやま湖が凍っとるやんけ。せっかくだし写真撮ろうぜ!」

パシャリ。

かなやま湖

彼女「YUちゃんも撮ってあげる~」

かなやま湖

※100万画素のデジカメで撮った写真を、さらにスキャニングしたので画質がク〇です。

 

「寒い!よし行こう。」

かなやま湖は夏のシーズンになれば、湖畔やダム周辺で様々なアクティビティを楽しむことができる。

しかし、今は冬だ。寒い!さっさと行こう。

鹿がめっちゃ出る宿「ログホテル・ラーチ」

外はマイナス10度、俺たちは寄り道もせずに宿へとたどり着いた。

ログホテル・ラーチ

かなやま湖畔にあるログホテル・ラーチ(外部リンク)である。

 

別名「鹿がめっちゃ出るホテル」・・と勝手に呼んでいる。

※リンクをクリックするとホテルのWEBサイトに飛んじゃうので、見たら帰ってきてね♪

 

ちなみに、YUTAROがラーチに訪れるのは二度目。

以前は夏に泊まらせていただいた。ホテルの外にはたくさんの鹿のフンが落ちていた記憶がある。

 

ログホテル・ラーチに関しては、レポート用紙5枚くらい書けるほど気に入っているのだが、かいつまんで宣伝させてもらうと、

  • 空気が旨かった。
  • 料理が旨かった。
  • 部屋が北海道っぽい。(木がふんだんに使われたログハウス調)
  • 料金が安かった(コスパが良い)
  • 前回は鹿がめっちゃ出た♡

とまあ・・言う事なしの良ホテル。

今回も鹿と会うことができれば「鹿率100%」、会えなければ「鹿率50%」の宿となる。(タイトルでネタバレしてるけど。)

チェックインを済ませ、部屋に入る。しばしドライブの疲れを癒やすことにした。

ラーチ部屋の内装

※ツインルーム(一番安い部屋)部屋の中は木がふんだんに使われている。

 

彼女「ぬくぬくであったまる~♡やっぱり冬は部屋から一歩も出ないのが正解だわ。」

彼女から核心をついた言葉が発せられる。

 

(え?・・ヤベぇよヤベぇよ。)

俺はまだ言っていない。明日「犬ぞり体験」に申し込んでいることを・・。

ラーチ部屋の内装

焦りを誤魔化すために、俺は手すりにつかまりセミの鳴きまねをした。

せっかくなので写真も撮ったら、心霊写真みたいになっちゃった。

※細部が潰れてホラー写真みたいになってますが、カメラの性能が悪いだけです(泣)部屋は明るくてキレイでした☆

しばし二人だけのラブチョメタイムが・・始まる♡

俺たちはアホすぎた。そして若かった。

 

・・二時間後。モッコリ。すっきり。

 

彼女「お腹減ったねぇ・・。」

「もう、そろそろ晩飯の時間かな?」

ラーチ食事

ラーチの夕飯。一番安いプランだった気がするけどボリューム満点。

俺たちはホテルのディナーに舌鼓を打ち、ワインに酔う。

どうしてこうなった?

 

「よーし!ご飯も食ったし!酒も飲んだし☆そろそろコスプレを開封だ!」

コスプレを着せたら鹿が逃げる

俺は急ぎ足で二階に向かうと、バッグの中からスッチーのコスプレ(ブリちゃん仕様)を取り出した。

「キャア!・・キャア!」

遠くから声が聞こえる。俺にはその声が女の叫びに聞こえた。

 

(・・事件?)

いやいや、ここは東鹿越だ。そんな物騒な場所ではない。金田一少年の事件簿じゃあるまいし。

 

それでも、やっぱり窓の外が気になる。

俺は恐る恐るカーテンを開け、窓の結露を手で拭った。そして目を凝らして森の中をじっと見つめた。

 

「し、鹿がいるぅ!」

ホテルからもれた明かりから、うっすらと鹿のシルエットが浮かび上がる。

一匹は小ジカ、もう一匹は母ジカだろうか。どっちが被害者だ?

 

スグさま俺は彼女を二階へと呼び出した。

 

彼女「し、鹿がいるぅ!」

 

鹿をみた時の人間の反応は、大体こんな感じである。奈良でも宮島でも。

北海道民のように「鹿がいる。撃たねば。」とはならない。(北海道ではまあまあなレベルの害獣)

 

ちなみに鹿は冬眠をしない。冬は食べ物が少なくなるため、気の皮を食べてたりしてしのいだりしている。

だから真冬であっても、山の中をよく見ると鹿が何頭もいたりする。

 

「せっかく鹿がいるんだからさ、このコスプレ着てみよう♪」

俺は鹿をきっかけに、彼女にコスプレの入った袋を手渡した。

これは心理学でいうなんちゃらというテクニックだ。

 

彼女「・・え?クリスマスでもないのに鹿のコスプレ買ってきたの?」

「クリスマスはトナカイな。」

彼女「・・ってこれ鹿じゃなくて、スチュワーデスさんやん。」

「とりあえず着替えてたも。」

 

彼女はめんどくさそうに、ブツブツいいながら風呂場へと向かった。

数分後・・。

 

ドタドタドタ!

俺の名前を叫びながら、階段を駆け上がる足音が聞こえる。

 

彼女「見て見て!このコスプレめっちゃカワイイ♪いつもの燃えるゴミと違う!」

俺は再認識させられる。2,000円のコスプレはやっぱりゴミだったのだと。

ブリトニースピアーズのコスプレ

ブリトニースピアーズtoxicの衣装

(・・ちゃんとエロい。・・しかし全くブリちゃんではない。驚くほど違う。)

まず色が違う。人種が違う。謎の肩パットも付いていない。

なんでこれ買った?俺の目は節穴か?

 

「肩パット入ってなかった?北〇の拳とか、ドラゴン〇ールとか、聖闘士〇矢に出てくるようなヤツ。」

彼女「・・ついてなかったけど?」

 

(いろいろ惜しいが・・まぁ・・悪くない。)

 

「よーっし!ヤルか!」

コスプレを見ながらのエッチもはかどる。

 

チュッチュ、クチュクチュ、ペロペロ、プシャー!からの拭き拭き。

ヴィーンのプシャー!で拭き拭き。

スパンスパン!で「アッー!」からの休憩だ。

(※ホテル名を出しちゃったで描写をマイルドにしております。)

 

「ハァハァ!・・鹿は・・鹿はまだおるのか?」

一戦を終えた、俺たちは浴衣姿と、スッチー姿で窓の外をのぞき込んだ。

 

彼女「いたっ!あ、あ~~逃げってっちゃった!」

 

この物語の伏線は・・いま、めでたく回収されたのだ。(スイマセン)

つらら

あったまったのでツララで、命がけの遊びしました。

 

続く➡北海道の南富良野で犬ぞり体験したらハッピーになりすぎた話