名古屋と福岡という2つの故郷
あっという間に2012年になり、今日は1月2日。
久しぶりに実家に帰った数日間は、とにかく「食っちゃ寝」を繰り返していた。
「なにこれ?オートマチックに飯が出て来るう!」
オカンの料理はさほど上手くはないはずだったが、今食ってみるとなかなかの味だ。
とにかく煮物などの野菜をふんだんに使った(一人暮らしにはそう感じる)食事もありがたい。
実家のメンバーは誰もタバコを吸わないため、自然と本数も減った。
「なんつー居心地のよさや・・。ニートになるのもわかる!」
親のありがたみひしひしと感じながら、実家で最後の雑煮を食った。
シンプルながらも食べ慣れた懐かしい味。
それにしても雑煮なんぞ食うのはいつぶりだろうか?
ありがたや・・ありがたや・・。
「あの・・これ少ないけどお年玉。」
いつも迷惑をかけまくっているおとんとオカンと実家の犬にお年玉を渡す。
そして福岡へと戻るために実家の家族達に別れを告げた。
名古屋駅に到着すると、俺は小牧の県営名古屋空港(小牧空港)行きのバスへと乗り込んむ。
都市高速から名古屋の町並みが流れて行く。こうやって見ると随分と背の高い建物が増えて都会になったものだ。
都市高を降りると、まもなくして名古屋空港に到着。
この空港の正式名は「名古屋飛行場」で、別に「県営名古屋空港」「小牧空港」などと呼ばれたりもするが、所在地は「愛知県西春日井郡豊山町」にある。
つまり所在地は「名古屋市」でも「小牧市」でもない。
※ちゃんと地図を調べたらほんのちょっとだけ名古屋市と小牧市と春日井市に入ってました。すんません。
・・・もう愛知空港でいいんでない?
ちなみに豊山町にはメジャーリーガーのイチローの実家があり、イチロー展示ルーム(アイ・ファイン)なるものも存在する。
つーことで空港周辺の説明をしながら俺はFDA(フジドリームエアライン)に乗り込んだ。
中部国際空港ができるまでは国際線も頻繁に飛んでいたこの空港も、今の旅客機はこのFDAのみ。
これが意外と席が空いていて居心地が良かったりもする。
iPodで音楽を聞きながら仮眠を取っていると、
「お客様、まもなく到着ですので電子機器はお切りください。」と美人のキャビンアテンダントさんに起こされる。
あっという間に福岡に到着。まるでワープしたような感覚を覚える。
数日間の別れだったこの街もなぜか懐かしく感じる。
寂しかったかい?俺もだぜ。
空港のタクシーのりばでタクシーを拾った。
「美野島までお願いします。」
運ちゃん「お客さん帰省しとったとですか?」
「・・ええ。実家名古屋だもんで。」
「だもんで・・」数日帰っていたら名古屋弁が伝染る。
運ちゃん「ああ~名古屋ですか?僕も若い頃は名古屋ば働きに出とったとですよ。」
「ええ~!そうなんですか。」
タクシー運ちゃんの人懐っこさと博多弁に、
「ああ・・福岡に帰って来た。」と俺は思う。
明日は彼女に会う日だ。それがとても楽しみである。