交換したはずのLINE。彼女が見当たらない。
あれ・・おかしいな。
ロリ美のLINEが登録されてない…だと?なんてこった…。
早速LINEを送ろうとしたら、ロリ美の名前が見当たらないではないか?
フルフルした時はちゃんと彼女の名前が出たはずなのに…。
俺は、がっくりと肩を落とし、重い足取りで家と帰った。
自宅に戻ると、すぐに熱いシャワーを浴び、もう一度冷静になってLINEのアドレスを見直す。・・やっぱりない。
ようやく連絡先の交換ができたと言うのに…。これは何の因果だろう?
もしかして即拒否リスト入りでもされてちゃっているのか?
以前に出会い居酒屋というヤツに行った時にID交換した女がそれだった・・。それならLINE交換なんてしなければいいのに。
思考はどんどん後ろ向きになっていく。
(あっサイトからメッセージを送れば・・。でも・・。)
サイトにアクセスしてメッセージを送るのも気が引ける。俺の防御力は弱いのだ。
「あーあ。もう!」と一言つぶやいて、ため息をついた。
結局その日は、追加でビールを1本流し込み眠りについた。
こんな日は寝るに限る。睡眠に脳を一回リセットするのだ。
翌早朝にふと目が覚める。
(もしかしたら・・。)
俺はスマホを取り出して、すぐにLINEを開いた。
気になっているあたり、脳のリセットは出来ていないようだ。
(・・LINEにメッセージが入っている。)
「昨日はお魚美味しかった!ありがとう!次回会う時はなんかお礼します。」
ロリ美からのお礼のメッセージだった。
「ヤッホぅいいい!!!」
まさに果報は寝て待てだ。
俺は深く酔っ払うとネガティブなメールを送る癖がある。その日はほどほどにしておいて良かったと思った。
危ない危ない。拒否されてると決めつけて、余計なことをしなくてよかった。
「俺も楽しかったよん。もうちょっと一緒に飲みたかったけど・・。」
昨日のジレンマなど、すっかり忘れて、ロリ美に返事を返すと、彼女からもすぐに返信があった。
ロリ「じゃあ次はもっと時間つくるね。仕事いってきますね。」
そしてその日の夕方思いがけないメッセージが届く。
ロリ「明日鍋しようと思うんですけど、一緒にどうかな?」
(えっ!いきなり?昨日会ったばかりなのに?まさかマルチの誘いじゃないだろうな?)
んな事は微塵も思わず、
「したい!鍋したい!キムチ鍋食いたい!ちょうど鍋の気分だったんよ!」とはしゃぎっぷりを全面に出す。
俺の前世は愛情に飢えた犬だったのかもしれない。
とにかく目の前のご馳走はどんどん食べていく主義。
ロリ「どっちの家でする?」
「じゃあロリ美のお宅にお邪魔しよっかな?」
ロリ「わかった!材料買っておくね。」
LINEをウキウキウォッチング。
「ついてる俺はまだついてるぞ!」
もしも一生に使える運の量が決まっているのなら、きっと8割は使っていることだろう。
続く➡試される下心。