俺たちは今まさにセックスの真っ最中だ。
(宅配ピザが届く前にエッチを終わらせなければ…。)
タイムリミットは30分。時間はたっぷりある。
彼女は指の動きに合わせて、腰をくねらせている…相変わらずスケベな女である。
さっさと挿入してしまえば、余った時間でピロートークにも花が咲くだろう。
だけど俺はまだまだ不完全燃焼だった。
その原因は「フェラチオ」だ。
彼女はフェラをしない。絶対に俺のチ〇コを舐めない。
何度か「ヘイ!おティンティンしゃぶってよッ♡」と陽気に頼んでみたけれど、あえなく断られている。
「んしょんしょ!…坂キッツイ!」俺は彼女の家にむかって、必死でチャリをこいでいる。交通費を節約するために。もう9月の半ばだが、まだまだ夏の暑さが残っていて、今日も30度越えだ。Tシャツは背中にべっとりと張りつき、アチ[…]
「しゃぶってくれない?」彼女にフェラをお願いする
俺はそこまでフェラチオが好きなわけじゃない。
実は、乳首をいじられるほうが3倍は気持ちいい。性感帯は人それぞれである。
だけど「女性が俺のモノをしゃぶっている姿」を見るのは好きだ。
視覚的なエロはもちろんのこと、「くわえさせる」という行為に征服感と興奮を覚えちゃうのだ。
(だから…もう一度だけお願いしてみよう。)
それでダメなら、もうフェラチオはあきらめよう。他の女にしてもらおう(クズ)。
「ねぇ…フェラしてくんない?」
衛「え~イヤだ。」
「ちょっとでいいから…ペロペロって。ほら、棒アイスだと思ったら簡単でしょ?」
衛「い~や~だ!お断りします!」
彼女がフェラを嫌がる理由
俺の息子はアゴが外れるほどの巨根ではない。
むしろ平均以下の短小で、お口に優しいコンパクトサイズ(泣)
皮はチョット余ってるけれど、勃起すればちゃんとムケる「仮性包茎」だ。
もちろん、チ〇カスがたまらないように、毎日お風呂で入念に洗ってる。
「何で…何でそこまで拒否するの?」
すると、彼女はフェラをしない理由を話しはじめた。
不潔だから「性病にかかりそうで心配」
衛「お口の中には何千億もの細菌がいるの。中には悪い菌もいるし…衛生面で心配なの。」
「…つまりフェラチオは不潔ってこと?」
衛「そう!雑菌がチンチンの中に入って、病気になっちゃうかもしれないでしょ?だからお口ではしたくない。」
彼女がフェラを嫌がる理由は、チ〇コに対する『思いやりと愛』だった。
彼女の職業は歯科衛生士である。
だから口腔内の衛生環境にはひときわ敏感なのだ。
(専門知識と現場経験があだとなったか…。)
「でもさ、エッチの時はコンドーム付けるからバリアがあるじゃん。だったらフェラしてもいいじゃん。」
衛「はぁ?それ本気で言ってんの?」
「…え?ごめんなさい。」
衛「もしYU君が性病にかかってたら、フェラした時に私にうつるかもしれないんだよ?」
そうか逆のパターンもあるのか…。
しかも「性病にかかってそうだ」と思われてんのか…オレ。
「そ、それならさ。口に入れなければ良くない?竿の部分だけ舐めるとか…なんなら金玉だけでも…。」
衛「アホなの?…ねぇ、アホなの?」
(…二回言った。)
フェラに対する嫌悪感。トラウマも原因してる?
衛生女はフェラチオに対して激しい嫌悪感がある。
(う~ん。ちょっとトラウマ的なものを感じる。)
「不潔という理由」だけじゃなく、プラスアルファの経験を積んだことで、決定的にフェラ嫌いになったのかもしれない。
例えば「フェラが原因で性病にかかった」ことがある…とか。あくまで仮説だが。
理由はどうあれ、彼女の嫌がるプレイに執着するのは、印象を悪くするだけだ。
下手をすれば俺たちの関係を壊してしまうかもしれない。
俺は「聞きたい気持ち」をグッと抑え、ペッティングを再開した。
フェラがダメなら、他のプレイに希望を抱け
衛「あ!そこヤバぃ~もっとぉ♡」
彼女は尻をクネらせながら、口ぐせの「ヤバい」を連発している。
フェラがダメなら、他のプレイに希望を抱くしかない。
いよいよ盛り上がってきたところで、俺は次のプレイを提案することにした。
「ねぇ…クンニしてもいい?」
彼女のマ〇コを二本の指でいじり倒しながら聞いてみる。
衛「だ、ダメに決まってるでしょ!」
「…ですよね~。」
彼女の場合、「お口を使う系」は全部NGだった。
こんな時は自分が気持ち良くなるに限る。
「あ、あ、あ~!お乳首様がしゅごいいいい♡」
俺はお乳首様を総舐めにされ、ヒットチャートにランクインするほど勃起した。
もう、これさえあれば良い。フェラやクンニなんてただのオマケだ。
「それはアリなの?」アソコに唾をつける女
息子はこの上なく「完勃起」している。
俺はコンドームをさくっと被せ、彼女のアソコへ押し当てた。
(あれぇ…入んねえぞ。)
衛生女のアソコが渇いている。きっと俺のお乳首様を責めているうちに、渇いてしまったのだろう。
彼女は俺のチ〇コに掴みかかると、「入れてしまえばこっちのモンよ」と言わんばかりに強引な挿入を試みる。
が、圧倒的に愛液が足らない。
すると、彼女が手のひらで口元を隠すような仕草をした。
そして、その手のひらで「俺のチ〇コ」と「自分のマ〇コ」に触れる。
(アラ不思議…なぜかチ〇コが濡れている。)
彼女が愛液の代わりに使用したのは「自分の唾」だったのだ。
(え?え?えー!アソコに唾つけんのはアリなの?フェラはダメなのに!?)
ダブルスタンダードな彼女のやり口に、俺は驚きを隠せない。
だけど熱く、ねっとりとしたアソコの感触に、そんなことはスグにどうでも良くなった。
衛「ヤバい!ヤバい!ァアアー!」
7畳の部屋に甲高い奇声が響きわたる。
「フンフンフン!」
俺が腰を動かせば、彼女は表情を歪めながら、いつもの「ヤバい」を連呼した。
「ハァハァ!あれ?…ちょっとストップ!」
ストップも何も、腰を動かしているのは俺だ。
「あ…やっぱ無理だぁ。」
衛「…何がよ?」
「もうイってる。もう…射精してるんだ。」
衛「ええ~!(マスオ調)」
今日は酒をほとんど飲んでいないせいで、いつもよりチョット敏感だったようだ。
そして時は動き出す
(そろそろ、ピザが届くころかな…。)
俺はティッシュでチ〇コのぬめりを拭いとりながら、壁にかかっている時計に目をやった。
「あれ?…あの時計止まってる?」
衛「いや、動いてるけど。」
彼女はブラジャーのホックを止めながら答える。
(まだ10分しか経っていない…だと?)
フェラチオよりも大切なことがある。
それは、いろんなセックスの形を知ること。そして俺の早漏を治すことだ。