出会い系にはオカマがいる。
ネカマではない。ガチのオカマである。
決して多くはないが活発に行動しているので、そこそこ目に付く存在である。
何を血迷ったか、俺はオカマに「いいかも」を送っていた。…しかもクリスマス・イブに。
たぶん疲れていたのだ。
クリスマス・イブに出会い系なんぞしている自分に嫌気が指していたのだ。
(どうか頼む…マッチングしないでくれ…。)
俺はサンタに願った。
もし、マッチングしたのなら、「会ってブログのネタ」しなければならない。
だけど…
違うよ。サンタさん。
そのプレゼントは俺のじゃない。
ニューハーフとオカマの違いって何よ?
そしてオカマと僕のメッセージのやりとりが始まった。
俺は問うた「あなたはニューハーフですか?」と。
彼は言った。「オカマですよー!!」と。
そして、俺は思ったのだ。
ん?ニューハーフとオカマって違うの?…と。
つーことで、Google先生で調べてみた。
オカマとニューハーフの違いについて一部引用させていただこう。
※知恵袋系は適当であることが多いので、「ホンマモン」の方々の意見を参考にしています。詳しくはリンク先を参照してください。
ニューハーフ
まずはニューハーフとは何か?ホンマモンの方々の意見を紹介していこう。
時代で呼称がどんどん増えていく印象があるわね。昔はみんなオカマと呼んでいましたよ。
そこにいつからか、ニューハーフという呼び方が加わって…きっとテレビの影響でしょうね。
ニューハーフという言葉が定着してきたのはここ10~15年くらいじゃないかしら。でも、私たちの時代は全部をオカマと一括りに言ってました。
ニューハーフと言うのは、手術によって外見を女性にした男性同性愛者のことね。
もともと女装して接客する男性の職業名でした。
近年は接客業・芸能界に限らず、外見的・社会的・身体的・内面的に女性として生きたい人を指す総称となりつつあります。
オカマの中でも手術などをして見た目も女性にかなり近づいている人のことを指します。
免許証や保険証などの身分証明書を見るまで元男性だと気がつかなかったりします。
トイレはもちらん女性用トイレに入らないと問題になるので女性用トイレに入ります。
ニューハーフの定義に関して、比較的意見が一致している。
ニューハーフはより女性的であり、完全な女性を目指している方々。
有名YouTuberで言うと、「青木歌音」さん。
- 生物学的性別:男性
- 見た目:女性
- 体:女性
- 心:女性
- 性的対象:男性
こんな感じだろうか。
オカマ
次はオカマとは何か?ホンマモンの方々の意見を紹介していこう。
「オカマ」肛門の隠語です。クルマの追突事故で「オカマ掘られちゃったよ」などと言いますよね。
転じて、肛門性交を生業とする男娼のことを差別的に呼ぶ言葉です。
それが、「オカマの東◯健です」「わたしたちオカマでーす(お◯ぎと◯ーコ)」などと一部の人達がメディアで連呼したため、男性同性愛者に限らず女性的な男性はみんなオカマと呼ばれるようになってしまいました。
男性だが女性として生きている人の総称です。ピーコさんやおすぎさんIKKOさんはそうですね。
身の回りの人は女性として認めてくれていますが、役所や公共機関などでは男性として扱われます。
水商売してる立場から言うと、基本的にニューハーフとオカマは同じで生物学的な身体が男性だけど心は女性の人です。
私は自分がニューハーフかオカマのどっちかと聞かれても「ニューハーフもオカマも同じ」と答えてますし、よく自分から「オッサンだよ!」って言ってます。
ただ商売で女装してる人もいて、オカマバーでは一緒に仕事する場合も有ります。
聞いたことあるかもしれませんが、いわゆる「職業オカマ」の人です。
オカマに関してはけっこう見解が別れており、ニューハーフと比べて曖昧性が高かった。
まとめると、
- 生物学的性別:男性
- 見た目:女性、男性どちらも
- 体:女性、男性どちらも
- 心:女性
- 性的対象:男性
こんな感じだろうか?(違ってたらすいません。)
オカマはニューハーフと比べて広い意味合いで使わることが多い。
ニューハーフを含めた意味で使われることもある。
出会ったオカマはどんなタイプ?
では今回、出会い系で知り合った「オカマ」は一体どのタイプなのだろうか?
「ニューハーフですか?」という質問を「オカマです」とわざわざ訂正してくるあたり、
- 見た目も恰好も男性。
- 恰好は女性だけど、体は男性。
この二つに絞られた気がする。
俺は…肛門がキュッと引き締まる思いがした。
友情を信じたカカオを交換
俺はこのオカマの「曖昧さ」に終止符を打つため、「見た目は女性なの?」と聞いてみた。
しかし返ってきた言葉は、「バッチリメイクしてますw」だった。
これでは、
- 全体的に女性の雰囲気なのか?
- 男性がバッチリメイクしているのか?
決定的なものがわからない。
もし、後者だった場合、俺はバッチリメイクした男と会うことになる。
しかも、彼はカカオの交換を求めている。
俺は時間を稼ぐため、「カカオをしてないんで」と言い訳をした。
出会い系を使う上で、カカオは必須アイテムと言える。使ってないわけがない。
(…交換するか…どうしようか…。)
俺は一日考えることにした。酒でも飲んで冷静になろう。
そして、クリスマスイブが明け、クリスマスになった。
(昨日の出来事は夢かもしれない…きっと夢さ。)
俺は布団にくるまりながら、出会い系にアクセスしてみた。
オカマおるゥー!!
クリスマスプレゼントはそこにおった。
(もう、いいや。ここまで来たら、会おう。)
人生なにがあるかわからない。
もしかすると、オカマとボクの間に深い友情が生まれるかもしれない。
俺は彼のカカオを登録することにしたのだった。
「フェラしたい」俺のアソコを舐めたがるオカマ
「思いのほか」というヤツだろうか?
いや、「想像を絶する」というヤツなのかもしれない。
俺が以前に会ったニューハーフは見た目が完全に女性だった。
違和感は感じたが、相手からカミングアウトされるまで女性だと思っていた。
そして、電車で眠っている俺にこっそりキスをしてくるような可愛らしさがあった。
あの時、俺にもう少し勇気があれば、YUTAROの日記もずいぶん違ったものになっていただろう。
「YUTAROとケンジの穴掘り体験記」もしくは、
「ケンジは今日も工事中」というタイトルになっていたかもしれない。
二人は出会った。名古屋の地下にあるクリスタル広場で。「超越女ですか?」超越女「はい。」・・・・・・?超越女の声を聞いて、…
しかし、このオカマはケンジ君とは違う。津波が押し寄せるがごとく攻めてきた。
オカマはいきなり「フェラしたい」と言ってきたのだ。‥まるで獣のような理性の欠如。
俺は恐怖におののいていた。クリスマスキャロルが聞こえる夜に。
裏返しのマサ
俺はふと、「裏返しのマサ」のことを思い出した。
YUTAROの家の近所には「福岡オカマ界のハッテン場」がある。
多くのオカマバーが軒を連ねており、ディープなオカマバーもあれば、女性を連れて入れるライトなものまである。
ちなみに二階が真っ暗でカーテンの締まっている店はとても怪しい。
次は住吉の居酒屋へ、恐怖のオカマ三人衆うなぎで腹は膨れたが、いかんせんまだ飲み足りない。「もうちょっと付き合っていただけるかな?」魚「いいですよ♪」芋焼酎でもう少し酔って、勢いをつけて彼女を家に連れ込みたいところ[…]
これは、俺がいきつけ店のカウンターで酒を飲んでいた時の話だ。隣の席に体格の良い男性が座った。
「マスター♡ゴールデンボールひとつ~!間違えた!ハイボールひとつ♡」
彼は…どう見てもオカマだった。そして顔が幼馴染の「マサ」に似ていた。
カウンターで隣に座れば、チラホラ会話が始まる。
気が付けば俺とマサは意気投合していた。
マサ「あたしね~ノンケを裏返すのがたまらなく好きなの♡」
「う、裏返すってなんすか…?」
マサ「あなたは女性が好きでしょ?異性を好きになるのは正常なことよね?」
「ええ…まぁ。」
マサ「裏返すってのは、そういうノンケ達をこっちの世界に引きずり込むこと。」
「つまり…男を好きにさせるってこと?」
マサ「そうよ。相手が裏返って男としかセックスできなくなったら完全勝利ね。」
※裏返す(ひっくり返すだったかも?)はマサ用語の可能性があり、一般社会では通用しない可能性があります。
マサ「ノンケぶってても男に興味があるヤツって結構いるのよ。そういうのって周りには、なかなか言えないけどね。」
「‥‥。」
マサ「ほら、織田信長も武田信玄も男色家だったっていうじゃない?…信長はきっと弥助も食ってるわね。」
「で、あるか?」
マサ「あたしはそういう男の性的好奇心を後押しして…最終的に裏返すの。」
「怖っ!…でも、どうやって裏返すのさ?」
マサ「口では説明できないから、あなたも試してみる?あたし…上手いよ?」
マサはそう言うと、口の前で手をシャカシャカと動かした。フェラチオのサインである。
「ちょっと両親に相談してみます。」
俺はそう言うと、店を後にした。
・・・・・・・・・。
俺があの日会ったオカマサのことを回想していた時、スマホには新しくメッセージが届いていた。
彼はオカマ界の「舐め太郎」であり、「フェラの探究者」だった。
そして俺のチンコなど、その他大勢の一人だったのだ。
(こいつもマサと同じ…裏返しの一族だ。)
「オカマと友達になる」…その路線はあえなく消えた。
姿を消したフェラの探究者
正月が明け、テレビ画面の中で新成人になった若者達がはしゃいでいる。
俺はふと、思い出した。
「あのオカマ」のことを。あのクリスマスの夜のことを。
「ちょっと考えたい。」そう彼に送ってから、2週間以上が経っていた。
俺は年明けを名古屋の実家で過ごした。
オカマ案件を、実家に持っていくわけにはいかなかったのだ。
母の笑顔を見るために、姪と甥にお年玉を渡すために、朗らかな新年を迎えるために…。
そして、オカマのことなどすっかり忘れていた。思い出すことにブレーキをかけていたのかもしれない。
彼に謝ろう、放置していたことを。
彼に伝えよう「やっぱ、フェラチオは無理です」と。
俺はカカオのトークリストの中から、あのオカマを探した。
しかし、そこにフェラの探究者はいなかった。
あの、オカマは(不明です)の人になっていたのだ。(※相手がカカオやめるとなります。)
全て俺の優柔不断さが招いたことである。
だけど、俺が真っ先に抱いたのは「会わなくて良かった」という安堵感だった。
きっと、あのオカマは、今日も誰かのチンコを求めて彷徨っているのだろう。
そして、今日も誰かが裏返っているのかもしれない。
ーーー終わりーーー
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