お口の匂いは気にしない。それが福岡流
「アカン・・ツボったw」
ロリ「何がおかしいの?」
彼女の天然的なユーモアに吹き出しているウチに、キムチ鍋がいい塩梅に煮立って来た。
ロリ「もうそろそろ食べ頃だよね?それとも野菜はクタクタ派?」
クタクタ派・・なんかヤバそうなテロを起こしそうだ。
「うんw美味しそう。これぐらいでいいんじゃない?」
ということで鍋を、ベッド横にある小さめのテーブルへと移動する。
ロリ美宅には鍋パには最重要な「カセットコンロ」が無いらしいので、テーブルに移動するとすぐに沸騰が収まった。
(・・カセットコンロ無しで鍋にチャレンジするとはなかなかのやり手だ。次回来る時には買ってこよう。)
「よっしゃ!いただきます!」
ロリ「いただきます!」
お皿に取り分けて。冷めないウチにキムチ鍋を頬張る。
「うむ・・うまい!野菜タップリが入ってる!」
というか肉が若干少ない。入っている肉は豚バラ100グラムちょっとだけなので、二人で食べるには物足りない。
2ラウンド目からは、ただの野菜鍋と化すだろう。
パクパク。
モグモグ。
それでもあっという間に2ラウンド目も平らげた。やっぱビールが進むわ。
やはり二人きりで食べる飯はいい。
「そういえばこの前、LINE交換してくれたやん?」
ロリ「うん。」
「俺さ、フルフルの操作ミスったみたいで、ロリ美ちゃんのLINE登録できて無かったんよ・・。」
ロリ「えー!!」
「そりゃもう絶望だったよ。やっと交換できたのにさ。んでサイトから送ろうと思ったけど嫌われたのかも?とかいろいろ考えちゃって出来なくて。」
ロリ「じゃあ、ワタシから送って無かったらそのまま連絡とれなかったわけだ。エライねワタシ。」
「いやホントそれ。助かったわ!しかも鍋にまで誘ってもらって・・ありがとうよ。」
ロリ「うふふ・・。なんか照れる。」
一瞬、彼女との距離がグっと縮まるのを感じとった。下心の権化としては、この瞬間を見逃すわけにはいかない。
俺はロリ美の腰に手を回すと、グイッと引き寄せる。
彼女の体は、その勢いで少し傾く。
「今のすごい可愛いかった。(臭)」
腐臭のするセリフを吐きながら、彼女の唇へと近づいていく。彼女はそれを拒まない。
ゆっくりと彼女が目を閉じるのを確認して、俺は彼女に口付けた。
少し長めのキスの最中、ロリ美の鼻息からは温まったニラのフレーバーがした。
そのままの勢いで俺は彼女の胸へと手を回す。
柔らかい胸の感触が伝わってくる。
この弾力のなさ・・ロリ美は「水パイ」かもしれない。
ロリ「う・・ん・・。ワタシ・・あの・・久しぶりだから・・。」
彼女は瞳を濡らしながら、戸惑った表情をしている。
久しぶりだからなんなのか?
「久しぶりだから怖い」
「久しぶりだから上手くできないかも?」
「久しぶりだから優しくしてね」
「よっ!久しぶり!」
俺は、その先に続く言葉がよくわからないまま、
「うん・・大丈夫だよ。」と呟くのだった。