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違うそうじゃない!

決別4 違う違う!そうじゃない!

違うそうじゃない!

その言葉は喉元まで出てきているのに!

「実は・・・(別れて欲しいんだ)」

喉元まで来ている言葉はなかなか出てこようとしない。

・・言えねえ!やっぱ言えねえ・・。

こういう事はハッキリと早いウチに言うべきだとわかっていても、体が拒否反応を示している。

「あれからあんまり胃の調子が良くなくてさ・・焼肉の脂がちょっと重いんだ・・はーあ・・」

やっちゃった!何言ってんだ俺は。

タ「えーー!大丈夫?じゃあ冷麺食べる?冷麺なら大丈夫なんじゃない?」

「冷麺=消化」にいいという勘違いを起こしているタヌキ女。

「それはタヌキが冷麺食いたいだけなんじゃない・・?」

話は明後日の方向へ行ってしまう。

タ「えへへ。わかっちゃった?あと丸腸も食べていい?」

どんどん明後日の方向へ行ってしまう。

「・・しかし、よくこんなに食えるもんだねえ~」

タ「育ち盛りだもん!」

「嘘つけ!もうハタチ超えてきてるっしょ!そこから少しずつ体が肉を蓄えていくのよ。」

タ「違うよ!未だに身長伸びてますから!」

「おっぱいは・・?」

タ「そこは伸びてないけど・・」

少しだけいつも通りに喋れた気がする。ただタイミングを完全に失ってしまった。

結局冷麺と丸腸を注文するが、そのほとんどをタヌキ女が食べてしまった。

コイツこんなに大食いだったっけ?

タ「ふうう・・お腹いっぱい夢いっぱい!」

「なんか俺と言うことが似てきたね・・」

タ「嘘・・?ヤダ!」

「・・・・」

タ「それって馬鹿にしてる?」

「お前が馬鹿にしてるっしょ・・まるで俺が馬鹿みたいじゃん。」

タ「・・・・・・」

「何とか言えよ。」

タヌキ女はやっぱり心地が良い。

「じゃあそろそろ出よっか・・。」

タ「うん。じゃあこれ。」バッグから財布を取り出しタヌキ女が1万円を渡してくる。

「いやいやいいって!」

タ「給料もらったから、今日は私もしっかり払う!」

「いつもたまに出してくれるくれるじゃん。今日は俺が・・」

タ「イヤイヤワタシガー!」

押し問答の末、少し強引にYUTAROが払うことにした。

タ「じゃあ明日のランチは私が払うね。」

!!!!

 

明日・・?ランチ!?

違う違うそうじゃそうじゃない・・。楽しんでいる場合じゃない。

「明日のランチ」はきっと来ないのだ。

 

「・・・おう・・そうだね・・ありがと。」

それだけ言うのが精一杯であった。

焼肉屋を出ると、まだまだ早い時間だ。

タ「ご馳走様でした!お肉すっごい美味しかったあ!」

「うん、たくさん食べたね。」

タ「これからどうする?てかお腹大丈夫?」

「あんまり調子良くないかな・・」

タ「体調良くないならYUちゃん家でTVでも見ようよ。」

「・・・俺ん家?」

タ「だめ・・?」

「いや・・いいけど。」

タ「もう!なんか今日おかしいよ~!なんか怒ってる?」

仕方ない、「別れ話」なんて焼肉食いながらする話でもないし・・。

右手を上げるとタクシーが停まった。隣の彼女は少しムッスリとした顔をしていた。

二人はこれからYUTAROの部屋に向かうのだった。

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