「男の子もね潮吹くんだって!」
最初のセックスが終わってすぐ、彼女はそう言った。無邪気な笑顔と好奇心を含んだ眼差しを浮かべながら。
そして、彼女は射精したばかりの息子を握りしめると、シコシコと上下にしごき始めた。
「ちょっと待って!今イったばっかり!ンァアア㋐嗚呼!」
やっと一息つけると思ったのも束の間。気が狂いそうなほどの強烈な刺激が俺を襲う。
男にとって貴重な賢者タイム。自分と向き合うための平穏で虚しい時間。
その貴重な時間を彼女はムリヤリ奪い去ってしまった。彼女が持つ人体への強い好奇心によって・・。
賢者タイムは無し!射精後は男の潮吹きタイムだ!
「あんあんああん♪ パミュパミュ♪」
ラブホテルの有線から「きゃ〇ーANAN」が流れている。
テンションが上がる楽しくて好きな曲だ。そしてなぜかバイトがしたくなる。
谷山子はその歌詞を口ずさみながら、俺の息子をゴシゴシとぱみゅっていた。
「ぎゃああ!くすぐったい!内臓を・・内臓をグリグリされてるみたい♡」
意思に反して、俺の体はビクビクと波打つ。脳からは強烈な拒否反応が出ている。
「くすぐりの刑」は中世ヨーロッパの拷問にもあるほどだ。
つまり、くすぐったいという感覚は人間にとって、痛みに匹敵するほど不快なのだ。
しかし跳ね除けようとしても、彼女の強じんな脚力と類まれなバランス感覚に押さえ込まれてしまう。
谷「うーん・・オカシイな。まだ吹かないね。もうちょっと滑りをよくしてみるか・・。」
彼女は唾をボクの亀頭に垂らしながらつぶやいている。マッドサイエンティストの顔だ。
谷「よっしゃ!もうちょっと刺激をプラスしたろ♡」
彼女は何かアイデアをひらめいたようだった。
その言葉の持つ雰囲気は、鍋の中に塩をひとつまみ入れる「お母さん」にどこか似ていた。
しかし、この状況にそんな日常的な優しさはなかった。
彼女はチ〇コをしごきつつ、手のひらで亀頭の上部にクルクルと回転運動を加えた。ひとつまみのお塩ではなく。
「ちょ!何してんの?何してんNo~~!」
谷「あはは、そのリアクションいいね!超ウケる!」
あぁ・・悪魔の笑い声が聞こえる。
男潮を吹いた時の感想を言いたい。
「ぐわああああ!これでやり方合ってんのかよ!」
ヤバイ!気絶しそうだ。
谷「もうちょっとだけ・・男潮にチャレンジさせて・・ね!」
俺は思った。この女は性に対する好奇心のみで動いている・・と。
でも俺はそんな彼女を拒否したり、怒ったりしなかった。
なぜなら俺はSよりのドMだから。
(・・従順なペットを見つけたね♡)
「あああ・・!○んじゃうよぉ!」
もう身が持たない。頭の中が真っ白になっていく・・。
「気絶したふりで誤魔化そう」と思ったその時だった!
あれほど俺を苦しめたくすぐったさは、急激に快感へと変化していった。
「え?イクッ!?」
・・チョロリ・・。
俺の腹を何かが濡らした。
(これは・・精子?)
・・と思ったら、透明な液体だった。
俺は人生で初めて男潮を吹いた。記念すべき初潮である。(違います)
男潮は気持ちいい。だけどハードすぎる。
さて、俺が初めて潮を吹いた感想を言わせていただこう。
男の潮吹きは射精に近い感覚だった。だけど、潮を吹くに至るまでがハードすぎた。明らかに心臓と体に悪い。以上!
谷「あっ・・ちょっと出た!ヤレばできるじゃん。」
谷山子はさらに刺激を加えていく。だけどもう限界だった。
「もう・・ヤメテください。」
俺は涙を流しながら懇願した。この無慈悲な女王様に。
谷「・・わかった。無理させてごめんね。よしよし。」
ベッドの上の征服者は、俺が潮を吹いたことで満足したようだった。ワンワン!
ああ・・そうだ忘れていた。
男の潮吹きはツライことばかりじゃない。
一つだけ朗報がある・・「潮を吹く時だけはかなり気持ちよかった」のだ。
「くすぐったさ」と「タイミング」に馴れさえすれば、もしかすると新しい世界(快感)が見えるのかもしれない。
男の潮吹きは奥が深い。その世界を少しだけ垣間見たことに感謝しよう。
「みんなでいこうぜ!射精の向こう側へ・・。」
俺はもう二度としないけど。
男が潮吹く方法をおさらい。
さて、男の潮吹き方法ついておさらいだ。
- 射精をする。(男潮の熟練者は射精しなくても潮を吹くことができるらしい。)
- 射精後、間髪入れずに男根をシゴく。特にカリ周辺を重点的に攻める。
- チ〇コの尿道入口あたりを手のひらを回すように刺激する。(②との併用もアリ)
- ゾーンに入るまで、とにかく「くすぐったさ」に耐える。
- 突然、気持ち良くなってくる。男潮までもう少し。ガンバレ。
- 上手くいけば潮を吹く(射精に近い感覚が続く)
これはYUTAROの体験に基づくものなので、完全に正解なパターンではないかもしれないし、男潮を吹くか吹かないかは、個人差も大きいと思う。
ちなみにYUTAROはやや頻尿気味で、エッチの後は必ずオシッコに行きたくなるので、もともと吹きやすい体質だったのかもしれない。
もし、男の潮吹きの快感を味わいたいという人は、彼女or風俗などでお願いしてチャレンジしてみるのが良いだろう。
自分でもチャレンジしてみるのもアリと思うけど、くすぐったさに負けて、潮を吹く前に脳がブレーキをかけてしまう可能性は高いと思う。
男の潮吹きのように好き嫌いが分かれるものは、最初の印象が特に肝心だ。
今では、男潮をウリにしている風俗店もあったり、男潮を吹かせるのが得意な風俗嬢もいる。
男潮のスペシャリストにお世話になるのも一つの手だと思うし、そっちのほうが確実性は高いだろう。
「ふぅ!三途の川が見えかけたわ。素人が手を出していい領域じゃねえ・・。」
谷「えー!潮吹き気持ちよくなかった?」
「まぁ・・最後は気持ち良かったかも?とにかく男の潮吹きは慣れが必要だな・・慣れようとも思わないけど。」
谷「そっか。頑張ってくれたし、あったかいお茶入れてあげる。」
「・・冷たいものが飲みたい。」
谷「だって体が冷えるじゃん!休憩したらもう一回戦あるんだよ。」
「・・え?」
「セックス依存症の女はゼッタイ彼女にしない」・・そう強く心に誓った夜だった。
ハードな潮吹き体験の後も、ハードな旅は続く・・
(・・体が果てしなく重い。)
俺は悪夢のような夜から目が覚める。
結局、今日の午前3時まで谷山子の絶倫っぷりに付き合わされてしまった。
(一晩で3発。男潮一回か・・。なんて性欲の強い女だ。)
我が息子はまだジンジンと熱を持っている。セックスに淡白な俺にとって、三回戦はかなりキツい。
ちなみに金津園のソープ嬢に4発抜かれて以来の快挙だ。
とにかくもう、お腹一杯で戻しそうだ。できることなら、失われた体力と精子を戻して欲しい。
でも、これだけハードなセックスをこなせたことは、大きな自信につながった。ありがとうセックス依存症女子よ。
「ちょっとオシッコ・・。」
立ち上がるだけで、俺の膝はガクガクと揺れた。
チョロチョロ・・。いてて・・。
尿道に鈍い痛みが走る。きっと、無理やり潮を吹かされたせいだ。
(ん?なんか忘れてるような・・。)
そういえば、谷山子がいない。
ベッドにもいない。部屋から彼女の気配を感じない。
(・・思い返せば、寝てる時に一言かけられたような・・。)
俺は携帯を取り出し、画面を見つめた。
谷山子からメールが入っている。
谷「あたし仕事があるから先に帰るね。めっちゃ楽しかったよ。またエッチしたくなったら連絡して(はあと)」
「あはは、コイツほんとにセックスが好きなんだなぁ・・。」
それにしても、あれだけ激しいセックスをして、これから仕事ができるとは・・なんという体力だ。
しかも、ほとんど寝ていないはずなのに・・。
もし、次に彼女に会う機会があれば、俺もそれなりの鍛錬を積んでおいたほうが良さそうだ。じゃないと死ぬ。
「さて、シャワーを浴びたら俺も出発するか・・。」
シャワーで汗と体液を洗い流した後、俺は一晩お世話になったホテルを出た。
そしてあることに気がつく。
「・・ココはドコ?」
そうだ、ここは産業道路沿いのココナッツリゾートマリーナだ。タクシーなんて通らない。
俺は谷山子と過ごしたラブホテルから、愛車を停めている駐車場まで、長い道のりを歩くことにした。
歩くたびチ〇コと腰に鈍い痛みが走る。ガクガクと揺れる力なきヒザが足を引っ張った。
一歩一歩・・また一歩。
チクショウ!もうこんな時間だ。