男子というのはゲス要素の塊でありマス。
カス美と「そういう関係」になった数日後の事。
「最近どうよ?久しぶりに二人で飲もうぜ♪」
彼女と結ばれたことをだれかに自慢したくなった俺はイケ男に連絡をした。
イケ男は、福岡に住み着いてまもなく知り合った友人。ゲス女が開いたコンパに一緒に来てくれたイケメンの後輩だ。
カス女の話をしても通じるし、彼女はゲス女と親しくしているため話も盛り上がりそうだ。
女性と待ち合わせに向かう時のいつものウキウキ感とは違う。
けれど楽しみを胸に抱いて俺は家を出た。
イケ男と向かったのは春吉にあるホルモン屋の『兆すけ』だ。
この頃はまだ好物の「牛のレバ刺し」が食えたので兆すけにはよく通っていた。(今は食えないと思う)
イケ「すいません!10分くらい遅れそうです。」
イケ男からメールが入ったので、先に入店しておくことにした。
店内は既に賑わっていたが、運良く空席がある。
先にビールとレバ刺しを注文して一人で乾杯。
イケ「YUさんお待たせです♪」
レバ刺しが運ばれてくるよりも少し早く、イケ男が登場した。
「おーおー!久しぶり!」
彼を見上げると真っ黒に日焼けしていていつも以上にチャラさが増している。
イケ「ですね♪元気でした?YUさんずいぶん日焼けしましたね!」
・・お前に言われたくない。
「とにかく久しぶりの再会を祝って乾杯!」
景気よくジョッキがぶつかり合う。
そしてゲスな世間話は始まった。
「あはは!いやー君はやっぱり生粋の遊び人ですなw」
イケ「いやいやYUさんの頭皮には負けますよ!」
異性を交えない男性同士の飲み会はなんとも楽しい。気も使わなくていい。
丸腸の豊富な脂がテーブルに飛び散る。
冷えたジョッキグラスが外気に触れて水滴を帯びていく。
酒とホルモンを胃の中に入れる度にゲスな話はエスカレートして行った。
「そういえばゲス女とはどうよ?付き合わないの?いい感じなんやろ?」
いよいよメインの話へと流れていく。
イケ「うーん、どうですかねえ・・。」
「なにか問題でも?」
イケ「彼女とは体の相性も良いし、美人だし、エロいんですけど・・。」
「最高じゃねえか!この野郎!」
イケ「女っぽくないんですよねえ・・下品っていうか・・。ビッチっぽいし。 僕、清楚な女性がいいんですよw ゲス女とはセフレのままのほうが気が楽ですね。」
「ぐぬぬ・・。チャラ男が何を言う・・。」
彼は女に困ることもなくずっと生きてきた。だからとても「グルメ」だ。
「そういえば、この前カス美ちゃんとエッチしたぜ♪」
俺も負けじと攻撃を繰り出した。
イケ「おお!YUさんやりますねえ!乾杯!」
再びジョッキがカチリと鳴った。
「蓋を開けてみたら激エロな子猫ちゃんだったぜ!」
モテ男に必死に食い下がる見苦しいハゲ。
イケ「つーことは略奪愛ですねwある意味。」
「あはは・・w いやいや・・え? 略奪・・何が?」
イケ「ほらカス美ちゃん彼氏いるじゃないすか・・あれ?YUさん知らないんですか?」
「え?知らないけど・・。マジで?」
これは何かの冗談だろうか?口の中のいる丸腸が上手く噛めない。
イケ「・・・・・・少し前に元カレと寄り戻したとかゲス女から聞きましたけど・・あれ・・もしかしたら間違いかも。」
「・・・・」
俺に釣られてイケ男の顔も引きつっている。
ジョッキの水滴がボタボタとズボンの落ちてシミを作った。そして俺のモミアゲ辺りからも水滴がツーっと流れた。
「まあでも浮気症な女って先に解って良かったよ!アハハ!あは・・。」
イケ「そうですね!アハハ!」
てめえこの野郎!余計なこと教えやがって!
俺は口の中の丸腸と一緒に複雑な気持ちを噛み殺した。
(まあでも・・間男的なポジションも悪くないかも・・。)
スグにそう思えたのはなぜだろうか?
そして、きっと俺も彼女と同じくらい「カスの人種」なのだと思う。
↓ この話の続きも読んでみませんか? ↓
1ヶ月ぶりに海外に行ってたアイツと会う9月の上旬も終わろうとしている。ここ最近は、少し濃い目の日常を送らせて頂いたせいで、俺は無気力感にさいなまれていた。もしかするとカス美の真実を知って、内心ショックを受けているのかもし[…]
舐められるのは好き!舐めるのはもっと好き!チロチロ、チュパッチュパ。ペチュペチュ・・。「ファアア!ファアア!嗚呼・・!(なんやこれ!なんやこれええ!)」いやらしい音と奇声が部屋にこだまする。彼女は腹を空か[…]