元カノに叩き起こされてからが修羅場だった。
夕食を終え、酔っぱらって部屋に戻るとテレビのバラエティ番組を見ている。
酒に酔ったのおかげで、タヌキ女のメールも忘れてしまっている。
大丈夫。彼女への言い訳は明日しっかりと考えたらいいのだから。ダメ男のYUTAROはやっぱりダメ男のままなのだ。
やがてウトウトと夢の世界に誘われる・・。
(このまま・・このままずっと朝まで・・。)
大阪子とエッチな雰囲気にならないだけでも、今日は良しとしよう。
元カノへの別れの言葉は、明日の帰りに言ったほうが事を荒立てなくて済むはずだ。
ドスッ!
「おごっ!」
そんな現実逃避にも似た「夢の世界」から俺を引き戻したものはなんだ?
俺は驚きで目を見開いた。
「ふへへへ!」
重い!このケツの感触は大阪子!
大「まだ寝るなあ~!夜はこれからやで!飲め飲め!」
彼女は俺に馬乗りになってビールを口に注いでくる。
「おご!おごおごご!ゴキュ!(死ぬっ)」
ビールは、口から溢れ出て枕を濡らした。
「ブフォ!おまえ!こ、殺す気か?」
コイツこんな酒乱だったっけ?
大「だって!せっかく夜の仕事休んで来たのに、飲まないなんて勿体無い!」
「てか、仕事でいつも飲んでるんでしょ?今日くらいはちょっと肝臓を休・・」
ドス!
「おご!乱暴ろうぜきはあきまへん・・」
大「いいから、このビール飲んで!」
「はいはい・・わかりました。だからちょっとどいてもらえる?」
俺の腹の上にあった彼女のケツが浮く。ようやくまともに息が吸える・・。
それにしても、なんて乱暴な女だろう?下手したら食ったご馳走も全部リバースだ。
「元の関係に戻りたいの・・」実は本気?
「どうした?乾杯するんだろ?」
大阪子がYUTAROの横にチョコンと座っている。杯を合わせようともしない。
大「YUちゃんあのさ・・聞いてほしいことがあるんだけど?」
酔っていた彼女は急に真面目な顔をして口を開いた。
元サヤのお願い。
「なんや?借金相談か?金ならないで?それならア〇ィーレ法律事務所にご相談ください。」
俺は冗談めかして言った。
真剣な話が苦手な俺は、彼女の真剣な眼差しに戸惑っているのだ。
大「ちゃんと聞いて!あのさ・・もう私たち付き合ってるわけじゃないよね?」
「・・そうだね。自然消滅した感じだけど、彼女ではないわな。でも二人で旅行に来てるわけだから、友達に戻ったって感じかな。」
もともと「友達だった期間」なんてほとんどない。
大「そっか・・。」
てか、彼女がこれから何をしゃべるのか?なかなか本題に入らない大阪子。
YUTAROももどかしくなってきて、辛抱たまらんくなってくる。
「どうしたのさ急に?」
大「あのさ・・私たちヨリ戻さない?」
・・そう来たか!
まさに青天の霹靂だ。鈍感な俺にはさっぱり意味がわからない。
騙されるな俺!女の涙と「寂しい」は危険信号
「・・え?ヨリって?」
大「彼女と彼氏の関係に戻りたいの。前みたいに一緒に暮らして・・」
「ちょ、ちょっと待って。」
大「ごめんね・・。びっくりしたと思うけど、私はまだYUちゃんと別れてないと思ってるし、ずっと音信不通な時期はあったけど・・。」
別れてないって?家を飛び出して音信不通になったのに?
大「・・ダメかな?久しぶりにずっと二人でいたらやっぱり楽しくて。会えない間もずっとさみしくて・・」
彼女の目にキラリと光る涙が見える。
そして「寂しい」という言葉は、ここまで男を惑わせるのだ・・ズルい。
二股ダメって言えるほどデキた男じゃない
俺は二股がいけないという常識のある出来た男ではない。・・ってかクズだもん。
甘くて美味しい果実は大好きだ。そしてそれは今、目の前にあった。
大阪子は普段はとても物わかりが良くてノリもいい。一緒にいると本当楽しいと思うのだが・・
(やっぱりキャバ嬢だし、嘘つきだし、男の陰が見え隠れするし、実家と仲悪いし、キレたら怖すぎるし・・。)
一緒に過ごすうち「結婚」は考えられなくなってしまった。やはり今の彼女のほうが、将来を想像できる気がする。
「さすがに元に戻るのは無理だよ。気持ち的にも離れてるから・・。だから・・ごめんね。」
俺はブサメンの癖にイケメンっぽいセリフを吐いて断った。でも、「彼女ができたから」とはあえて言わないでおこう。
激情家の大阪子の感情をあおるのは「正解」では無い気がする。生きて帰りたい。
思い通りにいかないと駄々こねる。
大「ウワーン!!」
いままで神妙な顔をしていた大阪子が子供のように泣き出した。
大「ヤダヤダ!ヨリを戻して!」
キタキタキタ!(゚д゚)
ようこそ修羅場。天国から地獄である。
これがあるから嫌なのよ。温泉まで来て泣くのはやめてくれ。
(さてと・・僕・・これから理不尽にキレられるのかな?)
強引な元彼女に犯される
大「YUちゃん好き!好き!」
そう言うと、大阪子がガバっとオレに襲いかかる。
押し倒されて格好になり、俺は後頭部を打った。キーンと耳鳴りがする。
(な、なんだコイツ?すごいパワーだ!)
犬のように野性丸出しで大阪子が唇を舐め回す。生暖かい彼女の舌の感触が口の中に侵入してきた。
今度は大阪子が俺の浴衣を観音開きにして、乳首を舐めはじめた。
なんてことだ・・これは気持ちいい!
勃起してしまう単細胞な僕
弱点を入念に責められると、息子が元気になってくる。
こんな状況でもコイツも聞き分けがない。単細胞っぷりが悲しくなる。
大「ほらYUちゃんのアソコ元気になってきた。」
彼女はギュッとチ〇コを握り締めニンマリと笑う。血流が遮られてパンパンに膨張していくのがわかった。
(このAVで見たようなシチュエーションはなんですか?)
パンツから息子を取り出すと、自ら浴衣の上部をガバっと脱ぎ、ブラジャーを外す。そこに痴女がいた。
浴衣とはなんと機能的な着衣なのだろうか?
以前より大阪子の胸は大きくなっていた。クラブの客にセクハラされた結果だろうか?
滅多にないお口のサービス
バク!いつの間にか彼女はYUTAROのペニスを口に含んでいる。
いつもはフェ〇なんて機嫌がいい時にしかしてくれないのに・・。
ジュポジュポと激しい音をたてながら、大阪子の頭が上下に動く。その目は獲物を狙った女豹のようだった。
彼女の暴挙に、抵抗する力が沸かない。・・快感って危ない。
浮気エッチしちゃって現実逃避
大「もう入れちゃうよ。」
「い、いや待って!それはダメ!生だし。コ、コンドーム・・」
大阪子は息子を押さえつけると、器用に股の奥に滑り込ませた。
そのスピードと正確さは職人芸である。
(・・こんなテクニック持ってたっけ?)
もうずっと彼女とセックスをしていなかったので忘れていた。
「あああ・・」
じっとりと濡れている大阪子の蜜壷へとYUTAROは飲み込まれて行く。
彼女はしばらく確かめるようにして、前後に腰を動かしていたが、急きょ上下運動にシフトチェンジ。
パンパンパンッ!
下腹あたりに響く快感が、締めつけの良さを物語っていた。
女郎グモのように大きく開かれた細い足がとてつもなくエロスッス。
彼女の陰部に出入りする自らの陰茎をなすすべなく、俺はながめていた。もうあまり持ちそうもない。
(明日の朝ご飯なにかな~。)
現実世界からの逃避は既に始まっている。
生だったから漏れたが心配
「・・もうイキそう。」
大「このまま中に出して!」
AV以外でこんなセリフを吐く女は、彼女くらいだ。
「え!このままってダメだよ!」
ぐっと腰を固定するようにグラインドを始める彼女。
(に、逃げられない。)
俺の血の気が引いていくが、それとは逆に上がっていくものを感じる。精子さん待ってくれ!
「だめだあ!イクッ!」
俺はありったけの力で大阪子をぶん投げた。
「ぴゅっぴゅ。」同時に白い液体が勢いよくお布団へと飛び散る。
後続のヤツを手で囲い込んで漏れを防ごうとするが、時すでに遅し・・。
(なんなんだこの女は?正気か?)
大「ハアハア!気持ちよかったね!YUちゃんと久しぶりにエッチしたあ!」
これはかつて俺の愛した女なのか?ドン引きである。
心配事が一つ・・
(僕・・ちょっと中に出ちゃったかもしれない・・。危険日じゃないよね?)
でもみんな浮気してるよ?日本の浮気率高い!
浮気相手になった元彼女はやりたいことをやって精神、肉体ともに疲れたのだろう。隣で小さくイビキをかいて寝ていた。
(ああ・・さっそく浮気しちゃったよ。なんでちゃんと断らなかったんだろう?・・本当にすまないと思っている!)
俺は眠ることができない。酒も醒め、射精後の賢者モードタイムだけに罪悪感と後悔が凄まじい。
しかもコンドームも付けずに生でしてしまう始末。ちょいと中漏れしてしまったかも?
浮気している人が思ったより多い
「きっと今日浮気しているのは俺だけじゃない・・」
罪の意識を逃れるためヤフー知恵袋やネットなんかでいろいろな情報を模索する。
「浮気した側」はやはりボロカスに叩かれてて余計に心が折れる。
浮気する人の割合どれくらいなのか?
という統計をサガミオリジナルで有名な日本のコンドームメーカーの「相模ゴム工業株式会社」が調査統計を取っており興味深いので紹介したい。
この統計はWEBアンケートによるもので14,100人を対象(日本全国の20~60代)としているので情報ソースとしてはかなり信用度の高いものだ。
全体の21.3%は特定・不特定の相手と浮気をしていることになります。男女別では男性26.9%・女性16.3%となり、世代性別を通して最も高いのは20代男性の31.5%でした。
参考⇒日本のセックスより
恋人や結婚している人に対してのアンケートで現在進行形の浮気をしている人は男女共通で2割以上とかなりの割合。男性に限ると4人に1人が浮気している。
過去に一度でも浮気を経験したことがある人を入れると、かなりの高い割合になるに違いない。
また、こんな統計もある。(何人の統計かは不明)
過去に浮気したことがある女性は56.4%
ということで女性の半分以上が浮気を経験しているご様子。
な~んだみんな浮気してんじゃん!(安心)
浮気はみんなやってる。という日本人特有の多数派意識に俺は少しだけ落ち着きを取り戻した。
それでも後悔は完全に消えず、結局眠れないまま朝が来た。
「帰ろう」最初で最後の浮気旅行が終わる
大「わあ~朝ご飯が豪華だねえ~美味しい!」
俺は寝不足のせいで胃の辺りがムカムカして、せっかくの朝食も進まない。
そう言って微笑んでいる大阪子。能天気なヤツだ。昨日はあんなにも泣きじゃくっていたのに・・。
女って・・タフだ。
さあ、札幌へ帰ろう。旅館を出るとヒラヒラと粉雪が舞っていた。
大「わあ綺麗だね!YUちゃん!」
「ホントだ、これってたぶん樹氷やね!」
雪は雨のように音を出さない。シーンとした中で見るそれはとても静かで幻想的な雰囲気だ。
木の枝が凍りついて、それに光が当たってキラキラと光を放っている。まるで宝石の衣をまとっているようだ。
一度限りの浮気旅行、そして元彼女との最後の旅行。札幌へ帰るまではしっかりしよう。
道の駅230ルスツへ。
大「帰りどこ寄っていこうか?そうだあそこ行こうよ!道の駅!ルスツの!」
「おう・・いくべ・・・」
頭が重くて働かないが、家に帰ればぐっすり眠れる。「道の駅ルスツ」は地産の農産物が売りの道の駅だ。
ルスツ(留寿都)と言えば遊園地の「ルスツリゾート」が有名だが(道内では)、地味に人気スポットなのが道の駅ルスツ。
到着すると農産物の売り場にはたくさんの人が訪れていた。箱ごと売られている大量の「じゃがいも」やどでかい「カボチャ」はいかにも北海道らしい。
※写真は夏のです。
道の駅ルスツで食べた、コロッケ定食は旨いが、コロッケデカすぎて悶絶。
まだ諦めない。修羅場は続く・・気がする。
この中山峠を越えたら札幌まではもうすぐだ。
大阪子は同伴があるので、午後5時には家に帰りたいらしい。願ってもない。
大「はいコーヒー!」
「おう!ありがとう!」
大「・・それで考えてくれた?」
「え?なにを?」
大「その・・ヨリ戻すって話。」
コイツ!まだあきらめちゃいねえ!(゚д゚)
「いや、それは気持ち的に無理だから。友達じゃだめなの?ほら、一旦距離を置くということで・・。」
大「・・そっか・・わかった。」
おうおうわかってくれたか・・。こんな時は妙に物分りがよろしいようで・・。
「なんか・・ごめんね。」
大「私こそごめんね、無理いっちゃって。私札幌に友達とかいないからさ、寂しい時に連絡していい?」
なぜか女友達ができない大阪子。そして男友達はみんな彼女の「体」を求めるのだ。少し同情してしまう。
「・・うん。たまにご飯は付き合うから。いい男見つけなよ。」
夕暮れ時、大阪子の家に到着する。そして彼女は寂しそうに微笑むと「ありがとう」という言葉とともに消えていった。
浮気旅行の代償 アリバイ作りとガサ入れ対処
大阪子(元カノ)との一泊二日の旅行を終えた。
よりを戻そうと泣きつかれたり、流れからうっかりエッチをしてしまったりと散々な結果だったものの、大阪子とは無事しっかりと別れることとなった。
ほっとひと息、これで僕もフリーかと思いきや、今の彼女が存在しているのだ。
気持ち的には少し身軽になったのだがまだまだ油断できない。
明日にはたぬき女(今カノ)であるタヌキ女のガサ入れが入る予定なのだ。怪しまれているだろうか?部屋にくるというお告げが入っている。
たのむ!風邪でも引いてくれよ!
ちなみに彼女が部屋にくるのは初めてだ。そして、しばらくの間、女は部屋に入れていない。
髪の毛とかアソコの毛とか元カノが置いていったものとかは処分したはず・・とりあえず大丈夫だとは思うが・・。
とりあえず眠って明日考えようね
とにかく昨日から全く眠っていない。やはり人間の三大欲求である睡眠欲はどうにもならない。
よく事故せずに旅行帰ってこれたものだ。
思考は全く働かずに食事も取らないまま倒れこむように眠りについた。
グーグースヤスヤ・・。眠ること12時間。
朝の7時に目が覚める。眠りすぎて体がだるい。彼女が家にやってくるのは午後5時だ。
時間はたっぷりとある。
ゆっくりと部屋の掃除でもして浮気のアリバイ作りでもしておこう。
浮気のアリバイ作りとガサ入れ対処法を考える
たぶん彼女に浮気を疑われいるものの、証拠がでなければ平和な日常が戻ってくるに違いない。
とりあえず嵐をやり過ごすことができるように対応を考えておかねばならない。
1.メール履歴、着信や電話履歴のまるまる消去
彼女から「携帯見せて」と言われても動じないように女性との着信やメールのやりとりなんかは消去しておく。全部消すと不自然なのでとりあえず電話やメールをしても被害のない女性は残しておくとしよう。
2.彼女と知り合った出会い系サイトのハッピーメールは一応退会
まだ彼女と知り合って日が浅いし、知り合ったのもハッピーメールという出会い系だ。もしかするとYUTAROがどういう人間なのか?彼女は測っているのかもしれない。
「お前と知り合ったから俺は満足だぜ」という意思表示のため退会しておくとしよう。退会してもすぐに再入会できるし。
3.部屋にある元カノの痕跡をこまめに消す(同棲の悲しいとこね)
俺は掃除機を取り出すと電源を入れた。走りまわるお掃除ヘッド。今まで同棲していた元カノの大阪子の痕跡をすべて消しておくのだ。いろんな隙間に髪の毛なんかが潜んでいるのかもしれない。念のためお布団にもコロコロをかけておく。
4.携帯電話に死ぬほどある女のメールアドレスと電話番号をAUさんにバックアップする
携帯の中にところ狭しと保存してある女性のメールアドレスや電話番号は大量に消去しなければならない。でも本当に消してしまうのは本当に勿体ないのでAUにアドレスごとバックアップしておくとしようか・・後でデータを復旧すれば元通りだ。※このサービス今はやってないかもしれません。
5.バックアップしたらアドレスごと消去。(これはバックアップしてはいけない)
バックアップしたら次は消去していく、何百という女の子のアドレスを消さなくてはいけないので親指が悲鳴を上げ関節がカクカクと音を立てる。単純作業だがかなり時間がかかった。これも友達関係の女性は残しておくことにしよう。
6.一応携帯をロック(でも見せてと言われたらすんなり見せる)
とりあえず、携帯はロックしておくことにしよう。彼女意外の女の子から急なメールが来た場合マメに消さなければならない。彼女と一緒にいるときにメールが来るのが一番不安でございます。でもたぬき女から見せてと言われたらすんなり見せるとしよう。
そして、もし見せることになった場合「プライベートな部分だから彼氏でも携帯を見るってのはダメだと思うなあ・・」と叱ってみよう。彼女と会うたびに携帯をチェックされたら身が持たないし。
7.会えなかった理由を原稿用紙1枚分くらい考える。
これは温泉旅行中に考えておいた、「先輩を車で迎えにいって、遅くまで飲みにつきあわされた」というもの。ここのストーリーを穴がないように脳内に埋めていくぜ。
嵐(彼女)の到来を待つ
ふふ、オイラってば策士だぜ!2時間もあれば余裕だぜ!
すでに後悔と反省の色はどこへやら。
今は浮気防止のアプリとか恐ろしいものがあるけど(クソが!)、まだこの時代には存在しません。
さてかかってこいタヌキ女よ!
余裕に浸ったYUTAROはゲーム機の電源を入れるのだった。
ガサ入れ対処はした!浮気をした男は罪の意識から無駄に神経質になる。
「今、地下鉄降りたからたぶんもう少しでつくと思う。なんかいるものある?」
タヌキ女からのメールだ。気の利くええ子や・・。今日は1日中、自分の部屋の掃除で終わった。狭い部屋ながらも油断はできない。
注意して見てみるといろいろな所からボロが出る。もう部屋に存在していない、元カノの大阪子グッズが所どころから発掘される。
彼女が使っていた歯ブラシやまだ使われていないメイク落としの替えも捨てた。衣装ケースの中にあったストッキングや、洗面所のピンクのボディタオル。
地雷は全て除去した。ゴミの日以外に捨てちゃってすいません。
ふふ、準備は万端だ、浮気の証拠どころか、
「へえ意外ときれいにしてるんだあ」なんて言葉を吐かせてみせる!
「そうだな・・じゃあコーラが欲しいな。」
タ「わかった~。コンビニ寄ってからいくね♪」
付き合いたてのホヤホヤの二人らしく初々しい気遣いがキュンとくる。
「さて・・と。今日こそはコンドームの出番ですかね?」
YUTAROはタバコに火をつけると、換気扇に向けて勢いよく吐き出すのだった。
ピーンポーン。15分ほどすると家のインターホンの間延びした音が鳴り響く。
ふうう・・いよいよやってきたか?YUTAROの心臓は高鳴る。
その高鳴りの理由はまだセックスもしていないうぶな彼女が初めて家に上がるからか?それともまだ何か不安があるからだろうか?
「いらっしゃい!待ってたよ!」
軽く彼女の唇にキスをする。
タ「んもう!いきなり~グロスが口についちゃったじゃん!」
YUTAROの口についた彼女のグロスを手でふき取ってくれる。おいおい!いきなりそうきたか?惚れるわこりゃ。
タ「はいこれコーラ!」
「おいおい!なんかデカいの買ってきたね」
2ℓのコーラを手渡される。
タ「だって私も好きなんだもん。ポテチを食べながら。」
さすが、みんなの愛するコーラさま。そしてその相方のポテチ。
タ「おじゃまします!へえ結構きれいに・・」
「そりゃ、お客さんがくるのに掃除くらいするさ~でもボロが出てるかもしれないから角のほうとかあんまり見ないでね。」
タ「あはは、そんなことしないよ~まるで小姑みたいじゃん!」
「まあまあ座って座って!コーラ飲む?」
タ「うん。」
これから二人の幸せな時間がやってくるのだ。
タ「あれ?これってもしかして・・」
彼女が小さくつぶやく。ドキっ!・・YUTAROの心臓が高鳴った!
(もしや!・・なにか処理忘れがあったとか?)