ようこそ下関へ!相武紗季似の女の子と会って来た!
大阪子の突然の電話が終わり、俺は深くため息をつく。あれだけの事があっても「寄りを戻したい」とケロっと言っちゃう彼女は凄い。
さて今回は下関で女の子とアポして来た話しだ。温泉とかも居酒屋とか色々行ってきたぞ。
まずは登場する相手の紹介をしておこう。
名前 | 下関子 |
---|---|
年齢 | 20代前半 |
職業 | 忘れた |
出会ったサイト | YYC |
下関子は、福岡にきてからメル友になったうら若き乙女。山口県下関市に住んでいる。
もらった写メは、めっちゃ可愛いが「写メ詐欺」という言葉もある。油断は禁物だ。
お酒が好きで、結構なペースで飲み歩いているらしい。どうやら今日は『へパリーゼ』が必須になりそうだ。
デートの前に門司港レトロの「焼きカレー」を食べよう!
彼女である大阪子の突然の復縁電話が終わり、俺は深くため息をつく。
あれだけの事があっても「寄りを戻したい」とケロっと言っちゃう彼女は凄い。早く出会い旅を終えて決着をつけるべく札幌に帰ろう。
もうかつてのように「あたたかい家」に帰るという感覚はない。そこには覚悟のようなものがあった。
「さて・・気を取り直して、門司港レトロで焼きカレー食いますか?」
味のある風靡な町並み。でも門司港レトロって、たいして見るものがない。
結局「食べログ先輩」でいい点数のお店を探すことにした。食べログのおかげでハズレは少なくなくなったが、現地でドキドキしながら飲食店を探すという冒険も少なくなった。
伽哩本舗 というお店が点数が高かったので入ってみることにした。入口が少しわかりづらい2階にある焼きカレーの専門店。
階段を上って見ると門司の港が見える、なかなか良いロケーションだ。そんな中カップルが所狭しと座っています。
俺は死地におもむいてしまったようだ。
「なんやこのおっさん!・・まさか一人?」
そんな・・・カップルどもの痛い視線を感じる自意識過剰な30代のおっさん。おまえらの「キャッキャウフフ!」が聞こえる。
「あれ?」
よく見ると、もう一人サラリーマン風のオッサンが一人でカレー食ってる!
(ト・モ・ダ・チ)
県境を超えた友情がここにあった。
とりあえず日替わりのカレーランチを頂くことにした。
「うん!うまい!ヾ(*´∀`*)ノ・・うま・・重うま・・。」
やっぱり焼きカレーってオッサンの胃袋にはヘビーだわ!半分くらいまではめちゃ美味しいんだけど・・。
焼きカレーの後半の伸びなさ具合はさすが。焼きカレーを食べたことのない人に説明するとするなら、「ドリアのカレー版」といった感じだ。
チーズのヘビーパンチがじわじわ効いてくる。
水をください。
てか、水がない・・。
周りをカップルども見渡すとちゃんと水とおかわり用の水置きがある。
店員はん・・・これはなんの仕打ちでっしゃろか?カレーを水なしで食えと?
み、水が飲みたい・・・。
ここで「水をください!」なんていったらカップルに気づかれてしまう。
うう・・。なんとか完食するも、カレーなら1日3食いける俺でも、水なしの焼きカレーは厳しいものがあった。
「さて、そろそろ下関に渡ってアポしなきゃ。」
お腹をさすりながら、自販機で水を買いがぶ飲み。駐車場に向かう。
門司港にいる紙芝居屋のおっちゃんが面白い。
「お兄ちゃん!こっちこっち!見てってよ!」
な、なんや?おっさんがYUTAROに声をかけてくる。新手のナンパか?
オイラに『そっちのけ』はない。変な人に絡まれた?と思っておっちゃんのほうを見てみる。
「ん?紙芝居屋さん?」
話を聞いてみると「自称」門司港名物らしい。(新聞にも載ったらしい)
おっちゃん「ほら水飴!紙芝居見てってよ!5分で終わるから!」
寒空の中、お客さんが誰もいなかったので、俺氏・・ちょっと哀れに思う。
(仕方ねえ・・見てってやるか。)
手作り感のあるおっちゃんの水飴(大丈夫か?)を100円で購入。
(さて、どんなストーリーを聞かせてくれるんだい?おっちゃん!)
・・ところが一向に紙芝居をはじめる気配がない。
おっちゃん「おねえちゃん!おにいちゃん!見てってよ!」
YUTAROのことを放ったらかしで客引きに一生懸命だ。てめえ・・w
時間が過ぎていく。さ、寒い・・。この季節はキツイ。
なんとか席が埋まって、紙芝居がはじまった頃には、水あめがアイスになってた。
よくやくはじまったのは、宮本武蔵の紙芝居。
しかもおっちゃんは、紙芝居に全然集中しておらず、「おねえちゃんおねえちゃん!見てって!」と客引きをする。
結局、紙芝居が終わるころには、体は冷え切り、腰痛と怒りすら覚えていた。※門司港名物の紙芝居を見るなら暖かい季節にしましょう!
(題目は、たぶん選ばせてもらえない)
女の子に会うために門司⇨下関へ
門司港駐車場で仮眠をとると。気がつけば、あたりはすでに薄暗くなっている。
「や、やべえ、今何時?」携帯の時計を見ると、午後5時過ぎだ。
下関子との待ち合わせ時間は午後6時半なので、そろそろいい頃合だ。
「よっこいしょ!いてて・・腰いてて・・。」
ハンドルを力強く握ると下関市へと向かうことにした。
北九州の門司から、下関は対岸なのでかなり近い。少し走れば関門トンネルが見えてくる。
料金所のおじさまに「お疲れさまで~す」と200円を支払うと、50円が返ってきた。
ここ数日は、良いことばかりだった。そろそろ自分の運も尽きる頃だ。安全運転でいこう!
トンネル内に入り、いよいよ本州の山口県下関だ。
関門トンネルをすぎると、そこはフグの町下関。
狭く暗いトンネルを越えると本州の下関市に入る。全国的に有名な「フグの街」だ。
実はあんまりフグが取れない。
ちなみに下関では実際はあまり天然ものフグが取れないらしく、他から輸入しているというのを誰かに聞いたことがある。
実際に調べて見ると、約6割が浜松の漁港からのもので、遠州灘沖でとれたものらしい。YUTAROの地元(愛知)のほうが近いやん!
下関はフグの「漁獲量」が全国1位なわけではなく、「取り扱い量」が1位なのである。
「やっぱ下関のフグはうまいは違うね~高いだけあるわ!」
出張で下関に行った地元の友人の顔が思いうかぶ・・・。
さて、いよいよ下関子とご対面
さて、デート相手との待ち合わせ場所は下関駅だ。
これも、あっというまに到着ですわ!結局待ち合わせ時間の30分前に到着。
・・手持ち無沙汰だ。メル友のメンテでもするか?次の目的地はまだ完全に決まってないし。
※画像は下関駅。
下関市は、山口県の中では都会のほうなんですが、かなりローカル臭が漂っております。
歴代総理大臣のもっとも多い山口県としては、もう少しお金を使ってもいい気がする。
「お・・もう時間だ。」
ようやく待ち合わせの時間がやってくる。すぐそこに下関子の足音が聞こえる。
果たしてどんな女だろうか?かわいい子だといいけど。
想像上の「ファンタジー生物(ブス)」じゃないことを心より願う。
待ち合わせは下関駅でご対面!
俺は今日のデートの相手と会うべく下関駅のロータリーで待機中。
携帯を取り出し、出会い系で知り合ったメル友にポチポチとメールを送って(メンテナンス)待っている。
(さてそろそろですか・・?)
携帯を握りしめながら下関子からの「着きました」コール待ち。
握っているのがチ○コならば、いまごろYUTAROはシャバにはいないことだろう。
アポ前のエチケットとして、ルームミラーを見ながら、あぶらとり紙で顔の脂をとる。
1ヶ月間の長い出会い旅のせいか、お肌がボロボロ。ところどころに大人ニキビができている。
不摂生と野菜不足でビタミンが足りないせいだろうか?心が元気でも、体のほうが結構キてる。
見かけによらず、すぐに体調を壊してしまうので、そろそろゆっくり休みたい。
「ブーブーブー!」そんなネガティブなことを思っていると、携帯が揺れた。
「お、お!キタ!」
突然の着信に驚きながらも通話ボタンを押す。心の準備はできていたはずだ。
「も、もしもし?」
「もしもし、下関子です~♪今駅に着きました!」
意外にもゆるい下関子の声。ほんわかする癒し系?こういう声は好きだ。
「俺も着いてるよ♪」
下「お待たせしました!えっと・・どの辺りにいますか?」
「ここは・・ロータリーの端っこ?」
あいからわず場所の説明がいつまでたっても下手だ。
札幌では観光客が多いのでよく道をたずねられるが、土地勘があまりないのもあいまって、あたふたしてしまう。
下「ロータリーの端っこですね!えっと・・あれかな~?」
・・・なんとか下関子に伝わったようだ。
バックミラー越しに映る、女性らしき影がこちらに向かってくる。どんな子だろうか?
「ん~暗くてよく見えねえな~」
振り返ってみてみても、ビタミンAが足りていないのか、下関子の姿はあまりよく見えない。
でもこの瞬間が一番ドキドキするのだ。
ようやく女性が助手席側にあらわれて、俺に会釈をする。
YUTAROは運転席から身を乗り出して、助手席のドアを開けた。
無理な体勢をとったせいか腰が痛い。
寒い中、門司港レトロで紙芝居を見た自分をちょっとだけ恨んだ。
「どーも!YUTAROです。」
下「わあ!どうもこんばんは!お車乗ってもいいですか?」
現れた女性は「ほんわか系」の相武紗季似
お!なんかテンション高めの子だな~。どうぞ!と助手席に導く。
下関子の見た目は相武紗季をちょっと丸くさせた感じで、
声の感じといっしょにやわらかかわいい「カメ顔の癒し系」だ。
(可愛くてよかった・・)
俺はほっと胸をなでおろす。
「仕事お疲れ様~YUちゃんて呼んでね!あっガム食べる?」
この開始トークはなんだ?何かを一緒に食べると、親密になりやすいというのを何かで聞いたことがあるのでさっそく試してみたのだが・・ガムは違うか?
下「お疲れ様です!はい!ガムいただきます~。」
受け取る下関子・・こやつも天然か?でも・・きっと素直なええこや!
いい親御さんに育てられたんだろうなあ?
彼女のほんわかとした雰囲気に心がほぐされていく。
こんな子がとんだ「○○」だなんてこの頃はまだ知らなかったのだ。
「さて、何する?ご飯たべにいく?」
ここ数日、アポで忙しいのもあって、何をするか決めていなかった。
下「あの~ぅ。私、いきたいところがあって。」
「え?どこどこ?ドンキ?」我ながら下町育ちの貧しい発想だ。
下「・・川棚温泉に行きたいんです。」
「は?温泉?今日?・・いまから?」
さっそく彼女の行動に驚かされるYUTAROなのであった。
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