嫁の出産間近。親子鑑定の時まであとわずか。
8月に入った。ワールドカップのお祭り騒ぎも先月までの話である。
YUTAROはというと、ほとんどの時間を「家に引きこもるという生活」を送っていた。
大阪子との結婚なくなったので再び「出会い系」に手を出すのもアリではあるが、そんな能天気な心境にはなれなかった。
この期間は大好物の女性探しもやっていない。(やってたら立ち直りも早かったかもしれない。)・・近所でも「怪しい人」だったと思う。
とにかく課題はまだまだ残っている。これから人生の一大イベントが控えているのだ。それは「大阪子の出産」である。
きっと俺にとっては彼女の出産が「人生の大きな分かれ道」になることだろう。
結局、彼女とは名古屋の「新居」で暮らすことは一度もなかった。
ちなみに大阪子も「住む家」などなかったので。急遽、用意した「レ○パレス21」に住んでいるとのこと。
6月にはせっかく名古屋に持ってきた大阪子の私物を再び札幌に送り返すという意味不明なことをやってのけた。
彼女も出産するための「産婦人科探し」に奔走したようだった。実際この時期(出産2ヶ月前)に病院の準備をするとなるとかなり遅い。本当に大丈夫なのか?
それからは、連絡も週に一度あるかないか・・二人の関係はもう完全に破綻していた。
正直、この引越しはなんだったのか?・・今でも疑問だが思い出すと「自立神経」がおかしくなりそうなので考えないようにしている。
ということで、ここ最近の「日記」はいままでのようなアホ丸出しなものではなく、妙にシリアス展開だ。
起こったことは仕方ない・・。僕もこんなつもりじゃなかったんです・・すいません。
さて、俺にはやらなければならないことがある。「本当に俺の子か?」確認するのだ。
つまり「DNA親子鑑定」をするということ。
DNA親子鑑定ってなんなのよ?
遺伝子(DNA)的に親子として合致しているかを鑑定することだ。
この「親子鑑定」は出産後であれば比較的簡単に行うことができる。そりゃもう、ネットでボタン一つで「DNA鑑定キット」なるものが送られてくる。
なるべくこんな道は通りたくないものだが、世間にはYUTAROのような「境遇」に置かれている人が一定数いるようである。俺が言うのもなんだが、「こんなもの」に絶対にお世話になんてなりたくない。
料金は、だいたい「海外の専門機関」のもので2万円程度、日本なら4万円くらい。「法的効力」を求めるならもう少しかかる。さすがに海外は怖いので、YUTAROは4万円のプランにした。
また、妊娠検査薬のように、その場でスグにわかるわけではなく、唾液など個人のDNAが含まれたものを採取する必要がある、そしてそれを「鑑定」してもらうために専門機関に送り返さなければならない。
その鑑定精度は非常に高く「99.999%以上」という領域だ。
ただ、この「DNA鑑定」は親子鑑定だけじゃなくガンなどの病気のリスクを調べるのにも有効でそういうサービスを行っている医療機関や研究機関もある。そういうのはいいのかな・・と思う。
ちなみに、なぜ出産まで待ったかというと、妊娠中の「DNA鑑定」は手続きが手間だったり、方法(なんか羊水とか取るみたい。)のリスクが高いことだった。
そんなDNAの鑑定キットが自宅にようやく届いたわけだ。。
中にはプラスチック制の試験管のようなものが入っている。そこに唾液だのほっぺたの裏側の粘膜だのを採取して入れる。大きな「綿棒?」もついていた。
この綿棒で「赤ん坊のほっぺの当たりから唾液と粘液を採取してください」と説明書に書いてある。
とにかく、こんなもので「親子」かどうかわかってしまうのだからすごい時代になったものだ。
札幌に行くための準備はOK
数日分の衣服をキャリーバッグに詰め込み、後は北海道へ再び向かうための航空券を購入とホテルの予約だ、北海道はこの時期「観光シーズン」なのでホテル代が非常に高く料金が跳ね上がる。
俺は観光目的でもなんでもないので痛い。
まさかこんな形で札幌に帰るとは思わなかった。
後は彼女の出産を待つだけである。