ハードなセックスの後もハードな旅は続く・・
午前10時頃に目が覚めるも、体が果てしなく重い。
結局今日の深夜まで谷山子の絶倫っぷりに付き合わされてしまった。
結局一晩で3発。潮吹き一発。お腹一杯である。
それにしても、なんという性欲だろうか・・?
無理をした我が息子はまだ熱を持っている。
どちらかというと淡白な俺にとって、短時間での三回戦はかなりキツい。
若き日にソープのテクニシャン嬢に一時間ちょいであっという間に4発抜かれて以来の快挙である。
俺もいい年だ。まだこれだけ出来たというのは後の自信に繋がるかもしれない。
ただセックスは当分いいや・・そんな賢者モードに入っている。今回は賢者でいるのも長そうだ。
今回の旅もこのままエンディングを迎えてしまいそうだった。
「ちょっとオシッコ・・。」
立ち上がるだけで膝がカクカクと揺れる。
彼女とのプレイの一環で俺の顎にジャブでも入れられたのだろうか?なんとか用を足す。
ん?なんか違和感があるな・・。何か忘れてるような・・。
そういえば、谷山子がいない。
思えば、寝ている時に何やら一言かけられたような気がした。
俺は携帯を取り出し、画面を見つめた。
メールが入っている。
谷「仕事があるから先に帰るね。めっちゃ楽しかったよ。またエッチしたくなったら連絡して(はあと)」
ほんとにエッチが好きなんだなあ・・(しみじみ)
それにしてもあれだけのセックスをしてこれから仕事とは・・。
なんという体力だろうか?しかもほとんど寝ていないはずなのに・・。
次に彼女に会う時は俺もそれなりの訓練を積んでおいたほうが良さそうだ。
「さて、シャワーを浴びたら俺も出るとするか・・。」
長い戦いでにじみ出た汗や体液を洗い流すと俺はホテルを出た。
クソ、朝日(昼だけど)が眩しいぜ!・・そして気がつく。
「え、ここどこ?」
産業道路脇だということは覚えている。ということはタクシーで来た道を逆に進めばいいはずだ。
「歩いていけばすぐっしょ!とりあえずラ・サール高校を目印に。」
震える足と違和感のある腰で歩き始める。右手には荘厳にそびえ立つ桜島が煙を吐いている。
この活火山は数百年に一回くらい壮大な噴火をしている。
「大正大噴火」までは独立した島だった桜島も溶岩が海を渡り大隅半島とくっつくという偉業を成し遂げている。
「大正大噴火」の地震と津波により、桜島内よりも鹿児島市内に被害が多く出たらしい。
俺が鹿児島の友人に聞いた話を紹介したい。
友「鹿児島人は小学生になると桜島から鹿児島市内まで遠泳するんよ。」
「え?嘘?距離やばいんじゃない。」
友「マジよ。距離4キロくらい?」
「小学生で?死ぬやん。」
友「そらもう命懸けよ。」
「でもなんでそんな危ないことするの?」
友「えーと、なんか桜島がいつ噴火してもいいように全員が泳げるようにする為だったと思う。」
「!???意味がわからん!」
とまあ、都市伝説に思えるかもしれないが、マジな話らしい。(泳ぐのは鹿児島の一部の地域の小学校らしいです。)
谷山子の体力が尋常じゃないのも頷ける・・。
10分。20分・・。
30分。40分・・。
あれ?おかしいな・・全然たどり着かない。
まだ春先にも関わらず、額から止めどなく汗が流れる。
タクシーも昼間はほとんど通らず、バスは得体の知れないところに連れていかれそうで乗れない。
50分。一時間。
「お、お腹すいた・・。」
携帯の地図で現在地を確認。愛車が止まっている駐車場にたどり着いたのは、ホテルを出てから1時間30分経った後だった。約7キロ半の道のり。
「な、なんか・・今回の旅はいろいろハードだなあ・・。」
汗だくになったシャツを脱ぎ捨て、新しいものにかえる。
少し痩せたような気がして、昼飯に脂たっぷりの鹿児島ラーメンを食った。
さて、次は宮崎だ。