年上じゃないとダメとか言われると、オジさん少しヤル気になる件。
にぎわった店内で、美味しい魚と酒を口に運ぶ。
毎回日記に書いているけど、外食は久しぶりだったりする。
「最初見たときに未成年だと思った。」
ロリ「それよく言われる!顔が幼いみたい・・。コンビニでタバコ買うとき身分証出させられたり。」
「もうちょい年をとったら若く見られた方がお得だよ。てかタバコ吸うんだね・・。意外。」
ロリ「ですかね?もっと大人っぽく見られたいよ。タバコは・・止めたいんだけど・・。」
酒も入って自然と声がでかくなってくる。それは俺たちだけじゃない。店内にいる他の誰もが相乗効果で大きな声を張り上げている。(気がする)
席を一つ隔てたところでは、1人で来客している男性が、何やら食材のうんちくについて、板前さんに話しかけている。
きっと食ベロガーなんだろう。(雑)
「ロリ美って可愛いらしいから、モテそうだけどね。」
ブサイク意外には、毎回言うヤツ。
ロリ「うーん。全然そうでもないっすー。」
「彼氏はどのくらいおらんの?てか・・年上の男性とかどうなん?」
ロリ「彼氏は・・3年いない。むしろ年上じゃないとダメかも。ワタシ天然なとこがあったり鈍かったするから、同じ年とか年下だとイラつかせちゃうみたいで。」
確かに三人の少年を「永沢君」でひとまとめにする当たり天然なのかもしれない。
「自覚してるならいいじゃない?本当の天然は、自分のこと天然ってわかってないからね。」
会話を繰り返していると、たしかにロリ美の喋り、どこか独特なものがあり、たまに極端に幼く感じることがある。
例えば猫を「ニャンニャン」と自分流にアレンジしちゃうような感じだ。
2人きりなら良いのだが、公共の場でそれを出されるとちょっと恥ずかしい。
幸い店内の賑やかさで、彼女の「天然用語」がかき消されたのは助かった。
「送って行かなくて大丈夫?」
ロリ「そんな悪いよ。まだ電車あるから。」
まだ午後9時。どうやらロリ美は、明日の仕事が早いらしく、まさかの一次会で解散することになった。こちらはまだほろ酔いにもなってない。
うむむ、実力不足だったか・・。これは次回は「無いパターン」の奴だわ。
そう思ってた矢先だった。
ロリ「あっ・・そうだ!LINE教えてもらってもいい?」
「え?・・いいの?」
ロリ「変な人じゃ無いってわかったし。」
「・・・おいおい失礼だな。」
ロリ「あはは・・ごめん。」
「じゃあフルフルしまっせ!」
「・・うん。」
フルフル。
フルフル。
フルフルをすると、彼女は改札の中へと消えていった。
俺は彼女を見送ると、家へと歩きだすのだった。
清川の交差点に差し掛かり、信号は赤になる。
信号待ちの間、手持ち無沙汰になった俺は、スマホを取り出して、ロリ美にLINEを送ろうと思った。
あれ?あれれ?あれれれ?
ロリ美が見当たらない。
続く➡果報は寝て待て。