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若女

出会い系の女子に「口が臭い」と言われて泣いたオッサン

若女

 

このツイートをした時、俺はまだ希望に満ちていた。

天神のしゃぶ禅へ

2022年1月5日。午後6時50分。

俺は親不孝通りをぶらついて、時間を潰していた。

 

この親不孝界隈はかつて、

「酒・女・ケンカ・ナンパ・ドラッグ・クラブ・外人」

で乱れに乱れていた街であり、その名の通り「親不孝者が集まる」街だった。

今でもその名残は残っているが、以前の親不孝と比べて「ハードボイルド感」は薄れ、治安も少しマシになっている。

 

「信号が青になりました。」

 

その号令と共に、街人たちは歩き出す。

俺は胸おどらせながら、舞鶴の交差点を足早に渡った。

たどり着いたのは、待ち合わせ場所の「しゃぶ禅 昭和通り大名店」だ。

 

「…この店かな…。」

俺はわざとらしく呟いた。

 

素敵な恋の予感

地下へと降りる階段の横には、じっとスマホを見つめている女性がいる。

信号を渡っている時からピンと来ていた。この子が今日の相手だと。

 

彼女は背が小さくて、とても華奢な女性だった。

髪は明るいブラウンのショートカット。クマさんがプリントされたパーカー。

正直、20代後半にしては色気が足らない。小泉進次郎のほうがセクシーだ。

 

「あのぅ…もしかして、ボクと待ち合わせしてませんか?」

俺は冗談めかして言う。

 

すると彼女は俺を見上げて、

「もしかして、私と待ち合わせしてませんか?」

と笑った。

 

素敵な始まりだった。なんだか恋の始まる予感がした。

まるで、若草のような女の子。だから彼女を「若子」と呼ぼう。

 

地味なプロフィールの女性こそ、お宝が潜んでいる

若子との出会いはワクワクメールがきっかけだった。

 

 

俺はワクワクのマッチング機能である「いいかも」の検証記事を書くために、「いいかも」を100人の女性に送った。

そして若子とマッチングしたのである。

ワクワクメールいいかもマッチング

虎視眈々とパパ探しにはげむ女達に紛れて、若子はひっそりと咲いていた。

プロフィールには写真すら無くて、とにかくシンプルで地味だった。

ワクワクメールの女の子とのやりとり

だけどメールやりとりはとても丁寧で、彼女の性格の良さが現れていた。

 

地味で主張しないプロフィールこそ、お宝が潜んでいる。

俺はそう実感した。

 

「年が明けたら、すき焼き食いにいきませんか?」

俺は大晦日に若子を食事に誘った。

なぜ、すき焼きをチョイスしたのか自分でもわからない。

 

「すき焼き食うと好きになっちゃうよね~。」

みたいな下等なギャグを言うためだろうか?

ビンビンビール党の女

「外で待たせててごめん!寒かったよね!お店入ろっか。」

しゃぶ禅の入り口

地下へ向かう階段を降りると、しゃぶ禅の入り口がある。

 

女性の店員さんに予約名を告げると、「こちらへどうぞ」と席に案内される。

俺たちは席に座り、メニューを開いた。

 

「飲み物はどうする?お酒は大丈夫だっけ?」

若「私、お酒は瓶ビールしか飲めないんですよ。」

若子はビール党の中でもレアな存在だった。

 

「ヨ~シ!ビンビンだね。一緒に飲もう。教師ビンビン知ってる?教師ビンビン物語。」

若子「え…教師がビンビン…?」

名古屋から飛行機で帰ってきたばかりの俺は、気圧差の関係で少しだけ頭がおかしくなっていた。

さっそく、テーブルにビンビンがキンキンの状態で運ばれてくる。

 

「それじゃ、あけましておめでとう~!」

若子「あけましておめでとうございます。」

「今日はたくさん食べて楽しんでね。」

俺と若子のグラスがぶつかって会はスタートした。

 

店員「お料理のご注文はいかがなさいますか?」

「じゃあ、この牛会席、すき焼きで♡」

店員「かしこまりました。」

 

そこで俺は最初のミスを犯した。

俺の中の「見栄っぱり」が「コース料理」をチョイスしたのだ。金もないのに。

 

若子「今年すき焼き食べるの初めてかも?楽しみだなぁ。」

「今年ってまだ5日しか経ってないよ。」

若子「あはは!そうでしたね。」

「でもさ、すき焼き食うと好きになっちゃうよね~。」

俺は気圧差の関係で少しだけハイになっている。

アホなライバル達のおかげです

若女

「てかさ、ワクワクで変な男いた?」

俺は若子の空いたグラスにビールを注ぎ込みながらたずねた。

 

若子「…そうですねぇ。業者ですか?とか、サクラだろ?って聞いてくる人が多い。」

「へぇ、そんな人がいるんだ…業者ってなんだろ?」

俺は初心者をよそおってとぼける。(ワクワク16年目)

 

それにしても、なんてアホ事をしているヤツがいるのだ。

業者に対して「あなたは業者ですか?」と聞いたところで、「はい。そうです。」と答えるわけがない。

こんなことをしてもポイントの無駄遣いにしかならないし、相手からも決定的に嫌われる。

 

「…他には?」

若子「いきなりホテルに誘ってくる人がいました。エッチなブログ見せてきて、ばりキモかった。」

 

アホなライバル達のおかげで、俺は今日も会うことができている。どうもありがとう。

コース料理は頼むな!

しゃぶ禅の刺身 しゃぶ禅の小鉢

料理は続々と運ばれてくる。そして、ビールも続々と運ばれてくる。

次第に俺たちの胃袋は満たされていった。

 

若子は小食で、コース料理の小鉢をわけへだてなく残し始めた。

昭和生まれの俺は、若子の残した料理をわけへだてなく食べる。

 

そして、ようやく主役の「すき焼き」が登場する。

すき焼きのお肉

目の前ではしゃぶ禅の店員さんが、霜の入ったお肉を丁寧に調理してくれる。

立ち上る湯気の甘い匂いに、俺はピンときた。

すでに腹が一杯という事に気が付いたのだ。

 

「いただき…ゲフッ!」

若子「わぁ美味しそう…ップ!」

 

もはや、すき焼きを食べに来たのか、満腹と戦いに来たのかわからない。

とにかく、俺たちは負けた。すき焼きに負けた。

いや、コース料理に負けたのだ。

 

99.9%お持ち帰りできるシチュエーション

しゃぶ禅を出ると、俺たちは大名にあるBARに足を運んだ。

何度か行ったことのある、雰囲気の良いBARだ。

 

「こんどさ、ウチで、鍋しようよ。」

若子「それじゃあ、わたし、ネギ、切ってあげる♡」

 

2人の距離が近づくにつれ、まったりと句読点が増えてくる。

彼女の熱い手の平が、俺の太ももに置かれている。

 

(こ、これは75%いけるヤツだ。)

 

時間は午後10時。

俺は行動を起こすことにした。

 

BARを出た俺たちは店員さんに見送られながら、少し歩いた。

 

そして、薄暗い路地裏で若子にキスをした。

彼女は嫌がるそぶりも見せず、俺の唇を受け入れた。

 

(こ、これは99.9%いけるヤツだ。)

 

※彼女はまだサイトにいるので、個人が特定できそうな会話の内容は省略しています。(2カ月後くらいに書き足します。)

「口が臭い」と言われて泣くオッサン

口臭便所

もう、ほとんどチェックメイトしていた。

あとは熱いキスの後に「これから家来る?」と言うだけだった。

 

しかし、俺の舌が彼女の口に侵入しようとした時、突然「待った!」がかかった。

 

若子「…ごめんなさい。」

「まだ、キスは早かったかな?」

若子「違うんです…その…お口の臭いが気になって。」

「ん?俺は全然気にならないけど…。」

 

若子「あの…YUさんの口の臭いが…。その…。」

彼女は少し青ざめている。これはゲロを吐く前の顔だ。

 

(…口が臭いのは…オレだったのか…。)

 

女性が初対面の男に「口が臭い」と言うのはよっぽどの事だ。

 

「ちょっとお化粧直してきます。」⇨「トイレでウンコしてきます。」

「お口が臭いです。」⇨「便所みたいな臭いがします。」

 

初対面の男に対する「オブラート指数」を考慮すると、俺の口臭は便所に匹敵するのかもしれない。

これがホントの口臭便所ってか!

 

「ま、ま、マスクのせいかな?」

俺はショックのあまり、わけのわからないことを口走っていた。

盛り上がっていた雰囲気は、みるみるうちに興ざめしていく。

 

ーーーーーーー

 

「じゃ、次回は俺んちで鍋しようね。」

若子「はい。是非。」

若子は改札の中へと消えていく。

俺はその背中を恨めしそうに見送った。

 

天神地下街にまたたく星空を見上げながら、茫然と歩いている。

もう歩く気力も残っていない。膝から崩れ落ちそうだ。

 

だけど、俺の口からは強烈な悪臭が放たれていて、人様に迷惑をかけている。

被害者が増えるまえに早く帰らなければ。

 

(近づくな、誰も俺に近づくな。近づくと吐くぞ。)

 

今日のことは戒めにしなければならない。

だけど、少しだけ泣かせてください。

ーーーつづくかもしれないーーー

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続く➡出会い系のオカマが僕のアソコを舐めたがっている!

関連情報とツイート

デートで使った店

しゃぶ禅のマスク入れ

しゃぶ禅 昭和通り大名店

無性にすき焼きが食いたくなったので、今回のアポで行くことにした。

天神周辺のすき焼き店を調べてみたところ、天神界隈には思ったよりもすき焼きが食べれる店が少なかったため、全国チェーンのしゃぶ禅をチョイス。

しゃぶ禅のコース料理は量が多く、メインのすき焼きが来るまでにお腹が一杯になってしまった。

もし、次回しゃぶ禅を使うなら、「すき焼きorしゃぶしゃぶ+単品」にしようと思う。

店の雰囲気はそこそこ高級感があるが、隣席との間仕切りはない。できれば個室を予約したほうが良いだろう。

女の子を連れていけばそこそこ喜んでもらえると思う。デートで使っているお客さんも多かった。

店内は禁煙のため、タバコは入口にある喫煙所でのみ吸う事ができる。

  • 味:
  • コスパ:
  • 雰囲気:

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