「変態女がやってくるぞ!戦闘態勢を整えよ!」
今回はどんな方法で、どんな角度から、どんな変態っぷりを見せつけてくれるのだ?
俺は期待と恐怖を胸に抱き、震える夜を過ごす。そして『XDAY』はやってきた。
変態なセフレとの再会。
2015年12月2X日午後7時。
俺は博多駅の前を歩き、待ち合わせ場所へむかっていた。
クリスマスを間近にひかえた博多駅は、ゴージャスなイルミネーションに彩られている。
多くの人が立ち止まり、美しい光の世界に見入っている。
だけど、素敵な景色を楽しんでいる場合ではない。
鹿児島からヤバいセフレ(30歳)がやってきたのだ。
(・・きっと、今日も何かが起こる。)
辿り着いたのは博多区役所の近くにある「出来町公園」。俺は谷山子から「ここに来て」と呼び出された。
出来町公園は、いかにも都会の公園と言った感じで、園内もキレイに整備されている。
(まさか・・ここで野外ファック?)
その可能性は否めない。公園内は薄暗く人通りもまばらだ。しかも、アイツは初めて会った時に路上で小便をした変態なのだ。
「寒いから、公園横のファミリーマート入ってるわ。」
俺は谷山子にLINEを送りコンビニへ避難する。公然わいせつで捕まるわけにはいかない。
谷「わかった!すぐ行く!」
(あぁ・・もうすぐアイツがやってくる。)
俺はもう35歳のオッサンだ。性欲にも陰りが見えてくる。
反対に谷山子は女盛り。女は30代になるとさらに性欲が増す・・というか表面化していく。
俺はこの性欲の魔女と渡り合うため、数日間、酒とタバコを控えた。
精力剤として、「マカ」と「シルトリン」と「強力わかもと」をいつもより多めに摂取した。
大好きなオナニーも昨日からしていない。
(体調は万全。今日の目標は3回戦だ!)
谷「ウィーッス!」
この聞き慣れたハスキーボイス・・来たぞ!変態が!
「お、おま!・・なんやその格好!」
変態は「ジャージ&サンダル&すっぴん姿」で現れた。
谷「え?ジャージだけど?」
「・・しかもスリッパじゃん。」
谷「スリッパじゃねぇわ。れっきとしたサンダルよ。」
谷山子はアディダスの黒いジャージと、オッサンの履きそうなサンダルで現れた。
「まさか、その格好で来たと?鹿児島から福岡まで?しかも、ドすっぴんじゃねーか。」
谷「寝坊して新幹線に乗り遅れそうだったんだもん。」
「寝坊?・・そのジャージ、もしかしてパジャマ?」
谷「もう!色々うるさい!女子は準備にいろいろかかるの!」
「おいおい・・準備のベクトルが大きく違ってないか?」
とにかく彼女は現れた。近所のコンビニに行くような格好で。
ある意味で羞恥プレイ。
世の中はクリスマスムード。みんなオシャレを頑張っている。
そんな中、俺はジャージにスリッパの女を連れている。
(やだ・・この子と一緒に歩くの恥ずかしい。)
これはある意味「羞恥プレイ」だ。本物の変態は、現実のシチュエーションをうまく活用する。
谷「お腹減ったぁ。ホテル行く前になんか食わせろ。」
「ホテル?・・直球すぎるだろ!」
谷「あたしゃ旨い魚が食いたい。」
「仕方ねえ・・まずは飯にいきますか(泣)」
俺はネットで探しておいた、オシャレなレストランを忘却の彼方へと追いやる。
5分ほどふらふらと歩き、目に付いた居酒屋「魚宴」に入ることにした。
谷「せっかく福岡まで来たんだから、もっとオシャレな店連れてけよ~。」
「・・そのカッコでよく言うわ。こういう店が実は美味いんだって。」
すいません。魚宴さん。
谷「まあ・・雰囲気は嫌いじゃないけど。」
※ジャージできた谷山子。田舎のヤンキーにしか見えない。
店内は多くのサラリーマンで賑わっている。この店には着飾った女性などいない。まさに今夜の彼女にうってつけだ。
エッチの前に精力をつけるわ。
「そいじゃ、忘年会スタートしますか?」
谷「うい!」
谷山子はつまみを大量に注文していく。相変わらず大食いで欲張りな女だ。
(・・金払うのは俺なんだぞ?)
谷「うん!うまい!やっぱりお刺身は福岡のほうが美味しいね!」
「残念だったな!お前が食ってるのは、長崎のサバだ。」
谷「この際、精力が付けばなんでもいいわ。エッチは体力使うでしょ?」
「・・言う事がどんどんオッサン化していくな。」
運ばれてくる料理たちは、つぎつぎに谷山子の口の中へ消えていく。
「ホント良く食うわ。三十路になったら食欲も衰えるもんだけど・・」
谷「年齢なんてただの数字でしょ?あたし体内年齢は20代前半なんだよ。毎日ランニングしてるし。」
「年齢はただの数字か・・。たまには良いこと言うやん。」
確かに彼女の体力を目の当たりにすると、その言葉も間違いではない気もする。
谷「ねぇ、締めに定食頼んでもいい?」
この女と俺は、内臓の作りからして違うようだ。
パンティよりもヤバい物を持参。
谷「そうそう!最近ね、ネットでいい物買ったんだ!」
「・・え?なに?」
谷「持ってきたから見る?・・これを準備するために遅刻しかけて、ジャージで来るハメになった。」
「ほほぅ、大きな代償を払っても、わざわざ持ってきたと?よし見せてくれ!」
クリスマスも近い。もしかしてプレゼントかもしれない。
(ちょ・・まてよ?このやりとり過去にどこかで・・)
俺は強烈な既視感を感じていた。以前、彼女が持ってきたのはTバックのパンティだった。
谷「Tバックと違って、さすがに人前には出せないから・・バッグの中で見てね。」
(・・人前には出せない?・・Tバックは人前に出してOKなのか?)
この時点で「プレゼント」ではなく「ヤバいもの」の可能性が高くなった。
正直、嫌な予感しかしないが、やはり好奇心のほうが勝ってしまう。
「・・どれどれ?」
女性のバッグの中は四次元ポケットの如く、いろんな物が入っている。
谷「紫のポーチがあるでしょ?その中に入ってる。」
(・・お、これかな?)
俺は恐る恐るポーチのジッパーを開けた。
大人のおもちゃ(ウーマナイザー)を持ってくる女
ポーチの中には複雑な形をした「家電?」が入っていた。可愛らしさと清潔感を兼ね備えた秀逸なデザインである。
「な、なんか吸盤みたいなの付いてるけど・・まさか?」
谷「あはは、大人のおもちゃだよ。自分へのご褒美に買ったの。」
「・・女子が自分へのご褒美って言う時は、ケーキとか服とかだぞ?」
谷「女子専用のオナグッズで、ウーマナイザーって言うの。海外製なんだ、すげぇだろ!」
嫌な予感は的中である。
俺は何百人もの女性と出会ってきたが、デートに大人のおもちゃを持ってくる女は、これで二人目だ。
その変態は「大人のおもちゃ」をこよなく愛する
「これ・・どうやって使うん?」
谷「吸盤があるでしょ?それをクリトリスにくっつけると吸い付いてくるから・・」
「なるほど・・。」
谷「その吸い付きと振動と快感を・・味わうの。」
「ふーん。いとしさと切なさと心強さみたいだな。簡単に言えば、クリトリス吸引機ってこと?」
谷「そんな言い方しないで!愛してるんだから!」
俺はバッグの中でおもちゃの電源を入れてみる。
(思いのほか静かだな・・これなら居酒屋でも、図書館でもイケそうだ。)
「大したことなさそうだけど、ホントに気持ちいいの?・・アダルトグッズ界の神様(電マ)よりも?」
はい。電マ信者のボクが通りますよ。
谷「もうね!最っ高なの!まぁ、電マには電マの良さがあるけど・・刺激が強すぎて、たまに痛いっつーか。」
谷「それにね!ウーマナイザーは女性のことをよく考えて作ってあるの。刺激の中に優しさを感じるの♡」
嫁入り前の30女が真剣な眼差しで、大人のおもちゃを語っている。
そして今回、一番盛り上がった話題が「大人のおもちゃ議論」とは・・。俺は涙が出そうだった。
谷「本気出したら1分でイケちゃう!これノーベル賞ものだよ!しかもUSB充電。」
「おまえ、実はウーマナイザーの営業やろ?・・それで、いくらすんのこれ?」
谷「お会計、2万円になります。」
「はぁ!?これ2万円もすんのかよ!このむき卵みたいなヤツが?」
谷「むき卵はオマエの頭だよ。」
電マ、バイブ、ローター、ディルド、そしてイチジク浣腸。大人のおもちゃ一式買ってもお釣りが来るぞ?
女のオナニーライフは短い。
「おまえ・・いよいよヤバい女だな(笑)」
谷「うるさい!私にとってオナニーは、セックスの代わりなの!」
「当たり前の事を、なにドヤ顔で言っちゃってんの?」
谷「女のオナニーライフは短いんだから・・。少しくらい極めたって良いじゃない!」
極めたら「少し」じゃなくなる。
「わかった!わかったから!こんな大勢いるところで大声だすなよ・・。」
セフレとしてダメ出しをくらう
谷「あぁ彼氏が欲しいよぉ・・。せめてセフレが欲しい。」
「ちょっと待って、セフレならここにいるよ?私は・・ここにいるよ?」
谷「青山テルマかよ。だってオマエは遠いやん。呼んだらスグ来てくれるセフレが良いの!」
俺はダメ出しを食らってしまう。200キロ以上離れているというだけで。
(これは・・間違いなく「たまって」ますな。)
きっと彼女のような「性欲のバケモノ」は、大人のおもちゃのオナニーだけでは満足できないのだ。
「わーった!今日はこのウーマナイザーを使って、いっぱいエッチなことしよ!・・だから静かにしてくれよ。な!」
谷「おし、じゃあ、さっそくホテルに行こ☆」
「・・う、うん。」
この後、俺は底なしの性欲に、ズブズブとのみ込まれるのだろう。
さてラブホへ移動。
俺達が店を出る頃には、忘年会で賑わっていた居酒屋も静かになっていた。
(決戦に備えて準備せねば・・。)
谷山子と違って、俺は丈夫にできていない。だから腹は八分目。酒もいつもよりは控えた。
あとは勃起薬(カマグラ)を飲むだけ。そのタイミングが重要である。
谷「・・どうする?プレジデントホテルってとこに泊まってるけど、私の部屋でエッチする?」
ビジホには出張できている人も多い。この女の大きなあえぎ声は、さぞ迷惑になる事だろう。
そしてビジネスホテルへの「連れ込み」は禁止行為だ。ルールを守れないクズは、ただのクズである。
「そうだな~。酒とおつまみ買ってラブホでもいきまっか?・・そのほうが存分に実力発揮できるやろ?」
谷「おっ!名案だねー!」
俺の家に連れ込むことも考えたが、この女だけは勘弁してほしい。
俺たちは行きつけのラブホスポット「春吉」に向かうことにした。
ビールとつまみを買って、タクシーで春吉に向かい「ティファニー」というラブホに入る。
部屋は広くないけれど、これで周りを気にせず存分に戦える。
まさかの放置プレイ?
部屋に入ったら早速セックスをおっぱじめるのかと思ったが、彼女はソファーでタバコを吸い始めた。
年季の入ったデリヘル嬢にしか見えない。
谷「ねぇ、先にお風呂入っていい?今日動きまわったから。」
「お、おう。一緒に入る?」
谷「ゆっくり入りたいから別々で。」
そう言うと、谷山子がバスルームに消えていく。缶ビールを持って。
(・・あれ?なんかちょっと寂しいぞ。)
——— 1時間後 ———
俺は「アダルトチャンネル」と「ディスカバリーチャンネル」を入れ替わり立ち代わり視聴していた。
画面の中では、熟女があられもない姿になり股を開いている・・かと思えば雄大な自然が目の前に広がった。
念のため飲んでおいた、カマグラ(バイアグラの安いバージョン。)がギュンギュンに効いてしまっている。
俺の海綿体に大量の血液が集中し、パンパンに膨らんでいる。しかし、それをぶちこむ相手がいない。
知らぬ間に俺は、放置プレイの罠にハマっていたのだ。
(それにしても遅い。・・・アイツ風呂場で倒れてないか?)
(もし倒れてたら救急車?警察?あっちの実家にはどうやって連絡する?)
もし、彼女が倒れていた場合の対応策を、俺はギンギン状態で考える。あぁ、脳にまわる血液が足らない。
「おーい!谷山子ぉ?」
部屋から呼んでみるが返事がない。・・まずい。
「大丈夫?生きてる?」
洗面所まで行ってもう一度呼ぶ。
返事がなければドアを蹴り破ってでも飛び込む所存だ。
谷「うーい!入ってきてー!」
良かった。事件性はなさそうだ。
「・・開けるよ?」
ガチャリ・・。
谷「ごめーん。あたし普段は二時間くらい半身浴にするからさ。」
「あはは・・それが美貌の秘訣でございますのね。」
谷「それに、女子はお風呂でいろいろやることがあんのよ。毛の処理とか。」
鏡の前には、ビールの缶と、安全カミソリが並んで置かれている。
その光景を見れば、谷山子の「オッサン面」と「レディ面」が理解できる気がした。
谷「ほら一緒にお風呂入ろ!あたしが体洗ってあげる。」
「いま、脱いでイキます。」
彼女が持ってきたウーマナイザーの出番はもう無いだろう。
なぜなら、本物の「女たらし」がここにいるから。
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