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北海道まっすぐの道

1,000キロ以上の道のりを走るのはヤバイ

北海道まっすぐの道

札幌から車で名古屋に帰ります

午前6時起床。

夏も近づく札幌の朝は早く、外は充分に明るい。

顔を洗って旅の準備を整える(っていっても服を着替えるだけ)

「おおさか・・・大阪子!」

大「うーん、むにゃむにゃ・・」

「俺行くから!そろそろ出発するから!」

大「うーん、はい・・いってらっしゃい!事故に気をつけてねえ~」

大阪子はほとんど眠ったままの素っ気ない対応。

「ここに飛行機のチケット置いとくから絶対に失くすなよ?じゃあ後で!」

大「うーい・・。」

「いってらっしゃい」のキスもなく「引越し一人でさせてごめんね!」なんて労いの言葉もなく・・少し悲しい気持ちで部屋を出るYUTARO。

これが結婚するということなのだろうか?僕はこの先うまくやれるだろうか?

早朝の新鮮な空気を吸いながら、車に乗り込む。

お前と全国を巡るのは何度目になるだろうか?今回も頼むぜ。

我が相棒に対する思い入れは大阪子よりも深いかもしれない。

車は幸いまだ少なく、通勤ラッシュの渋滞が起こる前に札幌の都市圏を抜けることに成功した。

後は安全運転でただひたすら南に向かうだけだ。

正午になる前には函館に到着した。

「日本海フェリー」に乗るまでにはまだ時間がたっぷりあったので朝一で観光客に紛れて海鮮丼を食す。これくらいの贅沢はいいよね?

ずいぶん外国の人が多く、日本人観光客よりも多いかもしれない。

いつもならもう少し時間に余裕をもってかつてのアポをした女性にでも連絡でも取るところなのだが、もはや彼女たちの連絡先は消えている。・・こんなのいつもの俺じゃない。

飯を食ったら津軽海峡フェリーの駐車場で仮眠。

んでフェリーに乗って3時間の仮眠。

青森から秋田まで走って仮眠。

もう車で走っている意外はとにかく仮眠。

それでも真夜中、新潟市まで来たあたりで体に異変が現れる。

ブレーキとアクセルを繰り返したせいか、膝関節はパコパコと音をたて、ハンドルを握る指先が震えはじめた。

「ぐぬう・・これってエコノミー症候群?」

ということで大事をとってまた仮眠。

ここまでくればもう半分以上(約1000キロくらい?)走ったので時間にも余裕が出てくる。

後はゆっくりと名古屋まで目指すだけだ。

それでもゆっくりと眠ることはできず、早朝にはハンドルを握っている。

そんなこんなで午後3時には無事、名古屋に到着したわけである。

不動産屋さんに無理を行って一日早めに鍵と契約書の控えをもらった。

もちろん寝具などもなく電気、水道も通ってないので風呂にも入れないわけだが、何もない部屋はシーンと静まり返り逆に新鮮だ。

ここから二人の新生活が始まるわけね。

「名古屋の新居についたよ。まだ電気もないし明日は引越し作業だから早めに寝るわ。」

と大阪子にメールを送る。

しばらくして

「ご苦労様、ゆっくり休んで!私もすぐに行くから!」とだけ返ってきた。

ああ・・もう電池が切れる。

そう・・ここまでは良かったんや。ここまでは。

 

続く➡やることはやった!これが最後の安眠になるとは・・。