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タコ焼き器買いに来たつもりがコスプレ・・目的はどっちだった?

名古屋は関西じゃねえ!あとタコヤキよりもコスプレが好きだ!

ようやく待ち遠しい週末がやってきた。

その間波乱に満ちたコンパなんかもしたりしたが、今日という日が何よりも楽しみだ。

とはいうのも今日は筑紫女が家に泊まりに来るからだ。

8月に一緒に行く沖縄旅行の予定を決めるために、るるぶを持ってくる。・・という名目である。

そんなことは正直「サブクエスト的」な要素だ。

「彼女が泊まりに来る」ということがメインイベントである。

そのためにずっと放置していて伸びっぱなしになった腹毛を剃ったり。

アリの門渡りの毛を恐る恐る剃ったり。

その剃った毛たちを頭に乗っけて見たりした。

何度も言うが「俺はずいぶんヤッてない」。このところ肩透かしを食らってばかりだ。

ということで彼女が知らないところで俺はずいぶん盛り上がっていた。

「今日ご飯どうする?そこら辺で食べる?」

俺はメールで聞いてみた。

筑「外食ばっかりだと体に悪いから今日は家で食べましょ♪」

おうおう!憎いこと言ってくれるじゃねえか!

サバの煮つけとか作って俺の胃袋つかんでくれるってか!?

「じゃあ、何にする?」

筑「私・・たこ焼きが食べたい。家でクリクリしたい。」

はて・・?たこ焼きって体にいいんだっけ?俺も違う意味でクリクリしたいけど・・。

「たこ焼きね・・俺も久しぶりに食べたいかも!」

筑「YUさんたこ焼き器持ってるんですか?」

「たしか持ってたと思う・・。」

大阪子と札幌で同棲している頃はよくタコヤキを家で焼いて食っていたからあるはずだ。

筑「さすが関西人!」

「いやいや・・名古屋は関西じゃないよ・・」

福岡に来てから良く勘違いされるが、名古屋は関西ではない。

よく「あっちのほう」で一くくりにされてしまう。

メールを終えると俺はタコヤキ器を探した。

「あれ・・ない。なんで?」

そして・・思い出した。

福岡に来るときにほとんどの荷物を捨てたことを・・。

嫌な記憶ごと捨ててしまっていたらしい。

「仕方ねえ・・いっちょ買ってくるか。」

今でこそ俺の住む美野島には福岡?の大型スーパー「ミスターマックス」が、オープンしてタコヤキ器も手に入るようになったが、この頃はまだ潰れたボーリング場だった。

「えっとドンキなら売ってるよな・・。」

ということでチャリにまたがって中洲まで走る。

ドン・キホーテに到着すると、まずは「タコヤキを回すヤツ」から購入。

やっぱりこれがないとクリクリできないからなあ・・。

そしてタコヤキ器(1980円)を籠に入れる。

もちろんその二つを見つけるまでに店内をぐるぐると回るわけである。

それが店内が迷路のようになっている(最近はそんなでもない)ドン・キホーテの醍醐味。

そこで何度もお目にかかるのが・・

「コスプレ」である。

ここは中洲。土地柄もあってか、コスプレグッズがとても目立つ場所に配置してある。

きっと売れ筋なのだろう。

俺はその「ゾーン」に足をとめて30分ほど迷った。(タコヤキ器は5分)

「これがセクシー。」

「あれがキュート。」

そんなことブツブツとつぶやきながら・・。

もう買うつもりになっていた。

しかし女子高生のコスプレがカゴの中を出たり入ったりしている。

なぜ迷っているのかというと・・「恥ずかしいから。」

いつもは通販で買っているのでレジに出すのが恥ずかしい。(オッサンが30分もコスプレゾーンにいるほうが恥ずかしい)

 

「どうすればこのJKの制服をレジに出すことができるのか・・。」

俺は考えた。頭は久しぶりにフル回転だ。

「そ!そうだ!」

俺はパーティグッズ売り場に行き、クラッカーと面白メガネをカゴに突っ込んだ。

「これで店員さんに勘違いされずにコスプレを買うことができる♡」

店員さんは無表情のままコスプレのバーコードを読み込んだわけだ。作戦は大成功である。

ドンキに来た目的は果たした。コスプレを手に入れたのだから。

 

続く➡コスプレを開封するのはまだ早い!