俺はコスプレが好きだ。正確に言うと、女子にコスプレ着てもらってセックスをするのが、大好きなのである。
アニメキャラやゲームキャラのコスプレも嫌いじゃないが、ナースやメイドなどリアル系のほうが興奮する。
(素敵な女の子にコスプレを着せて、思う存分エッチを楽しみてぇ・・。)
最近、俺の中でそんなコスプレ熱が、ふつふつと沸き立っている。
なぜなら、俺にはカワイイ彼女ができたからなのだ。この恵まれた環境を利用しない手はない。
だけど、ウブな彼女にいきなり「コスプレ着てください」とぶちまけるのはリスクが高すぎる。だから俺は入念に準備をした。
この話は、愚かなオッサンの夢と挑戦を描いたコスプレ体験談である。
YUTARO(俺):このブログを書いている人。もうすぐ30になる進撃の若ハゲ。名古屋出身で、現在は札幌に住んでいる。最近、カワイイ彼女ができた。
タヌキ女:ハッピーメールで出会ったYUTAROの彼女。恵庭市在住の21歳。真面目な性格で、タヌキ顔がカワイイ。
タヌキ女と付き合ってもうすぐ二か月になる。うだつの上がらない俺にも、彼女は一生懸命ご飯を作ってくれるナイスガールだ。
恥じらいながらの夜の営みも初々しくてたまらない。
きっかけは出会い系とは言え、こんな良い女を恋人にできたのは、コツコツとアプローチを続けた成果だと言えるだろう。頑張ったのだ。
もしかすると、俺は一生で使える運の90%を、消費してしまったのかもしれない。
しかし、そんな恵まれた環境も慣れてくると、新しい刺激が欲しくなってくる。人間とは強欲な生き物である。
だから俺はアレを買った。ネット通販でポチった。
二人の性活にスパイスを加え、より味わい深いものにするために。
待ってました!通販で買ったコスプレが届く
「ピーンポーン!」
インターホンの画面には、ヤマト配達員が映っている。
「ふふ・・いよいよ・・来たか。」
受け取りのサインを書いて、配達員の男に「お疲れ様でした」と紳士な一言かける。
「ヒャッハー!これこれ!待ってました!」
玄関のドアが閉まると同時に、俺はシャウトした。
そして届いた段ボール箱をバリバリと乱暴に開けていく。
ビニールのパッケージから、飛び出したるは「メイドのコスプレ」だった。
今夜、愛する彼女にコスプレを着てもらう。土下座してでも着ていただく。
このメイドのコスプレは俺から彼女への挑戦状だ。
(え?あんなシチュエーションでこんなエッチな事を?)
俺の妄想はみるみる膨らんでいく。そして玄関先で破裂した。
通販コスプレの現実。「写真と実物が違う」
一つ言いたいことがある。
「写真と実物が全然違うじゃねーか!」
もちろん「悪い意味」でだ。通販あるあるだ。
届いたコスプレの生地はペラペラで安っぽく、表面もテッカテカだ。縫製が甘いのか、ほつれた糸が何本か飛び出していた。
こんな服を着ているメイドがいたら、ご主人様からお叱りを受けてしまうだろう。
俺はこのコスプレの商品写真を撮影した人間を恨んだ。きっと名の知れたカメラマンに違いない。
(しょせんは2000円のコスプレ。期待のしすぎは禁物だ。)
通販サイトでお姉ちゃんが着ている「商品画像」よりも 3割減のパフォーマンス。それが通販コスプレの現実である。
でも、ドンキで堂々と買えない、恥ずかしがり屋の俺には、コスプレを手に入れる手段がこれしかないのだ。
でも結局、安いコスプレがオススメ。
文句を垂れた後で言うのもなんだが、コスプレは安物がオススメだ。
理由は「数回着てもらったら飽きる」からである。
どれだけ気に入ったものでも2回、3回使えば輝きを失っていく。
女子高生。ナース。チアガール。サンタ。メイドetc…
家には一度しか着用されなかったコスプレがダンボールという墓場に押し込まれている。中には高かったけど似合わなかったものもある。
きっと、表舞台に立つ事はもうないだろう。
「買う➡着る➡飽きる➡ダンボールへGO」
1万円の高級品だろうが、2千円の安物だろうが、この悲しい連鎖は続いていく。
だから俺は安い新品を買う。安いからこそ「ペラペラのメイド」や「テカテカのナース」が送られてきても目をつむることができる。
「コスプレは消耗品。コスプレは消耗品。」
自分にそう言い聞かせ、俺は糸のほつれを、丁寧にハサミでカットしていった。
電マやバイブなど大人のオモチャも買っておく
(そしてもうひとつ・・コレコレ!)
「呼んだ?」とばかりに段ボールの中から、ソイツはひょっこりと顔を出した。
ハンディーマッサージャーこと、「電マ」の登場である。安心と信頼のスライブ製である。
電マやバイブは、普通の店ではなかなか買えない。だって恥ずかしいんだもん。
だから俺はコスプレのついでに通販で買っている。
(コイツぁ、まるで巨大な男根だ。)
俺は電マを手にとると、満足そうに眺めた。
ヘッド部分には横にスリットが入っていて、無駄のないフォルムからは、引き算の美学を感じる。
俺はコンパクトにまとめられたコードを引き伸ばし、コンセントに差し込んだ。そして生唾を飲み込みながら、スイッチをオンにする。
「ブ――!」
強烈な振動が手のひらへと伝わってくる。
「うおおお!ビンビン来てる!チェイスザチャンス!」
安室とコラボしながらの動作チェック。感度OK!
電マやバイブをプラスすると、AVっぽくなる不思議
ちなみに、コスプレに電マやバイブなどの「大人のオモチャ」をプラスすると、あら不思議。
それだけで「素人物のAV」っぽくなるのだ。興奮度もワンランクアップする。
俺は新しい女を作るたびに、新品の電マとコスプレを買うことにしている。なぜなら救いようのない変態だからである。
でも「お下がりの中古品」なんて絶対に使わない。これは男としてのマナーでもある。
「 ピーンポーン!」
全ての準備を終えた頃、再びインターホンが鳴った。
(やってきたよ・・今日の主役が。)
彼女到着。コスプレを見せた反応が悲しい。
俺は満面の笑みで玄関のドアを開けた。そこには髪を濡らしたタヌキ女が立っていた。
タ「電車降りたら、めっちゃ雪降ってきちゃった!」
うんざりした顔をして彼女は言う。
「言ってくれたら車で迎えにいったのに・・あ~あこんなに濡れちゃって。」
タ「ここまでそんなに遠くないから、歩いていけると思ったんだけどね。」
「タオル取ってくるから上がってて。」
俺は洗面所でタオルを調達すると彼女に手渡す。
そして彼女の濡れたコートをハンガーにかけ、暖房のよくあたる場所に干した。
タ「顔がニヤニヤしてるけど、なんか嬉しいことでもあった?」
「ふふ・・来たんですよ。あれが。」
タ「来たってなにが・・?」
俺が人差し指を向けた先には、メイドと秘書のコスプレ衣装が並んでいる。
「さっき届いたばっかりなんだ。」
タ「あちゃ~本当に買ったんだねえ・・。」
タヌキ女は呆れ顔で言った。
「お嬢さんメイドと秘書どちらにします?」
タ「・・なんでこんな変態と付き合ってるんだろう。」
天をあおぎながら消え入りそうな声で彼女はつぶやいた。
「今日は楽しい夜会になりそうですな!ヘヘッ!」
下品な笑顔を浮かべながら、俺はタヌキ女のケツに手を持っていく。
タ「・・とりあえず、お腹すいちゃった。」
彼女はスケベな俺の手を強くはたくと、床に座りこんだ。
焦り禁物!まずは彼女の機嫌をとろう。
二人の間には、なにやら不穏な空気が流れている。
このままでは「キモい!着るのヤダ!」と言われて、全ての計画が台無しになる。焦りは禁物だ。
(とにかく彼女の機嫌をとらなければ・・。)
コスプレを着てもらうなら、まずは相手との良好な関係を築く必要がある。手っ取り早いのが「美味しい食事」だ。
「そ、そうだ!今日はピザを取るでよ!好きなものを選びなよ。」
俺はポストに入っていたピ〇ーラのチラシをタヌキ女に手渡した。
タ「やった!YUちゃんのおごり?」
「奮発してこの4種類のヤツ・・いっちゃう?」
・・・1時間後。
「食った食った!やっぱりピザはLサイズに限るねぇ~♪」
タ「チキンまでつけて頂いて♪なんかすいません!」
彼女はパタパタと足をばたつかせながら、ゴキゲンな様子でビールを飲んでいる。
「腹がいっぱいになれば機嫌も良くなる」
団塊世代の親父は良く言っていたが、なかなか真理をついている。
タ「飲みすぎた~!ちょっとトイレ行ってくる。」
タヌキ女はそう言ってトイレへと消えていった。
(時は来たり!)
彼女は恥ずかしがり屋で気分屋だ。
機嫌よく酔っている今こそが、コスプレ着せる最大のチャンス。失敗してもノリで誤魔化せるだろう。
俺は跳ねるように立ち上がった。
(皿を片付けて、テーブルを拭いて、間接照明つけて、布団を敷きましてっと・・。)
これをわずか3分でやってのける。
タ「ちょ!なにこれ!YUちゃんもう寝るの!?」
トイレから戻った彼女は部屋の様子が大きく変わったことに戸惑っている。
「これからコスプレを着てまったりと晩酌するのです。これはボクからの命令・・。」
タ「命令?」
「・・というかお願いです。」
土下座したっていい。コスプレ着ていただけるなら。
タ「晩酌するって胃は治ったの?」
「今日という日のために、ずっと酒を控えておいたのです・・。」
タ「人生の重大イベントかよ。てかなんで布団まで敷いてんの?」
「ほら・・お酒飲むと動くの面倒になるじゃない?」
タ「もう!・・わかったよ。この・・メイドと秘書どっち着てほしいの?」
ごねると思ったが、思いのほかいい反応が返ってきた。
「どっちも着てみよう!」
タ「え~めんどくさ~。」
彼女はチーズ風味のため息を吐きだした。
タ「じゃあお風呂入ってから、着替えるね。」
(・・うむむ?)
先に風呂に入ると言うことは、「コスプレを着たらセックスもあるよ♡」と彼女も察したのだろう。
(君はもうウブなねんねじゃないんだね。)
タヌキ女はメイドと秘書を引きずりながら風呂場へと消えた。
少しして微かにシャワーの音が聞こえてくる。
「・・勝った。」
俺は新品の電マを布団から手の届きやすい場所へと忍ばせておく。
準備を恥じることはない。それがエロ目的だとしても。
二人だけのコスプレパーティーが楽しすぎる。
シャワーの音が止み、洗面所でゴソゴソとした音が聞こえてくる。
(秘書か?メイドか!?さあ、お披露目ショーの始まりだ!)
カチャ・・。タヌキ女がドアの隙間からひょこりと顔を出す。
タ「あの・・やっぱり恥ずかしいんだけど。やめない?」
おいおい!待ってくれ。ここまで来るのにどれだけ頑張ったと思ってんだ。
「だ、大丈夫だって!」
タ「だって・・丈が短いし、生地がスケスケなの。笑わない?」
「もちろん!MC5!MC5!」
タ「・・なにそれ?」
「えーと・・マジでコスプレ5秒前?」
タ「・・馬鹿すぎ。」
観念したのか、彼女はゆっくりと体をのぞかせる。
「おおおおお♡」
まずは、メイドのコスプレのお目見えである。少しかがんだら、パンティが見えそうなほど短いスカート。
さらに網タイツという守っているようで攻めている、攻撃的ボランチ。
そして白いブラウスは、外では絶対に着れないほどの「透け感」がある。
業者が生地をケチったおかげで、これじゃメイドというより露出狂だ。
(・・だけど今は、この安っぽさにありがとう。)
一つだけ残念なのは、ピンク色のメイドを買ってしまった事だ。メイドはやっぱり黒だ。
「ヨッ!メイド界の暴走機関車!」
タ「ちょっと!やめてよ!」
俺は褒めて褒めて褒めまくった。おかげで彼女の顔は真っ赤になっている。それが一層俺のサドをくすぐった。
「そのままターン決めちゃおうか!」
タ「タ、ターン?」
「くるっと、舞うように回ってみて!」
タ「こ、こう?」
ぎこちなく回る姿は、ゼンマイ仕掛け人形のようだ。
「タヌキ君、とりあえず冷蔵庫からビールを取ってくれたまえよ!」
パンティが見えないように、必死でスカートをおさえながら、彼女はビールを取りに行く。
タ「はいよ!」
「違う違う!そこ顔!」
彼女は俺の顔面にビール缶を押し当てて、爆笑している。なんともカワイイ仕返しだ。
タ「ご主人様~飲みが足りませんよ~♪」
メイドのコスプレに慣れてきたのか、タヌキ女もノってきている。
二人でキャッキャいいながらの、コスプレパーティーは楽しすぎる。
ドン!
とつぜんの爆発音がおれたちの鼓膜を揺らす。
タ「ちょっ・・なに?今の音。」
「もしかして・・空爆?」
ドン!ドン!
「違う!・・壁から音がする。」
これは俗にいう「壁ドン」というヤツである。隣人からの「う・る・さ・い・よの合図」だ。
「ちょっと騒ぎすぎたかな・・お隣さんに悪いことしたなあ。」
うちのマンションは壁が薄い。お隣さんのめざまし時計の音で目が覚めることもある。
タ「すごく怒ってるっぽいね・・わたし謝ってこようか?」
「いや・・スケスケなメイドで行っちゃダメでしょう。」
タ「そうだね。秘書のコスプレまだ着てないけど・・どうする?」
壁ドンされた直後の提案とは思えない。さすがAB型。一味違う。
「秘書は次の楽しみに取っとくわ。お隣さんも怒ってるからさ、ひしょひしょ話しよう・・って違うか!」
なんだか今日は冷える。きっと外は雪だ。
「コスプレは着たままエッチ」が最高である
「そんな事より、俺・・ムラムラして来ちゃって。」
そう言ってタヌキ女の太ももをいやらしく撫でる。
この時のためにずっと前から準備をしてきた。だからそろそろいいじゃない。
タ「このタイミングで?また壁ドンされるよ?」
すまん、お隣さん。俺の興奮はピークなのだ。静かにエッチするから許してくれ。
俺は彼女の口をキスで塞ぐ。そして布団の上に転がした。
ネチャネチャと舌を交わせながら、ブラウスのボタンを不器用に外していく。
(ちょっ待てよ・・?)
俺は一度勃ち止まり。ねめ回すように彼女の全身を見る。
ブラウスの隙間から覗く彼女の白い肌。ぱっくりと開いた胸元には水色のブラジャー。
パンツが見えそうなピンクのミニスカート。5千円以上の購入者にオマケで付いてくるピンクの網タイツ。
その不調和な色彩とバランスは芸術ですらある。
「ふぉっふぉっふぉ。コスプレを脱がしたら、そこで試合終了ですよ・・?」
そう声が聞こえた気がした。
(安西先生・・俺はとんでもないミスを犯すところでした。)
(今、この瞬間、このコスプレをいかに活用するか。どうすれば、俺たちは最大限のエロを追求できるのか?一番に考えるべきはそれじゃないのか?)
どうせ数回しか着ないのだから、コスプレがボロボロになっても構わない。
「あのさ・・このままでもいい?」
タ「このままって?」
「コスプレを着たままエッチするってこと。贅沢を言わせてもらうなら、もうちょっとブラが見えるぐらいが良いかも。」
タ「・・なんで?」
わかってくれよ!AB型!
「なんでって・・チラリズムっていうのかな?脱がさない美学みたいな?」
タ「ふーん。よくわかんないけど、YUちゃんの好きにしたらいいよ。」
思ったよりも物分かりが良い。これは愛情か。いや、あきらめの念だ。
ブラウスのボタンを三つ外し、ブラジャーを上にずらす。
(・・窮屈そうなオッパイが尊い。)
ピンク色の乳首を思う存分弄んだら、オマケで付いてきた網タイツをビリビリと破く。
そして彼女のパンティを横にずらし、舌と指でクリを転がした。
(ああ・・夢にまで見たAVの世界だ。)
おかげさまで今日の俺はヤル気が違う。いつもより熱心に愛撫を繰り返した。タヌキ女からも熱い吐息が漏れる。
(さあ!いよいよ真打の登場だ!)
俺は枕元に隠しておいた電マを取り出した。
薄明かりの中で、その電マは妖刀ような怪しい輝きを放っている。
「電マも・・使っていいかな?」
タ「ちょっとなにこれ・・。」
彼女の表情がみるみる恐怖をおびていく。
タ「ヤダ!こんな大きいの入らない!」
どうやら彼女は電マをマ〇コの中に入れるものだと勘違いしているようだ。
「大丈夫だって・・落ち着け!」
タ「無理!アソコ裂けちゃう!」
「いや・・ボクの話を聞いて。」
タ「きゃー!」
ドンドンドン!
再び壁が激しい音を立てる。
「仏の顔も三度まで」と言う。お隣さんの壁ドンも、きっと三度までが限界だ。
※コスプレ姿のまま掃除をするタヌキ女。