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門司港レトロ画像

自然消滅したと思ってた彼女から復縁の電話が怖い

門司港レトロ画像

YUTAROは門司港名物の焼きカレーを食うべく小倉の門司港にやってきた。

うーん潮の香りがいい感じやね!昼飯食ったらをひさしぶりに門司港レトロを散策でもすっか!

今日は能天気な感じで観光を楽しむとしようか!愛車を駐車場に停めて、オシャレな町に足をつける。

「ん?なんだ?電話か?」

お尻のポケットがバイブしているのを感じる。携帯の着信のようだ。

突然、失踪して行方不明になった恋人からの電話

 

「んん?誰だこの番号?」

見知らぬ電話番号からの着信アリ・・・。

なんか怖いので無視しようかと思ったが、家族に何かあった場合も考えられる。

 

「はい、もしもし?」

?「・・・」

「もしもし?」

?「YUちゃん?」・・女の声だ。

出会い系つながりの女の子しか思いつかない。残念で薄っぺらな、想像力と人間関係だ。

 

「あの・・どちら様でしょうか?」

?「私、大阪子だよ。」

大阪子だれだっけ?

血の気が引くと同時に、なんか面倒なことになりそうな予感がした。12月の寒空の中、額が汗ばんでいくのがわかる。これは冷や汗だ。

彼女は出会い系で知り合った元キャバ嬢

大阪子はYUTAROの彼女で、一緒に同棲している女の子。

出会い系のワクワクで知り合い、付き合うことになる。ひょんなことから同棲することになった。

出会ったころは良かった。大好きだった。・・今は心が離れてしまったけれど。一緒に歩いたあの通天閣が懐かしい。

彼女は結構な美人なんだけど、浮気症っぽい一面もあり、世間ずれしてる部分もある。長い間キャバ嬢をしてきたからだろうか?

「俺・・番号消してたんだ・・。」

彼女の携帯番号すら消していることに気がついた。

浮気したら失踪した。

よく考えたら、大阪子は失踪していた。

そして失踪の原因を作ったのは、YUTAROの浮気。自業自得、因果応報。

つまり俺が全部悪い。彼女は失踪したまま、家を出てきり1ヶ月も帰ってこない。

そして恋人関係も自然消滅したと思って、俺は出会い旅に出たのだった。

だから今、俺は門司にいるのだ。

 

(・・俺たち別れてますよね?現実的に言って。)

俺も大阪子の電話番号消してるし。彼女もずっと俺の電話を着信拒否してたし。

今さらなんの電話だろう?未練はないが、胸騒ぎがする。

「他に男ができたから、家の荷物取りに行きたいんだけど・・」的な電話だろうか?

うーん。全然かまわん!もう彼女には未練も何もない。

さては、慰謝料の請求とか?浮気性なのはお互い様だし、お金もあげるほどはない。

だが、止まらない胸騒ぎ。駆け抜ける想像。

これから彼女と何を喋ったらいいのだろうか?・・町並みがセピア色に見えるぜ。

まさかの復縁の電話

「・・・」

大「・・・」

二人ともなんて話しをしたらいいか、口ごもっているのがわかる。

 

大「あの・・。」

「久しぶりだえ・・・だね。」

そりゃ噛みもするわ!

 

大「YUちゃんその・・ごめん!」

「・・え?なにが?」

まさかの謝罪である。ごめんの後になにがくるのか?

 

大「家出しちゃってごめん。いろいろショックで・・。」

「ああ・・。俺もごめんなあ・・。」

大「ねえ・・私たちやり直せない?」

やり直す・・だと?大阪子から飛び出すまさかの言葉。

 

「復縁って事?俺たちもう終わってるよね?てかもう信用ないでしょ?」

出会い系を使って、全国の女性と会ってるようなダメ男だもん。

自分が彼女だったらヤダもん。こんな男。

 

大「家に帰ってきてよ。ワタシYUちゃんに会いたいよ。」

 

逃げ場はない。合鍵を持っているという恐怖

「もしかして、部屋に戻ってるの?」

そういえば、大阪子は俺の部屋の合鍵を持っていたのだった!逃げ場がないじゃねえか!

 

大「うん・・帰ってみたら誰もいないから心配になって。」

「いつ帰ってきたの?」

大「おととい。」

合計で二ヶ月ほど家を出ているのに、帰ってきたのは、一昨日かよ・・。幾ら何でも

「いままでなにしてた?男の家に住んでたの?」

なぜか大阪子を責め気味のダメ男。

 

知らないうちにキャバ嬢に戻ってた。

大「友達の勤めてるキャバで働いて、一緒に住ませてもらってた。」

なかなかの生活力だ。知らない間にキャバ嬢になってるとは・・。

 

「そっか・・なんでやり直そうって思ったの?」

大「YUちゃんやさしいし、楽しいし好きだから。やっぱり二人のほうが楽しいやん!?」

なに?このいたずら電話!架空請求ならぬ、架空復縁じゃなかろうか?

これは何か裏がある。復縁は保留

(・・何か裏がある。)

俺の疑いは晴れない。久しぶりに聞いた彼女の声に違和感を感じた。

札幌に来てから、大阪子の関西弁もだいぶ薄くなっている。俺の頭と同じだ。

それに、いきなり復縁を迫られても気持ちはすでに離れているのだ。

だが鍵を握っているのは彼女だ。それまでは穏便に済ませなければならない。

 

「えっと・・ちょっと考えさせて・・どっきりな罠かもしれんから・・」

大「罠?なにそれ(笑)罠じゃないし!帰ってきてよ!今どこにいるの?」

「今・・北九州。」

大「九州?なんで?札幌じゃないの?引っ越したの?」

「ある意味仕事かな?引っ越してないよ・・だって合鍵で部屋入れたでしょ?」

コイツはアホなのか?

大「あっ・・そっか!じゃあ、はよ帰ってきてや。」

「そうだな・・来週には帰れると思う。電話で決められないし、札幌に帰ってきたら話そう。」

大「・・わかった。」

大阪子との話しはここで終わり電話が切れる。

お互い「元気ですか?」の言葉も忘れていた。

二人ともテンパっていたんだろう。

 

復縁か・・。大阪子の平常時はとても可愛いのだ。(あくまで平常時だけど)

彼女の明るい笑顔が、俺のハートをちょっとだけ揺さぶった。

(考えるのは帰ってからでいい。とりあえず腹ごしらえだ。)

うつろだった門司港の景色が戻ってくる。なぜか食欲が全くわかない。

 

だけど復縁してもすぐに別れるだろうなあ・・一度終わった恋がもう一度開いたことは無いのだ。

 

福岡編へ続く➡【下関出会い編】20代前半の相武紗季似の可愛い女の子と会って来た!