パワースポット巡りと流しそうめん。夏の高千穂デートは楽しい。
いきなり彼女のお姉ちゃんに会わされるという、ちょっとしたトラブルに巻き込まれつつも、車はようやく福岡を飛び出した。
向かう先は天孫降臨の地、『高千穂』だ。
YUTAROの日記でも何度か登場している、人気のスピリチュアル&パワースポットである。
絶妙な行きづらさ
高千穂は宮崎県西臼杵郡。山間部にある。高速道路からも離れているため、交通の便が絶妙に悪い。
俺たちは熊本経由で200キロあまりの道をひた走ることになった。
ニジマス釣りにときめく
「そろそろ腹減ったなあ・・。」
高速を降り下道を東に向かって走っている。そろそろお昼でござる。
田舎なので信号にはほとんど引っからないものの、高千穂まではまだ少しありそうだ。
衛「うーん。折角だから高千穂で食べようよ。」
「てか高千穂じゃなきゃダメとか思えるような、特別な食べ物あったっけ?ここらへんじゃダメなんですか?」
衛「この季節・・・流しそうめんやってるみたい。あとニジマス釣りができるとかなんとか・・。」
え・・?なにそれ・・。ちょっと面白そうじゃねえか!
大学時代に彼女ができなかった陰キャの俺は、釣りにハマっていた時期があった。
釣りというフレーズを聞くと、なんとなく胸が熱くなった。
「よし、そうめんとニジマスを昼飯にしよう!」
衛「了解!」
高千穂入り。まずは「高千穂神社」へ
山を登っては下りを繰り返すと、いよいよ高千穂が見えてくる。
空腹を我慢しながら、まずは高千穂神社でお参りをすることに。
本殿までの参道には、うっそうと茂る杉林が、太陽の光を隠してくれているので涼しい。
「あーこれ絶対に神様いますわ!」的な雰囲気である。
「マイナスイオンぱねえ!」
衛「パワースポット感ぱねえ!」
まずは本殿にてお参り。
衛「ねえYUくん!この木の周りを二人で三回まわると願いが叶うんだって!」
本殿の横には、2本の杉の幹がつながった「夫婦杉」と呼ばれる巨大な樹がある。
この杉の周りを夫婦や恋人と手をつないで3回まわると、縁結び、家内安全、子孫繁栄の3つの願いがかなうらしい。ちなみに友達でもOKだ。
とりあえず、手を繋いで三回まわってみる。
結構目立つ場所に夫婦杉があるので、これが結構恥ずかしい。
「さてお参りもしたし飯だ!」
衛「うん!お腹減ったばい!」
高千穂峡でニジマス釣り
車に乗り込み「高千穂峡」へと移動。
「九州版まっぷる」とか「るるぶ」などの観光雑誌を買うと、100%載っているのが、この「高千穂峡」だ。
「うひょお!人多い!」
やはり人気スポットだけあって、観光客が多い。
そして外国の言葉も飛び交っている。
「よし!早速ニジマス釣ろうぜ!」
衛「・・うん。」
竿を借りて、糸を垂らす。・・グググッ!
「おおお!来たァ!」
早速のヒット。グイッと竿をあげる。
ビチビチッと活きの良いニジマスが釣れた。
衛「んあああ!私のもかかった!YUくんどうしよ!どうしよ!」
間髪入れずに衛生女の竿にもヒット。
「竿立てながらゆっくり引き上げて!」
ビチビチビチ!
衛「うわあ!メッチャはねてる!触れない!どうしよ!うひゃあ!」
彼女はニジマスに触れそうもないので、代わりにバケツへぽい。
ちなみに釣ったニジマスは、すべてお買上げ(一匹300円)が高千穂峡のルール。(リリース禁止)
個人的には、もっとガンガン釣って遊びたかったが、持って帰るにはちょっと鮮度が心配だったので2匹でストップである。
流しそうめんの元祖「千穂の家」へ
さっそく釣れたニジマスを近くの食事処「千穂の家」で焼いて貰うことに。(課金あり)
この千穂の家は「流しそうめん発祥のお店」として有名。
ここで覚えておきたいのが、鹿児島県の唐船峡は「そうめん流し」発祥であること。
「流しそうめん」と「そうめん流し」の何が違うのか?
- 「流しそうめん(竹の上を流すストレートタイプ)」
- 「そうめん流し(ぐるぐる回る機械式タイプ)」
とのこと、凄まじくややこしいが、流す球種がストーレートかスクリューの違いと覚えておきたい。
さて流しそうめんである。凄まじく長い竹の上を水が流れている。
このそうめん流しコースは、効率化のためか、他のお客さんとシェアだ。
だからミニ四駆を走らせて、Twitterにあげるなんてことは絶対にしてはいけない。
おばちゃんがパチ〇コの換金所のような場所に控えていて、そうめんを投入する。
なんかすげえ速そう・・。
ビュン!
「あああ!行ってもうた!」
衛「全然とれん!」
ストレートしかこないが、加速しながら進んでくる、そうめんをキャッチするのはなかなかの難易度だ。
結局二人の箸で堤防を作り、そうめんをせき止めるという技術を編み出した。
周りから見れば必死すぎて見苦しいに違いない。でも・・もったい無いじゃん。
「はいこれ取れなかった分のね。」
ニジマスと同時に、取り逃がした分のそうめんがやって来る。
あんなに必死になって頑張ったのは何だったのか・・。
味は・・。うーん。そうめんはそうめんである。
「ニジマスうまうま!!あれ?食べんと?」
衛「私・・川魚苦手かも。さっきまで活きてたし。なんか可哀想。」
「・・・。じゃあ俺食べる。」
ということで、彼女の分のお魚も頂いて、腹一杯。
そして中盤戦がスタートした。